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ワイン・データシート

2010 タナ・ノートン ワイン・データシート

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タナ種もノートン種もともに日本ではあまりよく知られていません。それは私たちがそれらを栽培したいと言ったとき、販売スタッフがたいへん驚くくらい・・・彼らは誰も知らないようなワインをどのように売ったらよいか、期待しつつも戸惑っていました。
私たちは辛抱強く話しました。どんな葡萄品種を栽培するのかを決めるのは単純なことで、「日本でうまく育つ品種こそが、私たちが栽培すべき品種」と考えています。海外のワイン産地と比べたとき、日本の独特な土壌と気候は私たちを困惑させました。しかし、世界のある場所には日本に似た地域があったので、その地域から葡萄の木を持ってきて、自分たちの畑で育てました。
結果、濃い色、しん、果実味、ストラクチャーを持ったワインをつくれたことに満足しています。

テクニカル・データ
品種: タナ 94%: ノートン 6%:
畑: 山形県上山、長野県上高井郡高山村
収穫: 2010/10/20,11/8 (タナ) 2010/10/19,20(ノートン)  
醗酵: 完熟した葡萄を除梗し軽く破砕して、小型のタンクへ移す。1日2回のピジュアージュをおこないながら、徐々にマストを温めてゆく。2、3日すると野生酵母による醗酵が自然に始まる。醗酵は高めの温度ですすみ、残糖がなくなるまで続く。注意深くピジュアージュを続けながら、十分な色素と風味を抽出する。2~3週間醸した後、マストを搾り、ワインを皮と種から分ける。その後、小樽に移しマロラクティック醗酵を促す。
熟成: オークの小樽で17ヶ月熟成。
瓶詰: 瓶詰日: 2012/06/8 本数: 1,841 本(750ml )
アルコール:11.3%   酸度: 0.675gm./100 ml.   残糖: 0.235%
このワインについて
テイスティング・
コメント:
長期熟成可能なフル・ボディの赤ワイン。色調は、中心部が漆黒となるほど深い紫色。香りはラズベリーの様な赤いフルーツの中にスミレやジャスミンのような華やかな香りがある。なめし革、ナッツ、甘く香ばしいスパイスやミントの香りが複雑さを出している。口に含むと、しっかりとした芯のある酸味をまるみのあるプラムやチェリー、カシス、ラズベリーの果実味、細かく柔らかい渋味、香ばしいオークの風味が取り囲んでいる。余韻は、しなやかで長い。
料理との相性: やや濃い肉料理:鹿肉の黒胡椒風味、牛肉の赤ワイン煮、ステーキなど牛赤身肉、スペアリブ、牛肉の燻製、トンポーロー、ウォッシュタイプのチーズ、黒酢の酢豚
飲み頃: 現在から2020年頃まで:それ以降でも、熟成により口当たりが柔らかに広がる、ゆったりとしたまろやかで複雑なワインとなるだろう。

2012/6/11

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