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2015 ヤッテンベホワイト ワイン・データシート

Yattembeh(やってんべ)は、足利の方言で「やってみよう」という意味です。1989年に「やってんべ精神」を携えたこころみ学園の農夫達が、カリフォルニアに葡萄の苗木を植えました。「ヤッテンベ・ホワイト」は、こころみ学園の旧友マット・クラインさんが現地の葡萄で醸造したココだけのカリフォルニアワインです。

「ヤッテンベ・ホワイト」は、数種の異なる原料ブドウからの幾つもの果実味やアロマのキャラクターを、バイキングのように取り合わせています。結果として、ワインは軽く清清しい印象を残しながら、柔らかく甘やかでリッチな味わいとなっています。注意深い管理のもと醗酵・熟成されることで、もぎたての果実のように香り高く、熟したブドウの持つ自然の良さをすべて備えたワインとなるのです。

ワインづくりに関し、ステンレスタンク醗酵から樽熟成に至る様々な場面において、常に完全な醸造技術を用いています。その結果は、ワイン自身が雄弁に語っています。…これは贅沢で本格的なワイン、しかし何より飲んで楽しいワインであると。

テクニカル・データ
品種: シャルドネ36.2 %、ソーヴィニョン・ブラン33.3 %、マスカット・カネッリ(ミュスカ・ブラン)16.4 %、ピノ・ブラン14.1 %
畑: カリフォルニア
ビン詰: アルコール: 13.2 %   酸度: 0.70 g/100 ml.   残糖: 1.35 %
このワインについて
テイスティング・
コメント:
「2015ヤッテンベ・ホワイト」は、花のような華やかな香りやパッションフルーツ、蜜リンゴ、フレッシュなマスカットの香り。味わいは、りんごや洋ナシ、オレンジ、はちみつ、りんごのコンポートのような甘さときれいな酸、グリーンハーブのフレーバー、
ほのかな渋みがバランスがよく、余韻は柔らかい。
料理との相性: りんごと豚の煮込み、カリフォルニアロール、しゃぶしゃぶ(ごまだれ)、
生ハムとグレープフルーツのハーブマリネ、カオマンガイ、白カビチーズ
飲み頃: 現在から2022年頃まで。今飲んでも若々しいフレッシュな味わいを楽しめるが、適度な熟成によって、より複雑味のあるワインに成長するだろう。

2016/06/08

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2012 NOVO DEMI-SEC ワイン・データシート

「のぼ」は、過去数世紀にわたってフランスのシャンパーニュ地方で培われてきた、本格的なシャンパン方式で造られたスパークリングワインです。日本の伝統的な葡萄品種から造られ、さわやかな果実とやさしい甘みとのコンビネーションは、アペリティフ(食前酒)として、またはフルーツベースのデザートと一緒にお楽しみいただけます。ワインは大量生産を行わず、すべて手作業でビン詰めされています。

実はこのワイン、「リースリング・リオンは、スパークリングワインにしてみたら面白いものになるのではないか」と思いつき、とりあえずは自分たちのために試しに造り始めたものでした。ワイナリーの全スタッフがシャンパンを飲むのが大好きだったのも、忘れてはいけない理由です。

1996年のぼドゥミセックが、2000年沖縄サミット晩餐会の席でサーヴィスされ、このワインは一躍脚光を浴びることとなりました。このことは、本当に光栄なことと感じております。そしてこれからもこの名誉にお応えできるよう、私たちはさらに厳しい管理体制のもと、その高い品質を維持していく覚悟でおります。

テクニカル・データ
品種: リースリング・リオン 100%
畑: 栃木県足利市田島
収穫: 2012/09/06, 09
収穫時の糖度: 17.5°Brix(平均)
醗酵: 葡萄を房のままプレスし、フリーランと低圧力で搾られた部分のみを使用。果汁をステンレスタンクに入れ、野生酵母で醗酵させる。ビン内二次醗酵は、特別に選別された乾燥酵母を添加して醗酵させた。
熟成: ステンレスタンクでオリとともに、約6ヶ月間熟成。その後、ティラージュビン詰し、ビン内で二次醗酵が行われる間、約3年間酵母のオリと接触させながら熟成。
ビン詰: ビン詰日: 2013/05/16 (ティラージュ) 2016/05/12(デゴルジュマン) 本数: 298本
アルコール: 10.9 %   酸度: 0.67 g/100 ml   残糖: 2.49 %
このワインについて
テイスティング・
コメント:
「2012のぼドゥミセック」は、シャンパン方式によるやや甘口のスパークリングワイン。
このワインからは、細かい泡が勢いよく立ちのぼる。フレッシュな柑橘と花の香りはブドウから、広がりある香ばしさは酵母と過ごした歳月から、それぞれ生み出されたと言えるだろう。カスタードクリームのような、やさしい甘さを感じる繊細でエレガントなワイン。
料理との相性: 程よくコクのある料理やデザート:イチゴ、生ハムメロン、フォアグラのテリーヌ、アイスクリーム、シャーベット、クレープ・シュゼット、ミルフィーユ、クッキー 、ガレット
飲み頃: 現在から2~3年後:現在でも楽しめるが、熟成により、深くまろやかに成長するだろう。

2016/06/03

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2012 NOVO BRUT ワイン・データシート

「のぼ」は、過去数世紀にわたってフランスのシャンパーニュ地方で培われてきた、本格的なシャンパン方式で造られたスパークリングワインです。日本の伝統的な葡萄品種から造られ、さわやかな辛口の、芯のある高貴なスタイルに仕上がっています。ワインは大量生産を行わず、すべて手作業でビン詰めされています。
実はこのワイン、「リースリング・リオンは、スパークリングワインにしてみたら面白いものになるのではないか」と思いつき、とりあえずは自分たちのために試しに造り始めたものでした。ワイナリーの全スタッフがシャンパンを飲むのが大好きだったのも、忘れてはいけない理由です。

1996年のぼドゥミセックが、2000年沖縄サミット晩餐会の席でサーヴィスされ、このワインは一躍脚光を浴びることとなりました。このことは、本当に光栄なことと感じております。そしてこれからもこの名誉にお応えできるよう、私たちはさらに厳しい管理体制のもと、その高い品質を維持していく覚悟でおります。

テクニカル・データ
品種: リースリング・リオン 100%
畑: 栃木県足利市田島
収穫: 2012/09/06, 09
収穫時の糖度: 17.5°Brix(平均)
醗酵: 葡萄を房のままプレスし、フリーランと低圧力で搾られた部分のみを使用。果汁をステンレスタンクに入れ、野生酵母で醗酵させる。ビン内二次醗酵は、特別に選別された乾燥酵母を添加して醗酵させた。
熟成: ステンレスタンクでオリとともに、約6ヶ月間熟成。その後、ティラージュビン詰し、
ビン内で二次醗酵が行われる間、約3年間酵母のオリと接触させながら熟成。
ビン詰: ビン詰日: 2013/05/16 (ティラージュ) 2016/05/12, 13(デゴルジュマン) 本数: 717本
アルコール:10.9 %   酸度: 0.67 g/100 ml   残糖:0.25%
このワインについて
テイスティング・
コメント:
「2012のぼブリュット」は、シャンパン方式による辛口のスパークリングワイン。蒼白い藁色を呈するこのワインは、グラスのなかでクリ-ミーで細かな泡が絶え間なく立ちのぼる。シトラス、スイカズラの花、びわ、カスタードクリーム、湿った石の風味、さらにリースリング・リオンの典型的な香りと言われるクルミが控えめなアロマを構成し、口当たりはレモンなどの柑橘系の酸とミネラルの芯がエレガントさを醸し出している。酸味やキニーネに似た苦みによりしっかりした後味に仕上がったこのワインは、思わず食欲を湧かせてくれる。
料理との相性: オードブルや和食など:生牡蠣、イクラのカナッペ、生ハム、中華風前菜、お寿司、真鯛のお造り、ハマグリの酒蒸し 、カレイの唐揚げ、白身魚の天ぷら、蕎麦せいろ
飲み頃: 現在から2~3年後:現在でも楽しめるが、熟成により、深くまろやかに成長するだろう。

2016/06/03

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2014 zweigelt Wine Details

Japanese

Zweigelt?….. Zweigelt????
What is it? How does one pronounce it?
The Zweigelt grape variety certainly has it’s share of identity problems. It is not very well known outside of some tiny corners of the wine world. And it’s name—rather clunky and unpoetic—doesn’t help attract followers. “Pinot noir” and “Chardonnay” sound delicious, mellifluous and rounded as the names roll off the tongue. Say “Zweigelt” and it sounds like you’re choking on a fish bone.
Which is all too, too unfortunate. Because Zweigelt (some call it “Zwei” to save time) is a very high quality red wine grape, uniquely suited to making wines of depth in the cold north of Hokkaido. The grape variety comes from Austria, where it was developed in the early 1900s by one Dr. Zweigelt (how’d you like to go through life with THAT name!). What Dr. Zweigelt was hoping to achieve via grape breeding we can only guess, but by crossing the St. Laurent and Blaufrankisch grape cultivars he ended up with an early ripening variety that yields (when done well) wines with excellent fruit, structure, color and aroma.

The 2014 COCO TOARU ZWEIGELT is our inaugural attempt with this wine from new vineyards planted in Yoichi’s Nobori sub-region. It is actually a blend of two vineyards…. The NAKAGAWA vineyard is “hidden” among a series of hills in Nobori’s northeast sector, a very sheltered spot with sandy soils and little wind. The KONISHI vineyard is in a far more exposed site, a hilltop overlooking the town of Yoichi and the Japan Sea. In 2014 both of the vineyards performed especially well, with the Konishi portion yielding very ripe grapes redolent of blueberry jam, and the Nakagawa lot producing more structured fruit with a spicy cracked pepper/sesame seed tone.
In the cellar, in keeping with the Coco Toaru philosophy, the grapes were lightly crushed, fermented with wild yeasts at moderate temperatures, pressed gently, and then aged in a mix of wooden barrels and small-volume stainless steel tanks.
Nothing is added to the wine except a modicum of sulphur dioxide at bottling, and nothing is removed as we avoid the use of damaging filtration equipment.
The 2014 vintage was an excellent year, with warm weather throughout the second half of summer allowing the grapes to easily achieve proper ripeness, with depth and perfume.
We hope you enjoy our first attempt at a Coco Toaru Zwei. We had great fun making the wine, and are encouraged by the results. A Votre santé!

TECHNICAL DATA
VARIETY Zweigelt 100 %
VINEYARD Nobori district, Yoichi, Hokkaido
HARVEST
DATE
16th, 19th October 2014
BOTTLING Bottled on: 25th April 2016
The number of bottles :2,904(750ml)
ANALYSIS
DATA
Alcohol:13.3 %   Total acidity: 0.69 g/ 100 ml.   Residual Sugar: 0.23 %

09/May/2016

2014 zweigelt Wine Details PDF

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2014 こことあるシリーズ ツヴァイゲルト ワイン・データシート

English

Zweigelt? どう読めばいいの?
ツヴァイゲルトという葡萄品種は、ごくわずかな地域を除いて、ワインの世界ではあまり知られていない品種です。「ピノ・ノワール」や「シャルドネ」は、言いやすく甘美で丸みがありおいしそうに聞こえます。その一方でツヴァイゲルトは、とても言いにくく、魚の骨が喉に引っかかったように聞こえます。
これはあまりにも不幸なことです。なぜなら、ツヴァイゲルトはとても高品質のワイン用葡萄で、寒い北海道の地でも深みのある赤ワインづくりに適しているからです。略して「ツヴァイ」と呼ばれることもあるこの品種は、1900年代前半にツヴァイゲルト博士によりオーストリアで開発されました。ツヴァイゲルト博士はサンローランとブラウフレンキッシュという葡萄を掛けあわせ、早い成熟でありながら収量も穫れ、素晴らしい果実味、ストラクチャー、色、香りを持ち合わせる葡萄を育種したのです。

「こことあるシリーズ 2014ツヴァイゲルト」は余市登地区の中川農園と小西農園の葡萄からできた、はじめてのワインです。中川農園は登地区の最北の丘のなかにひっそりとあり、砂質土壌と穏やかな風だけが通る周囲を丘で守られたような場所です。これに対して、小西農園は余市の町と日本海が見渡せる丘のてっぺんの開けた畑です。2014年はこの二つの畑とも、夏の後半まで良い気候が続き、葡萄は豊かに成熟し、深みと芳香がある素晴らしいヴィンテージとなりました。小西農園の葡萄は良く熟し、ブルーベリージャムのような芳しい香りを、中川農園の葡萄は骨格を持った果実と粗挽き胡椒や胡麻のようなスパイシーなフレーバーを備えていました。
セラーでは、葡萄を軽く潰し、穏やかな温度で野生酵母により醗酵させ、優しくプレスし、木の小樽や小さなステンレスタンクで熟成させました。ビン詰時のごく僅かな亜硫酸の添加を除き何も加えず、ろ過も行っていません。私たちはこのようなワインをつくれたことをとても嬉しく思います。新しいこころみ「こことあるシリーズ 2014ツヴァイゲルト」を、どうぞお楽しみください。A Votre sante(乾杯)!

テクニカル・データ
品種: ツヴァイゲルト 100%
畑: 北海道余市町登 中川農園、小西農園
収穫: 2014/10/16, 19
醗酵: 葡萄を選別した後、除梗。ステンレスタンクに入れ、21日間醸し醗酵を行った。野生酵母による醗酵後、野生乳酸菌によりMLF(マロラクティック醗酵)を行った。低圧で搾り、一夜常温沈殿後にオリ引きした。
熟成: ステンレスタンク(3割)と古樽(7割、4年目のフレンチオーク)で14か月の熟成。
オリ引き、ブレンド、少量の亜流酸塩添加後、無清澄・無ろ過にてビン詰
瓶詰: ビン詰日: 2016/4/25        本数: 2,904本(750ml)
アルコール: 13.3%    酸度: 0.69 g/100 ml.    残糖: 0.23%
このワインについて
テイスティング・
コメント:
「こことあるシリーズ2014ツヴァイゲルト」はフルボディの赤ワイン。香りはブルーベリージャム、粗挽き黒胡椒、モカ、甘草、バニラの香りを感じる。口当たりはとても充実していて、熟した果実、温かなヴィンテージであったことを感じさせる力強さと、甘やかな丸みのある後味・ツヴァイゲルトらしい骨格のあるタンニンが融け合う。丸みのある酸が余韻をまとめる。
料理との相性: 直線的なパワーを持つこのワインには、グリルソーセージ、黒胡椒と赤ワインソース仕立の牛ステーキ、鹿肉のテリーヌ、ジンギスカン、ハンバーガー、銀鱈の照り焼き、昆布の佃煮、青カビチーズ、シェーブルチーズ、ミックスナッツのキャラメリゼなどがおすすめ

飲み頃: 今すぐに飲んでも、10年待っても楽しめる。

2016/05/09

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2014 cocoromi norton Wine Details

Japanese

Cocoromi Norton is an exceptional wine made mainly from the Norton grape. The Norton grape variety is almost entirely unknown, and originated in eastern America’s Virginia before being brought to Missouri where it is now enthusiastically grown for wine production. In Missouri and Virginia, Norton yields fruity, deeply colored, impressive wines. This is done in spite of the fact that the areas have high summer temperatures, with abundant rains. Given that these weather patterns are also found throughout much of Japan, we thought we could make good wine using Norton. Through a vine importation and propagation program we began planting Japanese Norton vineyards in 2000.
The character of the 2014 Cocoromi Norton is quite floral, showing violet and jasmine notes, fruit-filled flavors of plum and cassis, and red fruits. The backbone of crisp acidity is typical of the Norton grape. And the quality and intensity of the wine is typical of the vineyard, owned and operated by the good people of Cocoromi Gakuen.
A mature example would be perfect with meat or fish with sour fruits sauce, especially roast duck with raspberry sauce.

TECHNICAL DATA
VARIETY Norton 85 %
Tannat 15 %
VINEYARD Tajima, Ashikaga, Tochigi
Akami, Sano, Tochigi
HARVEST
DATE
23th 24th September 2014 (Tannat)
18th 20th October 2014 (Norton)
Average Brix at Harvest: 20.8°Brix

BOTTLING Bottled on: 18th December 2015
The number of bottles produced: 1,703 (750ml)
ANALYSIS
DATA
Alcohol: 11.7 %   Total acidity: 0.71 g/ 100 ml.   
Residual Sugar: 0.15 %

18/Apr/2016

2014 cocoromi norton Wine Details PDF

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2013 Yama no Tannat Wine Details

Japanese

Yama no Tannat is the kind of wine you won’t find elsewhere in Japan. Exhaustive comparative analyses of growing conditions abroad vs. here in Japan led to the importation of this little known red grape variety. Encouraging results have followed, with the wines from this grape producing powerful, deeply colored, highly structured wines for ageing.
A mature example would be perfect with a classic Japanese wild board hotpot dish. For those in a more western frame of mind we’d recommend a venison or beef stew.

TECHNICAL DATA
VARIETY Tannat 100 %
VINEYARD Kaminoyama, Yamagata
Takayamamura, Nagano
HARVEST
DATE
18th 24th October 2013
Brix@the Harvest (average): 23.3°Brix
BOTTLING Bottled on: 25th December 2014
The number of bottles : 1,446 (750ml)
ANALYSIS
DATA
Alcohol: 12.4 %   Total acidity: 0.68 g/ 100 ml.   Residual Sugar: 0.15 %

02/Feb/2016

2013 Yama no Tannat Wine Details PDF

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2013 山のタナ ワイン・データシート

English

タナ種は日本ではあまりよく知られていません。それは私たちがそれを栽培したいと言ったとき、販売スタッフがたいへん驚くくらい・・・彼らは誰も知らないようなワインをどのように売ったらよいか、期待しつつも戸惑っていました。
私たちは辛抱強く話しました。どんな葡萄品種を栽培するのかを決めるのは単純なことで、「日本でうまく育つ品種こそが、私たちが栽培すべき品種」と考えています。海外のワイン産地と比べたとき、日本の独特な土壌と気候は私たちを困惑させました。しかし、世界のある場所 には日本に似た地域があったので、その地域から葡萄の木を持ってきて、自分たちの畑で育てました。
結果、濃い色、しん、果実味、ストラクチャーを持ったワインをつくれたことに満足しています。

テクニカル・データ
品種: タナ 100 %
畑: 山形県上山 南果連協同組合・木村 昌男、長野県高山村
収穫: 2013/10/18, 24   収穫時の糖度: 23.3°Brix
醗酵: 完熟した葡萄を除梗し軽く破砕して、小型のタンクへ移す。1日2回のピジャージュをおこないながら、徐々にマストを温めてゆく。3、4日すると野生酵母による醗酵が自然に始まる。醗酵は高めの温度ですすみ、残糖がなくなるまで続く。注意深くピジャージュを続けながら、十分な色素と風味を抽出する。約10日間醸した後、マストを搾り、ワインを皮と種から分ける。その後、小樽に移し野生乳酸菌によるMLF(マロラクティック醗酵)を促す。
熟成: オークの小樽で13ヶ月熟成。
瓶詰: ビン詰日: 2014/12/25 本数: 1,446 本(750ml )
アルコール: 12.36 %   酸度: 0.679 g/100ml.   残糖: 0.145 %

 

このワインについて
テイスティング・
コメント:
黒系果実やバナナに加え、杉やメントールなど清涼感を感じる複雑な香り。味わいのアタックは柔らかく、タンニンは果実のエキス分に溶け込み、濃厚でたっぷりとした様々な要素が調和した味わい。やや塩味も感じる。
料理との相性: ステーキ、スペアリブ、牛肉の燻製、トンポーロー、黒酢の酢豚、メンチカツ、炭火焼全般、メカジキのソテーバルサミコソース、ジビエ料理
飲み頃: 現在〜2027年頃。長期熟成も可能。熟成により口当たりが柔らかに広がる、ゆったりとしたまろやかで複雑なワインとなるだろう。

2020/10/04

2013 山のタナワイン・データシートPDF(プリントに最適です)

 

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2014 こころみノートン ワイン・データシート

English

「2014こころみノートン」は、ノートン種100%からつくられています。多くの葡萄品種は高温多湿で夏に雨の多い地域では順調に育ちにくく、たとえそのような状況でつくれたとしても、ワインは果実味がなく色の薄い水っぽいものになりがちです。しかし、私たちは雨の多いアメリカ合衆国の東海岸のヴァージニアや中央部のミズーリで、ノートン種(シンシアナ種)が果実たっぷりの色の濃い、印象的なワインをつくっていることに着目し、ノートン種の葡萄をこころみ学園の畑で栽培しはじめました。醸造場では野生酵母で発酵させ、ノートン種の濃さと奥深さを表現するため、純粋に飾り気なくつくりました。熟成し飲み頃となった自家畑の「こころみノートン」、お楽しみいただければ幸いです。

テクニカル・データ
品種: ノートン 85 % タナ 15 %
畑: 栃木県足利市田島(ノートン) 栃木県佐野市赤見(タナ)
収穫: 2014/09/23, 24(タナ) 10/18, 20(ノートン)
収穫時の糖度: 20.8°Brix
醗酵: 2つの方法で野生酵母により醗酵させた。
1つ目は、葡萄を除梗し、軽く破砕する。1日2回ピジャージュしながら醸し、徐々にマストを温めてゆく。4、5日すると天然酵母による醗酵が自然に始まる。醗酵は高めの温度ですすみ、残糖がなくなるまで続く。13日間醸した後、マストをプレスした。
2つ目は、葡萄を全房でタンクに入れて炭酸ガスで満たし、2週間MC法(マセラシオン・カルボニック法)を行った。その後、葡萄を破砕し2週間醸し醗酵を行った。十分に成分を抽出した後プレスした。
酵母による醗酵後、小樽に移し野生乳酸菌によるMLF(マロラクティック醗酵)を促す。
熟成: オークの小樽で約12ヶ月熟成後オリ引きし、清澄・ろ過処理なしでビン詰。
瓶詰: ビン詰日: 2015/12/18 本数: 1,703本(750ml)
アルコール: 11.7 %   酸度: 0.71 g/100 ml   残糖: 0.15 %

 

このワインについて
テイスティング・
コメント:
カシスやプラムの果実とカルダモンやコリアンダーのスパイスが絡み合う複雑なアロマ。キノコやなめし皮のような熟成香も感じる。味わいは柔らかく、心地よい苦みをしっかり感じ、熟成感を伴った細かい酸味が長い余韻へと続いていく。
料理との相性: スペアリブ、黒酢の酢豚、北京ダック、鴨肉のローストフランボワーズソース、めかじきのソテー バルサミコソース、レアチーズケーキ チェリーソース
飲み頃: 現在から5~10年後。熟成により、口当たりが柔らかに広がる、ゆったりとしたまろやかで複雑なワインとなる。

2020/10/09

2014 こころみノートンワイン・データシートPDF(プリントに最適です)

 

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2015 農民ドライ ワイン・データシート

English

「農民ドライ」は軽めでスッキリと飲める、手ごろな価格の白ワインを目指し、おもに北海道と本州各地の葡萄からつくられました。
このワインは鶏肉や魚、チーズなどの軽めの料理と合わせやすく、大いに役立つでしょう。また、暑い夏の時期、1日の終わりや夕食に飲むと、涼しい気分にさせてくれます。
 お寿司や和食にも合う「日本の小粋な白ワイン」です。

 このワインのつくりは、いたってシンプルです。
 まずはじめに、個性的な香りとしっかりとした酸味を持つ葡萄を選びました。その葡萄を搾り、得たジュースをステンレスタンクに入れ醗酵させました。最終的に雑みが無く、シンプルな中にも、葡萄の特徴を表現することができました。タンクでの短期間の熟成後、ブレンドし、ビン詰しました。
 “フルーティ、デリケート、クリーン、口当たり爽やかな酸味”の特徴をもったワインに仕上がったと思います。
 特に取り立てて言う必要も、深く考える必要もありません。どんな軽めの料理にも合わせやすい手軽なワインです。

テクニカル・データ
品種: シャルドネ54 %  ミュラー・トゥルガウ 26 %  バッカス14 % ケルナー6 %
畑: 山形県上山(シャルドネ)
北海道余市(ミュラー・トゥルガウ、バッカス、ケルナー)
長野県高山村 (シャルドネ)
収穫: シャルドネ(2015/09/26, 27, 28) ミュラー・トゥルガウ(2015/09/16, 28, 10/10)
バッカス(2015/09/28) ケルナー(2014/10/22)
醗酵: 除梗した葡萄をやさしくプレスして、ステンレスタンクに入れる。
葡萄の香りを逃がさないように18℃位でゆっくりと醗酵させた。その後、
MLF(マロラクティック醗酵)用の乳酸菌を添加し、酸に丸みを持たせる。

瓶詰: 短期間のタンクでの熟成後、ブレンドし、ろ過しながらビン詰。

ビン詰日: 2016/02/03, 04, 05  本数: 23,981 本 (750ml) 9,142本 (375ml)
アルコール: 12.0 %   酸度: 0.63 g/100 ml   残糖: 0.29 %

このワインについて
テイスティング・
コメント:
「2015農民ドライ」は、香りは青りんご、グレープフルーツ、はっさく、白い花など爽やか。口に含むと、みずみずしい柑橘や青りんごの風味と、ゆずやカボスなどの和を感じさせるフレッシュな酸味、柑橘の皮のようなかすかな苦みが口いっぱいに広がり、ミネラルを感じる余韻がほのかに残ります。
料理との相性: さっぱりした料理、生ガキ、鯵のたたき、鯛のカルパッチョ、焼き魚ともみじおろし、
エビカツ、お寿司(青魚)、焼き鳥(塩)、チキンの香草焼き、カブのブイヨン煮

飲み頃: 今すぐでも、2018年頃までもフレッシュな味わいをお楽しみ頂けます。時間が経つにつれて円熟した奥深いワインとなるでしょう。

2016/04/27

2015 農民ドライワイン・データシートPDF(プリントに適しています)