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2021 のぼっこ ワイン・データシート

English

ココ・ファーム・ワイナリーの秋、毎年一番最初にリリースされるヌーボー(新酒)がこの「のぼっこ」。セパージュ(品種)は、日本の山葡萄から澤登晴雄氏によって開発された小公子種です。
「2021のぼっこ」は、埼玉県産と山形県産と山梨県産の小公子種の葡萄からつくりました。2021年、山形県上山は春に雨が少なく、梅雨も平年よりも短いものでした。しかし8月のお盆の時期は低温など天候の影響で葡萄に傷が発生。収量は減ってしまいましたが、よい質の葡萄が収穫できました。また、こころみ学園の園生達が、収穫のお手伝いに出かけた埼玉県の「江南愛の家」の葡萄畑では、春は雨が少なく平年よりやや短い梅雨で、梅雨明けから収穫までは日照に恵まれました。最終的には数量は少なかったのですが、各地で、質のよい小公子種を収穫することができました。
醸造場では葡萄を房ごと搾り、低温で野生酵母により醗酵させ、その後さらに温度を落としました。よりピュアにつくるため酸化防止剤(亜硫酸塩)を加えず、ワインを冷やすことによってフレッシュな果実味や綺麗な酸、醗酵中にできた二酸化炭素の泡を残しました。ジューシーさをお楽しみいただくため無清澄・無濾過でビン詰めしました。ヴィンテージ(収穫年)によって、泡の程度が異なりますが、開栓時に泡が噴き出すことがありますので、よく冷やして静かに王冠を開けてください。
「2021のぼっこ」は紫がかった赤色、豊かな酸やタンニン、溌剌とした赤ワインで、醗酵タンクからグラスまでとても近く気取らずに飲める発泡性のあるヌーボーです。お楽しみいただければ幸いです。

テクニカル・データ
品種: 小公子 100%
畑: 埼玉県比企郡滑川 江南愛の家
山形県上山 尾形畑
山梨県甲州市塩山 小川農園
収穫: 2021/08/03, 04, 05, 26~28

収穫時の糖度(平均)約19.6°Brix
収穫方法:手摘み

醗酵: 葡萄は房ごと搾り、ジュースをステンレスタンクに入れ、約15℃~20℃の温度で野生酵母により醗酵させる。醗酵後、状況を確認しながら澱引きを数回行うことで、果実の香りをよりクリアに引き出す。
瓶詰: 無清澄・無濾過でビン詰。 ビン詰日:2021/09/15 本数:1,559本(750ml)
アルコール:11.5%   酸度:9.0g/L.   残糖:2.73 g/L.

 

このワインについて
テイスティング・
コメント:
色合いは明るいルビー色、香りはフランボワーズやザクロの赤い果実に加え、ドライベリーや干し草、サワークリームの香り。味わいは辛口で溌溂とした泡にフレッシュな酸とエレガントな果実味を感じる。余韻にフレッシュな酸と澱の旨味が続いていく。
料理との相性: アボカドとトマトのメキシカンサラダ、秋野菜のテリーヌ、玉ねぎのアチャール、鰹の藁焼き、タコス、鯖の梅煮、ボルシチ、ラム肉のスパイシー餃子、ロールキャベツ、鶏レバーの生姜煮、キノコのチーズリゾット
飲み頃:  2021~2023年までフレッシュな果実味のある味わいが続く。酵母が元気なため泡が噴き出すことがあるので、氷水などでしっかり冷やし、揺らさずゆっくりと開栓する。

2021/10/07

2021 のぼっこワイン・データシートPDF(プリントに最適です)

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MV Coco-Rose Wine Details

Japanese

Coco Rose is a medium-bodied rose showing charming strawberry and sour cherry fruit. The blend changes with the seasons. In this year, main variety is Merlot. It remains out go-to wine for afternoon sipping with a platter of cheeses and fruit.

TECHNICAL DATA
VARIETY Merlot 28%, Kerner 13 %, Chardonnay 12%,
Cabernet Sauvignon 11%, Muscat Bailey A 10%,
Petit Manseng 6%, Shokoshi 5%, Others 15%
VINEYARD Nagano, Yamagata, Hokkaido, Yamanashi, Gunma, Tochigi
HARVEST
DATE
Merlot: 10th, 30th September
1st, 4th, 6th, 7th, 10th, 11th, 12th, 13th October 2020
Kerner: 15th, 18th, 22nd, 27th October 2nd November 2019
Chardonnay: 1st, 10th, 16th, 21st, 25th, 28th September 2020
Cabernet Sauvignon: 15th, 18th, 24th, 26th, 29th October
5th November 2020
Muscat Bailey A: 13th September 6th, 13th, 26th October 2020
Petit Manseng: 31st August
3rd, 9th, 14th, 17th, 19th, 21st, 24th September
4th October 2020
Shokoshi: 1st September 2020
Others: 2019, 2020
BOTTLING Bottled on: 24th, 25th , 26th March 2021
The number of bottles : 21,545(750ml) 5,837(375ml)
ANALYSIS
DATA
Alcohol: 11.9%  Total acidity: 4.6g/L.  Residual Sugar: 12.3g/L.

17/Aug/2021

 

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2020 Ashicoco Wine Details

Japanese

Our Ashicoco is our basic off-dry white wine. It is blended from grapes grown throughout Japan, principally Koshu from Yamanashi, with Kerner, Delaware and Petit Manseng.
Pair as you would with any light, aromatic, slightly sweet wines. White fleshed fish, chicken, and ham would do well, as would a cheese and fruit platter on a sunny afternoon.

TECHNICAL DATA
VARIETY Koshu 86%
Kerner 6%
Delaware 6%
Petit Manseng 2%
VINEYARD Yamanashi, Hokkaido, Yamagata
HARVEST
DATE
Koshu: 15th, 21st, 22nd, 23rd, 24th, 25th, 28th, 29th, September, 6th October 2020
Kerner: 15th, 18th, 22nd, 27th October 2019
Delaware: 13th August, 22nd September 2020
Petit Manseng: 29th September 2020

Brix @the Harvest: 14.5Brix(average)

BOTTLING Bottled on: 8th, 9th 10th 11th 12th February 2021
The number of bottles: 44,640(750ml) 8,217(375ml)
ANALYSIS
DATA
Alcohol: 11.2%
Total acidity: 5.1g/L.
Residual Sugar: 20g/L.

17/Aug/2021

 

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2020 Noumin Rosso Wine Details

Japanese

Noumin Rosso is our basic red, a soft, fruity, eminently drinkable dry red wine made from a variety of grapes grown throughout Japan. The backbone of the blend is typically a mixture of Merlot and Cabernet Sauvignon from Nagano and Yamagata-grown grapes, and other grapes to provide aromatic lift.
Regardless of the blend in a given year, the wine is always a balanced, fruity, approachable wine capable of pairing with hamburgers, roast chicken, are grilled pork.

TECHNICAL DATA
VARIETY Merlot 44 %, Cabernet Sauvignon 28 %, Muscat Bailey A 18 %, Black Queen 9 %, Cabernet Franc 1%
VINEYARD Nagano, Yamagata, Yamanashi, Tochigi
HARVEST
DATE
15th, 23rd, 24th, 25th, 27th, 28th, 30th September 2020
2nd, 3rd, 4th, 6th, 7th, 10th~13th, 15th, 18th, 24th, 26th, 28th, 29th October 2020
5th November 2020
BOTTLING Bottled on: 22nd, 23rd, 26th~28th April, 17th~21st May 2021
The number of bottles: 83,959(750ml) 15,466(375ml)
ANALYSIS
DATA
Alcohol: 11.9 %
Total acidity: 5.2 g/ L.
Residual Sugar: 2 g/L.

17/Aug/2021

 

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2020 Here Comes The Moon Wine Details

Japanese

Here Comes the Moon is made from the Kerner grape, a variety relatively unknown to most. It was developed in Germany in the 1950s and is grown to produce outstanding wines in Germany, Austria, northern Italy, and Japan’s northernmost island of Hokkaido.
From the first time we attempted making wine from Hokkaido-grown Kerner we’ve been taken with the tremendous potential that the grape holds. It is marked by an intensity of fruit, strong aromatics, and a crisp spine of acid.
Kerner perhaps reaches its ultimate expression in the coastal hillsides of Yoichi,
an hour drive west of Sapporo. Cooking ocean breezes and fertile, iron-rich soils combine to infuse the wines with an extra depth of flavor. The grapes for this wine were grown by Mr. Fujisawa.
He performed fascinating magic, turning out grapes with powerful aromas, sturdiness of body, and a beautiful acidic snap.
Careful pressing, fermentation using wild yeasts, and a post-fermentation aging period in stainless steel has yielded a powerful wine showing to great effect Kerner’s fruit profile.
The origin of the wine’s name, Here Comes the Moon, is from a late Edo Period poem which encourages wisdom, patience, and acceptance…
“One should wait for the rising of the moon, yet should not chase after the falling flower petals”.

TECHNICAL DATA
VARIETY KERNER 86% SAUVIGNON BLANC 9% GEWURZTRAMINER 5%
VINEYARD Yoichi, Hokkaido, Japan
HARVEST
DATE
1st 7th 27th 31st October , 3rd November 2020
BOTTLING Bottled on: 2nd June 2021
The number of bottles : 6,340 (750ml)
ANALYSIS
DATA
Alcohol:12.0 %   Total acidity:5.2 g/L.
Residual Sugar:5.9 g/L.

17/Aug/2021

 

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MV さくらろぜ ワイン・データシート

日本の春は桜。ココ・ファーム・ワイナリーの「さくらろぜ」は日本中の契約栽培農家さんたちの力を集結してできた日本のロゼワインです。お花見の季節・・・、玉子焼き、ちらし寿司、いなり寿司、蕪の千枚漬け、菜の花のおひたし、海老チリ・・・お弁当やどんなお料理とも寄り添って飲む人を笑顔にします。

テクニカル・データ
品種: メルロ 28%
ケルナー 13%
シャルドネ 12%
カベルネ・ソーヴィニヨン 11%
マスカット・ベーリーA 10%
プティ・マンサン 6%
小公子 5%
その他 15%
畑: 長野県高山村/安曇野、群馬県前橋市、山梨県甲州市勝沼、山形県上山(メルロ)
北海道余市(ケルナー)
長野県高山村/安曇野、山梨県北杜市(シャルドネ)
山形県上山、長野県高山村(カベルネ・ソーヴィニヨン)
山梨県韮崎市/甲州市勝沼(マスカット・ベーリーA)
山形県上山、栃木県足利市(プティ・マンサン)
山形県上山(小公子)
長野県、北海道、栃木県、山梨県、山形県(その他)
収穫: 2020/09/10, 30 10/ 01, 04, 06, 07, 10, 11, 12, 13(メルロ)
2019/10/15, 18, 22, 27 11/02(ケルナー)
2020/09/01, 10, 16, 21, 25, 28(シャルドネ)
2020/10/15, 18, 24, 26, 29 11/05(カベルネ・ソーヴィニヨン)
2020/09/13 10/06, 13, 26(マスカット・ベーリーA)
2020/08/31 09/03, 09, 14, 17, 19, 21, 24 10/04(プティ・マンサン)
2020/09/01(小公子)
2019, 2020(その他)

収穫方法:手摘み

醗酵: ブドウの実を傷つけないように除梗し、やさしくプレス。時間をかけ丁寧に搾られたフルーティで旨みのあるジュースを、じっくりと野生酵母で低温醗酵。一部、醸し発酵やMC(マセラシオンカルボニック)を行った。
熟成: ステンレスタンクに澱引きし、低温で、2020年産は約2~5カ月、2019年産は約13~15カ月熟成。清澄せず濾過を行った。
瓶詰: 澱引き後、メンブレンフィルターによる濾過を行いながらビン詰。
ビン詰日:2021/03/24, 25, 26
アルコール:11.9%  酸度:4.6g/L. 残糖:12.3g/L.

 

このワインについて
テイスティング・
コメント:
色合いは輝きのあるサーモンピンク。香りはイチゴやサクランボ、デーツにオレガノやピンクペッパー、生姜のニュアンスを感じる。味わいはオフドライでフレッシュな酸と果実味が広がる。余韻は香りと甘みの後に少し渋みを感じる。
料理との相性: スモークサーモンのカルパッチョ、トマトのゼリー寄せ、ぬか漬け、しらすのカナッペ、わかさぎのエスカベッシュ、春巻き、桜エビのかき揚げ、広島風お好み焼き、鶏肉とピーマンのカシューナッツ炒め、エビの卵炒め
飲み頃: 2021年~2024年は、フレッシュな果実味のある味わいが続く。2025年からは、熟成により一体感が増してドライフルーツの風味や香ばしさなどが出てくるだろう。

2021/08/14

MV さくらろぜワイン・データシートPDF(プリントに最適です)

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2020 いまここ 白 ワイン・データシート

足利に生まれ生きた相田みつを氏(1924年5月20日-1991年12月17日)の書は、地元のお店や家の片隅で私たちを勇気づけてくれています。いま、ここに在ることを大切に・という、相田みつを氏の書をラベルにした「2020いまここ白」は、とても親しみやすい白ワインです。アペリティフに良し、のんびりとした午後に1杯飲んでも良し。その柔らかく、やさしい口当たりとフレッシュなハーブや果物の香りは、ワイン初心者の方にはもちろん鋭い味覚の持ち主にも喜ばれるでしょう。
葡萄は山梨県の契約栽培農家さんによって大切に育てられた日本固有の葡萄品種、甲州種が主体です。北海道余市や山形県の契約栽培農家さんの葡萄も特別にセレクトしました。醸造場では丁寧な選果後、澱を沈めてジュースのみタンクに入れて野生酵母で醗酵。その後タンクを冷却し低温にして醗酵を止め、果実の新鮮さやバランスを維持するようにしました。
日本の醗酵調味料(醤油・味噌・味醂など)を使った和食全般と良く合います。また和洋中いろいろなお料理が並ぶ普段の食卓にも合わせやすい日本の白ワインです。よく冷やしてお召し上がりください。

テクニカル・データ
品種: 甲州 86%
ケルナー 6%
デラウェア 6%
プティ・マンサン 2%
畑: 山梨県甲州市勝沼/山梨市(甲州)
北海道余市(ケルナー)
山梨県韮崎市穂坂、山形県置賜地区(デラウェア)
山形県上山(プティ・マンサン)
収穫: 2020/09/15, 21, 22, 23, 24, 25, 28, 29 10/06(甲州)
2019/10/15, 18, 22, 27(ケルナー)
2020/08/13 09/22(デラウェア)
2020/09/29(プティ・マンサン)

収穫時の糖度 (平均) 約14.5°Brix
収穫方法:手摘み

醗酵: 傷んだ実や未熟な実を取り除き、除梗後やさしくプレスする。澱を沈め、澄んだジュースを野生酵母で醗酵。一部のデラウェアは甕で醸し醗酵した後プレス。甘味と酸味のバランスがちょうど良いタイミングでタンクを冷却して醗酵を止める。
熟成: タンクに澱引きし、低温で2020年産は約3~4カ月、2019年産は約13カ月熟成。清澄せず、濾過を行った。
瓶詰: 澱引き後、メンブレンフィルターで濾過しながらビン詰。
ビン詰日:2021/02/08, 09, 10, 11, 12
アルコール:11.2%   酸度:5.1 g/L.   残糖:20g/L.

 

このワインについて
テイスティング・
コメント:
香りは青りんごやグレープフルーツ、カリンの果実に、はちみつや吟醸香、ジュニパーベリーのスパイスを感じる。味わいは、程よい甘さを口中に感じ、心地よい酸味とのバランスがある。余韻はみずみずしく、すっきりとしている。
料理との相性: ホワイトアスパラガスのソテー、蕪とルッコラのサラダ、ガーリックトースト、白レバーのペースト、赤貝の握り、白子ポン酢、とうもろこしの天婦羅、菜の花としらすのパスタ、大根の柚子味噌煮、酢豚、ナシゴレン
飲み頃: 2021年~2024年は、フレッシュな果実味のある味わいが続く。
2025年からは、熟成により一体感が増してドライフルーツや香ばしさなどが出てくるだろう。

2021/08/14

2020 いまここ 白ワイン・データシートPDF(プリントに最適です)

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2020 古澤 赤 ワイン・データシート

「2020 Iwao Furusawa 赤」はいわゆる伝統的なボルドー品種 メルロやカベルネ・ソーヴィニョン、カベルネ・フランなどと、日本固有の赤ワイン用葡萄品種 マスカット・ベーリーAやブラック・クィーンなどから造られました。この日本各地の優れた契約栽培農家さんに育てられた適地適品種の葡萄を、醸造場では丁寧に選んで、野生酵母で醗酵させました。マロラクティック醗酵も野生乳酸菌によるものです。良い葡萄を選んで自然に醸造した、美味しい日本の赤ワインです。
ヴァイオリニストの古澤巖さんは、1994年にココ・ファーム・ワイナリーの取締役に就任。長い間、群馬県大泉の古澤巖さんの演奏会では、開演前と休憩時間にこの赤ワインが提供されてきました。
いつの日かまた、みんなで美しい音楽を聴きながら、みんなでワインが飲めますように。

テクニカル・データ
品種: メルロ 44%
カベルネ・ソーヴィニョン 28%
マスカット・ベーリーA 18%
ブラック・クイーン  9%
カベルネ・フラン  1%
畑: 長野県高山村 / 安曇野、山形県上山(メルロ)
山形県上山、長野県高山村 / 安曇野(カベルネ・ソーヴィニョン)
栃木県栃木市大平、山梨県甲州市勝沼 / 韮崎市(マスカット・ベーリーA)
長野県安曇野(ブラック・クイーン)
長野県高山村(カベルネ・フラン)
収穫: 2020/09/25, 27, 30 10/02, 03, 04, 06, 07, 10, 11, 12, 15(メルロ)
2020/10//15, 18, 24, 26, 28, 29 11/05(カベルネ・ソーヴィニョン)
2020/09/15, 23, 24, 28 10/06, 13, 26(マスカット・ベーリーA)
2020/10/06, 07(ブラック・クイーン)
2020/10/15(カベルネ・フラン)

収穫方法:手摘み

醗酵: 熟した葡萄を選果し、良い房だけを除梗、タンクに入れ野生酵母で醗酵させる。十分に皮から成分を抽出するため、高めの温度を維持し、ルモンタージュしながら約1~2週間醸した後、マストを搾りワインを皮と種から分けた。また一部は約1~2週間MC(マセラシオンカルボニック)行った後プレスした。木樽、オークタンク、ステンレスタンク、プラスチックタンクに移し野生乳酸菌によるMLF(マロラクティック醗酵)を促す。
熟成: 木樽および各タンクで約5〜6カ月熟成。澱引き後、清澄せず、濾過を行った。
瓶詰: 濾過を行いながらビン詰。  ビン詰日:2021/04/22,23,26~28, 05/17〜21
アルコール:11.9%   酸度:5.2 g/L.   残糖:2g/L.

 

このワインについて
テイスティング・
コメント:
ラズベリー、イチゴ、ダークチェリーの果実に、クミンやブラックペッパーのスパイス、なめし皮やトーストの香りを感じる。味わいは柔らかく、さわやかな酸と溶け込んだやさしいタンニンがほのかな苦みと共に口中に広がり、染み入るような余韻が心地いい。
料理との相性: 鰹の藁焼き、チリコンカン、山うどの味噌炒め、肉じゃが、ゴボウとトリッパのトマト煮込み、アランチーニ、ロコモコ、鰤の照り焼き、ブフブルギニオン、プレッツェル、シェーブルチーズ
飲み頃: 2021年~2024年は果実主体の風味が続く。2025年からは、熟成によりタンニンが滑らかになり、旨味や香ばしさ主体の味わいへと変わっていくだろう。

2021/08/14

2020 古澤 赤ワイン・データシートPDF(プリントに最適です)

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2020 Ashicoco ワイン・データシート

English

「Ashicoco(あしここ)」は日本固有の葡萄品種、甲州種を主体としたワインで、私たちがワインを造りはじめた1984年から毎年新たな気持ちで造り続けています。「2020Ashicoco」は特別にセレクトした甲州種の葡萄を優しくプレス。ケルナー種やデラウェア種等の葡萄もブレンドしました。澱を沈めた後は澄んだジュースを野生酵母で醗酵させ果実の新鮮さを維持することを心がけながら、低温醗酵でじっくり丁寧に造りました。このワインのフレッシュな果実の香りと優しく厚みのある口当たりは、はじめてワインをお飲みになる方にはもちろんのことワインに精通した方にも喜ばれることでしょう。
日本の醗酵調味料(醤油・味噌・味醂など)を使った和食全般と良く合い、また和洋中、色々なお料理が並ぶ普段の食卓にも合わせやすい日本の白ワインです。2012、2013、2015ヴィンテージのこのワインは、国際線ファーストクラスやラウンジやビジネスクラスでもご採用いただきました。アペリティフにも最適で、ほっとしたひととき、よく冷やしてのんびりお楽しみいただけると嬉しいです。

テクニカル・データ
品種: 甲州 86%
ケルナー 6%
デラウェア 6%
プティ・マンサン 2%
畑: 山梨県甲州市勝沼/山梨市(甲州)
北海道余市(ケルナー)
山梨県韮崎市穂坂、山形県置賜地区(デラウェア)
山形県上山(プティ・マンサン)
収穫: 2020/09/15, 21, 22, 23, 24, 25, 28, 29 10/06(甲州)
2019/10/15, 18, 22, 27(ケルナー)
2020/08/13 09/22(デラウェア)
2020/09/29(プティ・マンサン)

収穫時の糖度 (平均) 約14.5°Brix
収穫方法:手摘み

醗酵: 傷んだ実や未熟な実を取り除き、除梗後やさしくプレスする。澱を沈め、澄んだジュースを、野生酵母で醗酵。一部のデラウェアは益子焼の甕で醸し醗酵した後プレス。甘味と酸味のバランスがちょうど良いタイミングでタンクを冷却して醗酵を止める。
熟成: タンクに澱引きし、低温で2020年産は約3~4カ月、2019年産は約13カ月熟成。清澄せず、濾過を行った。
瓶詰: 澱引き後、メンブレンフィルターで濾過しながらビン詰。
ビン詰日:2021/02/08, 09, 10, 11, 12
本数:44,640本(750ml) 8,217本(375ml)
アルコール:11.2%   酸度:5.1 g/L.   残糖:20g/L.

 

このワインについて
テイスティング・
コメント:
香りは青りんごやグレープフルーツ、カリンの果実に、はちみつや吟醸香、ジュニパーベリーのスパイスを感じる。味わいは、程よい甘さを口中に感じ、地よい酸味とのバランスがある。余韻はみずみずしく、すっきりとしている。
料理との相性: ホワイトアスパラガスのソテー、蕪とルッコラのサラダ、ガーリックトースト、白レバーのペースト、赤貝の握り、白子ポン酢、とうもろこしの天婦羅、菜の花としらすのパスタ、大根の柚子味噌煮、酢豚、ナシゴレン
飲み頃: 2021年~2024年は、フレッシュな果実味のある味わいが続く。
2025年からは、熟成により一体感が増してドライフルーツや香ばしさなどが出てくるだろう。

2021/08/16

2020 Ashicocoワイン・データシートPDF(プリントに最適です)

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2020 甲州F.O.S. ワイン・データシート

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私たちは世界各地のワイン産地を訪れる旅の間に、茜色の滋味深いワインに巡り会うことができました。イタリアのフリウリ地方やフランスのジュラ地方、そしてジョージアの人たちがつくる渋く複雑でナチュラルな美味しさを持つオレンジ色のワイン。適地適品種の葡萄を探すなかで、その土地に古くから栽培されてきた葡萄がその個性を思う存分に発揮しているワインの有りようは、私たちを勇気づけてくれました。当時、日本固有の葡萄・甲州種から造られた白ワインは、そのほとんどが淡い色で軽く飲みやすいワインでした。それゆえ葡萄自体も同じように淡い色でソフトな味だと思われがちでしたが、実は甲州種の葡萄は渋味がありとても力強いのです。そんな甲州種の魅力を引き出したくて、2004年から私たちは甲州種から可能な限り葡萄の香りと成分を抽出したワインを造りはじめました。
F.O.S.とはFermented on Skins(果皮の上で醗酵)の略。2004年以来、このF.O.S.は優れた契約栽培家との信頼関係をもとに、毎年(赤ワインのように)果皮や種を一緒に醗酵させ、試行錯誤を繰り返しながら造っています。名誉なことに「2017甲州F.O.S.」は「モーニングNo.39」のマリアージュ~神の雫 最終章~(作:亜樹直 画:オキモト・シュウ)にも登場させていただきました。この「2020甲州F.O.S.」も、深い色、広がりのある複雑なアロマ、ここちよい渋みを有しています。アンバーワインにも分類され、多彩なお料理と思わぬ相性を見せるこのワイン、どうぞのんびりお楽しみくださいますよう。

テクニカル・データ
品種: 甲州 100%
畑: 山梨県甲州市塩山 小川畑
山梨県甲州市勝沼 秋玉園東夢農場、秋山農園、芳王遊覧園
収穫: 2020/09/22, 23
2020/10/13, 20
収穫時の糖度(平均):約15.8°Brix
収穫方法:手摘み
醗酵: 2つの方法で野生酵母により醗酵させた。1つ目は、除梗した葡萄をタンクまたは甕へ入れ約80日間醸す。アルコール醗酵により十分に成分を抽出した後プレス。2つ目は、葡萄を除梗しステンレスタンクで2週間醸し醗酵後プレス。
熟成: 醗酵終了後、約6割を木樽、約4割をステンレスタンクで7~10カ月熟成。
瓶詰: 澱引き後、清澄せず無濾過でビン詰。ビン詰日:2021/09/01   本数:7,928本(750ml)
アルコール:11.5 %   酸度:5.0 g/L.    残糖:0.13 g/L.

 

このワインについて
テイスティング・
コメント:
色合いは明るい琥珀色。香りは柿、黄桃、蜜柑に、紅茶やクローブ、トースト、炭などか複雑に香る。味わいは、熟した果実味にしなやかな酸が全体を引き締め、フェノールからくる丸みと渋みが、奥深い旨味として感じられる。
料理との相性: 生ハムと桃のカプレーゼ、トマトとバジルの冷製カッペリーニ、スモークサーモンとクリームチーズのマリネ、いぶりがっこ、香箱蟹、穴子の蒲焼き、麻婆豆腐、鶏手羽元と大根のすっぱ煮、炭火焼鳥、おでん
飲み頃: 2022から2027年は、果実味、酸味、タンニンなど立体的な味わいを楽しめる。2028年からは、熟成によりドライフルーツの香りや香ばしさなどが現れ、落ち着きのある印象へ変化するだろう。

2022/09/06

2020 甲州F.O.S.ワイン・データシートPDF(プリントに最適です)