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2010 Yama no Chardonnay Wine Details

Japanese

Our Yama no Chardonnay bottling gives form to our firm belief in the quality of Chardonnay grown on steep mountain slopes in cool Yamagata prefecture. Low yields and late harvesting produces intensely flavored grapes and wines with a tremendous array of flavors and aromas and a broad, creamy mouthfeel.
Try this with lobster or crab, are roast chicken dressed with a shiitake-cream sauce.

TECHNICAL DATA
VARIETY Chardonnay 100%
VINEYARD Kaminoyama, Yamagata
HARVEST
DATE
29th October, 1st November 2010
Brix @the Harvest(average): 22.75oBrix
BOTTLING Bottled on: 2nd February 2012
The number of bottles :366(750ml)
ANALYSIS
DATA
Alcohol:12.8%   Total acidity: 0.405gm/ 100 ml.   Residual Sugar: 1.08%

8/Mar/2012

2010 Yama no Chardonnay Wine Details PDF

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2010 山のシャルドネ ワイン・データシート

English

「山のシャルドネ」は、私たちが自信を持ってお届けできる、その年一番のシャルドネ種のワインです。
私たちは、「私たちが求めるシャルドネ種」を手に入れるため、日本中の産地に足を伸ばし、多くの農家を訪ねました。そして、この品種に最適な土地と優秀な農家に出会うことができたのです。
数少ない味わい深い葡萄を受け取り、畑の良さをそのまま引き継ぎ、ワインにしました。
このように最高レベルのものは毎年できるとは限りません。

「2010山のシャルドネ」は山形県上山のシャルドネからつくられました。
上山の畑は火山灰や粘土に岩や石が混ざった土壌で、真南から西南西向きの急斜面です。収量を制限、遅摘みをして、山形の良さ(昼夜の激しい温度差、長い日照時間)を充分に引き出したので、シトラス系の風味としっかりとした長い味わいが、たっぷりと感じられます。

葡萄を房ごと搾り、豊かな風味を残すため最低限の処理のみを行いました。その後オリ引きし、野生酵母により発酵させました。醗酵後もタンクの中でオリと一緒に熟成させ、マロラクティック醗酵を促しました。マロラクティック醗酵が終わると、より長く熟成をし、オリ引きして瓶詰めしました。

テクニカル・データ
品種: シャルドネ 100%
畑: 山形県上山
収穫: 2010/10/29, 11/1 収穫時の糖度: 22.75oBrix (平均)
醗酵: 房ごと葡萄をプレスし、オリを沈めた後、上澄みをステンレスタンクで、野生酵母にて
約18℃~20℃で約1カ月間醗酵。
ステンレスタンクで約14ヶ月
瓶詰: 瓶詰日:2012/2/2 本数: 366本 (750ml)
アルコール: 12.8%   酸度: 0.405g./100 ml.   残糖: 1.08%

このワインについて
テイスティング・
コメント:
「2010山のシャルドネ」は麦わら色をしている.香りは,洋梨,桃,クリ-ムブリュレ,火打石など複雑な印象.開いてくると,アプリコット,桃,シトラス系の爽やかな香りと香ばしいバニラやカスタ-ドの香りのバランスがちょうど良い. 口に含むと,メロンや桃のような雰囲気を感じ,丸くて広がりがある.また,ナッツのような香ばしい風味と強いミネラルが長い余韻をつくっている.
料理との相性: 程よくコクのある料理: 帆立のバター焼き、舌平目のソテー、チキンときのこのグリル、ローストポーク 焼き林檎添え フォアグラのテリーヌ
飲み頃: このワインは2017年ころまでが飲み頃ですが、熟成によっては、より長く楽しめるでしょう。

2012/3/8

2010 山のシャルドネワイン・データシートPDF(プリントに最適です)

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2010 風のルージュ ワイン・データシート

English

「2010風のルージュ」は、ツヴァイゲルトレーベを主体にした赤ワインです。ツヴァイゲルトレーベという品種には、馴染みがない方もいらっしゃるかもしれません。この「2010風のルージュ」に使われているツヴァイゲルトレーベは、意外にも北海道の余市で育ちました。なぜ“意外にも”かというと、赤ワイン用の品種はたいてい熟すのに、たっぷりの日光、暖かさ、時間が必要だからです。日本の北の寒い地域で育てられたにも関わらず、私たちは農家さんから薫り高く、甘く熟した葡萄をいただきました。私たちは葡萄の個性にあった仕込み方で醗酵させ、慎重に樽で熟成させました。その結果、良いワインができました。この意外なワインをお分かりいただくと幸いです。

ちなみに、「2006風のルージュ」は、2008年北海道洞爺湖サミットの7月8日の夕食会にてお使いただきました。外務省ホームページのG8サミット事務局のワイン紹介には次のように記されています。
「1970年代、ウイーン郊外の修道院から北海道にツヴァイゲルトレーベの苗がもたらされたが、その苗が徐々に広がって、今ではこの品種のワインが北海道を代表する赤ワインとなりつつある。冷涼な気候を反映した若々しく豊かな果実味とフレッシュな酸と程よい渋味が身上のこのワインは、飲み応えも十分。未だ知名度は低いが、知られざるツヴァイゲルトレーベの魅力、北海道の赤ワインの可能性を存分に感じさせる。」

テクニカル・データ
品種: ツヴァイゲルトレーベ 61% メルロー 35% マスカットベイリーA 4%
畑: 北海道余市郡 余市 山形県上山 栃木県佐野市赤見
収穫: 2010/10/6,7,11      収穫時の糖度:19.72oBrix (平均)
醗酵: 完熟した葡萄を選果し、より良い房のみを除梗しステンレスタンクに入れ、野生酵母で醗酵させる。十分に皮から成分を抽出するため、高めの温度を維持し、若干補糖する。ピジュアージュしながら3~4週間醸す。その後マストを搾り、ワインを皮と種から分け、小樽に移しマロラクティック発酵を促す。
熟成: オークの小樽で16ヶ月熟成。
瓶詰: 瓶詰日:  2012/4/26 本数:7668本 (750ml)
アルコール:11.4 %   酸度: 0.54 gm./100 ml.   残糖: 0.155%

このワインについて
テイスティング・
コメント:
「2010風のル-ジュ」は,香りはストロベリ-,カシス,ラズベリ-などの赤い果実,グレ-プフル-ツのようなフレッシュな柑橘とすみれのような花,シナモンのようなスパイスを感じる.口中は丸く,華やかでフレッシュな印象.やわらかさと生き生きとした酸を感じ,華やかな赤い果実と柑橘,余韻にスパイスを感じる.
料理との相性: 和牛のフィレステーキ(黒胡椒をきかせて)、鰻の蒲焼(山椒をきかせて)、青カビのチーズ、ウィンナーシュニッツェル、鴨のロースト
飲み頃: 今から2018年頃まで:熟成によって、よりなめらかで複雑なワインとなるでしょう。

2012/5/18

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2010 第一楽章 ワイン・データシート

English

第一楽章は20世紀初頭の著名な葡萄栽培家川上善兵衛氏によって開発された日本固有の葡萄品種マスカット・ベーリーAからなる赤ワインです。「2010第一楽章」の原料となった葡萄は急斜面の葡萄畑の山頂の「開拓園」と1982年に開墾された佐野市の「赤見葡萄畑」で大切に育てられました。真に個性豊かなワインとするため、非常な手間をかける農作業に続いて収穫も完熟を待って最後の最後に行われました。醸造場では野生酵母による醗酵も自家畑の赤ワインとしては最も早い1996年から行われています。伝統と革新の技術を取り入れ、熟した果実の味わいと複雑さを持つ自然のままのワインに仕上げるため、清澄・フィルター処理を一切行なわず、人為的に手を加えることを最小限に抑えてビン詰めしました。若いうちは苺やコットンキャンディなど品種の特徴が目立っていましたが、山の貯蔵庫の奥で10年間の時を静かに過ごした「2010第一楽章」は、カドが取れて複雑さとバランスを増しています。時間だけが造ることのできる熟成した日本の赤ワインをお楽しみいただければ幸いです。

テクニカル・データ
品種: マスカット・ベーリーA 100%
畑: 栃木県足利市田島、佐野市赤見 こころみ学園
収穫: 2010/11/2,3,4,10,11
収穫時の糖度: 20.95Brix
醗酵: 除梗し軽く破砕して、小型のタンクへ移す。1日1回のピジュアージュをおこないながら、徐々にマストを温めてゆく。2、3日すると野生酵母による発酵が始まる。発酵は高めの温度ですすみ、最高で33℃にもなり、残糖がなくなるまで続く。注意深くピジュアージュをおこないながら、十分な色素と風味を抽出する。おおよそ10日間醸した後、マストを搾り、ワインを皮と種から分ける。その後、小樽内でMLFを続ける。
熟成: フランス産オークの古樽で1カ月熟成した後、ステンレスタンクにて12カ月熟成。
瓶詰: 澱引き後、清澄・濾過処理なしでビン詰。
ビン詰日: 2011/12/23   本数: 2,124本 (750ml)
アルコール: 11.1%   酸度: 0.457g./100 ml.   残糖: 0.19%
このワインについて
テイスティング・コメント: イチゴやフランボワーズなどの香りと樽由来のバニラ、アーモンドのニュアンスもほのかに感じる。酸味は穏やか、ぎゅっと詰まった果実味と滑らかな口当たりで、タンニンが溶け込んでいる。熟成は程よく進んでいて、華やかな果実味とミネラル感のあり、きりっとしまっていて飲みごたえを感じる。
料理との相性: うなぎのかば焼き、鴨の治部煮、ビーフ・シチュー、地鶏と鶏モツのすき焼き、イノシシ鍋、強い風味のチーズ(ウォッシュタイプ)
飲み頃: 現在、飲み頃。2025年頃まで保存状態によっては、適切な熟成により複雑味と柔らかさが増し、まろやかで素晴らしいまとまりのあるワインに成長するだろう。

2020/06/04

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2010 陽はまた昇る ワイン・データシート

2010『陽はまた昇る』はタナ種を主体にした赤ワインです。
私たちは土地に合った葡萄品種を栽培することを、最良のワインを造る方法の一つとして考えています。
タナ種はフランス南西部マディラン地方の主要な品種です。
マディランは フランスのブドウ栽培地の中では年間の雨量が多い場所ですが、この葡萄から色が濃く、果実味豊かで、渋味の強い長期熟成タイプの印象的なワインが数多く造られています。
私たちはこの葡萄なら日本でもうまく育つだろうと思い、まず始めに足利にこの品種を植えました。
その後栃木以外の場所の可能性を探るべく、山形と長野の契約農家に栽培をお願いしたところ
彼らにとって 初めての品種にもかかわらず、快く引き受けてくれました。
そして、土地との相性もさることながら、彼らの経験と技術によってわずか数年のうちに素晴らしい品質の葡萄が収穫できるようになりました。
私たちはこの葡萄の良さを生かすためシンプルな造りをこころがけました。
その結果タナ種の持つ果実味や酸味、渋味の力強さを感じられるワインができました。
最終的にはタナと相性の良いカベルネ・ソーヴィニョンのワインとブレンドし、全体の調和の取れたワインになりました。

東北の底力を味わってみてください。陽はまた昇る。

テクニカル・データ
品種: タナ 78%:(山形県上山、長野県高山村、佐野市赤見、足利市田島)
カベルネ・ソーヴィニョン 22%:(山形県上山)
収穫: 2010/9/30, 10/6,8,25, 11/8(タナ) 2010/10/28,11/5 (カベルネ・ソーヴィニョン)
醗酵: 完熟した葡萄を除梗し軽く破砕して、小型のタンクへ移す。1日2回のピジュアージュをおこないながら、徐々にマストを温めてゆく。2、3日すると野生酵母による醗酵が自然に始まる。醗酵は高めの温度ですすみ、残糖がなくなるまで続く。注意深くピジュアージュを続けながら、十分な色素と風味を抽出する。約二週間醸した後、マストを搾り、ワインを皮と種から分ける。その後、小樽に移しマロラクティック醗酵を促す。
熟成: オークの小樽で14ヶ月熟成。
瓶詰: 瓶詰日: 2012/06/8 本数:5,299本(750ml )
アルコール:11.3%   酸度: 0.607gm/100 ml.   残糖: 0.175%
このワインについて
テイスティング・
コメント:
長期熟成可能なフル・ボディの赤ワイン.色調は,中心部が漆黒となるほど深い紫色.
香りはブラックチェリ-やカシスのようなフル-ツとミント,チョコレ-ト,コ-ヒ-のスパイスを感じる.口に含むと,しっかりとしたアタックと酸や渋みが感じられ,プラムやブラックチェリ-のような黒果実があり,余韻は,しなやかで長い.
料理との相性: 牛肉の赤ワイン煮、ステーキなど牛赤身肉、ラムチョップ、スペアリブ、鶏肉と鶏モツのすき焼き、ブルーチーズ、鴨の燻製、サラミソーセージ
飲み頃: 現在から2018年頃まで:それ以降でも、熟成により口当たりが柔らかに広がる、ゆったりとしたまろやかで複雑なワインとなるだろう。

2012/8/3

2010 陽はまた昇るワイン・データシートPDF(プリントに最適です)

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2011 農民ロッソ ワイン・データシート

English

ボルドーは王様です。
これは疑いのないことです。ボルドーは凝縮感のある見事なワインを作り出す‘本場’と言ってもよいでしょう。その名はフル・ボディの力強い赤ワイン、高級、血統の代名詞ともなっています。その場所は起伏のある農場、綺麗に手入れされた庭、壮大なシャトー・・・
そんなボルドーのような王様に誰もがなりたいと思っています。人々はボルドーのようなワインをつくりたいがために、カベルネ・ソーヴィニョンやメルロといったボルドー品種を、国境を越え、遠く離れた自分の畑に移植し始めました。日本はその点では新入りなので、長い時間と経験が必要です。しかし、その経験を積むためつくられてきた日本のワインの多くが、ボルドーとは似つかない、味のないものでした。
私たちはそのボルドーの誘惑に負けませんでした。日本ではボルドー品種がいたる所で育てられていたので、作ろうと思えば作れたかもしれません。作る機会はいくらでもありました。しかし、なぜつくろうとしなかったのか。それは、良い葡萄に出会えなかったからです。よい葡萄だと聞いて実際畑に行ってみると、いつも不満が残りました。ほとんどの葡萄は味が単純で果実味やストラクチャーに欠けていました。
しかし、優れた栽培農家の葡萄に出会った時、チャンスを逃がしていたことに気づきました。私たちが好む日本のワインを生み出せる畑がそこにはあり、そしてその畑でつくられた葡萄を手に入れることができたのです。
結果は・・・? ぜひ、飲んでみてください。カベルネやメルロの果実味、ストラクチャー、樽熟の甘い香り・・・“ロッソ”はイタリア語で“赤”の意味ですが、このワインはボルドーやイタリアではありません。果実味と希望に満ち溢れた日本の赤ワインです。

テクニカル・データ
品種: カベルネ・ソーヴィニョン 52% メルロ 34% ブラッククィーン 4% ノートン 3% その他 7%
畑: 長野県安曇野(BQ) 長野県松本(CF) 長野県高山村(CS,MER) 山形県上山(CS,MER) 山梨県勝沼(KOS,MBA,) 栃木県大平下(MBA) 北海道乙部(MER) 栃木県足利(NOR) 群馬県赤城(NOR)
収穫: 2011/9/19,23,30, 10/5,9,10,14,21,26,28 11/5,6,7
醗酵: 完熟した葡萄をココ・ファーム・ワイナリーで選果して、より良い房のみを除梗しステンレスタンクに入れ、野生酵母で醗酵させる。十分に皮から成分を抽出するため、高めの温度を維持し、ルモンタージュしながら2週間から3週間醸す。その後マストを搾り、ワインを皮と種から分け、オークタンク、一部はステンレスタンクに移しマロラクティック醗酵を促す。
熟成: オークタンク、ステンレスタンクで10ヶ月熟成。
瓶詰: 瓶詰日: 2012/6/13,14,15,27,28,29 本数: 51,228本 (750ml) 10,037 本(375ml)
アルコール:11.5%   酸度: 0.57g./100 ml.   残糖: 0.195%
このワインについて
テイスティング・
コメント:
色はガ-ネット.香りはクランベリ-,ラズベリ-,フレッシュハ-ブ,白胡椒,ロ-ズヒップ.口当たりはライトで果実味豊かな印象.赤いフル-ツとスパイスを感じ,程よい酸味と樽の風味が,このやさしいワインに,しなやかさと複雑味をあたえている.
料理との相性: 程よくコクのある料理:小羊の香草焼き、鴨のグリル、ローストポーク、焼鳥(たれ)
ミートソースのパスタ、トマトと茄子のチーズグラタン、ピザ、ハンバーグ。
飲み頃: 今から2015年頃まで:熟成によって、よりなめらかで複雑なワインとなるでしょう。

2012/6/29

2011 農民ロッソワイン・データシートPDF(プリントに最適です)

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2010 甲州F.O.S ワイン・データシート

English

白ワインが白いことは、みんなの“共通の認識”です。白ワインが、赤ワインよりボディーが軽く、タンニンが少ない…ということも。長い時をかけてかたちづくられたこのような“共通の認識”は、私たちがワインをつくるうえでも、結果的には基準となっていました。それから、白ワインを買うときにも、軽やかでフルーティーで繊細な白ワイン…というように。それでもいいでしょう。

 しかし、私たちは時に“常識破り”をしたくなるのです。いままでの認識を考え直して挑戦したくなるのです。「2010甲州F.O.S.」はそのひとつです。(‘F.O.S’とは‘Fermented on Skins’の略)甲州は日本の葡萄品種で、日本国内に甲州の白ワインは多く流通しています。そのほとんどが淡い色で、軽く繊細で飲みやすいものです。それゆえ甲州の葡萄自体も同じように、淡い色でソフトな味だと思いがちですが、それはちょっと違います。色は銅色、渋味が強くとても力強いのです。このような葡萄から淡くやわらかなワインをつくるには、葡萄の成分を抽出しすぎない注意、成分を抽出しすぎた場合はそれを取り除く技術が必要です。そんなわけで結果的に、本来の葡萄の特徴や力強さをもつワインにはなかなかならないのです。

「2010甲州F.O.S.」は淡くやわらかな白ワインとは正反対です。可能な限り葡萄から香りと成分を抽出し、赤ワインをつくるように皮と共に醗酵させました。(注意:これは白ワインです。)他の白ワインとは違う、深い色、広がりのある複雑なアロマ、渋味がつくる口当たりの強さを有するワインになりました。
すべての人に受け入れられるとは思いません。でも、“常識破り”に興味のある方、冒険したい方は普通でない、パワフルな甲州を楽しんでください。

テクニカル・データ
品種: 甲州100%
畑: 山梨県勝沼(秋玉園、芳王園)
収穫: 2010/10/21, 2010/11/7      収穫時の糖度:15.0 oBrix(平均)
醗酵: 2つの方法で野生酵母で醗酵させた。
1つ目は、葡萄を除梗しステンレスタンクに入れ、1日2回ピジュアージュしながら醸す。醗酵により出てきたアルコールが皮からの成分を抽出した後、プレス。
2つ目は葡萄を除梗しステンレスタンクに入れ、低温で2週間スキンコンタクトし、十分に成分が抽出されたらプレスし醗酵させた。
熟成: ステンレスタンク、または樽で17ヶ月熟成。澱引き後、清澄せず無濾過で瓶詰。
瓶詰: 瓶詰日:2012/4/25 本数:3,696本(750ml)
アルコール: 10.7%   酸度: 0.457g./100 ml.   残糖: 0.145%
このワインについて
テイスティング・
コメント:
「2010甲州F.O.S.」は琥珀色.アプリコット,八朔,オレンジの皮のような柑橘系の香りとドライフル-ツ,蜂蜜のような香りもある.口中はやわらかい渋みと,オレンジなどのフレッシュなが感じられ,旨みがあり奥深い味わい.ソフトな渋味を伴う長い余韻にも豊かなフル-ツが感じられる.
料理との相性: 串カツ、ネギ焼き、チーズとチキンの包み揚げ、鮎の春巻き、小籠包、東坡肉(トーロンポー)、ブーダンノワール レバーペースト甘夏ジャムを添えて カラスミ大根
飲み頃: 現在から2018年頃まで:今でも美味しいが、長期の熟成によりもっと複雑なワインとなるでしょう。

2012/5/18

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2011 こころぜ ワイン・データシート

English

私たちが知る限り、ロゼワインは少々立場が悪いようです。大方、ワインといえば赤か白で、その中間のロゼはいつも後回し。いかに美味しいレストランでも場所が悪ければ繁盛しないように、ロゼは「どちらでもない」その色やスタイルが曖昧でわかりにくく、クオリティーの高さに反し認知度が低いのです。

これは本当に残念なことです。私たちが今までに出会ったベスト・ワインのいくつかはロゼなのですから。
こころぜもまた、フレッシュで複雑味があり、赤い果実とほのかな土の香りが調和した素晴らしいロゼです。

ブレンドには、新鮮さと深みを蓄えた、厳重に選別されたブドウを数種使用しています。また、料理の良きパートナーで、ベークド・ハムからカレーライスまで幅広く多彩な料理に合わせられます。
一度お試しください。このロゼが赤と白の「中間」ではなく、まさに「ロゼ」と納得できるでしょう。

テクニカル・データ
品種: マスカット・ベイリーA 62% メルロ 15% シャルドネ15% 甲州2% その他6%
畑: 山梨県南アルプス市、山梨県西八代、山梨県笛吹、山梨県穂坂、栃木県大平下、足利市田島、佐野市赤見、山形県上山、長野県高山村、北海道厚沢部、長野県安曇野、山梨県勝沼 埼玉県滑川
醗酵: ブドウの実を傷つけないように除梗し、やさしくプレス。時間をかけ丁寧に搾られた、フルーティーで旨みのあるジュースに、コクを出すため若干補糖する。フレッシュな果実味を保つために、低温で 2~3 週間かけてじっくり野生酵母で発酵。
熟成: ステンレスタンクに澱引きし、低温で約5 ヶ月熟成後ブレンド。
清澄後、濾過。
瓶詰: 瓶詰日: 2012/3/14,15,16 本数: 10,080本 (750 ml.) 6,070本 (375 ml.)
アルコール: 11.0% 酸度: 0.55mg/100 ml. 残糖: 0.855%
このワインについて
テイスティング・
コメント:
「2011 こころぜ」は,やさしい甘さのロゼワイン.色はサ-モンピンク.香りはキャンディ-,さくらんぼ,苺のシロップ,などの綺麗でフレッシュな印象とともに香ばしさも感じる.口中は,優しい果実の香りが優しく広がり,さくらんぼ,キャンディ-,ラズベリ-やチェリ-などの素直なやわらかい果実味たっぷりの味わい.
料理との相性: 酢豚、生ハムとメロン、ポークソテーフルーツソース添え、クリームチーズのスモークサーモン巻き、クレームブリュレ、フルーツの盛り合わせ
飲み頃: 現在から2013 年頃までは若くフレッシュな味わいを楽しめますが、熟成により、さらに
やわらかい味わいになるでしょう。

2012/3/16

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2011 あわここ ワイン・データシート

English

“ワインは人々を喜ばせるもの”
この単純な事実は、タキシードで着飾ったソムリエや1本10万円のワインにあふれた世界では忘れやすいことかもしれません。
しかし、手軽なワインでも高価なワインでも、あらゆるワインはお客様に喜びを与えなくてはなりません。

ココの「あわここ」は気取らず飲め、笑顔になれるようなワインです。
低温で醗酵させ、その後半でさらに温度を落として「あわここ」はできました。ワインを冷やすことによってフレッシュなフルーツの特徴や綺麗な酸味、醗酵中にできた二酸化炭素からの微発泡を有するワインになりました。
また、このワインは清澄やろ過をしていません。その結果、醗酵によるくもりと気泡が残る、ジューシーでフレッシュで生き生きとした白ワインになりました。
タンクからお客様のお手元のグラスまでとても近いワインです。お客様の笑顔に出会えるくらいに・・・

家族や友達とご一緒にお気軽にお楽しみください。
緊張いらず、心配いらず、コルクスクリューもいりません。
よく冷やしてお飲みください。

テクニカル・データ
品種: 甲州 100%
畑: 山梨県甲州市勝沼 秋玉園
収穫: 2011年10月28日  収穫時の糖度: 17.0oBrix (平均)
醗酵: 葡萄をやさしくプレスし、果汁のオリを沈めた後、上澄みを野生酵母にて醗酵。
清澄、ろ過をせずに瓶詰めした。ステンレスタンクにて2ヶ月熟成
瓶詰: 瓶詰日: 2012年2月3日 本数:3,563本(750ml)
アルコール:10.9%   酸度: 0.547gm/ 100 ml.   残糖: 1.94%
このワインについて
テイスティング・
コメント:
香りは洋ナシ,青リンゴ,グレ-プフル-ツ等の果実の香りに白い花やクロ-ブの様な香りが加わり,やさしく穏やかだがフレッシュな印象.
口に含むとみかん,青リンゴの風味,炭酸ガスを感じ,フレッシュでにぎやか.
ライトボディだが,旨みがあり,ほのかな苦味が余韻を引き締めている.
料理との相性: ちらし寿司、焼き筍、山菜のてんぷら、枝豆、ムール貝ワイン蒸し、等
飲み頃: 若いうちに飲むワインなので、なるべく2013年以内にお飲みください。

2012/3/8

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2011 足利呱呱和飲 ワイン・データシート

足利呱呱和飲は、私達のつくる最も親しみやすい白ワインです。アペリティフに良し、のんびりとした午後に1杯飲んでも良し、そしてどんな料理にも最適なワインです。その柔らかく、やさしい口当たりとフレッシュなハーブや花の香りは、ワイン初心者の方にはもちろんのこと、鋭い味覚の持ち主にも喜ばれるでしょう。

特別にセレクトした葡萄をブレンド、低温醗酵によってワインには果実の新鮮さが維持されています。
ワインは甲州種を主体にシャルドネ種のコク、幅のあるものに仕上げました。また、余韻は少し甘く、丸みを帯び、典型的な甲州種の苦みが口中に爽やかさを残します。
 
和食全般と大変良く合います。気さくな当ワイナリーの顔としてお楽しみいただければ幸いです。

テクニカル・データ
品種: 甲州 77%   竜眼 22%  シャルドネ 1%  
畑: 山梨県甲州市 勝沼 長野県安曇野 山形県上山  
収穫: 2011/9/27,10/3,4,20,28       収穫時の糖度: 15.98 ºBrix (平均)
醗酵: 傷んだ実や未熟な実を取り除き、除梗した後、やさしくプレスする。
甲州は果汁をハイパー・オキシデーションし、えぐみを柔らかくする。オリを沈め、澄んだジュースをステンレスタンクに移し、野生酵母で醗酵。また、コクをだすため一部補糖する。薫り高く、フレッシュな果実味を保つために、低温( 平均15℃~19℃)で 約3週間かけてじっくり発酵。甘味と酸味のバランスがちょうど良いタイミングでタンクを冷却して、醗酵を止める。
瓶詰: ステンレスタンクにオリ引きし、低温で約4ヶ月熟成。清澄せず、濾過してビン詰。

このワインについて
テイスティング・
コメント:
「2011足利呱呱和飲」は,やや甘口の白ワイン.色調は淡いイエロ-,香りはシトラス,白い花,フレッシュなハ-ブや,レモン・ピ-ル,メロンや洋ナシと爽やかに広がる.味わいは,穏やかで自然な甘さ,柔らかな酸味で桃やみかんのシロップづけ,レモンキャンディ-のような風味を感じる.そして後味には甲州種らしいビタ-な印象があり,ワインを引き締めている.
料理との相性: まろやかで程よくコクのある料理:おでん、蛤のワイン蒸し、青梗菜のクリーム煮、湯豆腐、鰯と松の実のスパゲッティー、モッツァレラ・チーズ、海老しんじょなど。
飲み頃: 現在から2016年ころまで若くフレッシュな味わいを楽しめる。
また、長期間熟成しても奥深い味わいになるでしょう。

2012/3/8

2011 足利呱呱和飲 ワイン・データシートPDF(プリントに最適です)