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2020 こことあるシリーズ ぴのぐり ワイン・データシート

English

現在世界中で造られているピノ・グリには、色々なタイプがあります。溌剌とフレッシュなイタリアのピノ・グリージョ(Pinot Grigio)、リッチかつまろやかなニュージーランドやカリフォルニア、ねっとりと絡みつく蜂蜜のような舌触りでスパイシーなコクのあるアルザス地方。さらにドイツではルーレンダー(甘口)またはグラウブルグンダー(辛口)の別名もあり、スイス、ハンガリー、スロヴェニア、ロシア、モルドヴァ、カナダなど実に様々な場所で様々な解釈でピノ・グリのワインが造られています。
こことあるシリーズの「2020ぴのぐり」は、日本の北海道余市の優れた栽培家が育てたピノ・グリから造りました。2014年にはじめてピノ・グリからワインを造り、2020年は7回目のヴィンテージです。
こことある「2020年ぴのぐり」は力強く、果実の特徴が強調されるようなワインのタイプとなりました。日本の北国の爽やかさを反映した「2020ぴのぐり」です。ごゆっくりどうぞ。

テクニカル・データ
品種: ピノ・グリ 100%
畑: 北海道余市郡余市町登町 中川農園、木村農園
収穫: 2020/10/25〜29
収穫時の糖度(平均)約21.9°Brix
収穫方法:手摘み
醗酵: 葡萄を選別した後、房ごと低圧で搾った。培養酵母(VL3、CH9)使用。
ステンレススチールタンク発酵貯蔵。
瓶詰: ビン詰日:2021/09/18〜19   本数:6,247本(750ml)
アルコール:12.3%   酸度:6.4g/L   残糖:1.3g/L

 

このワインについて
テイスティング・
コメント:
香りはグレープフルーツやシトラス、洋梨の果実に、はちみつやトマト、フェンネル、干し草などを感じる。味わいはさわやかな酸とフレッシュな果実味を感じ、余韻に香ばしさやほろ苦さを感じる。
料理との相性: フルーツトマトのカプレーゼ、大根のぬか漬け、田楽茄子、マカロニグラタン、ガーリックシュリンプ、魚介のフリカッセ、蟹クリームコロッケ、ディアボラ風チキンソテー、栗の炊き込みご飯
飲み頃: 2021~2025年は、フレッシュで豊かな果実味のある味わいが続く。2026年からは、甘やかなフルーツの印象が落ち着き、熟成により一体感が出るだろう。

2022/09/12

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2020 こことあるシリーズ ぴのろぜ ワイン・データシート

English

こことあるシリーズの「2020ぴのろぜ」は、今回で8年目のヴィンテージです。このロゼワインは、もともと赤ワインをつくるつもりのピノ・ノワールを試しにロゼワインにしたことがはじまりでした。伝統的なワイン産地で、そして新しいワイン産地で、世界中から敬愛され、あこがれを持って作られている葡萄品種、ピノ・ノワール。ここ日本でも、栽培が難しいといわれているピノ・ノワールから、今、素晴らしい赤ワインが生まれつつあります。日本のピノ・ノワール栽培では右に出る者はいないといわれている余市の木村農園。そのピノ・ノワールから、赤ワインではなくロゼワインをつくるということは、大変勇気のいることでした。木村農園のピノ・ノワールから1回限りのつもりで造ったロゼワインが好評で、それ以来洗練させながら最良の方法を模索しています。
2020年、北海道余市の屈指の栽培農家・木村農園の遅摘みピノ・ノワールは、硬質な果実が味わいの中心にあり酸も強く、なかなかよいヴィンテージでした。このピノ・ノワールを100%用いて、岩見沢の醸造場(10R)では葡萄を房ごとタンクに入れ、北海道の冷涼な気候だからこそできる低温で、マセラシオン・カルボニック(炭酸ガス浸漬)を行いました。それによってやわらかなアロマやフレーバー、旨みや、程よい“blush(ブラッシュ)”の色合いを果皮から抽出しました。葡萄をプレス(圧搾)した後は、厳選された樽とステンレスタンクで野生酵母により醗酵を続けました。そして醗酵後も澱と一緒に熟成させ、やさしい口当たりとアロマと、味わいを備えた複雑さをワインに与えていきました。
おかげさまでこのドライなロゼワインは、より爽やかで、より複雑で、多彩なお料理にも合わせやすくなりました。熟成にも期待が持てそうです。この辛口のロゼワインが、いつもの食卓やお友達との集まりの席を盛り上げるお気に入りのワインになれることを願っています。

テクニカル・データ
品種: ピノ・ノワール 100%
畑: 北海道余市郡余市町登町 木村農園
収穫: 2020/10/22~30
収穫時の糖度(平均)約22.2°Brix
収穫方法:手摘み
醗酵: 全房100%。野生酵母発酵。2カ月間マセラシオン・カルボニック。その後、古樽50%、ステンレススチールタンク50%に分けて、6カ月醗酵後貯蔵。
瓶詰: ビン詰日:2021/10/02~04   本数:10,684本(750ml)
アルコール:12.6%   酸度:9.3 g/L.   残糖:3.6g/L.

 

このワインについて
テイスティング・
コメント:
色合いはオレンジがかったサーモンピンク。味わいはオレンジやプラムの果実に、黒胡椒やトースト、えんぴつの芯、ヨーグルトなど複雑な香りが絡み合う。味わいはさわやかな酸が口中に広がり、丸みのある果実味と軽やかな渋みを複雑に感じる。
料理との相性: 山芋の千切りサラダ、生春巻き、山菜の天ぷら、茹でた毛ガニ、ムール貝の白ワイン蒸し、トムヤムクン、ます寿司、ほっけの一夜干し、酢豚、鹿肉のロティ 生山椒のソース、ジャークチキン
飲み頃: 2021年~2025年は、果実主体の風味が続く。2026年からは、酸味がなじみ、香ばしさと合わさり円熟した味わいになるだろう。

2022/09/12

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2019 ツヴァイのクヴェヴリ ワイン・データシート

English

Zweigelt(ツヴァイゲルト)と呼ばれる葡萄品種は1922年オーストリアのツヴァイゲルト博士によりサンローランとブラウフレンキッシュを交配して開発されました。現在は50年足らずのうちにオーストリアだけでなく、北海道でも優れた栽培家たちによって上質な深みのある葡萄が栽培されています。
「こことあるシリーズ 2019ツヴァイのクヴェヴリ」は、余市の町と日本海が見渡せる丘のてっぺんにある小西農園のツヴァイゲルト種の葡萄からつくられました。岩見沢の醸造場(10Rワイナリー)では収穫した葡萄を軽く潰し、ジョージア(旧グルジア)から直輸入したクヴェヴリのなかで野生酵母により醗酵させました。この卵型の素焼きの壺、クヴェヴリは土の中に埋められ、ツヴァイゲルトは一定の温度を保ちながらゆっくりと穏やかにワインになっていきました。この赤ワインは、ビン詰時のごくわずかな亜硫酸の添加を除き、何も加えず濾過も行っていません。
特別な環境のなかで造られたこの赤ワインは、古いものと新しいものの興味深い出会いを見事に表現しています。本格的なワイン造りがはじまったばかりの日本で、若い栽培家によって育てられたツヴァイゲルトの葡萄。そして、ワイン発祥の地、ジョージアで、紀元前から人々がワインを造っていたクヴァヴリによる醸造※。この古くて新しいユニークなこころみをお楽しみいただければ幸いです。
※ちなみにジョージアでのクヴェヴリによる醸造は、2013年12月ユネスコ世界文化遺産(人類の無形文化遺産部門)に登録されています。今回使用したクヴェヴリも専門職人の手で造られたものです。

テクニカル・データ
品種: ツヴァイゲルト 100%
畑: 北海道余市郡余市町登町 小西農園
収穫: 2019/10/24〜27
収穫時の糖度(平均)約22.2°Brix
収穫方法:手摘み
醗酵: 葡萄を細心の注意を払って選別し100%手で除梗。クヴェヴリに入れ、11カ月醸しアルコール醗酵。古樽で6か月間熟成。
瓶詰: 澱引き、ブレンド、少量の亜硫酸塩添加後、無清澄・無濾過にてビン詰。
ビン詰日:2021/07/17   本数:1,184本(750ml)
アルコール:12.8%   酸度:6.5g/L   残糖:1.2g/L
このワインについて
テイスティング・
コメント:
香りはダークチェリーやレッドプラムの果実に加え、黒胡椒やシナモン、カルダモンなどのスパイス、腐葉土やなめし皮、カカオなどを複雑に感じる。味わいは柔らかいアタックで果実味の中にスパイスを感じる。全体的に酸が広がり、余韻に中程度の渋みが続く。
料理との相性: アボカドとトマトのコブサラダ、万願寺唐辛子など京野菜のグリル、茹でだだちゃ豆、タコス、ズッキーニとポテトのハリッサ炒め、ラムのスペアリブ、豆のビリヤニ、宮崎鶏モモ肉の炭火焼き
飲み頃: 2021年~2024年は、果実主体の風味が続く。2025年からは、熟成によりタンニンが滑らかになり旨味や香ばしさ主体の味わいへと変わっていくだろう。

2022/09/12

2019 こことあるシリーズ ツヴァイのクヴェヴリワイン・データシートPDF(プリントに最適です)

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こことあるシリーズ 2019ピノ・ノワール

English

高品質のピノ・ノワールをつくることは、簡単なことではありません。ピノ・ノワールは、いろいろな面で栽培が難しいのです。第一に、ピノ・ノワールは、他の葡萄品種以上に生育場所を選びます。シャルドネは、異なる土壌、異なる気候など、さまざまな環境条件下でも、そこそこ良いワインを造ることができます。しかしピノ・ノワールは、限られた範囲の土壌と天候のもとでしか通用しません。葡萄が居心地の悪い状態で栽培すると、本領が発揮できず、退屈な赤ワインになってしまいがちです。おまけに、収穫量に関しても特殊な品種で、適切な収穫量を少しでも超えて収穫しようとするなら、葡萄(そしてそのワイン)から味わい深さや個性を奪ってしまいます。
セラーでも、ピノ・ノワールは注文の多いパートナーです。非常に優しく扱わなければ、この品種特有の繊細さ、シルキーさ、そして幽玄なアロマがそこなわれ、不格好なワインになってしまいます。
しかし、このような多くの困難があるにもかかわらず、人々は挑戦することをやめようとしません。むしろ、これだけ多くの人が挑戦し、挫折しているのだから、ピノ・ノワールの素晴らしさを再認識することができるというものです。軽やかで複雑なアロマ、絹のような口当たり、恋人のような優しい余韻・・・素晴らしいピノ・ノワールを一度体験すれば、この葡萄が到達できる高みに誰もが納得することでしょう。そして私たちワイン造りは、気まぐれなパートナーの魔法にかかってしまうのです。
こことあるシリーズのピノ・ノワールは、余市に新しく植えられた畑からスタートしました。生産者は、日本の誰よりも多くそして長くピノ・ノワールを栽培している家族経営の木村家です。私たちはこの家族を長い間知っており、彼らの高品質なピノ・ノワール栽培への献身を尊敬しています。この新しい畑は、赤色粘土ローム土壌の西向きの急斜面にあり、葡萄の木は愛情を持って手入れされ、よく熟したピノ・ノワールを適度な量だけ生産しています。セラーでは、ココ・トアル哲学に基づき、葡萄は軽く破砕され、野生酵母で適度な温度で発酵させ、優しくプレスし、古樽で熟成しました。
ビン詰め時にわずかな二酸化硫黄を加える以外は何も加えず、ダメージを与えるような濾過装置の使用も避けて醸造した「こことあるシリーズ2019年ピノ・ノワール」です。A Votre santé! 乾杯!

テクニカル・データ
品種: ピノ・ノワール 100 %
畑: 北海道余市郡余市町登町 木村農園
収穫: 2019/11/03〜10
収穫時の糖度(平均)約25.5°Brix
収穫方法:手摘み
醗酵: 手除梗95%、全房5%。3週間醸し醗酵を行った。野生酵母による醗酵。
熟成: 古樽で16カ月の熟成。
瓶詰: 無濾過にてビン詰   ビン詰日: 2021/07/26   本数: 4,086本(750ml)
アルコール:14.1%   酸度:7.2g/L   残糖:1.7g/L

 

このワインについて
テイスティング・
コメント:
色合いはオレンジがかったルビー色。香りはフランボワーズやレッドチェリーなどの赤い果実に、オレンジピールやトースト、ナツメグ、甘草を感じる。味わいは熟成によるコクと丸みを感じ、キリっとした酸と優しいタンニンが全体を支えている。
料理との相性: ベーコンとルッコラのサラダ、茸のホイル焼き、ポルチーニ茸のリゾット、煮穴子、鮪の漬け、鴨胸肉のロースト オレンジ風味、サムギョプサル、豚バラ肉のミルフィーユ鍋、みたらし団子
飲み頃: 2021~2024年は、フレッシュな果実味のある味わいが続く。2025年からは、熟成により果実の香りが落ち着き、旨味や凝縮感が増していくだろう。

2022/05/01

2019 こことあるシリーズ ピノ・ノワールワイン・データシートPDF(プリントに最適です)

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2019 Here Comes The Sun Wine Details

Japanese

The “Here Comes the Sun” has its origins in the southwest of France. There they grow a little know red wine grape variety called Tannat. We first became interested in Tannat when looking at climatological data for French wine producing regions. In the appellations of Madiran and Jurancon we found weather patterns similar to those of Japan, with high summer rainfalls and high temperatures. We thought that the grape varieties indigenous to the region might be suited to Japan’s climate, and so we imported some of these vines, including some Tannat.
It took a number of years to increase the number of Tannat vines to a point where we could plant several vineyards, but with the results in hand we are certainly glad that we took the time. The “Here Comes the Sun” is a powerful, deeply colored, highly structured wine in a classic style. Tannat (from mountain vineyards in Yamagata, and Nagano prefectures) provides the structure and depth, while Cabernet Sauvignon from Yamagata and Pinot Noir from Hokkaido add a plush, smooth character.
We recommend this wine with beef steak, smoked game, and any other grilled meat dish.

TECHNICAL DATA
VARIETY Tannat 85 %
Cabernet Sauvignon 14 %
Pinot Noir 1%
VINEYARD Kaminoyama Yamagata
Takayama Nagano
Yoichi Hokkaido
HARVEST
DATE
Tannat 10th 23th 24th October 2019
Cabernet Sauvignon 28th October 2019
Pinot Noir 9th October 2019

Brix @the Harvest 21.7oBrix(average)

BOTTLING Bottled on: 23th, 24th December 2020
The number of bottles: 12,311(750ml)
ANALYSIS
DATA
Alcohol: 12.7 %  Total acidity: 6.1 g/ L.
Residual Sugar: 1g/L.

28/September/2021

 

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2019 陽はまた昇る ワイン・データシート

English

「陽はまた昇る」はタナ種を主体にした赤ワイン。タナ(Tannat)の名はタンニン(Tannin)に由来し渋みが特徴です。年間の雨量が多いフランス南西部マディラン地方の主要な葡萄品種で、現地ではこの葡萄から色が濃く果実味豊かで渋味のしっかりとした長期熟成タイプのワインが数多く造られています。私たちはこの葡萄なら日本でもうまく育つだろうと考え、まず始めに足利にこの品種を植えました。その後、可能性を探るべく山形と長野の契約農家に栽培をお願いしたところ初めての品種にもかかわらず栽培を快諾してくださいました。そして土地との相性もさることながら、彼らの経験と技術によってわずか数年のうちに素晴らしい葡萄が収穫できるようになりました。醸造場では葡萄の良さを生かすためシンプルな造りを心がけました。タナ種の果実味や渋味、酸味、カベルネ・ソーヴィニョン種とピノ・ノワール種の柔らかな口当たりが調和した力強く優しい赤ワインになりました。

テクニカル・データ
品種: タナ 85%
カベルネ・ソーヴィニョン 14%
ピノ・ノワール 1%
畑: 山形県上山 南果連、佐竹畑、木村畑/長野県高山村 佐藤農園(タナ)
山形県上山 小松畑、 南果連(カベルネ・ソーヴィニョン)
北海道余市 才川農園(ピノ・ノワール)
収穫: 2019/10/10, 23, 24(タナ)
2019/10/28(カベルネ・ソーヴィニョン)
2019/10/09(ピノ・ノワール)

収穫時の糖度(平均):約21.7° Brix
収穫方法:手摘み

醗酵: 熟した葡萄を除梗し軽く破砕して、小型のタンクへ移す。ルモンタージュを行いながら、徐々にマストを温めてゆく。2、3日すると野生酵母による醗酵が自然に始まる。醗酵は高めの温度で進み、残糖がなくなるまで続く。注意深くルモンタージュを続けながら、十分な色素と風味を抽出する。約2~4週間醸した後、マストを搾り、ワインを皮と種から分ける。その後、木樽に移し野生乳酸菌によるMLF(マロラクティック醗酵)を促す。
熟成: オークの木樽で約12カ月熟成。
瓶詰: 澱引きし、無清澄・無濾過でビン詰。
ビン詰日: 2020/12/23, 24  本数: 12,311本(750ml)
アルコール: 12.7 %   酸度: 6.1 g/L.   残糖: 1 g/L.

 

このワインについて
テイスティング・
コメント:
色合いは紫がかったガーネット、香りはダークチェリーやカシスの黒い果実に、黒コショウやシナモンのスパイス、なめし皮、石灰、スモーキーな香りも複雑に感じる。味わいはがっしりとしたタンニンと伸びやかな酸のバランスを感じる。グラスに注いだ後に時間をかけてゆっくり味わいたい。
料理との相性: こころみ学園産原木栽培椎茸のソテー、ポーチドエッグ、きんぴらごぼう、豚肉のリエット、穴子の蒲焼き、鶏肉と卵のすっぱ煮、豚ひき肉のクミンパスタ、レバニラ炒め、仔羊のロティ、ブフブルギニヨン、牛肩ロースのグレイビーソース
飲み頃: 2021年~2024年は、果実味とフレッシュな酸を感じる清涼感のある味わいが続く。
2025年からは熟成によりタンニンが滑らかになり、旨味や香ばしさ主体の味わいへと変わっていくだろう。

2021/09/28

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2018 オークバレル赤 ワイン・データシート

オークバレルとは樫の木の樽のこと。「2018オークバレル赤」は、ココ・ファーム・ワイナリーが縁あって輸入しているカリフォルニアの赤ワインです。樹齢100年以上のものを含む貴重な古木の葡萄を使用したワイン通のための本格的なワインで、樽のニュアンスがお好きな方にはなかなか好評です。1989年、日本のこころみ学園の農夫たちによって、カリフォルニア・ソノマに葡萄の苗木が植えられました。このことをきっかけに、こころみ学園とカリフォルニアの縁が生まれ、ココ・ファーム・ワイナリーは、こころみ学園の旧友マット・クラインさんに醸造を委託するようになりました。 マット・クラインさんは、スリー・ワイン・カンパニーのオーナーで、ジンファンデルやマタロ、プティット・シラー、カリニャンなどカリフォルニアの歴史そのものとも言える自根の古樹にこだわり、「天」「地」「人」を意味する「スリー」の名を冠したワインを中心にカリフォルニアらしいワインを手掛けています。この赤ワインをすぐに飲む場合は、デキャンタに移すか、大ぶりのグラスで空気に触れさせて、ゆっくり楽しむことをおすすめします。エキス分、パワー、複雑味に富み、力強く広がりのあるバランスのよいフルボディの赤ワインです。牛肉、子羊、鴨料理のよきパートナーとなることでしょう。熟成させたチェダーやウォッシュチーズ、ラクレットとも美味しく召し上がっていただけます。 現在も充分楽しめ、長期熟成も可能。これから年を重ね、複雑さを増すことも間違いありません。ココ・ファーム・ワイナリーでのみ販売中のこのカリフォルニアワイン、お楽しみいただければ幸いです。

テクニカル・データ
品種: カリニャン 56% ジンファンデル 26% プティット・シラー 11% ムールヴェードル 7%
畑: カリフォルニア
瓶詰: アルコール: 15.1 %  酸度: 0.69 g/L. 残糖: 5.8g/L.

 

このワインについて
テイスティング・
コメント:
カシス、ブルーベリー、ドライプルーンの果実にユーカリや甘草、チョコレート、バニラ、トースト、インクなど複雑に香りを感じる。口当たりは骨格のあるタンニンと丸みのある果実味が調和して滑らかな印象。余韻は長く、しなやかな渋みが続く。
料理との相性: パテドカンパーニュ、瀬戸内海苔、タンドリーチキン、グヤーシュ、チリコンカン、煮穴子、スパゲッティ・ミートソース、ビーフストロガノフ、コックオバン、ラムチョップ、熟成させたチェダーやウォッシュチーズ、オランジェット
飲み頃: 2022年~25年は、果実味主体の風味と力強い渋みが続く。 2026年からは、熟成によりタンニンが柔らかくなり、上品でコクのある味わいに変わっていくだろう。

2021/09/23

2018 オークバレル赤ワイン・データシートPDF(プリントに最適です)

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2021 のぼっこ ワイン・データシート

English

ココ・ファーム・ワイナリーの秋、毎年一番最初にリリースされるヌーボー(新酒)がこの「のぼっこ」。セパージュ(品種)は、日本の山葡萄から澤登晴雄氏によって開発された小公子種です。
「2021のぼっこ」は、埼玉県産と山形県産と山梨県産の小公子種の葡萄からつくりました。2021年、山形県上山は春に雨が少なく、梅雨も平年よりも短いものでした。しかし8月のお盆の時期は低温など天候の影響で葡萄に傷が発生。収量は減ってしまいましたが、よい質の葡萄が収穫できました。また、こころみ学園の園生達が、収穫のお手伝いに出かけた埼玉県の「江南愛の家」の葡萄畑では、春は雨が少なく平年よりやや短い梅雨で、梅雨明けから収穫までは日照に恵まれました。最終的には数量は少なかったのですが、各地で、質のよい小公子種を収穫することができました。
醸造場では葡萄を房ごと搾り、低温で野生酵母により醗酵させ、その後さらに温度を落としました。よりピュアにつくるため酸化防止剤(亜硫酸塩)を加えず、ワインを冷やすことによってフレッシュな果実味や綺麗な酸、醗酵中にできた二酸化炭素の泡を残しました。ジューシーさをお楽しみいただくため無清澄・無濾過でビン詰めしました。ヴィンテージ(収穫年)によって、泡の程度が異なりますが、開栓時に泡が噴き出すことがありますので、よく冷やして静かに王冠を開けてください。
「2021のぼっこ」は紫がかった赤色、豊かな酸やタンニン、溌剌とした赤ワインで、醗酵タンクからグラスまでとても近く気取らずに飲める発泡性のあるヌーボーです。お楽しみいただければ幸いです。

テクニカル・データ
品種: 小公子 100%
畑: 埼玉県比企郡滑川 江南愛の家
山形県上山 尾形畑
山梨県甲州市塩山 小川農園
収穫: 2021/08/03, 04, 05, 26~28

収穫時の糖度(平均)約19.6°Brix
収穫方法:手摘み

醗酵: 葡萄は房ごと搾り、ジュースをステンレスタンクに入れ、約15℃~20℃の温度で野生酵母により醗酵させる。醗酵後、状況を確認しながら澱引きを数回行うことで、果実の香りをよりクリアに引き出す。
瓶詰: 無清澄・無濾過でビン詰。 ビン詰日:2021/09/15 本数:1,559本(750ml)
アルコール:11.5%   酸度:9.0g/L.   残糖:2.73 g/L.

 

このワインについて
テイスティング・
コメント:
色合いは明るいルビー色、香りはフランボワーズやザクロの赤い果実に加え、ドライベリーや干し草、サワークリームの香り。味わいは辛口で溌溂とした泡にフレッシュな酸とエレガントな果実味を感じる。余韻にフレッシュな酸と澱の旨味が続いていく。
料理との相性: アボカドとトマトのメキシカンサラダ、秋野菜のテリーヌ、玉ねぎのアチャール、鰹の藁焼き、タコス、鯖の梅煮、ボルシチ、ラム肉のスパイシー餃子、ロールキャベツ、鶏レバーの生姜煮、キノコのチーズリゾット
飲み頃:  2021~2023年までフレッシュな果実味のある味わいが続く。酵母が元気なため泡が噴き出すことがあるので、氷水などでしっかり冷やし、揺らさずゆっくりと開栓する。

2021/10/07

2021 のぼっこワイン・データシートPDF(プリントに最適です)

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MV Coco-Rose Wine Details

Japanese

Coco Rose is a medium-bodied rose showing charming strawberry and sour cherry fruit. The blend changes with the seasons. In this year, main variety is Merlot. It remains out go-to wine for afternoon sipping with a platter of cheeses and fruit.

TECHNICAL DATA
VARIETY Merlot 28%, Kerner 13 %, Chardonnay 12%,
Cabernet Sauvignon 11%, Muscat Bailey A 10%,
Petit Manseng 6%, Shokoshi 5%, Others 15%
VINEYARD Nagano, Yamagata, Hokkaido, Yamanashi, Gunma, Tochigi
HARVEST
DATE
Merlot: 10th, 30th September
1st, 4th, 6th, 7th, 10th, 11th, 12th, 13th October 2020
Kerner: 15th, 18th, 22nd, 27th October 2nd November 2019
Chardonnay: 1st, 10th, 16th, 21st, 25th, 28th September 2020
Cabernet Sauvignon: 15th, 18th, 24th, 26th, 29th October
5th November 2020
Muscat Bailey A: 13th September 6th, 13th, 26th October 2020
Petit Manseng: 31st August
3rd, 9th, 14th, 17th, 19th, 21st, 24th September
4th October 2020
Shokoshi: 1st September 2020
Others: 2019, 2020
BOTTLING Bottled on: 24th, 25th , 26th March 2021
The number of bottles : 21,545(750ml) 5,837(375ml)
ANALYSIS
DATA
Alcohol: 11.9%  Total acidity: 4.6g/L.  Residual Sugar: 12.3g/L.

17/Aug/2021

 

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2020 Ashicoco Wine Details

Japanese

Our Ashicoco is our basic off-dry white wine. It is blended from grapes grown throughout Japan, principally Koshu from Yamanashi, with Kerner, Delaware and Petit Manseng.
Pair as you would with any light, aromatic, slightly sweet wines. White fleshed fish, chicken, and ham would do well, as would a cheese and fruit platter on a sunny afternoon.

TECHNICAL DATA
VARIETY Koshu 86%
Kerner 6%
Delaware 6%
Petit Manseng 2%
VINEYARD Yamanashi, Hokkaido, Yamagata
HARVEST
DATE
Koshu: 15th, 21st, 22nd, 23rd, 24th, 25th, 28th, 29th, September, 6th October 2020
Kerner: 15th, 18th, 22nd, 27th October 2019
Delaware: 13th August, 22nd September 2020
Petit Manseng: 29th September 2020

Brix @the Harvest: 14.5Brix(average)

BOTTLING Bottled on: 8th, 9th 10th 11th 12th February 2021
The number of bottles: 44,640(750ml) 8,217(375ml)
ANALYSIS
DATA
Alcohol: 11.2%
Total acidity: 5.1g/L.
Residual Sugar: 20g/L.

17/Aug/2021

 

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