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2011 山のシャルドネ ワイン・データシート

「山のシャルドネ」は、私たちが自信を持ってお届けできる、その年一番のシャルドネ種のワインです。
私たちは、「私たちが求めるシャルドネ種」を手に入れるため、日本中の産地に足を伸ばし、多くの農家を訪ねました。そして、
この品種に最適な土地と優秀な農家に出会うことができたのです。
数少ない味わい深い葡萄を受け取り、畑の良さをそのまま引き継ぎ、ワインにしました。
このように最高レベルのものは毎年できるとは限りません。

「2011山のシャルドネ」は長野のシャルドネと山形県上山のプティ・マンサンからつくられました。
長野の畑は扇状地らしい石混じりの水はけのよい土壌で南から西向きの緩斜面です。適切な収量と適切な収穫時期を守り、長野の良さ(少ない降水量、昼夜の寒暖差)を充分に引き出したので、香り高く、エレガントな味わいがしっかりと感じられます。 
上山の畑は火山灰や粘土に岩や石が混ざった土壌で、真南から西南西向きの急斜面です。収量を制限、遅摘みをして、山形の良さ(昼夜の激しい温度差、長い日照時間)を充分に引き出したので、シトラス系の風味としっかりとした長い味わいが、たっぷりと感じられます。

葡萄を房ごと搾り、豊かな風味を残すため最低限の処理のみを行いました。その後オリ引きし、野生酵母により発酵させました。醗酵後もタンクの中でオリと一緒に熟成させ、マロラクティック醗酵を促しました。マロラクティック醗酵が終わると、より長く熟成をし、オリ引きして瓶詰めしました。

テクニカル・データ
品種: シャルドネ 84%
プティ・マンサン 16%
畑: シャルドネ・・・長野県高山村 長野県大町
プティ・マンサン・・・山形県上山  
収穫: シャルドネ 2011/9/28,10/5,12 プティ・マンサン 2011/9/20,10/26
収穫時の糖度: 20.7 Brix (平均)
醗酵: 房ごと葡萄をプレスし、オリを沈めた後、上澄みをステンレスタンクで、野生酵母にて
約18℃~20℃で約1カ月間醗酵。
熟成: ステンレスタンクで約16ヶ月
瓶詰: 瓶詰日:2013/3/27 本数: 1,064本 (750ml)
アルコール: 12.0%  酸度: 0.72g/100 ml   残糖: 0.405%
このワインについて
テイスティング・
コメント:
「2011山のシャルドネ」は麦わら色をしている。香りは、洋梨、桃、クリームブリュレ、火打石など複雑な印象。開いてくると、アプリコット、桃、シトラス系の爽やかな香りと香ばしいバニラやカスタードの香りのバランスがちょうど良い。 口に含むと、メロンや桃のような雰囲気を感じ、丸くて広がりがある。また、ナッツのような香ばしい風味と強いミネラルが長い余韻をつくっている。
料理との相性: 程よくコクのある料理: 帆立のバター焼き、舌平目のソテー、チキンときのこのグリル、ローストポーク 焼き林檎添え フォアグラのテリーヌ
飲み頃: このワインは2017年ころまでが飲み頃ですが、熟成によっては、より長く楽しめるでしょう。

2013/12/27

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2011 第一楽章 ワイン・データシート

English

第一楽章は20世紀初頭の著名な葡萄栽培家川上善兵衛氏によって発展した品種による赤ワインです。真に個性豊かなワインとするため、伝統的なヨーロッパの技術を取り入れ、綿密な土地選び、非常な手間をかける農作業、そして手作業によるワイン造りを行っています。

原料となるマスカット・ベイリーAは、私たちのワイナリーを見下ろす山頂に位置する「開拓園」と佐野市赤見の畑の痩せた土壌で育てられます。ワインには強い花の香り、スパイス、果実など品種の特徴が十分に表れています。

また、製造過程において清澄・フィルター処理を一切行なっておりません。熟した果実の味わいと複雑さを持つ自然のままのワインに仕上げるために、人為的に手を加えることを最小限に抑えて瓶詰めしました。その結果、ワインはやや曇ったままで熟成とともにオリが沈殿するでしょう。開栓する数時間前にボトルを立て、オリを沈めておくことをお勧めいたします。オリが舞わぬようグラスにゆっくりと注ぎ、ワインをお楽しみください。

テクニカル・データ
品種: マスカット・ベイリーA 100%
畑: 栃木県足利市田島、栃木県佐野市赤見
収穫: 2011/10/26,11/10    収穫時の糖度: 19.8oBrix(平均)
醗酵: 除梗し軽く破砕して、小型のタンクへ移す。1日1回のピジュアージュをおこないながら、徐々にマストを温めてゆく。2、3日すると野生酵母による発酵が始まる。発酵は高めの温度ですすみ、途中で22°Brixまで補糖する。最高で33℃にもなり、残糖がなくなるまで続く。注意深くピジュアージュをおこないながら、十分な色素と風味を抽出する。おおよそ10日間醸した後、マストを搾り、ワインを皮と種から分ける。その後、小樽内でMLFを続ける。
熟成: フランス産オークの古樽(70%)とステンレス(30%)で12ヶ月熟成。
オリ引き後、清澄・濾過処理なしで瓶詰。
瓶詰: 瓶詰日: 2012/12/6 本数: 2,064本 (750ml)
アルコール: 11.3%   酸度: 0.532g/100 ml   残糖: 0.177%
このワインについて
テイスティング・
コメント:
「2011第一楽章」は、香りはいちご、さくらんぼ、ラズベリーなど赤果実、菫の花などの華やかさもあり、コーヒー、黒砂糖、シナモンのようなスパイス、さらに土やタールなど、複雑な香りが感じられる。味わいはミディアム・ボディでコクがありなめらか。果実の凝縮感と黒砂糖のような香ばしさがちょうど良いバランス。余韻は長く、ミネラルと細かい渋味を伴う。

料理との相性: うなぎのかば焼き、鴨の治部煮、ビーフ・シチュー、地鶏と鶏モツのすき焼き、イノシシ鍋、強い風味のチーズ(ウォッシュタイプ)
飲み頃: 現在から2022年頃まで。保存状態によっては、適切な熟成により複雑味と柔らかさを増し、まろやかで素晴らしいまとまりのあるワインに成長するでしょう。

2013/12/27

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Imacoco rose Wine Details

Japanese

Imacoco Rose is a medium-bodied, off-dry rose showing charming strawberry and sour cherry fruit. The blend changes with the seasons, but often features Muscat Bailey A and Merlot. It remains out go-to wine for afternoon sipping with a platter of cheeses and fruit, as well as our No. 1 choice for Japanese curry rice.

TECHNICAL DATA
VARIETY Muscat BaileyA 62% Merlot 15% Chardonnay 15%
Koshu 2% The others 6%
VINEYARD Yamanashi, Tochigi, Yamagata, Nagano, Hokkaido, Saitama
BOTTLING Bottled on: 14th, 15th, 16th March 2012
The number of bottles :18,290(750ml)6,070(375ml)
ANALYSIS
DATA
Alcohol:11.0%   Total acidity: 0.55gm/ 100 ml.   Residual Sugar: 0.855%

27/DEC/2013

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いまここ ろぜ ワイン・データシート

English

私たちが知る限り、ロゼワインは少々立場が悪いようです。大方、ワインといえば赤か白で、その中間のロゼはいつも後回し。いかに美味しいレストランでも場所が悪ければ繁盛しないように、ロゼは「どちらでもない」その色やスタイルが曖昧でわかりにくく、クオリティーの高さに反し認知度が低いのです。

これは本当に残念なことです。私たちが今までに出会ったベスト・ワインのいくつかはロゼなのですから。
いまこころぜもまた、フレッシュで複雑味があり、赤い果実とほのかな土の香りが調和した素晴らしいロゼです。

ブレンドには、新鮮さと深みを蓄えた、厳重に選別されたブドウを数種使用しています。また、料理の良きパートナーで、ベークド・ハムからカレーライスまで幅広く多彩な料理に合わせられます。
一度お試しください。このロゼが赤と白の「中間」ではなく、まさに「ロゼ」と納得できるでしょう。

テクニカル・データ
品種: マスカット・ベイリーA 61% メルロ 7% カベルネ・ソーヴィニョン 7% ブラック・クィーン 7% デラウエア 6%  甲州 3% 竜眼 3% キャンベル・アーリー 3% その他 3%
畑: 山梨県穂坂、足利市田島、佐野市赤見、山形県上山、北海道余市、長野県安曇野、山梨県勝沼、山梨県甲州 長野県高山村
醗酵: ブドウの実を傷つけないように除梗し、やさしくプレス。時間をかけ丁寧に搾られた、フルーティーで旨みのあるジュースに、コクを出すため若干補糖する。フレッシュな果実味を保つために、低温で 2~3 週間かけてじっくり野生酵母で発酵。
熟成: ステンレスタンクに澱引きし、低温で約5 ヶ月熟成後ブレンド。
清澄後、濾過。
瓶詰: 瓶詰日: 2013/4/17,18,19 本数:28,332本 (750 ml.) 6,136本 (375 ml.)
アルコール: 10.9% 酸度: 0.652mg/100 ml. 残糖: 1.18%
このワインについて
テイスティング・
コメント:
「いまこころぜ」は、やさしい甘さのロゼワイン。色はチャーミングなピンク。香りはキャンディー、さくらんぼ、苺のシロップ、などの綺麗でフレッシュな印象とともに香ばしさも感じる。口中は、優しい果実の香りが優しく広がり、さくらんぼ、キャンディー、ラズベリーやチェリーなどの素直なやわらかい果実味たっぷりの味わい。
料理との相性: 酢豚、生ハムとメロン、ポークソテーフルーツソース添え、クリームチーズのスモークサーモン巻き、クレームブリュレ、フルーツの盛り合わせ、ラタトゥイユ、カレー、
飲み頃: 現在から2014 年頃までは若くフレッシュな味わいを楽しめますが、熟成により、さらに
やわらかい味わいになるでしょう。

2013/12/27

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Imacoco red Wine Details

Japanese

Imacoco Red is our basic red, a soft, fruity, eminently drinkable dry red wine made from a variety of grapes grown throughout Japan. The backbone of the blend is typically a mixture of Cabernet Sauvignon and Merlot from Yamagata-grown grapes, and other grapes to provide aromatic lift.
Regardless of the blend in a given year, the wine is always a balanced, fruity, approachable wine capable of pairing with hamburgers, roast chicken, are grilled pork.

TECHNICAL DATA
VARIETY Cabernet Sauvignon 42% Merlot 41%
The others 17%
VINEYARD Nagano, Yamagata, Yamanashi,Tochigi, Hokkaido
HARVEST
DATE
16th ,27th, 28th September 2012
2nd,3rd,5th,8th~10th,12th, 14th,16th,18th,20th, 22nd,23rd, 25th~27th October 2012
1st, 5th, 26th November 2012
BOTTLING Bottled on: 12th, 13th, 14th, 19th, 20th, 21th, 26th, 27th, 28th June 2012
The number of bottles :78,241(750ml)9,089(375ml)

ANALYSIS
DATA
Alcohol:11.6%   Total acidity: 0.54gm/ 100 ml.   Residual Sugar: 0.12%

27/Dec/2013

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いまここ 赤 ワイン・データシート

English

ボルドーは王様です。
これは疑いのないことです。ボルドーは凝縮感のある見事なワインを作り出す‘本場’と言ってもよいでしょう。その名はフル・ボディの力強い赤ワイン、高級、血統の代名詞ともなっています。その場所は起伏のある農場、綺麗に手入れされた庭、壮大なシャトー・・・
そんなボルドーのような王様に誰もがなりたいと思っています。人々はボルドーのようなワインをつくりたいがために、カベルネ・ソーヴィニョンやメルロといったボルドー品種を、国境を越え、遠く離れた自分の畑に移植し始めました。日本はその点では新入りなので、長い時間と経験が必要です。しかし、その経験を積むためつくられてきた日本のワインの多くが、ボルドーとは似つかない、味のないものでした。
私たちはそのボルドーの誘惑に負けませんでした。日本ではボルドー品種がいたる所で育てられていたので、作ろうと思えば作れたかもしれません。作る機会はいくらでもありました。しかし、なぜつくろうとしなかったのか。それは、良い葡萄に出会えなかったからです。よい葡萄だと聞いて実際畑に行ってみると、いつも不満が残りました。ほとんどの葡萄は味が単純で果実味やストラクチャーに欠けていました。
しかし、優れた栽培農家の葡萄に出会った時、チャンスを逃がしていたことに気づきました。私たちが好む日本のワインを生み出せる畑がそこにはあり、そしてその畑でつくられた葡萄を手に入れることができたのです。
結果は・・・? ぜひ、飲んでみてください。カベルネやメルロの果実味、ストラクチャー、樽熟の甘い香り・・・“ロッソ”はイタリア語で“赤”の意味ですが、このワインはボルドーやイタリアではありません。果実味と希望に満ち溢れた日本の赤ワインです。

テクニカル・データ
品種: カベルネ・ソーヴィニョン 42%  メルロ 41% その他(マスカット・ベイリーA セイベル13053 バルベラ ブラッククィーン ノートンなど)17%
畑: 山形県上山(CS,MER) 長野県高山村(CS,MER,BAR) 山梨県勝沼(MER,MBA)北海道乙部(SEI) 栃木県足利(MBA,NOR) 栃木県大平下(MBA) 栃木県岩舟(MBA)長野県安曇野(BQ)
収穫: 2012/9/16,27,28 10/2,3,5,8,9,10,12,14,16,18,20,22,23,25,26,27 11/1,5,26
醗酵: 完熟した葡萄をココ・ファーム・ワイナリーで選果して、より良い房のみを除梗しステンレスタンクに入れ、野生酵母で醗酵させる。十分に皮から成分を抽出するため、高めの温度を維持し、ルモンタージュしながら2週間から3週間醸す。その後マストを搾り、ワインを皮と種から分け、オークタンク、ステンレスタンクに移しマロラクティック醗酵を促す。
熟成: オークタンク、ステンレスタンクで8~9ヶ月熟成。
瓶詰: 軽く濾過して瓶詰
瓶詰日: 2013/6/12,13,14,19,20,21,26,27,28 本数:78,241本 (750ml) 9,089本(375ml)アルコール:11.6%   酸度: 0.54g/100 ml   残糖: 0.12%
このワインについて
テイスティング・
コメント:
「いまここ赤」は、香りはクランベリー、ラズベリー、ブラックベリー、カシスなどの果実とピーマン、土などの複雑な香りに加えて、ミントなどの清涼感も感じる。口当たりはライトで果実味豊かな印象。熟した果実の味わいとスパイスを感じ、程よい酸味と樽の風味が、このやさしいワインに、しなやかさと複雑味をあたえている。
料理との相性: 程よくコクのある料理:小羊の香草焼き、鴨のグリル、ローストポーク、焼鳥(たれ)
ミートソースのパスタ、トマトと茄子のチーズグラタン、ピザ、ハンバーグ
飲み頃: 今から2015年頃まで:熟成によって、よりなめらかで複雑なワインとなるでしょう。

2013/12/27

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Imacoco white Wine Details

Japanese

Our Imacoco White is our basic off-dry white wine. It is blended from grapes grown throughout Japan, principally Koshu from Yamanashi, with Yamagata Chardonnay adding breadth, and some Hokkaido-grown Bacchus providing an aromatic lift.
Pair as you would with any light, aromatic, slightly sweet wines. White fleshed fish, chicken, and ham would do well, as would a cheese and fruit platter on a sunny afternoon.

TECHNICAL DATA
VARIETY Koshu 47% Chardonnay 47% Bacchus 3% Ryugan 3%
VINEYARD Katsunuma Yamanashi, Takayamamura Nagano, Kobe Hyogo, Kaminoyama Yamagata, Yoichi Hokkaido, Azumino Nagano

HARVEST
DATE
30th August 2012 21st,22nd,26th,27th,29th September 2012
2nd,3rd,8th,9th,21st,23rd,30th October 2012
Brix @the Harvest(average): 17.97oBrix

BOTTLING Bottled on: 19th,20th,21st,26th,27th March 2013
The number of bottles :43,588(750ml)8,248(375ml)
ANALYSIS
DATA
Alcohol:10.2%   Total acidity: 0.483g/ 100 ml.   Residual Sugar: 1.61%

27/Dec/2013

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いまここ 白 ワイン・データシート

English

いまここ白は、私達のつくる最も親しみやすい白ワインです。アペリティフに良し、のんびりとした午後に1杯飲んでも良し、そしてどんな料理にも最適なワインです。その柔らかく、やさしい口当たりとフレッシュなハーブや花の香りは、ワイン初心者の方にはもちろんのこと、鋭い味覚の持ち主にも喜ばれるでしょう。

特別にセレクトした葡萄をブレンド、低温醗酵によってワインには果実の新鮮さが維持されています。ワインは甲州種を主体にシャルドネ種のコク、幅のあるものに仕上げました。また、余韻は少し甘く、丸みを帯び、典型的な甲州種の苦みが口中に爽やかさを残します。

和食全般と大変良く合います。気さくな当ワイナリーの顔としてお楽しみいただければ幸いです。

テクニカル・データ
品種: 甲州47%  シャルドネ47%  バッカス3%  竜眼3%

畑: 山梨県甲州市 勝沼 長野県高山村 兵庫県神戸 山形県上山
北海道余市 長野県安曇野  
収穫: 甲州 2012/9/26,10/3,8,9,23,30 シャルドネ2012/8/30,9/21,22,27,29, 10/3
バッカス 2012/10/2 竜眼2012/10/21
収穫時の糖度: 17.97 ºBrix(平均)
醗酵: 傷んだ実や未熟な実を取り除き、除梗した後、やさしくプレスする。甲州は果汁をハイパー・オキシデーションし、えぐみを柔らかくする。オリを沈め、澄んだジュースをステンレスタンクに移し、野生酵母で醗酵。また、コクをだすため一部補糖する。薫り高く、フレッシュな果実味を保つために、低温( 平均15℃~19℃)で 約3週間かけてじっくり醗酵。甘味と酸味のバランスがちょうど良いタイミングでタンクを冷却して、醗酵を止める。
熟成: ステンレスタンクにオリ引きし、低温で約4ヶ月熟成。清澄せず、濾過してビン詰。

瓶詰: 瓶詰日: 2013/3/19,20,21,26,27 本数: 43,588本(750ml) 8,248本 (375ml)
アルコール:10.2%   酸度: 0.483 g/100 ml.   残糖: 1.61%
このワインについて
テイスティング・
コメント:
「いまここ白」は、やや甘口の白ワイン。色調は淡いイエロー、香りはりんご、みかん、メロンや洋ナシと爽やかに広がる。味わいは、穏やかでやさしい自然な甘さ、柔らかな酸味で桃やみかんのシロップづけ、レモンキャンディーのような風味を感じる。そして後味には甲州種らしいビターな印象があり、ワインを引き締めている。
料理との相性: まろやかで程よくコクのある料理:おでん、蛤のワイン蒸し、青梗菜のクリーム煮、湯豆腐、鰯と松の実のスパゲッティー、モッツァレラ・チーズ、海老しんじょなど。
飲み頃: 現在から2016年頃まで若くフレッシュな味わいを楽しめる。
また、長期間熟成しても奥深い味わいになるでしょう。

2013/12/27

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2012 Here Comes The Moon Wine Details

Japanese

This wine comes from the 2011 vintage, a year marked by the calamitous earthquake and tsunami that hit northern Japan in March, 2011. Even in such trying times the vine flowers and yields beautiful fruit.
Here Comes the Moon is made from the Kerner grape, a variety relatively unknown to most. It was developed in Germany in the 1950s and is grown to produce outstanding wines in Germany, Austria, northern Italy, and Japan’s northernmost island of Hokkaido.
From the first time we attempted making wine from Hokkaido-grown Kerner we’ve been taken with the tremendous potential that the grape holds. It is marked by an intensity of fruit, strong aromatics, and a crisp spine of acid.
Kerner perhaps reaches it ultimate expression in the coastal hillsides of Yoichi, an hour’s drive west of Sapporo. Cooking ocean breezes and fertile, iron-rich soils combine to infuse the wines with an extra depth of flavor. The grapes for this wine were grown by Mr. Yuji Fujisawa, a friend of many years and one of the most accomplished growers that we have ever met. Mr. Fujisawa’s Yoichi vineyard stretches over 4 hectares, and is primarily planted to Kerner and the red wine cultivar Zweigeltrebe.
Despite the sad fact of the March disaster, Mr. Fujisawa again performed his magic, turning out grapes with powerful aromas, sturdiness of body, and a beautiful acidic snap.
Careful pressing, fermentation using wild yeasts, and a post-fermentation aging period in stainless steel has yielded a dry, powerful wine showing to great effect Kerner’s fruit profile.
The origin of the wine’s name, Here Comes the Moon, is from a late Edo Period poem which encourages wisdom, patience, and acceptance…
“One should wait for the rising of the moon, yet should not chase after the falling flower petals”.

TECHNICAL DATA
VARIETY KERNER 100%
VINEYARD Nobori District, Yoichi, Hokkaido, Japan 
HARVEST
DATE
28th October 2012
Brix @the Harvest(average): 20.5oBrix
BOTTLING Bottled on: 23rd May 2013
The number of bottles :1,746(750ml)
ANALYSIS
DATA
Alcohol:11.8%  Total acidity:0.66g/ 100 ml   
Residual Sugar: 0.78%

7/Oct/2013

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2012 月を待つ ワイン・データシート

English

ケルナーはそれほど知られていない葡萄かもしれませんが、1950年代にドイツで開発された品種です。
ドイツ、オーストリア、また北海道で造られています。
私たちはケルナーが持つ、華やかな香り、瑞々しい酸、豊かなフルーツを生かしたワインをつくりたいと思い、余市に葡萄を求めました。

「2012月を待つ」は、余市の葡萄栽培家の藤澤裕治さんの畑で収穫されたケルナーから出来ました。
藤澤さんは約4haの畑で、ケルナーやツヴァイゲルトレーベ等の葡萄を熱心に栽培しています。

2012年、藤澤さんのケルナーは、おいしい酸味と豊かな香りを持つ、良い葡萄になりました。そんなケルナーのフルーツの力を逃がさないようにするため低温で醗酵させ、フレッシュさを維持するため短期間のタンク熟成後瓶詰めしました。その結果、ドライでフルーティでリッチなワインができました。

あの大震災の後、こんな言葉に出会いました。「出る月を待つべし、散る花を追うことなかれ」江戸時代、清貧の儒学者、中根東里(1694~1765)が佐野にひらいた村塾の壁書(磯田道史著「日本人の叡智」新潮新書より)。
“Here Comes The Moon:ほら、月が顔を出すよ”という歌もありました。
さあ、ご一緒に昇るお月さまを待ちましょう。この自然の酸味と真のエレガンスを感じる香り高きワインを、ゆっくり楽しみながら。

テクニカル・データ
品種: ケルナー 100%

畑: 北海道余市郡余市町登
収穫: 2012/10/28 収穫時の糖度: 20.5oBrix
醗酵: 房全体をやさしくプレスして得られた果汁をステンレスタンクに入れ、約20℃の温度で野生酵母で3ヶ月間ゆっくりと醗酵させた。醗酵後、澱づけを短期間行なった。
熟成: 約 4ヶ月ステンレスタンク貯蔵。澱引き後、清澄せずに瓶詰め。

瓶詰: 瓶詰日:2013/5/23 本数: 1,746本 (750ml)
アルコール: 11.8%   酸度: 0.66g/100 ml   残糖:0.78%
このワインについて
テイスティング・
コメント:
「2012 月を待つ」は、パッションフルーツ、グレープフルーツ、ハーブや花の香り。
 口当たりはふくらみがあり、しんがあり、力強い。また、フレッシュな果実、レモンやライム、グレープフルーツの風味をたくさん感じる。リッチでしっかりとした酸味とわずかな渋みが長い余韻を誘う。
料理との相性: 青魚の寿司、ポークチョップのアップルソース、ソーセージとマッシュポテト、鮪と葱の白味噌仕立て、鶏肉の紫蘇ロール、梅紫蘇巻、杏子のコンポート・サワークリーム添え。
飲み頃: 現在から2020年頃まで:長期熟成が可能。円熟した奥深いワインとなるであろう。

2013/10/7

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