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2019 いまここ 赤 ワイン・データシート

 

足利に生まれ生きた相田みつを氏の書をラベルにした「いまここ」。「2019いまここ赤」は日本固有の葡萄品種 マスカット・ベーリーAや伝統的なボルドー品種 メルロなどから構成されています。日本各地の葡萄栽培農家さんたちに大切に育てられた葡萄を、足利の醸造場で野生酵母で発酵させました。MLF(マロラクテック醗酵)も野生乳酸菌によるものです。優しく希望に溢れた赤ワインです。

テクニカル・データ
品種: メルロ 30%
マスカット・ベーリーA 28%
カベルネ・ソーヴィニョン 26%
ブラック・クイーン 15%
カベルネ・フラン 1%
畑: 山形県上山
長野県塩尻市
長野県高山村
山梨県甲州市勝沼
山梨県韮崎市穂坂
栃木県栃木市大平
長野県安曇野
収穫: 2019/09/17 10/01, 03, 09, 10, 11(メルロ)
2019/09/17, 24, 25, 30 10/01, 07, 08, 09, 16 11/04(マスカット・ベーリーA)
2019/10/22, 23, 24, 25, 28, 29(カベルネ・ソーヴィニョン)
2019/09/30, 10/10(ブラック・クイーン)
2019/10/29(カベルネ・フラン)

収穫時の糖度(平均):約19.5°Brix

醗酵: 熟した葡萄を選果し、良い房だけを除梗、タンクに入れ野生酵母で醗酵させる。十分に皮から成分を抽出するため、高めの温度を維持し、ルモンタージュしながら約1~4週間、醸した後マストを搾り、ワインを皮と種から分けた。また一部は約1~2週間MC(マセラシオンカルボニック)行った後プレスした。木樽、オークタンク、ステンレスタンク、プラスチックタンクに移し野生乳酸菌によるMLF(マロラクティック醗酵)を促す。
熟成: 木樽および各タンクで約5〜7カ月熟成。澱引き後、清澄せず、濾過を行った。
瓶詰: 濾過を行いながらビン詰。
ビン詰日:2020/04/20~24, 05/11〜16 本数:100,534本(750ml) 19,106本(375ml)
アルコール:11.4%   酸度:0.6 g/100 ml.   残糖:0.1%

 

このワインについて
テイスティング・
コメント:
ラズベリー、イチゴ、ダークチェリー、ミントに加えカカオパウダーやアーシーな香り。口当たりは柔らかく、オーク樽からくる上品な甘み、さわやかな酸と溶け込んだやさしいタンニンがほのかな苦みと共に口中に広がり、染み入るような余韻が心地いい。
料理との相性: 蛸とフェンネルのマリネ、チリコンカン、山うどの味噌炒め、ゴボウとトリッパのトマト煮込み、アランチーニ、ロコモコ、鰤の照り焼き、八丁味噌のカツサンド、ざるそば、プレッツェル、ブリーなどの白カビやウォッシュチーズ、洋梨のコンポート
飲み頃: 2020年~2023年 フレッシュな果実味のある味わいが続く。
2023年~ 熟成により味わいにまとまりでてきて、熟成感と香ばしさが増す。
暑い時期は少し冷やしても楽しめるフードフレンドリーなワイン。

2020/09/29

2019 いまここ 赤ワイン・データシートPDF(プリントに最適です)

 

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2019 Kaze no Rouge Wine Details

Japanese

Kaze no Rouge is a full-bodied, full-blooded red wine made from Hokkaido-grown Zweigelt grapes. Deeply scented, rich, and with round mouthfeel, these wine can be drunk young, but also handsomely repay cellaring. Pair with stews, game, or well-aged cheeses for a wonderful experience.

TECHNICAL DATA
VARIETY ZWEIGELT 100%
VINEYARD Nobori Yoichi Hokkaido
HARVEST
DATE
4th, 9th, 15th, 18th, 22nd October 2019
Brix @the Harvest : 21.2oBrix(average)
BOTTLING Bottled on: 8th September 2020
The number of bottles: 13,190(750ml)
ANALYSIS
DATA
Alcohol: 12.0%
Total acidity: 0.55 g/ 100 ml.
Residual Sugar: 0.1%

28/Sep/2020

 

2019 Kaze no Rouge Wine Details PDF

 

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2019 風のルージュ ワイン・データシート

English

「風のルージュ」はツヴァイゲルト種の葡萄からつくった赤ワインです。意外にも、この赤ワインに使われた葡萄は北海道余市で育ちました。なぜ“意外にも”かといいますと、通常赤ワイン用の葡萄は、熟すのに、たっぷりの日光、暖かさ、時間が必要です。しかし、余市の藤澤農園に育ったツヴァイゲルトは、冷涼な気候にもかかわらず、薫り高くよく熟していたからです。そこで、藤澤さんの育てたツヴァイゲルトの良さを引き出すために、風吹き渡る山の醸造場で、ていねいに野生酵母で醗酵させ、慎重に樽で熟成させました。そうして生まれたのが、涼やかな風を感じるエレガントなこの赤ワインです。
ちなみに「2006風のルージュ」は2008年北海道洞爺湖サミットの7月8日の夕食会にてお使いいただきました。外務省ホームページのG8サミット事務局のワイン紹介には次のように記されています。
「1970年代、ウイーン郊外の修道院から北海道にツヴァイゲルトの苗がもたらされたが、その苗が徐々に広がって今ではこの品種のワインが北海道を代表する赤ワインとなりつつある。冷涼な気候を反映した若々しく豊かな果実味とフレッシュな酸と程よい渋味が身上のこのワインは、飲み応えも十分。未だ知名度は低いが知られざるツヴァイゲルトの魅力、北海道の赤ワインの可能性を存分に感じさせる」
北海道洞爺湖サミットから12年、北海道に根づいたツヴァイゲルトの魅力をお伝えできれば幸いです。

テクニカル・データ
品種: ツヴァイゲルト 100%
畑: 北海道余市 藤澤農園
収穫: 2019/10/04, 09, 15, 18, 22
収穫時の糖度(平均):約21.2°Brix
醗酵: 完熟した葡萄を選果し、二つの方法で仕込んだ。約3/4の葡萄は、除梗後タンクに入れ、野生酵母で醗酵させた。皮から成分を適度に抽出するため、2日に1回ルモンタージュをしながら約2週間強醸す。その後マストを搾り、ワインを皮と種から分け小樽に移し野生乳酸菌によるMLF(マロラクティック醗酵)を促した。約1/4の葡萄は、10~17℃の室温下でMC(マセラシオンカルボニック)を約1カ月間行った。その後プレスして小樽に移し野生乳酸菌によるMLFを促した。
熟成: 一部はステンレス樽で、大部分はオークの小樽で約9カ月熟成。
瓶詰: 無清澄・無濾過でビン詰を行った。
ビン詰日:2020/09/08   本数:13,190本 (750ml)
アルコール:12.0 %   酸度:0.55 g/100 ml.   残糖:0.1 %

 

このワインについて
テイスティング・
コメント:
カシス、ブルーべリー、プラムなどの果実や黒胡椒、ナツメグ、スギの香りに腐葉土や甘草のニュアンスも感じられる。口当たりは果実味や軽快な酸味を感じた後、スパイシーで柔らかいタンニンの余韻が続いていく。
料理との相性: ガスパッチョ、馬刺し、ビーツと春菊のサラダ、セミドライトマトとブラックオリーブのマリネ、カサゴの唐揚げ、鱈のブランダード、仔牛のカツレツ、鹿肉のロティ ベリーソース、トマトと牛肉のオイスターソース炒め、クリームチーズの無花果のせ、シナモンアップルパイ
飲み頃: 2020〜2023年、フレッシュな果実味のある味わいが続く。2024年〜は、熟成により、一体感が増し、より凝縮感と上品さが出る。保存状態が良ければ10年以上は熟成を楽しめる。

2020/09/28

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2018 山のプティ・マンサン ワイン・データシート

 

“こころみシリーズ”は、可能な限りベストなワインを造ろうという私たちの新しい“こころみ”です。フランス南西部からこころみ学園の葡萄畑に2006年に初めて植栽されたプティ・マンサンは、足利の気候風土によく適合し、「適地適品種」の言葉どおりその個性を発揮しています。このプティ・マンサンの栽培を山形県上山の契約農家さんにお願いしようと思ったとき私たちは迷いました。上山はシャルドネ、メルロ、カベルネ・ソーヴィニョンなど伝統的なワイン用葡萄の素晴らしい産地で、そこにプティ・マンサンを植えてうまくいかなかった時はリスキーなチャレンジになってしまうからです。
上山の契約栽培農家さんたちのフロンティアスピリッツによって、上山にプティ・マンサンがはじめて植えられたのは2008年、尾形さんの畑でした。その後、プティ・マンサンは上山の契約農家さんたちに大切に育てられ、昼夜の温度差がしっかりある上山の気候や風土に根付くようになりました。
「こころみシリーズ2018山のプティマンサン」は、しっかり完熟した上山の葡萄を足利の醸造場でワインにしました。野生酵母でゆっくり醗酵させ豊かな酸と長い余韻を感じる白ワインになりました。時間が経つにつれ、ビンの中でかすかな泡が生じることもございます。
一歩一歩“こころみ”とともに歩いてくださる契約農家の皆さんにはほんとうに感謝しています。

テクニカル・データ
品種: プティ・マンサン 94 %
シャルドネ 6 %
畑: 山形県上山 酒井畑、尾形畑、木村畑、佐竹畑、南果連
収穫: 2018/10/06, 14, 23, 27(プティ・マンサン)
2017/10/14(シャルドネ)
収穫時の糖度(平均)約22.5°Brix
醗酵: 約9割は房ごと葡萄をやさしくプレスしてステンレスタンクに入れる。葡萄の香りを逃さないように20℃以下の室温で約1〜2カ月間、野生酵母でゆっくり醗酵させた。約1割は除梗し、果皮ごと甕に入れ、約2週間醸す。醗酵で出てきたアルコールによって果皮からの成分が抽出された後プレス。
熟成: 醗酵終了後、約7割をステンレスタンクで、約3割を古樽で約18カ月間熟成。
瓶詰: 澱引き後、清澄せず無濾過でビン詰。 ビン詰日: 2020/06/12  本数: 4,269 本(750ml)
アルコール: 13.2 %   酸度: 0.70 g/100 ml   残糖: 0.98 %

 

このワインについて
テイスティング・
コメント:
焼きリンゴ、花梨、アプリコットに加え蜂蜜やクレームブリュレなどリッチな香りが混在し時間の経過とともに酸の豊富なパイナップル、クルミ、生姜の香りも現れてくる。全体を引き締める伸びのある酸とやさしい甘みが長い余韻を醸しだしている。
料理との相性: ホタテのセビーチェ、ブラックオリーブとタコのマリネ、エッグベネディクト、パエリア、パプリカとインゲン豆のブレゼ、甘鯛のクルスティアン、牡蠣フライのタルタルソース、鶏と牛蒡の釜飯、オッソー・イラティ、カスタードプリン、タルトフリュイ
飲み頃: 2020~2022年、豊富な果実味と酸味に合わせアペリティフや食中酒として。
2023~2028年、熟成により一体感が増し、余韻も伸び食後酒でも楽しむことができる。
酸味を楽しむなら小ぶりのグラス、果実味を楽しむなら大きめのグラスをおすすめする。

2020/09/07

2018 山のプティ・マンサンワイン・データシートPDF(プリントに最適です)

 

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2019 協奏曲R ワイン・データシート

English

1950年代、知的な障害を持つ中学生とその担任教師によって開墾された、こころみ学園の葡萄畑。現在、この急斜面の葡萄畑の中央で育てているのがノートン種(シンシアナ種)の葡萄です。また同じ自家畑で1982年に開墾された佐野市赤見の葡萄畑ではタナ種や小公子種の赤ワイン用葡萄を育てています。ココ・ファーム・ワイナリーの自家畑に育つ葡萄は、高温多湿な日本の気候のなかで美味しいワインを造るために、ドクター・スマート(Richard Smart 豪 1945~)など、世界のワイン専門家からのアドバイスを受け、実際に葡萄を植えながら、試行錯誤を重ねて結実した適地適品種の葡萄です。
2019年が初ヴィンテージとなる「協奏曲R」は、自家畑の赤ワイン用葡萄品種からなるワインです。雨の多いUSA東海岸のヴァージニアや中央部ミズーリ原産のノートン種、フランス南西部マディラン地方原産のタナ種、そして日本の山葡萄から澤登氏により交配育種された小公子種。私たちはこれらの、健康で香り高い葡萄を慎重に収穫し野生酵母で醗酵させました。醗酵後はやさしく搾り小樽に入れ野生乳酸菌によるマロラクティック醗酵を行いゆっくり熟成させました。その後3種をブレンドしバランスを高め澱引きし、無清澄・無濾過でビン詰めしました。気候変動の今日、こころみ学園の自家畑に育ち葡萄畑の麓の醸造場で純粋に飾り気なくつくった「協奏曲R」。RはRed(英)、Rouge(仏)、Rosso(伊)の略。互いの良さを引き立てあって演奏される協奏曲のようにお楽しみいただきたい赤ワインです。

テクニカル・データ
品種: ノートン 61%
タナ 25%
小公子 14%
畑: 栃木県足利市田島 こころみ学園
収穫: 2019/10/03, 06, 07(ノートン)
2019/10/01(タナ)
2019/08/08, 20(小公子)
収穫時の糖度(平均)約20.5°Brix
醗酵: ノートンは二つの方法で仕込んだ。一つ目は、手除梗後ステンレスタンクに入れ、約18℃でMC(マセラシオンカルボニック)を44日間行った後プレスした。二つ目は、全房でプレスをした後、約1カ月半醗酵させた。タナは除梗し、約1カ月半醸し醗酵させた後、マストを搾り、果皮と種を取り除いた。小公子は全房でプレス後、ステンレスタンクで約10日間醗酵させた。
その後、3種それぞれ樽内で野生乳酸菌によるMLF(マロラクティック醗酵)を続けた。
熟成: フランス産オークの古樽で約6~9カ月熟成。
瓶詰: 澱引き後ブレンドし清澄せず無濾過でビン詰。
ビン詰日:2020/06/11   本数2,040本(750ml)   アルコール:11.4 %   酸度:0.90 g/100 ml   残糖:0.08 %

 

このワインについて
テイスティング・
コメント:
ストロベリー、ブルーベリー、ざくろに加えジャスミン、ラベンダーの華やかな印象。さらにスーボワ、ボタニカルの香りが複雑に重なる。口当たりは上品で、きれいな酸と柔らかくバランスの取れたタンニンが味わいを引き締め、旨味を伴った長い余韻が続いていく。
料理との相性: トマトのお浸し、生春巻き、松茸と銀杏の炭火焼き、土瓶蒸し、軍鶏の親子丼、ジンギスカン、グリーンカレー、黒酢の酢豚、ニラレバ炒め、スペアリブの豆鼓煮込み、鴨シュウマイ、牛タンの塩焼き、シェーブル、ブルーベリーパイ
飲み頃: 2020年~2024年 フレッシュでジューシーな果実味を味わえる。抜栓後1時間程度は香りの変化が大きいので、ゆっくりと時間をかけて味わっていただきたい。
2025年~2028年 熟成により一体感が出て旨味が増し、味わい深くなる。

2020/09/14

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2019 雲の時間 ワイン・データシート

 

今回のこころみシリーズは、北海道余市のソーヴィニョン・ブラン、シルヴァーナー、ゲヴュルツトラミナーなど、冷涼な気候に適したいろいろな白ワイン用葡萄からつくられています。余市では栽培例の少ないこれらの品種を新しく始めるのは勇気のいることです。ベテランの藤澤さんを中心に才川さんや荒さんたち、熱心な農家さんたちのおかげで「2019雲の時間」が誕生しました。ソーヴィニョン・ブランをはじめ、樹もまだ若いです。そして、この葡萄でのワインづくりの経験もまだまだ足りませんが、私たちは、これらの葡萄とそのワインの可能性を大いに感じています。
余市でのこの新しいチャレンジからできたワインをぜひ楽しんでみてください。ゆったりと流れる雲を見ているような「こころみシリーズ 雲の時間」です。ワインの名前は、萩原朔太郎の散文『四季』1936年のなかの「雲を見てゐる自由の時間」という言葉からイメージをいただきました。

テクニカル・データ
品種: ソーヴィニョン・ブラン 68%
シルヴァーナー 25%
ゲヴュルツトラミナー 3%
ピノ・ノワール 2%
ピノ・グリ 2%
畑: 北海道余市 才川農園(ソーヴィニョン・ブラン)
北海道余市 藤澤農園(ソーヴィニョン・ブラン、ゲヴュルツトラミナー、ピノ・グリ)
北海道余市 荒農園(ソーヴィニョン・ブラン、シルヴァーナー、ピノ・ノワール、ピノ・グリ)
収穫: 2019/10/09、18(ソーヴィニョン・ブラン)
2019/11/02(シルヴァーナー)
2019/10/09(ゲヴュルツトラミナー)
2019/10/15(ピノ・ノワール)
2019/10/09、18(ピノ・グリ)
収穫時の糖度(平均)約23°Brix
醗酵: 選果した葡萄を房ごとプレスし、野生酵母で醗酵。約7割は20〜25℃の比較的高めの温度帯で醗酵させ、醗酵が終了するまで必要に応じてバトナージュを行った。残り約3割の葡萄は香りを逃さないように、20℃以下の低温下でゆっくりと醗酵させた。
熟成: 醗酵後、12月まではバトナージュを約2週間に1回行い、ステンレスタンクで約6カ月熟成。
瓶詰: 澱引き後、無濾過・無清澄でビン詰。 ビン詰日:2020/06/25 本数:1,875本(750ml)
アルコール:13.3%   酸度:0.55 g/100 ml   残糖:0.2%

 

このワインについて
テイスティング・
コメント:
ライム、青りんご、グレープフルーツに加え、ユリの花、レモングラスの香りがひろがる。味わいはさわやかな伸びのある酸と共に、火打石や鉱物的なニュアンスも感じられ、ほろ苦さと澱からくる香ばしさがクリーンで明るい後味へとつながっていく。
料理との相性: ホワイトアスパラガスのグリエ、アンチョビ入りグリーンオリーブ、サーモンカルパッチョ(ディルを添えて)、青パパイヤのサラダ、ムール貝の白ワイン蒸し、ワカサギのフリット、鱈のブランタード、皮付き豚バラ肉の塩あぶり焼き、ヴァイスヴルスト、マンステール
飲み頃: 2020年~2023年 フレッシュな果実味のある味わいが続く。
2022年~2026年 熟成により華やかな香りが落ち着き一体感が出てくる。

2020/09/14

2019 雲の時間ワイン・データシートPDF(プリントに最適です)

 

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2018 Koshu Fermented On Skins Wine Details

Japanese

Koshu F.O.S. is a powerful, idiosyncratic wine made from Japan’s own Koshu grape variety. Fermented on skins like a red wine (hence “FOS”), this white wine isn’t really white at all. It displays a copper robe, an opening ‘comment’ to be followed by baked apple, spicy aromas of cinnamon, fig, and walnut. In the mouth this wine is robust, with plenty of fruit and spice, and soft tannin.
As an accompaniment to food this wine is most at home with similarly robust dishes, from chicken stew to tripe; it is also exceptional with strongly-flavored cheeses.

TECHNICAL DATA
VARIETY KOSHU 100%
VINEYARD Katsunuma, Yamanashi
Yamanashi, Yamanashi
Enzan, Yamanashi
HARVEST
DATE
24th 28th 29th September 2018
23rd October 2018
Brix@the Harvest(average): 17.5oBrix
BOTTLING Bottled on: 26th December 2019
The number of bottles: 4,798 (750ml)
ANALYSIS
DATA
Alcohol: 12.2 %
Total acidity: 0.49 g/100 ml.
Residual Sugar: 0.2 %

1/Sep/2020

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2018 甲州F.O.S. ワイン・データシート

English

私たちは世界各地のワイン産地を訪れる旅の間に、茜色の滋味深いワインに巡り会うことができました。イタリアのフリウリ地方やフランスのジュラ地方、そしてジョージアの生産者がつくる渋く複雑でナチュラルな美味しさを持つオレンジ色のワイン。適地適品種の葡萄を探すなかで、その土地に古くから栽培されてきた葡萄がその個性を思う存分に発揮しているワインの有りようは、私たちを元気づけてくれました。その頃、日本固有の葡萄・甲州種から造られた白ワインは、そのほとんどが淡い色で、軽く飲みやすいワインでした。それゆえ葡萄自体も同じように淡い色でソフトな味だと思われがちでしたが実は甲州種の葡萄は渋味がありとても力強いのです。そんな甲州種の魅力を引き出したくて、2004年私たちは甲州種から可能な限り葡萄の香りと成分を抽出したワインを造りはじめました。
F.O.S.とはFermented on Skins(果皮の上で醗酵)の略。以来、この白ワインは優れた契約栽培家との信頼関係をもとに、毎年、赤ワインを造るように果皮や種を一緒に醗酵させ、試行錯誤を繰り返しながら造られています。「2018甲州F.O.S.」も、深い色、広がりのある複雑なアロマ、ここちよい渋みを有するワインで、最近ではオレンジワインに分類されることもあります。中華をはじめいろいろなお料理と思わぬ相性を見せる個性的なこのワイン、のんびりお楽しみくださいますように。

テクニカル・データ
品種: 甲州 100%
畑: 山梨県甲州市勝沼秋玉園東夢農場
山梨県山梨市カノハタ畑、雨宮畑
山梨県甲州市塩山小川畑
収穫: 2018/09/24, 28, 29 10/23
収穫時の糖度(平均):約17.5°Brix
醗酵: 3 つの方法で野生酵母により醗酵。1 つ目のロットは、葡萄を除梗し、ゆっくり醗酵させる ために破砕はせずにステンレスタンクへ。果粒内でのマセラシオンカルボニックとアルコ ール醗酵が終わり、約 2 カ月かけて十分に成分を抽出した後、プレス。2 つ目のロットは 葡萄を除梗破砕し、ステンレスタンク内で 2 日間スキンコンタクトし、プレス。その後、 ステンレスタンク内で醗酵。3 つ目のロットは葡萄をプレスし、果汁をステンレスタンク または甕(かめ)で醗酵後、ブレンドした。
熟成: 醗酵終了後、約4割を樽、約6割をステンレスタンクで、12~14カ月熟成。
瓶詰: 澱引き後、清澄せず無濾過でビン詰。 ビン詰日: 2019/12/26 本数: 4,798本(750ml)
アルコール: 12.2 %   酸度: 0.49 g/100 ml.   残糖: 0.2 %
このワインについて
テイスティング・
コメント:
色合いは輝きのあるオニオンスキン。びわ、みかんの花、黄桃、オレンジピールに加えカルダモンやコリアンダーシードの香り。味わいは、しなやかな酸味と紅茶のような風味を感じ細かく緻密なタンニンが口中を引締めコクのある苦みと旨味がゆっくり広がっていく。
料理との相性: 生ハムと柿、からすみ大根、鰻の肝焼き、鮎のコンフィ、ホタテと毛蟹のムース、小籠包、ローストチキン、モロッコ風クスクス、アスパラとベーコンの炒め物、イカと魚介のパエリア、ミモレット、スカモルツァ・アッフミカータ、フィナンシェ、金柑のコンポート
飲み頃: 2020~2025年 果実味、酸味、タンニンなど立体的な味わいを楽しめる。渋みが支配的に感じる時は少し温度をあげるか抜栓後時間が経過するとまろやかさ、果実感や甘みが増してより楽しめる。2025年~ 熟成によりドライフルーツの香りや香ばしさなどが現れ落ち着きある印象へ変化する。いい状態で保管できれば10年程度の長期熟成も可能。

2020/10/14

2018 甲州F.O.S.ワイン・データシートPDF(プリントに最適です)

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2019 収穫祭記念白ワイン ワイン・データシート

「第36回収穫祭記念白ワイン」は日本固有の葡萄品種、甲州種を主体として、私たちがワインを造りはじめた1984年以降、毎年つくりつづけている白ワインです。特別にセレクトした甲州種にデラウェア種などの葡萄をブレンド。野生酵母で醗酵させ、果実の新鮮さを維持することを心がけながら、低温醗酵でじっくり丁寧につくりました。このワインのやさしい口当たりと、フレッシュなハーブや花の香りは、はじめてワインをお飲みになる方にはもちろん鋭い味覚の持ち主にも喜ばれることでしょう。和食全般と良く合い、アペリティフにもまた和洋中どんなお料理にも合わせやすい白ワインです。
ラベルは各種書籍の表紙やイラストなど、多彩なタッチでさまざまなジャンルの仕事をなさっている中村隆さん。「30分で一生使えるワイン術/葉山考太郎著」の楽しいイラストも担当されています。

テクニカル・データ
品種: 甲州 84 %
デラウェア 10 %
北天の雫 6 %
畑: 山梨県甲州市勝沼
山梨県山梨市
山梨県甲州市塩山
山梨県韮崎市穂坂
岩手県
北海道余市
茨城県つくば
収穫: 2018/08/15, 28 09/02, 12, 13, 18, 19, 25, 28, 29
収穫時の糖度:約16.5°Brix(平均)
醗酵: 傷んだ実や未熟な実を取り除き、除梗後やさしくプレスする。甲州は一部の果汁をハイパー・オキシデーションし、えぐみを柔らかくする。オリを沈め、澄んだジュースを野生酵母で醗酵。甘味と酸味のバランスがちょうど良いタイミングでタンクを冷却して醗酵を止める。
熟成: ステンレスタンクにオリ引きし、低温で約5~6カ月熟成。清澄せず、濾過を行った。
瓶詰: ビン詰日:2019/03/11, 12, 13, 14
アルコール:11.0 %   酸度:0.52 g/100 ml   残糖:2.0 %
このワインについて
テイスティング・
コメント:
色合いは、ごく淡く赤みがかったクリアなレモンイエロー。少し泡が残っている。フレッシュでピュア、りんご、温州ミカン、びわ、クローブ、生姜の香りがある。アタックは、甘みを感じる優しい口当たりで、繊細ではあるが程よいシャープさとコクがあり、おだやかな渋みが全体を引き締める。
料理との相性: 海老しんじょ、田舎蕎麦、鰆の粕漬、大根の柚子味噌煮、生ハムメロン、蕎麦粉のガレット、紅生姜入さつま揚、キャベツとベーコンのクリーム煮、ブリー・チーズ、モッツアレラ、蕨餅、バナナロールケーキ
飲み頃: フレッシュ感があり、今飲んでも美味しい。ほどよく冷蔵庫で冷やして、飲むことをおすすめする。ワインの繊細さを生かし、特に和食との相性がいいと思われる。飲む状況を選ばない、フレンドリーなワインでもある。いい状態で保管できたら7年ほどで、香ばしさなどの変化の兆しが出始め、液体としての一体感が更に増し、余韻も長くなるだろう。

2019/10/11

2019 収穫祭記念白ワインワイン・データシートPDF(プリントに最適です)

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2019 収穫祭記念ロゼワイン ワイン・データシート

第36回収穫祭記念ロゼワイン」はフレッシュで複雑で赤い果実やほのかな土の香りが調和したチャーミングなロゼ。月刊誌「一個人」の日本ワイングランプリ2017でロゼワイン部門第一位。2015、2016ヴィンテージが続けてJAL国際線ビジネスクラスに搭載されるなどそのクオリティが評価されています。ラベルは各種書籍の表紙やイラストなど、多彩なタッチでさまざまなジャンルの仕事をなさっている中村隆さん。「30分で一生使えるワイン術/葉山考太郎著」のイラストも担当されています。

テクニカル・データ
品種: マスカット・ベーリーA 43%
富士の夢 24%
アムレンシス 14%
メルロ 9%
ブラック・クイーン 5%
その他 5%
畑: 山梨県甲州市勝沼
山梨県韮崎市穂坂
栃木県栃木市大平
茨城県つくば
岩手県紫波
長野県高山村
長野県安曇野
山形県
収穫: 2018/09/02, 03, 06, 09, 10, 12, 15, 19, 21, 22, 25, 27, 28, 30
2018/10/01, 02, 09
醗酵: ブドウの実を傷つけないように除梗し、やさしくプレス。時間をかけ丁寧に搾られた、フルーティで旨みのあるジュースに、コクを出すため若干補糖する。フレッシュな果実味を保つために、低温で1~3週間かけてじっくり野生酵母で醗酵。
熟成: ステンレスタンクにオリ引きし、ブレンド後、低温で約3~5ヶ月熟成。
瓶詰: オリ引き後、濾過を行いながらビン詰。 ビン詰日:2019/03/01
アルコール: 11.3 %   酸度:0.49 g/100 ml.   残糖:0.5 %
このワインについて
テイスティング・
コメント:
濃いめのバラ色。いちごキャンディのような香りとともに、アセロラ、チェリー、ローズヒップが華やかな印象。イーストの香り。アタックは穏やかないちご様の甘いフレーバーと丸い口当たりを感じる。チェリー、野いちご、わずかにグレープフルーツのフレーバーが口中で優しく広がる。余韻は穏やかな旨味と渋味、ワイン単体以上に料理との相性の良さを想起させる。
料理との相性: 生ハム、カプレーゼ、サーモンのカルパッチョ、エビの生春巻き、手羽先の煮こごり、蒸し鶏ときくらげの和え物、レアチーズケーキ
飲み頃: 冷蔵庫で冷やすとスッキリとした印象に。温度が上がると甘いフレーバーがより広がる印象に。季節や飲むシチュエーションを選ばないので、気軽に楽しめる。今から2、3年はフレッシュに、以降熟成が進むと、穏やかだがまとまりのあるより上品な味わいを楽しめるだろう。

2019/10/30

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