カテゴリー
ワイン・データシート

2020 農民ドライ ワイン・データシート

English

「2020農民ドライ」は北海道や山形、長野の契約農家で育った個性的な香りとしっかりした酸の白ワイン用葡萄から造りました。シンプルな造りを心がけ、軽く搾って、果皮と種を取り除いた果汁を主にステンレスタンクで醗酵。ブレンド後はタンクで熟成し、濾過してビン詰しました。お寿司や和食だけでなくバラエティ豊かな日本の食卓によく合う、クリーンでさわやかな「日本の小粋な白ワイン」です。

テクニカル・データ
品種: ケルナー 42 %
ミュラー・トゥルガウ 25 %
シャルドネ 14 %
ソーヴィニョン・ブラン 9 %
バッカス 7 %
シルヴァーナ 3 %
畑: 北海道余市 荒農園、才川農園、長谷川農園、藤澤農園、相馬農園
山形県上山市 南果連
長野県高山村 角藤農園、高山村ワインぶどう出荷組合
長野県安曇野 季来里ふぁーむ・すずき
収穫: 2020/09/01, 09, 15, 21, 25, 26, 27, 29 10/01, 07, 13, 16, 20, 21, 24, 27, 31 11/03, 07, 10, 15, 23
収穫時の糖度(平均)19.2°Brix
収穫方法:手摘み
醗酵: 除梗した葡萄をやさしくプレスして、タンクに入れる。葡萄の香りを逃がさないように液温を20℃以下に保ち、ゆっくりと野生酵母で醗酵させた。一部品種については混醸した。
熟成: ステンレスタンクで約3カ月熟成。その後、澱引き・ブレンドし、濾過を行った。
瓶詰: ビン詰日:2021/03/01~05, 08~10   本数:70,914本(750ml) 17,429本(375ml)
アルコール:12.1%   酸度:5g/L.   残糖:1.5g/L.
このワインについて
テイスティング・
コメント:
グレープフルーツやカボスのフルーツに加え、フレッシュバジルやトマト、ミントなどの香りに吟醸香も感じる。味わいはさっぱりとした辛口。フレッシュな酸と丸みを帯びた果実味を感じる。中程度のアタックを感じ、余韻にはハーブや柑橘の皮のような渋みが続いていく。
料理との相性: グリーンアスパラガスのマリネ、山ウドの酢味噌和え、チーズフォンデュ、蕪の粒マスタードサラダ、新玉葱と桜海老のかき揚、稚鮎の天麩羅、舞茸の天麩羅、パスタジェノベーゼ、鶏笹身の柚子胡椒焼き、ブリー・ド・那須
飲み頃: 2021年~2023年 フレッシュな味わいを楽しめるだろう。2024年~ 熟成により蜂蜜やハーブなどの香りが強くなり、一体感のある味わいへと変わっていくだろう。

2021/04/30

2020 農民ドライワイン・データシートPDF(プリントに最適です)

カテゴリー
ワイン・データシート

MV こころぜ ワイン・データシート

English

「MVこころぜ」は優れた栽培農家の2019年収穫の葡萄と2020年収穫の葡萄をバランスよくブレンド。フレッシュで複雑で、果実味溢れたチャーミングなロゼワイン。色々なお料理とも良く合います。

テクニカル・データ
品種: メルロ 28%
ケルナー 13%
シャルドネ 12%
カベルネ・ソーヴィニヨン 11%
マスカット・ベーリーA 10%
プティ・マンサン 6%
小公子 5%
その他 15%
畑: 長野県高山村/安曇野、群馬県前橋市、山梨県甲州市勝沼、山形県上山(メルロ)
北海道余市(ケルナー)
長野県高山村/安曇野、山梨県北杜市(シャルドネ)
山形県上山、長野県高山村(カベルネ・ソーヴィニヨン)
山梨県韮崎市/甲州市勝沼(マスカット・ベーリーA)
山形県上山、栃木県足利市(プティ・マンサン)
山形県上山(小公子)
長野県、北海道、栃木県、山梨県、山形県(その他)
収穫: 2020/09/10, 30 10/ 01, 04, 06, 07, 10, 11, 12, 13(メルロ)
2019/10/15, 18, 22, 27 11/02(ケルナー)
2020/09/01, 10, 16, 21, 25, 28(シャルドネ)
2020/10/15, 18, 24, 26, 29 11/05(カベルネ・ソーヴィニヨン)
2020/09/13 10/06, 13, 26(マスカット・ベーリーA)
2020/08/31 09/03, 09, 14, 17, 19, 21, 24 10/04(プティ・マンサン)
2020/09/01(小公子)
2019, 2020(その他)

収穫方法:手摘み

醗酵: ブドウの実を傷つけないように除梗し、やさしくプレス。時間をかけ丁寧に搾られたフルーティで旨みのあるジュースを、じっくりと野生酵母で低温醗酵。一部、醸し発酵やMC(マセラシオンカルボニック)を行った。
熟成: ステンレスタンクに澱引きし、低温で、2020年産は約2~5カ月、2019年産は約13~15カ月熟成。清澄せず濾過を行った。
瓶詰: 澱引き後、メンブレンフィルターによる濾過を行いながらビン詰。
ビン詰日:2021/03/24, 25, 26   本数:21,545本(750ml) 5,837本(375ml)
アルコール:11.9%   酸度:4.6g/L.   残糖:12.3g/L.

 

このワインについて
テイスティング・
コメント:
色合いは輝きのあるサーモンピンク。香りはイチゴやサクランボ、デーツにオレガノやピンクペッパー、生姜のニュアンスを感じる。味わいはオフドライでフレッシュな酸と果実味が広がる。余韻は香りと甘みの後に少し渋みを感じる。
料理との相性: スモークサーモンのカルパッチョ、トマトのゼリー寄せ、ぬか漬け、しらすのカナッペ、わかさぎのエスカベッシュ、春巻き、桜エビのかき揚げ、広島風お好み焼き、鶏肉とピーマンのカシューナッツ炒め、エビの卵炒め
飲み頃: 2021年~2024年は、フレッシュな果実味のある味わいが続く。2025年からは、熟成により一体感が増してドライフルーツの風味や香ばしさなどが出てくるだろう。

2021/08/16

MV こころぜワイン・データシートPDF(プリントに最適です)

カテゴリー
ワイン・データシート

MV いまここ ロゼ ワイン・データシート

今、ここで飲みたいココ・ファームの「MVいまここロゼ」。2019年収穫の葡萄が28%、2020年収穫の葡萄が72%のマルチ・ヴィンテージです。フレッシュで複雑で果実味溢れたチャーミングなロゼワインのラベルは足利に生まれ生きた書の詩人、相田みつを氏によるもの。色々なお料理と良く合います。

テクニカル・データ
品種: メルロ 28%
ケルナー 13%
シャルドネ 12%
カベルネ・ソーヴィニヨン 11%
マスカット・ベーリーA 10%
プティ・マンサン 6%
小公子 5%
その他 15%
畑: 長野県高山村/安曇野、群馬県前橋市、山梨県甲州市勝沼、山形県上山(メルロ)
北海道余市(ケルナー)
長野県高山村/安曇野、山梨県北杜市(シャルドネ)
山形県上山、長野県高山村(カベルネ・ソーヴィニヨン)
山梨県韮崎市/甲州市勝沼(マスカット・ベーリーA)
山形県上山、栃木県足利市(プティ・マンサン)
山形県上山(小公子)
長野県、北海道、栃木県、山梨県、山形県(その他)
収穫: 2020/09/10, 30 10/ 01, 04, 06, 07, 10, 11, 12, 13(メルロ)
2019/10/15, 18, 22, 27 11/02(ケルナー)
2020/09/01, 10, 16, 21, 25, 28(シャルドネ)
2020/10/15, 18, 24, 26, 29 11/05(カベルネ・ソーヴィニヨン)
2020/09/13 10/06, 13, 26(マスカット・ベーリーA)
2020/08/31 09/03, 09, 14, 17, 19, 21, 24 10/04(プティ・マンサン)
2020/09/01(小公子)
2019, 2020(その他)

収穫方法:手摘み

醗酵: ブドウの実を傷つけないように除梗し、やさしくプレス。時間をかけ丁寧に搾られたフルーティで旨みのあるジュースを、じっくりと野生酵母で低温醗酵。一部、醸し発酵やMC(マセラシオンカルボニック)を行った。
熟成: ステンレスタンクに澱引きし、低温で、2020年産は約2~5カ月、2019年産は約13~15カ月熟成。清澄せず濾過を行った。
瓶詰: 澱引き後、メンブレンフィルターによる濾過を行いながらビン詰。
ビン詰日:2021/03/24, 25, 26 アルコール:11.9%  酸度:4.6g/L. 残糖:12.3g/L.

 

このワインについて
テイスティング・
コメント:
色合いは輝きのあるサーモンピンク。香りはイチゴやサクランボ、デーツにオレガノやピンクペッパー、生姜のニュアンスを感じる。味わいはオフドライでフレッシュな酸と果実味が広がる。余韻は香りと甘みの後に少し渋みを感じる。
料理との相性: スモークサーモンのカルパッチョ、トマトのゼリー寄せ、ぬか漬け、しらすのカナッペ、わかさぎのエスカベッシュ、春巻き、桜エビのかき揚げ、広島風お好み焼き、鶏肉とピーマンのカシューナッツ炒め、エビの卵炒め
飲み頃: 2021年~2024年は、フレッシュな果実味のある味わいが続く。2025年からは、熟成により一体感が増してドライフルーツの風味や香ばしさなどが出てくるだろう。

2021/08/14

MV いまここ ロゼワイン・データシートPDF(プリントに最適です)

カテゴリー
ワイン・データシート

2020 バラ色の人生 ワイン・データシート

この「バラ色の人生(フランス語でラ・ヴィ・アン・ローズ)」という名前のロゼワインは濃く赤いバラ色。美味しくてチャーミングなこのワインが、毎日の食卓を彩り、明るい明日を想う時とともにありますように。春夏秋冬楽しめて、和洋中さまざまな料理に合わせやすいオールマイティな1本です。

テクニカル・データ
品種: ブラック・クイーン 38 %、ドルンフェルダー 27 %、シャルドネ 10 %、メルロ 9 %、タナ 5 %、マスカット・ベーリーA 5 %、ケルナー 5 %、ノートン 1 %
畑: 長野県松本市(ブラック・クイーン)
北海道余市(ドルンフェルダー)
長野県大町、山形県上山(シャルドネ)
長野県安曇野、山形県上山、長野県高山村(メルロ)
山形県上山(タナ)
山梨県甲州市(マスカット・ベーリーA)
北海道余市(ケルナー)
栃木県足利市(ノートン)
収穫: 2020/10/06, 07(ブラック・クイーン)
2020/10/07(ドルンフェルダー)
2020/10/05,10(シャルドネ)
2020/09/25, 27, 30  10/02, 03, 04, 06, 07(メルロ)
2020/10/29(タナ)
2020/09/15, 23, 28 10/06(マスカット・ベーリーA)
2019/10/22, 27  11/02(ケルナー)
2020/10/08(ノートン)

収穫方法:手摘み

醗酵: 葡萄の実を傷つけないように除梗し、やさしくプレス。時間をかけ丁寧に搾られたフルーティで旨みのあるジュースに、コクを出すため若干補糖する。フレッシュな果実味を保つために、低温で野生酵母によって醗酵。
熟成: タンクに澱引きし、低温で、2020年産は約4カ月熟成、2019年産は約14カ月熟成。
瓶詰: 澱引き後、濾過を行いながらビン詰。
ビン詰日:2021/03/24 本数:5,282本(750ml)
アルコール: 11.6 % 酸度:4.9 g/L. 残糖:5.5 g/L.

 

このワインについて
テイスティング・
コメント:
色合いは赤みがかったピンク色。香りはイチゴやアセロラなどの赤い果実に、バラやスミレの花の香りやザラメ、ドライイチジク、カルダモンの風味も感じる。味わいは全体的に明るい果実味が広がり、余韻には中程度の渋みを感じる。
料理との相性: クレソンサラダ、トマトの冷製サラダ、ザワークラウト、桜鯛のカルパッチョ、砂肝のアヒージョ、わかさぎのエスカベッシュ、ホタルイカとかき菜のペペロンチーノ、鶏肉と筍のトマト炒め、ロールキャベツ、モッツァレラチーズ
飲み頃: 2021年~ 2023年 果実主体の風味が続く。
2024年~ 熟成により一体感が増し、旨味や香ばしさ主体の味わいへと変わっていくだろう。

2021/03/31

2020 バラ色の人生ワイン・データシートPDF(プリントに最適です)

 

カテゴリー
ワイン・データシート

こころみシリーズ 2019ケルナー・シエスタ

ケルナー種は1969年にドイツで開発された白ワイン用葡萄品種で「ワイン用葡萄ガイド※」には『現代ドイツの葡萄交配の大傑作』と書かれています。また、『ケルナーは、他の品種のように交配種開発者の名ではなく、19世紀に地元の、酒の讃歌の作詩家に因んで名付けられた』そうです。現在、このケルナー種の葡萄は、ドイツ、オーストリア、南アフリカ、イギリス、そして日本の北海道などで栽培されています。※著者:ジャンシス・ロビンソン、訳と発行:ウォンズパブリシング リミテッド
2019年、北海道余市の契約栽培農家さんたちの畑では収穫の時期に貴腐が現れはじめ、貴腐混じりの収穫になりました。貴腐とは、葡萄の果皮がボトリティス・シネレア(Botrytis cinerea)という菌(灰色カビ)に感染することによって、葡萄の糖度が高まり芳香を帯びる現象です。そこで、2019年は特別に、“こころみシリーズ”としてケルナー種のなかでも貴腐菌の付いた葡萄を集めて仕込み、野生酵母でゆっくりと醗酵させてみました。結果は、まどろむような甘さのとても上質なワインになりました。
貴腐のチャンスを生かして造られた「こころみシリーズ 2019ケルナー・シエスタ」。南国を思わせるフルーツに加えて、貴腐葡萄を醗酵させた際の蜂蜜のような香りや味が、このワインに複雑さと華やかさを与えています。

テクニカル・データ
品種: ケルナー 88%
プティ・マンサン 10%
ソーヴィニョン・ブラン 2%
畑: 北海道余市 荒農園、藤澤農園、長谷川農園、才川農園(ケルナー)
山形県上山 南果連、長野県高山村 佐藤農園(プティ・マンサン)
北海道余市 才川農園(ソーヴィニョン・ブラン)
収穫: 2019/10/15, 18, 22, 27 11/02(ケルナー)
2019/10/07, 20, 28(プティ・マンサン)
2019/10/15(ソーヴィニョン・ブラン)

収穫時の糖度(平均) 約25.8°Brix
収穫方法:手摘み

醗酵: 房全体をやさしくプレスして得られた果汁をタンクに入れ、約16~20℃の温度で野生酵母でゆっくりと醗酵させた。
熟成: ステンレスタンクで2021年2月まで熟成。
瓶詰: 澱引き後、濾過を行いながらビン詰。
瓶詰日: 2021/03/24  本数: 2,679本(750ml)
アルコール: 12.3 %   酸度: 5.7g/L.   残糖: 50.3g/L.
このワインについて
テイスティング・
コメント:
香りはグレープフルーツやアンズ、黄桃などの果実に、カスタードクリームやはちみつ、ヨーグルト、ミカンの皮、墨汁などの香りが複雑に絡み合う。味わいは口中にしっかりとした甘みを感じ、丸みを帯びた酸が支えている。
料理との相性: キャロットラペ、ラタトゥイユ、チーズフォンデュ、実山椒の佃煮、蕗の薹の天ぷら、アオリイカのお造り、香箱蟹、牡蠣のクリーム煮、スンドゥブチゲ、豚と白菜のミルフィーユ鍋、豚バラ肉のキムチ鍋
飲み頃: 2021年~2025年 フレッシュな果実の風味が続く。
2026年~ 熟成により酸と甘みの一体感が増し、奥深い味わいになっていくだろう。

2021/04/06

2019 ケルナー・シエスタワイン・データシートPDF(プリントに最適です)

カテゴリー
ワイン・データシート

2020 ルビーの泡 ワイン・データシート

English

「ルビーの泡」という名前のワインを最初に造ったのは、2017年のことでした。私たちは2004年頃から小公子という赤ワイン用葡萄から「のぼっこ」というヌーボー(新酒)を造ってきました。日本の山葡萄から澤登春雄氏によって作出された小公子は、色が濃いのにタンニンが少なく豊かな酸味とさくらんぼやざくろのような味わいが特徴です。この小公子の酸に着目して「のぼっこ」をつくる過程の遊び心から「ルビーの泡」は生まれました。良いスパークリングワインにはしっかりした豊かな酸が必要不可欠だからです。
2020年ヴィンテージは、小公子が持つより繊細かつクリアな果実の風味を引き出すため、山形で育った葡萄と佐野市赤見の自家畑の葡萄のフリーランの果汁を集め、タンクで約3週間醗酵。培養酵母を加えず、繊細な赤い果実の風味とスパークリングワインとしての味わいのバランスが整うまで、約6カ月間ビン内で醗酵・熟成させ、こころみ学園の園生たちが手作業で毎朝毎晩45度ずつビンを回しながらルミュアージュ。その後、ビン口を凍らせデゴルジュマンで澱を抜きました。
野生酵母だけで造られた豊かで元気な泡、透きとおるルビー色、きれいな酸味・・・。スパークリングワインの爽やかさと赤ワインのリッチな果実味。いいとこどりのワインです。敬愛するイタリアの“ランブルスコ”や世界中で造られている、冷やして飲む赤いスパークリングワインのようにスタイリッシュな魅力をお伝えできれば幸いです。酸化防止剤を加えていません。よく冷やしてどうぞ。

テクニカル・データ
品種: 小公子 100%
畑: 山形県上山 尾形畑、木村畑
栃木県佐野市赤見 こころみ学園
収穫: 2020/08/12, 24 09/01

収穫時の糖度(平均)約21.3°Brix 収穫方法:手摘み

醗酵: 葡萄を房ごと、フリーラン・弱い加圧で搾ったジュースをステンレスタンクに入れ、野生酵母により醗酵が始まるのを待つ。醗酵後、状況を確認しながら澱引きを数回行うことで、果実の香りをよりクリアに引き出す。
熟成: 澱引き後、残糖調整を行った上でビン詰し、ビン内醗酵を行いながら約6カ月間熟成。
瓶詰: ビン詰日:2020/09/21(ティラージュ) 2021/04/01、02(デゴルジュマン)
本数:2,045本   アルコール:12.5%   酸度:5.8 g/L.   残糖:1.7g/L.

 

このワインについて
テイスティング・
コメント:
色合いは濃いルビー色。ダークチェリーやザクロなどの果実やキャンディー、インク、タバコなどの香りが複雑に広がる。味わいは元気な泡を口中に感じ、フレッシュな酸や余韻に柔らかい渋みを感じる。
料理との相性: ガスパチョ、玉ねぎとにんじんのクミンマリネ、鯖サンド、そら豆のフリット、蕪のロースト、蛸とオリーブのトマト煮、たらの芽の天婦羅、鶏むね肉の甘辛炒め、スモークサーモンのベーグル、イワシと黒オリーブのパスタ
飲み頃: 2021~2023年 フレッシュでクリーンな味わいを楽しめるだろう。
2024年からは一体感が増して、まろやかさが出てくるだろう。

2021/04/05

2020 ルビーの泡ワイン・データシートPDF(プリントに最適です)

 

カテゴリー
ワイン・データシート

2017 プティ・マンサン スパークリング ワイン・データシート

“こころみシリーズ”は可能な限りベストなワインを造ろうという私たちの新しい試みです。
フランス南西部原産のプティ・マンサンを足利で育てて十数年、一年一年この土地におけるプティ・マンサンがどのような性格なのかを知るために、この葡萄と対話を進めてきました。初めは果実の風味が溢れる果汁から白ワインをつくりました。次にこころみシリーズとして、皮の味わいに注目したアンバーワイン(オレンジワイン:プティ・マンサンF.O.S.)をつくってみました。それでもまだ私たちは十数回ワインをつくっただけで、プティ・マンサンを十分理解できたようには感じていません。もっと知りたい。注目しきれていない性格がある。そうして新たなこころみを続けています。
このプティ・マンサン スパークリングは、プティ・マンサンの酸に注目したワインです。暑い足利の土地でも十分な酸と高すぎない糖度をあわせもった葡萄は、スパークリング・ワインに重要な性格のひとつを満たしているといえます。しかし、力強い果実の風味を持つプティ・マンサンは、シャンパーニュで育つシャルドネやピノ・ノワールのような繊細な味わいとは大きく異なっています。そこで食前酒に使用されるスパークリング・ワインとは真逆の、フルボディの食中酒としてのスパークリング・ワインづくりを目指しました。
果実由来の硬質感のある酸味、果実の風味、ビン内醗酵やビン内熟成によるナッティな香ばしい香りと厚みのある旨味。足利の自家畑のプティ・マンサン100%、野生酵母のみでビン内醗酵させ、(通常ビン内二次醗酵のために使われる)培養酵母は加えていません。続くこころみにどうかお付き合いください。

テクニカル・データ
品種: プティ・マンサン100 %
畑: 栃木県足利市田島 こころみ学園
収穫: 2017/09/07, 20
収穫時の糖度(平均):約21°Brix
収穫方法:手摘み
醗酵: 房ごと葡萄をやさしくプレスして、ステンレスタンクに入れる。葡萄の香りを逃がさないように18℃位で約2~3週間、野生酵母で醗酵させた。
熟成: 澱引き後、酵母を添加せずビン詰し、ビン内発酵を行いながら約39カ月間熟成。
瓶詰: ビン詰日: 2017/10/03(ティラージュ)
2021/01/27 (デゴルジュマン)   本数: 528本
アルコール: 12.1 %   酸度: 12.6 g/L   残糖: 2.1 g/L

 

このワインについて
テイスティング・
コメント:
色合いは輝きのあるゴールド、瓶内発酵由来の細かな泡が勢いよく立ち昇る。青りんご、洋梨、シトラスの爽やかな香りにドライアプリコットや蜂蜜など熟した印象も加わり複雑。味わいはフレッシュで伸びのある酸と共にローリエや生姜などのハーブ、澱からくる旨味がアクセントになり心地よい余韻がゆっくりと続いていく。
料理との相性: クレソンサラダ、小松菜の煮びたし、マッシュルームのアヒージョ、おろしポン酢、百合根饅頭、ふぐ白子豆腐、焼き蟹、鰻の白焼き、甘鯛の松笠焼き、太刀魚のムニエル、蒸し鮑肝ソース、さやいんげんの天婦羅、鱧の湯葉巻き揚げ、鱒寿司、杏のコンポート
飲み頃: 2021年~2027年 冷蔵庫や氷水でよく冷やして、すっきりとした味わいを楽しんだら、ゆっくりと温度を上げつつ、変化も楽しんでほしい。温度が上がると青苦みを感じるが2023年頃からは一体感が増し、味わいにも熟成感が出てくる。

2021/06/04

2017 プティ・マンサン スパークリングワイン・データシートPDF(プリントに最適です)

 

カテゴリー
ワイン・データシート

2018 こことあるシリーズ ツヴァイゲルト ワイン・データシート

English

Zweigelt、Zweigeltrebe・・・「ツヴァイゲルト」または「ツヴァイゲルトレーベ」とも呼ばれるこの葡萄品種は、「ピノ・ノワール」や「シャルドネ」が言いやすく美味しそうなのに比べ、少々言いにくい品種名です。この葡萄は1922年にツヴァイゲルト博士によりオーストリアの研究所で、サンローランとブラウフレンキッシュという葡萄を交配して開発されました。早い成熟でありながら収量もたくさん収穫することができ、現在オーストリアで広く栽培されています。私たちもこの「ツヴァイゲルト」をとても大切に思っています。ワインは気候変動の影響をダイレクトに受けてしまいます。にもかかわらず、「ツヴァイゲルト」は寒い北海道でも、高品質で深みのある赤ワイン造りを可能にしてくれるからです。
「こことあるシリーズ 2018ツヴァイゲルト」は、余市の町と日本海が見渡せる丘のてっぺんの登地区の小西農園と、最北の丘の穏やかな風が通るひっそりとした中川農園の二つの畑のツヴァイゲルト種の葡萄からつくられました。2018年はローラーコースターのような年でした。春先は雨が降り続き、開花中は冷涼な気候が続き、さらにいくつもの台風が北海道を直撃したせいで、8月の終わりまで、余市の葡萄畑では湿度が高い状態が続きました。しかし、秋になると急に上向きの温暖で乾燥した天候になり、それによって十分に熟した最適な葡萄を収穫することができました。
醸造場では、これらの葡萄を優しく潰し、穏やかな温度で野生酵母により醗酵させ、フレンチオークの古い樽と新しい樽で、16ヶ月間、貯蔵し熟成させました。ビン詰時のごく僅かな亜硫酸の添加を除き何も加えず、濾過も行っていません。
なかなか難しい年でしたが、可能性に溢れたこのようなワインをつくれたことを嬉しく思います。

テクニカル・データ
品種: ツヴァイゲルト 100%
畑: 北海道余市郡余市町登町 小西農園、中川農園
収穫: 2018/10/24〜30
収穫時の糖度(平均):22.2°Brix
収穫方法:手摘み
醗酵: 除梗100%。野生酵母で1カ月醗酵。その後、古樽90%、新樽10%(フレンチオーク)で16カ月間貯蔵した。
瓶詰: ビン詰日:2020/08/11〜13
本数:5,543本(750ml)
アルコール:12.3% 酸度:8.2g/L 残糖:1.9g/L
このワインについて
テイスティング・
コメント:
色味は、深い紫がかった黒。カシス、ブラックベリージャム、タイムやローレルなどのハーブ、白檀、シナモン、甘草、スモーク、チョコレート、コーヒー、干し肉、黒胡椒などの複雑な香り。味わいは、生や乾燥のベリー系の果実。やわらかなアタックのミディアムボディ。オークや胡椒のスパイスが効いたフレッシュな酸味の余韻の長い赤ワイン。
料理との相性: 鹿肉のカルパッチョ、鱈とじゃがいものブランダード、キノコのバターホイル焼き、鶏レバーの甘辛煮、ターフェルシュピッツ、インゲン豆のスリランカカレー、スパゲッティ・ボロネーゼ、ビスマルクピザ、ぼたん鍋、ブルーチーズ
飲み頃: 2027年までは、果実味とフレッシュな酸を感じる清涼感のある味わいが続く。2028年頃からは、熟成によりタンニンが滑らかになり、旨味や香ばしさが主体の味わいへと変わっていくでしょう。

2022/06/12

2018 こことあるシリーズ ツヴァイゲルトワイン・データシートPDF(プリントに最適です)

カテゴリー
ワイン・データシート

2019 こことあるシリーズ ぴのろぜ ワイン・データシート

English

こことあるシリーズの「2019ぴのろぜ」は、今回で7年目のヴィンテージです。このロゼワインは、もともと赤ワインをつくるつもりのピノ・ノワールを試しにロゼワインにしたことがはじまりでした。伝統的なワイン産地で、そして新しいワイン産地で、世界中から敬愛され、あこがれを持って作られている葡萄品種、ピノ・ノワール。ここ日本でも、栽培が難しいといわれているピノ・ノワールから、今、素晴らしい赤ワインが生まれつつあります。日本のピノ・ノワール栽培では右に出る者はいないといわれている余市の木村農園。そのピノ・ノワールから、赤ワインではなくロゼワインをつくるということは、大変勇気のいることでした。木村農園のピノ・ノワールから1回限りのつもりで造ったロゼワインが好評で、それ以来洗練させながら最良の方法を模索しています。
2019年、北海道余市の屈指の栽培農家・木村農園の遅摘みピノ・ノワールは、硬質な果実が味わいの中心にあり酸も強く、なかなかよいヴィンテージでした。このピノ・ノワールを100%用いて、岩見沢の醸造場(10R)では葡萄を房ごとタンクに入れ、かなり長い時間、北海道の冷涼な気候だからこそできる低温で、マセラシオン・カルボニック(炭酸ガス浸漬)を行いました。それによってやわらかなアロマやフレーバー、旨みや、程よい“blush(ブラッシュ)”の色合いを果皮から抽出しました。葡萄をプレス(圧搾)した後は、厳選された樽とステンレスタンクで野生酵母や野生乳酸菌により醗酵を続けました。
そして醗酵後も澱と一緒に熟成させ、やさしい口当たりとアロマと、味わいを備えた複雑さをワインに与えていきました。
おかげさまでこのドライなロゼワインは、より爽やかで、より複雑で、多彩なお料理にも合わせやすくなりました。熟成にも期待が持てそうです。この辛口のロゼワインが、いつもの食卓やお友達との集まりの席を盛り上げるお気に入りのワインになれることを願っています。

テクニカル・データ
品種: ピノ・ノワール 100%
畑: 北海道余市郡余市町登町 木村農園
収穫: 2019/10/17~11/5
醗酵: 葡萄を選別した後、マセラシオン・カルボニック(炭酸ガス浸漬)を行った。
その後、じっくりと搾り、ステンレスタンク、古樽にタンク移動し、野生酵母によりゆっくり醗酵させた。野生乳酸菌によるMLF(マロラクティック醗酵)を行った。
瓶詰: ビン詰直前に澱引き、ブレンド。極少量の亜硫酸塩添加後、無清澄・無濾過にてビン詰。
本数:4,155本(750ml)
アルコール:12.0%   酸度:7.3 g/L.   残糖:9.4g/L.

 

このワインについて
テイスティング・
コメント:
色合いはオレンジがかったラズベリーレッド。味わいはアセロラやイチゴなどの赤い果実に、ユーカリやビャクダン、ナツメグ、オレンジピール、墨汁など複雑な香りが絡み合う。味わいは果実の甘やかな口当たりを感じ、余韻にはさわやかな酸と軽やかな渋みを感じる。
料理との相性: カプレーゼ、イチゴとルッコラのサラダ、生春巻き、ガスパチョ、茹でた毛ガニ、ムール貝の白ワイン蒸し、トムヤムクン、秋鮭のちゃんちゃん焼き、鶏のグリル マスタードソース、ジャークチキン、スモークチーズ、ミモレット
飲み頃: 2021年~2024年 果実主体の風味が続くだろう。2025年~ 酸味がなじみ、香ばしさと合わさり、円熟した味わいになる。

2021/03/03

2019 こことあるシリーズ ぴのろぜワイン・データシートPDF(プリントに最適です)

 

カテゴリー
ワイン・データシート

2018 Dai-Ichi Gakusyo Wine Details

Japanese

Coco Farm’s Dai Ichi Gakusyo is a true meeting of East and West. With this wine, the Japan-only hybrid grape variety Muscat Bailey A is treated with the respect it deserves: organically farmed on steep, low-yielding mountain sites, the grapes are vinified in a very (European) traditional style, fermented with wild yeasts, aged in small oak casks, and bottled without filtration.
The resulting wine allies the strongly floral characters of the grape with the earthy, complex elements of winemaking to produce a singular product. The wine’s aromatic power, relative lightness on the palate and strong core of acidity make this wine natural with poultry dishes. We especially like it with tea-smoked duck dressed with a berry-based sauce.

TECHNICAL DATA
VARIETY Muscat Bailey A 100 %
VINEYARD Tajima, Ashikaga, Tochigi
Akami, Sano, Tochigi
HARVEST
DATE
8th, 9th, 10th October 2018
Brix @the Harvest: 21.4oBrix (average)
BOTTLING Bottled on: 12th September 2019
The number of bottles: 1,330 (750ml)
ANALYSIS
DATA
Alcohol: 10.9 %
Total acidity: 5.8 g/L.
Residual Sugar: 1.4 g/L.

01/Feb/2021

 

2018 Dai-Ichi Gakusyo Wine Details PDF