カテゴリー
ワイン・データシート

2017 NOVOCCO Wine Details

Japanese

Novocco Red Wine is a light, fruity, spicy red wine fresh from fermentation with a touch of residual carbonation. This wine is made in a “Nouveau” style, bottled young and immediately approachable. The grape involved is the Shokoshi grape, developed by the renowned Sawanobori family of Japanese grape breeders.
The juicy, effervescent character of this wine makes it a natural for charcuterie, cheeses, and good friends.

TECHNICAL DATA
VARIETY SHOKOSHI 100%
VINEYARD Kaminoyama Yamagata
Namegawa Saitama
Oohira Tochigi
Enzan Yamanashi
HARVEST
DATE
26th, 28th August 2017
9th, 10th August 2017
18th August 2017
14th August 2017
Brix @the Harvest(average): 18.9oBrix
BOTTLING Bottled on: 20th September 2017
The number of bottles: 5,258(750ml)
ANALYSIS
DATA
Alcohol: 10.7 %  Total acidity: 0.93 g/ 100 ml.
Residual Sugar: 0.2 %

2017 NOVOCCO Wine Details PDF

カテゴリー
ワイン・データシート

2017 のぼっこ ワイン・データシート

English

“ワインは人々を喜ばせるもの”。
 この単純な事実は、シャンデリアやタキシードや1本10万円のワインに溢れた世界では忘れやすいことかもしれません。しかし、手軽なワインでも高価なワインでも、あらゆるワインはお客様に喜びを与えなくてはなりません。ココ・ファーム・ワイナリーの新酒「のぼっこ」は気取らず飲め、笑顔になれるようなワインです。
 日本の山葡萄から澤登晴雄氏によって開発された小公子種が、「のぼっこ」のセパージュ(葡萄品種)です。
8月、真夏の太陽の下で小公子は収穫されます。醸造場では、低温で野性酵母により醗酵させ、その後半でさらに温度を落として「のぼっこ」がつくられます。ワインを冷やすことによってフレッシュなフルーツの特徴や綺麗な酸味、醗酵中にできた二酸化炭素からの発泡を有するワインになります。このワインは、清澄やろ過をしていません。その結果、醗酵によるくもりと気泡が残る、ジューシーで生き生きとした赤ワインになりました。
 醗酵タンクからお客様のお手元のグラスまでとても近いワインです。お客様の笑顔に出会えるくらいに・・・。ぜひ、ご家族やお友達と一緒にお楽しみください。緊張いらず、心配いらず、コルクスクリューもいりません。泡が吹き出すこともありますので、よく冷やして、静かに王冠を開けてください。

テクニカル・データ
品種: 小公子100%
畑: 山形県上山尾形畑、木村畑
埼玉県比企郡滑川江南愛の家
栃木県大平大平町青壮年部
山梨県甲州市塩山小川農園
収穫: 2017/8/26, 28
2017/8/9, 10
2017/8/18
2017/8/14
収穫時の糖度 約18.9°Brix(平均)
醗酵: 葡萄を房ごと搾り、ジュースをステンレスタンクに入れ、野生酵母により自然と醗酵が始まるのを待つ。約15℃~20℃の温度を保ち、醗酵後、状況を確認しながらオリ引きを数回行うことで、果実の香りをよりクリアに引き出す。
瓶詰: 清澄せず無ろ過でビン詰。
ビン詰日: 2017/9/20 本数: 5,258本(750ml)
アルコール: 10.7 %   酸度: 0.93 g/100 ml.   残糖: 0.2 %
このワインについて
テイスティング・
コメント:
カシス、さくらんぼ、ブルーベリー、わたあめのような香りに、スモーキーさもある。泡が溶け込んでいて、フレッシュで優しい口当たり。甘くないカシスソーダ、グレープフルーツのような果実や苦味が合わさる。飲み心地は、軽快で、すっきりとした印象。
料理との相性: BBQや、ピクニックワインとして。スモークチーズやハム、ベーコン。ピンチョスやタルティーヌなどのフィンガーフード。鶏手羽元のプルーン煮込み、エビチリ、ナポリタンなど甘酸っぱくメリハリのあるもの(トマトケチャップのようなイメージ)
飲み頃: 開栓前に冷蔵庫などでよく冷やす。ボトルの下に受け皿を用意し、王冠をゆっくり開ける。なるべく早めに、1年ほどで飲むことをおすすめする。

2017 のぼっこワイン・データシートPDF(プリントに最適です)

カテゴリー
ワイン・データシート

2016 Here Comes The Moon Wine Details

Japanese

Here Comes the Moon is made from the Kerner grape, a variety relatively unknown to most. It was developed in Germany in the 1950s and is grown to produce outstanding wines in Germany, Austria, northern Italy, and Japan’s northernmost island of Hokkaido.
From the first time we attempted making wine from Hokkaido-grown Kerner we’ve been taken with the tremendous potential that the grape holds. It is marked by an intensity of fruit, strong aromatics, and a crisp spine of acid.
Kerner perhaps reaches it ultimate expression in the coastal hillsides of Yoichi, an hour’s drive west of Sapporo. Cooking ocean breezes and fertile, iron-rich soils combine to infuse the wines with an extra depth of flavor. The grapes for this wine were grown by Mr. Fujisawa, Mr. Ara and Mr. Konishi.
Mr. Fujisawa, Mr.Ara and Mr.Konishi performed their magic, turning out grapes with powerful aromas, sturdiness of body, and a beautiful acidic snap.
Careful pressing, fermentation using wild yeasts, and a post-fermentation aging period in stainless steel has yielded a powerful wine showing to great effect Kerner’s fruit profile.
The origin of the wine’s name, Here Comes the Moon, is from a late Edo Period poem which encourages wisdom, patience, and acceptance…
“One should wait for the rising of the moon, yet should not chase after the falling flower petals”.

TECHNICAL DATA
VARIETY KERNER 100%
VINEYARD Nobori and Misono District, Yoichi, Hokkaido, Japan
HARVEST
DATE
16th, 19th, 24th, 28th, 29th October 2016
Brix @the Harvest(average): 23.3oBrix
BOTTLING Bottled on: 1st June 2017
The number of bottles :4,227 (750ml)
ANALYSIS
DATA
Alcohol: 12.8 %   Total acidity: 0.57 g/ 100 ml
Residual Sugar: 2.50 %

2016 Here Comes The Moon Wine Details PDF

カテゴリー
ワイン・データシート

2016 月を待つ ワイン・データシート

English

ケルナーは1950年代にドイツで開発された葡萄品種で、現在、ドイツ、オーストリア、日本の北海道などで栽培されています。あまり有名な品種ではないのですが、私たちはケルナーが持つ、華やかな香り、瑞々しい酸、豊かなフルーツに魅力を感じ、敬愛する余市の契約栽培農家さんにケルナーの栽培をお願いしています。
 2016年、余市の藤澤さん、荒さん、小西さんの葡萄畑からは、おいしい酸味と豊かな香り、そして貴腐のニュアンスを持つ、素晴らしいケルナーが収穫できました。そんなケルナーのフルーツの力を逃がさないようにするため、足利の醸造場では、低温~中温で醗酵させ、フレッシュさを維持するため4~6ヶ月間、ステンレスタンクで熟成してビン詰しました。
その結果、「2016月を待つ」は、果実味豊かで、すがすがしい酸味のある味わい深いワインになりました。
名前の由来は「出る月を待つべし、散る花を追うことなかれ」江戸時代、清貧の儒学者、中根東里(1694~1765)が佐野にひらいた村塾の壁書(磯田道史著「日本人の叡智」新潮新書)より。“Here Comes The Moon:ほら、月が顔を出すよ”という名曲もありました。さあ、ご一緒に昇るお月さまを待ちましょう。この自然の酸味と真のエレガンスを感じる香り高きワインを、ゆっくりと楽しみながら。

テクニカル・データ
品種: ケルナー 100%

畑: 北海道余市 藤澤農園
      荒農園
      小西農園

収穫: 2016/10/24, 28, 29
2016/10/16, 19
2016/10/19

収穫時の糖度 約23.3°Brix(平均)

醗酵: 葡萄を選果した後、やさしくプレスして得られた果汁をステンレスタンクに入れ、約16~20℃の温度で野生酵母によって約4~6ヶ月間ゆっくりと醗酵させた。
熟成: 澱引き後、ろ過しながらビン詰。
瓶詰: ビン詰日: 2017/6/1 本数: 4,227本(750ml)
アルコール: 12.8 %   酸度: 0.57 g/100 ml   残糖: 2.50 %
このワインについて
テイスティング・
コメント:
ゆず、すだちなどの柑橘の香り、レモンピールの砂糖漬け、ハチミツっぽいニュアンスや貴腐由来の香りもある。フレッシュで丸みがある口当たり、豊かな甘みと酸味のバランスがよく、ボリュームがあり、味わいが長く続く。
料理との相性: 青魚の寿司、蒸し鶏ときくらげの和え物、舞茸の天婦羅、蕪の蟹あんかけ、焼鳥やささみを柚子胡椒で、海老のグラタン、サーモンとホウレン草のキッシュ、ブリーなどのクリーミーな白カビチーズ、白桃のコンポートにバニラアイスを乗せたもの
飲み頃: 冷やし気味の温度(冷蔵庫10℃ぐらい)から、室温に温度を上げつつ、変化を楽しめる。甘さが気になる場合は、ワインクーラーなどで冷たい温度をキープ。今からでも楽しめるが、4〜5年の熟成で、より落ち着きと香ばしさが出て、10年間ぐらいは熟成による変化を楽しめるだろう。

2016 月を待つワイン・データシートPDF(プリントに最適です)

カテゴリー
ワイン・データシート

2016 pinot rose Wine Details

Japanese

The 2016 COCO TO ARU Pinot Rose marks our 4th vintage for this wine.
We originally began to produce this rose as a “one off”, an unplanned use of some grapes that seemed more suited for rose than for red wine. The reaction to that first wine was overwhelmingly positive, and so we decided to make the wine every year. We are very happy to do this as it is our firm conviction that dry rose wines can be some of the most refreshing, the most complex, the most food-friendly wines around.
With the decision to make this wine every year, we have continued to refine the process, exploring the best way to make a dry rose. In many cases, rose is made by blending lesser quality white and red wine to make a simple quaffing rose wine. Not so with the Coco To Aru Rose. Here we start with the best grapes possible—100% late harvested Pinot noir from the famed Kimura Vineyard in Yoichi, Hokkaido. We then undertake a very long, cool carbonic maceration of the whole clusters of grape in tank… this process, aided by the cold Hokkaido weather, allows for a very gentle extraction of aroma, flavor, umami and just the right amount of color (hence, the rose ‘blush’) from the skins. We then press the grapes, and continue the fermentation in specially selected barrels and stainless steel tanks. Post-fermentation aging on the lees helps to promote a gentle mouthfeel and complexity of both aroma and taste.
Rose production has a rather checkered history: of late, it is typically a wine, neither red nor white, made from red wine grapes insufficiently ripened or white wine grapes that don’t have anywhere else to go.
This is a sad thing, as carefully grown and vinified rose wines can be supremely enjoyable for both the casual wine drinker and the serious student of wine.
We hope you find this wine to your liking, as a compliment to your meal or your gathering of friends.

TECHNICAL DATA
VARIETY Pinot Noir 100%
VINEYARD Kimura vineyard, Nobori, Yoichi, Hokkaido
HARVEST
DATE
27th ~29th  October 2016
BOTTLING Bottled on : 25th September 2017
The number of bottles : 2,687 (750ml)
ANALYSIS
DATA
Alcohol : 12.8 %  Total acidity : 0.74 g/ 100 ml.
Residual Sugar : 0.13 %

2016 pinot rose Wine Details PDF

カテゴリー
ワイン・データシート

2016 こことあるシリーズ ぴのろぜ ワイン・データシート

English

こことあるシリーズの「2016ぴのろぜ」は今回で4年目のヴィンテージです。ロゼワインは、多くの場合、赤ワインでも白ワインでもない、中途半端なワインとしてつくられてしまっています。
でもこの「ぴのろぜ」は違います。このワインは、赤ワインをつくるつもりのピノ・ノワールを試しにロゼワインにしたことがもともとの始まりでした。1回限りのつもりで造ったロゼワインがワインの専門家の人たちにも圧倒的に好評で、それ以来醸造過程を洗練させ最良の方法を模索しています。
まず北海道余市の屈指の栽培農家、木村農園の遅摘みピノ・ノワール100%を用いることからワインづくりがはじまります。タンクに房ごと葡萄を入れ、かなり長い時間、北海道の冷涼な気候だからこそできる低温で、カルボニック・マセラシオンを行います。それによって、やわらかなアロマやフレーバー、旨みや程よい“blush(ブラッシュ)”の色合いを果皮から抽出していきます。葡萄をプレス(圧搾)した後は、厳選された樽とステンレスタンクで醗酵を続けます。醗酵が済んだ後も澱といっしょに熟成させ、それによってやさしい口当たりとアロマと味わいを備えた複雑さをワインに与えていきます。
おかげさまで、丹精こめて育てられた葡萄から丁寧に醸造したドライなロゼワインは、よりさわやかで、より複雑で、より食事にも合わせやすいワインになることを確信でき、とても嬉しく思います。この「こことあるシリーズ2016ぴのろぜ」が、いつものお食事やお友達との集まりの席を盛り上げるための、お気に入りのワインになれることを願っています。

テクニカル・データ
品種: ピノ・ノワール 100%
畑: 北海道余市郡余市町登 木村農園
収穫: 2016/10/27、28、29
醗酵: 葡萄を選別した後、7週間低温全房のカルボニックマセレーション(炭酸ガス浸漬)を行った。その後、足で破砕して5日間野生酵母により醸し醗酵。じっくりと搾って、タンクに移動した。一夜常温沈殿後、澱引き。ステンレスタンク(5割)、古樽(4割)、新樽(1割)にて野生乳酸菌によるMLF(マロラクティック発酵)を行った。
熟成: 醗酵後9カ月、澱漬け。
ビン詰: ビン引き、ブレンド、少量の亜流酸塩添加後、無清澄剤・無濾過にて瓶詰め
ビン詰日: 2017/09/25        本数: 2,687本(750ml)
アルコール: 12.8 %   酸度: 0.74 g/100 ml.   残糖: 0.13 %
このワインについて
テイスティング・
コメント:
チェリー、イチゴ、ブラッドオレンジ、腐葉土、野ばらなどの上品なアロマとオークの香ばしさ。ざくろの果実味を中心としたやわらかでドライな口当たり。丸さとフレッシュさを併せ持つ酸味と旨味が心地良い余韻。
料理との相性: 生ハムといちじく、パン・コン・トマテ、タパス、スモークサーモンやサーモンのバター焼き、トマト系パスタ、常夜鍋をポン酢で、ベーコンとジャガイモの炒め物、柿の葉寿司、グレープフルーツやオレンジのカスタードタルト
飲み頃: 冷やし気味の温度(冷蔵庫10℃ぐらい)から、室温に温度を上げつつ、変化を楽しめる。酸味がお好きな方は、ワインクーラーなどで冷たい温度をキープ。今からでも楽しめるが、3〜5年の熟成でよりなめらかさと落ち着きが出てきて、10年間ぐらいは熟成による変化を楽しめるだろう。

2016 こことあるシリーズ ぴのろぜワイン・データシートPDF(プリントに最適です)

カテゴリー
ワイン・データシート

2015 甲州F.O.S. ワイン・データシート

English

 私たちは、世界中のワイン産地を訪れる旅の間に、茜色の滋味深いワインに巡り会うことができました。イタリアのフリウリ地方やフランスのジュラ地方、そしてジョージアの生産者がつくる、渋く複雑でナチュラルな美味しさを持つオレンジ色のワイン。適地適品種の葡萄を探すなかで、その土地の葡萄がその個性を思う存分に発揮しているワインの有りようは、私たちを元気づけてくれました。
 日本固有の葡萄・甲州種の白ワインは、そのほとんどが淡い色で、軽く飲みやすいものです。それゆえ葡萄自体も同じように、淡い色でソフトな味だと思われがちですが、実は甲州種の葡萄は渋味がありとても力強いのです。そんな甲州種の魅力を引き出したくて、2004年、私たちは甲州種から、可能な限り葡萄の香りと成分を抽出したワインをつくりはじめました。F.O.S.とはFermented on Skins(果皮の上で醗酵)の略。以来、この白ワインは優れた契約栽培家との信頼関係をもとに、毎年、赤ワインをつくるように果皮や種を一緒に醗酵させ、試行錯誤を繰り返しながらつくられています。「2015甲州F.O.S.」も、深い色、広がりのある複雑なアロマ、ここちよい渋みを有するワインで、最近ではオレンジワインに分類されています。中華をはじめいろいろなお料理と思わぬ相性を見せる個性的なこのワイン、気の合う方とのんびりお楽しみくださいますように。

テクニカル・データ
品種: 甲州 100%
畑: 山梨県甲州市勝沼 秋玉園
収穫: 2015/10/31,11/3

収穫時の糖度 約16.6°Brix(平均)

醗酵: 2つの方法で野生酵母により醗酵させた。
1つ目は、赤ワインと同じように、葡萄を除梗しステンレスタンクに入れ、1日2回ピジャージュしながら醸す。醗酵により出てきたアルコールによって果皮からの成分が抽出された後、プレス。
2つ目は、葡萄を除梗しプレスした後、合成樹脂のタンクで醗酵。
熟成: 醗酵終了後、26%を樽で、74%をステンレスタンクで、13ヶ月熟成。
瓶詰: オリ引き後、清澄せず無ろ過でビン詰。
ビン詰日: 2017/01/12 本数: 6,352本(750ml)
アルコール: 12.3%   酸度: 0.48 g/100 ml.   残糖: 0.06%
このワインについて
テイスティング・
コメント:
オレンジ、八朔の皮、針葉樹のような香り。口中も、フレッシュで心地良く、みかんやりんご、八朔を白い薄皮ごとかじったような果実味とおだやかな渋味もある。
料理との相性: 海老しんじょうを揚げたもの、秋刀魚のフライ、鶏の五香粉揚げ、焼き鳥を塩で、カプレーゼ、鶏レバーの豆鼓炒め、パイナップル入りの酢豚
飲み頃: 現時点では、例年の甲州F.O.S.よりも、フレッシュな味わいが楽しめる。気温の高い時期は、冷やしすぎると苦味が増すので、少し冷やし気味(セラー温度15℃)がおすすめ。2、3年後には、なめらかでこなれた印象になり、変化も楽しめそう。10年後も充分、飲み頃が続く。

2015 甲州F.O.S.ワイン・データシートPDF(プリントに最適です)

カテゴリー
ワイン・データシート

2016 Ashicoco ワイン・データシート

English

 「Ahicoco(あしここ)」は私たちのつくる最も親しみやすい白ワインです。日本固有の葡萄品種である甲州種を主体として、私たちがワインを造りはじめた1984年以来、年毎に、初心に返ってつくりつづけています。
 2015年ヴィンテージからはよりシンプルに「足利呱呱和飲」の愛称「あしここ」がワイン名になりました。
 「2016Ashicoco」は、特別にセレクトした甲州種にシャルドネ種の葡萄をブレンド。この年も葡萄の果皮に付いた野性酵母で醗酵させ、果実の新鮮さを維持することを心がけながら、低温発酵でじっくり丁寧につくりました。このワインの余韻は少し甘く丸みを帯び、典型的な甲州種の苦みが口中に爽やかさを残します。その柔らかくやさしい口当たりと、フレッシュなハーブや花の香りは、はじめてワインをお飲みになる方にはもちろんのこと、鋭い味覚の持ち主にも喜ばれることでしょう。日本の醗酵調味料(醤油・味噌・味醂など)を使った和食全般と良く合いますが、お食事前のアペリティフに始まって、和洋中問わずどんなお料理にも合わせやすい白ワインです。ほっとしたひとときに、のんびりとした休日に、どうぞごゆっくりお楽しみください。

テクニカル・データ
品種: 甲州 95.0 %
シャルドネ 5.0 %
畑: 山梨県甲州市勝沼(甲州)
長野県高山村(シャルドネ)
山形県上山(シャルドネ)
収穫: 2016/9/20,25,29  10/4,10,25(甲州)
2013/11/12  2015/11/3(甲州)
2015/9/30  10/12, 16(シャルドネ)
2015/10/17, 18, 29(シャルドネ)

収穫時の糖度 16.0°Brix(平均)

醗酵: 傷んだ実や未熟な実を取り除き、除梗した後、やさしくプレスする。
甲州は果汁をハイパー・オキシデーションし、えぐみを柔らかくする。オリを沈め、澄んだジュースをステンレスタンクに移し、野生酵母で醗酵。甘味と酸味のバランスがちょうど良いタイミングでタンクを冷却して、醗酵を止める。
熟成: ステンレスタンクにオリ引きし、低温で約4ヶ月熟成。
瓶詰: 清澄せず、ろ過してビン詰。 ビン詰日:2017/02/21, 22, 23, 24
本数:30,745 本(750ml) 5,477 本(375ml)
アルコール:10.7 %  酸度:0.44 g/100 ml  残糖:2.29 %
このワインについて
テイスティング・
コメント:
やや甘口の白ワイン。色調は淡いレモンイエロー。香りはりんご、グレープフルーツ、びわ、洋ナシなど爽やかに広がる。味わいは、穏やかな甘味、柔らかな酸味でグレープフルーツや洋ナシ、びわのような風味を感じる。後味には、甲州種らしいビターな印象があり、ワインを引き締めている。
料理との相性: おでん、肉じゃが、海老しんじょ、蛤のワイン蒸し、青梗菜とベーコンのクリーム煮、湯豆腐、鰯と松の実のスパゲッティー、モッツァレラチーズなどのフレッシュチーズ、白カビチーズ
飲み頃: 例年よりも甘さが少し強いので、甘さが気になる際は、よく冷やすこと(冷蔵庫温度10℃以下)をおすすめする。向こう3年ぐらいはフレッシュな味わいを楽しめ、ワインセラーなどで温度管理してあれば、10年以上の熟成も可能である。

2016 Ashicocoワイン・データシートPDF(プリントに最適です)

カテゴリー
ワイン・データシート

2016 Ashicoco Wine Details

Japanese

Our Ashicoco is our basic off-dry white wine. It is blended from grapes grown throughout Japan, principally Koshu from Yamanashi, with Chardonnay adding breadth.
Pair as you would with any light, aromatic, slightly sweet wines. White fleshed fish, chicken, and ham would do well, as would a cheese and fruit platter on a sunny afternoon.

TECHNICAL DATA
VARIETY Koshu 95.0 % Chardonnay 5.0 %
VINEYARD Katsunuma, Koshu, Yamanashi (Koshu)
Takayama, Nagano (Chardonnay)
Kaminoyama, Yamagata (Chardonnay)
HARVEST
DATE
20th , 25th , 29th September 4th , 10th , 25th October 2016
30th September 12nd , 16th , 17th , 18th , 29th October 2015
3rd November 2015
12nd November 2013

Brix @the Harvest(average): 16.0°Brix

BOTTLING Bottled on: 21st 22nd 23rd 24th February 2016
The number of bottles :30,745 (750ml)5,477 (375ml)
ANALYSIS
DATA
Alcohol: 10.7 %   Total acidity: 0.44 gm/ 100 ml.   Residual Sugar: 2.29 %

01/Mar/2017

2016 Ashicoco Wine Details PDF

カテゴリー
ワイン・データシート

2016 田島川右岸 ワイン・データシート

 “こころみシリーズ”は可能な限りベストなワインを造ろうという私たちの新しい試みです。この“こころみシリーズ”のひとつ「田島川右岸」の葡萄が生まれた畑は、足利の米所といわれる北郷地区田島町にあります。田島川の両岸に広がる水田地帯、その右岸の田んぼの中にある小さな葡萄畑です。田んぼの中に葡萄畑! なぜ?
 21世紀になった頃、高齢になったこころみ学園の園生たちが、歩いていける平らな葡萄畑が必要になりました。しかし、こころみ学園周辺の平らな農地といえばそのほとんどが水田です。平らな水田は管理しやすいのですが、水はけが良くありません。そこでこの田島川の右の岸辺にある水田で良い葡萄をとるためのチャレンジがはじまりました。まず水を溜める土の層を壊し、暗渠(あんきょ=地中に埋めた排水路)を入れ排水を良くしました。次に緑肥作物といわれる草花を育て、それを刈り倒し鋤きこむことで、土壌養分や土壌微生物を増やして畑を整えました。結果、とても良い肥料分と土の構造になり、2002年に植樹した世界的にも珍しいヴィニョール種、トラミネット種の葡萄がバランスよく育つようになりました。
 今回の件で、栽培に適した場所を探すことも大切ですが、作物の種類に応じて土地の環境を適したものにつくりかえる方法もあるということを改めて思いました。良いワインをつくるために、長い時間をかけてその場所を葡萄に適したものにかえていく。こころみ学園の農夫や栽培スタッフの情熱がつまったワインを味わってみてください。

テクニカル・データ
品種: ヴィニョール 91.7%
トラミネット 8.3%
畑: 栃木県足利市田島 こころみ学園
収穫: 2016/9/2 (ヴィニュール)
2016/9/5 (トラミネット)
収穫時の糖度 約20.9°Brix(平均)
醗酵: 房全体をやさしくプレスして得られた果汁をステンレスタンクに入れ、野生酵母にて約16~22℃の温度で約40日間ゆっくりと醗酵させた。
熟成: ステンレスタンクにて7ヶ月熟成。
瓶詰: オリ引き後、清澄せずに無ろ過でビン詰。
ビン詰日: 2017/05/26 本数: 523本(750ml)
アルコール: 12.1 %   酸度: 0.70 g/100 ml   残糖: 0.35 %
このワインについて
テイスティング・
コメント:
ライム、夏みかん、パイナップルの香りに、白桃やライチのような華やかさもある。口当たりは、とろみを感じ、厚みのある味わいの中に、きりっとした酸味が強く印象を残す。グレープフルーツの皮のような苦味が後味を引き締め、次の杯を勧める。
料理との相性: 海老の生春巻き、青椒肉絲、ジャンボン・ペルシエ、コリアンダーや香草を使ったベトナム料理、パッタイ、リコッタなどのフレッシュチーズ
飲み頃: 温度の違いで、印象が変わる。すっきりとした印象が好みなら、よく冷やす(冷蔵庫温度10℃以下)ことをおすすめする。4、5年ぐらい経過すると、落ち着いてきて、よりまろやかになるだろう。

2016 田島川右岸ワイン・データシートPDF(プリントに最適です)