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2015 農民ロッソ ワイン・データシート

English

ボルドーは王様です。
これは疑いのないことです。ボルドーは凝縮感のある見事なワインを作り出す‘本場’と言ってもよいでしょう。その名はフル・ボディの力強い赤ワイン、高級、血統の代名詞ともなっています。その場所は起伏のある農場、綺麗に手入れされた庭、壮大なシャトー・・・そんなボルドーのような王様に誰もがなりたいと思っています。人々はボルドーのようなワインをつくりたいがために、カベルネ・ソーヴィニヨンやメルロといったボルドー品種を、国境を越え、遠く離れた自分の畑に移植し始めました。日本はその点では新入りなので、長い時間と経験が必要です。しかし、その経験を積むためつくられてきた日本のワインの多くが、ボルドーとは似つかない、味のないものでした。
私たちはそのボルドーの誘惑に負けませんでした。日本ではボルドー品種がいたる所で育てられていたので、つくろうと思えばつくれたかもしれません。作る機会はいくらでもありました。しかし、なぜつくろうとしなかったのか。それは、良い葡萄に出会えなかったからです。
しかし、優れた栽培農家の葡萄に出会った時、チャンスを逃がしていたことに気づきました。私たちが 好む日本のワインを生み出せる畑がそこにはあり、そしてその畑でつくられた葡萄を手に入れることができたのです。
結果は・・・? ぜひ、飲んでみてください。カベルネやメルロの果実味、ストラクチャー、樽熟の甘い香り・・・
“ロッソ”はイタリア語で“赤”の意味ですが、このワインはボルドーやイタリアではありません。果実味と希望に満ち溢れた日本の赤ワインです。

テクニカル・データ
品種: メルロ 43.3%、カベルネ・ソーヴィニヨン 23.3%、マスカット・ベイリーA 22.9%
ブラック・クイーン 3.8%、その他 6.7%
畑: 山形県上山、山梨県甲州市勝沼、長野県高山村、栃木県大平、栃木県足利市田島、長野県安曇野、山梨県穂坂、長野県須坂、北海道余市、栃木県佐野市赤見、埼玉県比企郡滑川町
収穫: 2014/10/8, 9, 10, 13, 17, 20, 21, 22, 28, 30  11/4
2015/9/29, 30  10/1, 2, 5, 6, 7, 12, 13, 16, 18, 20, 21, 23, 25, 26
収穫時の糖度: 20.0°Brix(平均)
醗酵: 熟した葡萄をココ・ファーム・ワイナリーで選果して、より良い房のみを除梗しステンレスタンクに入れ、野生酵母で醗酵させる。十分に皮から成分を抽出するため、高めの温度を維持し、ルモンタージュしながら1週間から2週間醸す。その後マストを搾り、ワインを皮と種から分け、オークタンク、ステンレスタンクに移し野生乳酸菌によるMLF(マロラクティック醗酵)を促す。
熟成: オークタンク、ステンレスタンクで約7ヶ月半熟成後、軽くろ過してビン詰。
瓶詰: ビン詰日: 2016/6/08, 09, 10, 11, 13, 15 本数: 11,520本(375ml) 56,097本(750ml )
アルコール: 12.2 %   酸度: 0.58 g/100 ml   残糖: 0.15 %
このワインについて
テイスティング・
コメント:
「2015農民ロッソ」は、香りはクランベリー、ラズベリー、ブラックベリー、カシスなどの果実と、土などの複雑な香りに加えて、ミントなどの清涼感も感じる。口当たりはライトで果実味豊かな印象。熟した果実の味わいとスパイスを感じ、程よい酸味とほのかな樽の風味が、このやさしいワインに、しなやかさと複雑味をあたえている。
料理との相性: 程よくコクのある料理:小羊の香草焼き、鴨のグリル、ローストポーク、焼鳥(たれ)
ミートソースのパスタ、トマトと茄子のチーズグラタン、ピザ、ハンバーグ
飲み頃: 今から2019年頃まで:熟成によって、よりなめらかで複雑なワインとなるでしょう。

2016/06/14

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ワイン・データシート

2015 Here Comes The Moon Wine Details

Japanese

Here Comes the Moon is made from the Kerner grape, a variety relatively unknown to most. It was developed in Germany in the 1950s and is grown to produce outstanding wines in Germany, Austria, northern Italy, and Japan’s northernmost island of Hokkaido.
From the first time we attempted making wine from Hokkaido-grown Kerner we’ve been taken with the tremendous potential that the grape holds. It is marked by an intensity of fruit, strong aromatics, and a crisp spine of acid.
Kerner perhaps reaches it ultimate expression in the coastal hillsides of Yoichi, an hour’s drive west of Sapporo. Cooking ocean breezes and fertile, iron-rich soils combine to infuse the wines with an extra depth of flavor. The grapes for this wine were grown by Mr. Fujisawa, Mr.Konishi and Mr.Ara,.
Mr. Fujisawa, Mr.Konishi and Mr.Ara performed their magic, turning out grapes with powerful aromas, sturdiness of body, and a beautiful acidic snap.
Careful pressing, fermentation using wild yeasts, and a post-fermentation aging period in stainless steel has yielded a powerful wine showing to great effect Kerner’s fruit profile.

The origin of the wine’s name, Here Comes the Moon, is from a late Edo Period poem which encourages wisdom, patience, and acceptance…
“One should wait for the rising of the moon, yet should not chase after the falling flower petals”.

TECHNICAL DATA
VARIETY Kerner 100%
VINEYARD Nobori District, Yoichi, Hokkaido, Japan
HARVEST
DATE
18th, 25th October 2015
Brix @the Harvest(average): 21.7°Brix

BOTTLING Bottled on: 18th May 2016
The number of bottles :3,238 (750ml)
ANALYSIS
DATA
Alcohol: 12.0 %   Total acidity:0.80 g/ 100 ml   Residual Sugar: 1.52 %

06/Jul/2016

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2015 月を待つ ワイン・データシート

English

ケルナーはそれほど知られていない葡萄かもしれませんが、1950年代にドイツで開発された品種です。
ドイツ、オーストリア、また北海道でつくられています。
私たちはケルナーが持つ、華やかな香り、瑞々しい酸、豊かなフルーツを生かしたワインをつくりたいと思い、余市に葡萄を求めました。

「2015月を待つ」は、余市の葡萄栽培家の藤澤さん、小西さん、荒さんの畑で収穫されたケルナーから出来ました。

2015年、藤澤さん、小西さん、荒さんのケルナーは、おいしい酸味と豊かな香りを持つ、良い葡萄になりました。そんなケルナーのフルーツの力を逃がさないようにするため低温~中温で醗酵させ、フレッシュさを維持するため短期間のタンク熟成後、ビン詰しました。その結果、果実味豊かで、酸味のある味わいのワインができました。

あの大震災の後、こんな言葉に出会いました。
「出る月を待つべし、散る花を追うことなかれ」江戸時代、清貧の儒学者、中根東里(1694~1765)が佐野にひらいた村塾の壁書(磯田道史著「日本人の叡智」新潮新書より)。
“Here Comes The Moon:ほら、月が顔を出すよ”という歌もありました。
さあ、ご一緒に昇るお月さまを待ちましょう。
この自然の酸味と真のエレガンスを感じる香り高きワインを、ゆっくり楽しみながら。

テクニカル・データ
品種: ケルナー 100%
畑: 北海道余市郡余市町登
収穫: 2015/10/18, 25 収穫時の糖度: 21.7°Brix
醗酵: 葡萄を選果した後、やさしくプレスして得られた果汁をステンレスタンクに入れ、約16~20℃の温度で野生酵母によって約4~6ヶ月間ゆっくりと醗酵させた。
ビン詰: オリ引き後、ろ過しながらビン詰。

ビン詰日: 2016/05/18 本数: 3238 本(750ml)
アルコール: 12.0 %   酸度: 0.80 g/100 ml   残糖:1.52 %

このワインについて
テイスティング・
コメント:
「2015月を待つ」は、八朔、グレープフルーツ、蜜リンゴ、ライムの香りを感じさせる。
口当たりはふくらみがあり、芯があり、力強い。また、ライム、白桃、紅茶の風味を感じる。しっかりとした酸味、フレッシュなシトラスフレーバーがバランス良く、長い余韻を作り出している。
料理との相性: 青魚の寿司、ポークチョップのアップルソース、ソーセージとマッシュポテト、鮪と葱の白味噌仕立て、鶏肉の紫蘇ロール、梅紫蘇巻、杏子のコンポート・サワークリーム添え、蕪の蟹あんかけ
飲み頃: 現在から2023年頃まで:長期熟成が可能。円熟した奥深いワインとなるであろう。

2016/07/17

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2013 The Sun Also Rises Wine Details

Japanese

The Sun Also Rises has its origins in the southwest of France. There they grow a little know red wine grape variety called Tannat. We first became interested in Tannat when looking at climatological data for French wine producing regions. In the appellations of Madiran and Jurancon we found weather patterns similar to those of Japan, with high summer rainfalls and high temperatures. We thought that the grape varieties indigenous to the region might be suited to Japan’s climate, and so we imported some of these vines, including some Tannat.
It took a number of years to increase the number of Tannat vines to a point where we could plant several vineyards, but with the results in hand we are certainly glad that we took the time. The 2013 Sun Also Rises is a powerful, deeply colored, highly structured wine in a classic style. Tannat (from mountain vineyards in Tochigi, Yamagata, and Nagano prefectures) provides the structure and depth, while Cabernet Sauvignon from Yamagata adds a plush, smooth character.
We recommend this wine with beef steak, smoked game, and any other grilled meat dish.

TECHNICAL DATA
VARIETY Tannat 63 %, Cabernet Sauvignon 37 %
VINEYARD Takayama-mura, Nagano (Tannat)
Kaminoyama, Yamagata (Tannat, Cabernet Sauvignon)
Sano, Tochigi (Tannat)
HARVEST
DATE
30th September 2013 (Tannat)
18th, 19th, 24th October 2013 (Tannat)
6th November 2013 (Tannat, Cabernet Sauvignon)
Average Brix at Harvest: 21.8°Brix
BOTTLING Bottled on: 26th December 2014
The number of bottles produced: 6,391 (750ml)
ANALYSIS
DATA
Alcohol: 12.1 %   Total acidity: 0.638 gm/ 100 ml.   
Residual Sugar: 0.145 %

11/Jan/2016

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2012 Koshu Fermented On Skins Wine Details

Japanese

Koshu F.O.S. is a powerful, idiosyncratic wine made from Japan’s own Koshu grape variety. Fermented on skins like a red wine (hence “FOS”), this white wine isn’t really white at all. It displays a deep copper robe, an opening ‘comment’ to be followed by powerful, spicy aromas of cinnamon, fig, and walnut. In the mouth this wine is robust, with plenty of fruit and spice, and a dry, tannic finish.
As an accompaniment to food this wine is most at home with similarly robust dishes, from chicken stew to tripe; it is also exceptional with strongly-flavored cheeses.

TECHNICAL DATA
VARIETY Koshu 100 %
VINEYARD Katsunuma, Yamanashi
HARVEST
DATE
30th October 2012
Brix @the Harvest(average): 18.3°Brix
BOTTLING Bottled on: 15th January 2014
The number of bottles : 2,250(750ml)
ANALYSIS
DATA
Alcohol: 11.5%   Total acidity: 0.475 gm/ 100 ml.   Residual Sugar: 0.125 %

11/Jan/2016

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MV 風のエチュード ワイン・データシート

English

「風のエチュード」は日本各地から厳選されたぶどうでつくられるやや辛口の白ワインです。
今回は長野県高山村、山形県上山のシャルドネからつくられています。
十分に熟してから収穫されたぶどうは注意深く選果され、丁寧に搾られます。
その後、果汁はステンレスタンクまたは樽に移され、野生酵母により醗酵しワインになります。
「エチュード」は音楽用語で「練習曲」という意味を持っていますが、初心者のためのただ簡単な曲ではなく、演奏上達のためのたくさんの要素が詰まっています。もちろんエチュードという名前の名曲もたくさんあり、多くの人々に親しまれています。
「風のエチュード」は良いワインをつくるための様々な要素、良い土地、場所に適した品種、その年の気候、栽培家の情熱、丁寧な醸造、などがうまく組み合わさってできています。

テクニカル・データ
品種: シャルドネ 92%
プティ・マンサン 8%
畑: 長野県高山村、山形県上山、長野県大町(シャルドネ)
栃木県足利市田島(プティ・マンサン)
収穫: 2015/9/25, 30, 10/01, 06, 09, 14, 17, 18, 29 2014/10/12, 15, 17(シャルドネ)
2014/10/01, 02 2013/09/19, 20 (プティ・マンサン)
収穫時の糖度:20.6°Brix(平均)
醗酵: 房全体をやさしくプレスして得られた果汁をステンレスタンクまたは樽に入れ、野生酵母にて約20℃の温度で約1ヶ月間ゆっくりと醗酵させた。その後、一部は樽内で野生乳酸菌によるMLF(マロラクティック醗酵)を続ける。
熟成: ステンレスタンクまたは樽にて貯蔵。
ビン詰: オリ引き後、清澄せずに軽くろ過を行いながらビン詰。

ビン詰日: 2016/05/18, 19 本数: 7,992本(750ml)
アルコール: 11.9 %   酸度: 0.52 g/100 ml   残糖: 0.74 %

このワインについて
テイスティング・
コメント:
「MV風のエチュード」は、香りは、グレープフルーツ、洋ナシ、かりん、りんごなどのフルーツが感じられ、白い花のような華やかさ、樽香のようなバニラの香りもある。口当たりは丸く、果実味とともに爽やかな酸味・ほのかな甘味がバランス良い味わいのワイン。
料理との相性: 白身魚のバターソースレモン添え、鱧の天ぷら葛のあんかけ、根菜の揚げびたし、
しいたけのオリーブオイル焼き、ささみの梅しそ春巻、海老のグラタン、白カビチーズ
飲み頃: 現在から2019年頃:熟成によりなめらかな口当たりのワインになるでしょう。

2017/04/10

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2012 甲州F.O.S. ワイン・データシート

English

 白ワインが白いことは、みんなの“共通の認識”です。白ワインが、赤ワインよりボディーが軽くタンニンが少ないということも。白ワインを買う時にも、つくる時にも軽やかでフルーティーな白ワインはひとつの基準でした。
 しかし私たちは、世界中のワイン産地を訪れる旅の間に、茜色の滋味深いワインに巡り会うことができました。
イタリアのフリウリ・ヴェネツイア・ジューリア州のオスラヴィエやフランスのジュラ地方の生産者がつくる、果実味にあふれ、アクセントに渋みもあり、複雑でナチュラルな美味しさを持つオレンジ色のワイン。適地適品種の葡萄を探す旅は、その土地の葡萄がその個性を思う存分に発揮するワインを目の当たりにする旅でもありました。
 私たちは、今までの淡くやわらかな白ワインとは正反対のワインに挑戦したくなりました。可能な限り葡萄から香りと成分を抽出し、赤ワインをつくるように醗酵させた甲州種のワイン。ちなみにF.O.S.とはFermented on Skins(果皮の上で醗酵)の略です。甲州種の白ワインは日本国内に多く流通していますが、そのほとんどが淡い色で、軽く飲みやすいものです。それゆえ葡萄自体も同じように、淡い色でソフトな味だと思いがちですが、実は甲州種の葡萄は渋味が強くとても力強いのです。このような葡萄からやわらかなワインをつくるには、葡萄の成分を抽出しすぎない注意、成分を抽出しすぎた場合はそれを取り除く技術が必要で、本来の葡萄の特徴や力強さをもつワインにはなかなかなりづらいのです。
 2004年、甲州種を果皮と一緒に醗酵させたこの“常識破り”の白ワインは、優れた契約栽培家との信頼関係を元に、毎年、試行錯誤を繰り返しながらつくられるようになりました。最近では自然派のワイン愛好家の方たちから「フォス」という愛称で呼んでいただいています。「2012甲州F.O.S.」は、深い色、広がりのある複雑なアロマ、渋味がつくる口当たりの強さを有するワインで、多くの中華料理に好相性です。
 ようやくこのようなオレンジ色のワインが日本でも時折見られるようになってきましたが、保守的な方、オーソドックスなワインがお好みの方には、白ワインなのに渋みがあり、ギャップを感じられるようで、贈答品としては少々心配です。できれば気の合う方とのんびりお楽しみくださいますように。

テクニカル・データ
品種: 甲州100%
畑: 山梨県勝沼(秋玉園)
収穫: 2012/10/30,11/1      収穫時の糖度:18.3 °Brix(平均)
醗酵: 2つの方法で野生酵母で醗酵させ、それぞれで補糖した。
1つ目は、葡萄を除梗しステンレスタンクに入れ、1日2回ピジュアージュしながら醸す。醗酵により出てきたアルコールが皮からの成分を抽出した後、プレス。
2つ目は、タンク内の葡萄のうち45%が全房の仕込、醗酵が始まったら少しずつ葡萄をつぶしていった。約20日の醗酵後、プレス。
熟成: ステンレスタンクで13ヶ月熟成。オリ引き後、清澄せず無ろ過でビン詰。
ビン詰: ビン詰日:2014/1/15 本数:2,250本(750ml)
アルコール: 11.5%   酸度: 0.475g/100 ml.   残糖: 0.125%
このワインについて
テイスティング・
コメント:
「2012甲州F.O.S.」は琥珀色。アプリコット、八朔、オレンジの皮のような柑橘系の香りとドライフルーツ、蜂蜜のような香りもある。口中はやわらかい渋みと、オレンジなどのフレッシュなが感じられ、旨みがあり奥深い味わい。ソフトな渋味を伴う長い余韻にも豊かなフルーツが感じられる。
料理との相性: 串カツ、ネギ焼き、チーズとチキンの包み揚げ、鮎の春巻き、小籠包、東坡肉(トーロンポー)、ブーダンノワール レバーペースト甘夏ジャムを添えて カラスミ大根
飲み頃: 現在から2024年頃まで:今でも美味しいが、長期の熟成によりもっと複雑なワインとなるでしょう。

2016/06/09

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2013 陽はまた昇る ワイン・データシート

English

『陽はまた昇る』はタナ種を主体にした赤ワインです。
私たちは土地に合った葡萄品種を栽培することを、最良のワインを造る方法の一つとして考えています。

タナ種はフランス南西部マディラン地方の主要な品種です。マディランは フランスのブドウ栽培地の中では年間の雨量が多い場所ですが、この葡萄から色が濃く、果実味豊かで、渋味の強い長期熟成タイプの
印象的なワインが数多く造られています。
私たちはこの葡萄なら日本でもうまく育つだろうと思い、まず始めに足利にこの品種を植えました。
その後栃木以外の場所の可能性を探るべく、山形と長野の契約農家に栽培をお願いしたところ彼らに
とって 初めての品種にもかかわらず、快く引き受けてくれました。
そして、土地との相性もさることながら、彼らの経験と技術によってわずか数年のうちに素晴らしい品質の葡萄が収穫できるようになりました。

私たちはこの葡萄の良さを生かすためシンプルな造りをこころがけました。その結果タナ種の持つ果実味や酸味、渋味の力強さを感じられるワインができました。
最終的にはタナ種と相性の良いカベルネ・ソーヴィニョン種のワインとブレンドし、全体の調和の取れたワインになりました。

テクニカル・データ
品種: タナ 63.4%(山形県上山、長野県高山村、栃木県佐野市赤見)、 カベルネ・ソーヴィニヨン 36.6%(山形県上山)
畑: 山形県上山(70.5%)、長野県高山村(26.4%)、栃木県佐野市赤見(3.1%)
収穫時の糖度21.8°Brix(平均)
収穫: 2013/9/30, 10/18, 19, 24, 27, 28, 11/06

醗酵: 完熟した葡萄を除梗し軽く破砕して、小型のタンクへ移す。1日2回のピジャージュをおこないながら、徐々にマストを温めてゆく。2、3日すると野生酵母による醗酵が自然に始まる。醗酵は高めの温度ですすみ、残糖がなくなるまで続く。注意深くピジャージュを続けながら、十分な色素と風味を抽出する。10~13日間醸した後、マストを搾り、ワインを皮と種から分ける。その後、小樽に移し野生乳酸菌によるMLF(マロラクティック醗酵)を促す。
熟成: オークの小樽で約13ヶ月熟成。
ビン詰: ビン詰日: 2014/12/26    本数:6391本(750ml )
アルコール:12.10%   酸度: 0.638 g/100 ml.   残糖: 0.145%
このワインについて
テイスティング・
コメント:
長期熟成可能なフル・ボディの赤ワイン。色調は、中心部が漆黒となるほど深い紫色。
香りはすみれ、プルーン、カシスのようなフルーツとチョコレート、コーヒーのスパイスやスモーキーさを感じる。口に含むと、しっかりとしたアタックと酸や渋みが感じられ、プラムやブラックチェリーのような黒果実があり華やか。余韻はしなやかで長くスモーキーさを伴う。
料理との相性: 牛肉の赤ワイン煮、ステーキなど牛赤身肉、ラムチョップ、スペアリブ、鶏肉と鶏モツのすき焼き、ブルーチーズ、鴨の燻製、サラミソーセージ
飲み頃: 現在から2021年頃まで:それ以降でも、熟成により口当たりが柔らかに広がる、ゆったりとしたまろやかで複雑なワインとなるだろう。

2016/06/09

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2015 ヤッテンベレッド ワイン・データシート

Yattembeh(やってんべ)は、足利の方言で「やってみよう」という意味です。1989年に「やってんべ 精神」を携えたこころみ学園の農夫達が、カリフォルニアに葡萄の苗木を植えました。「ヤッテンベ・レッド」は、こころみ学園の旧友マット・クラインさんが現地の葡萄で醸造したココだけのカリフォルニアワインです。

「ヤッテンベ・レッド」は、複雑味を楽しめる、風味豊かでバランスのよい、それも手頃な価格のテーブル・ワインです。このワインのブレンドには、樽またはタンク熟成による質の高い、それもちょうど今飲み頃を迎えられるよう造られたワインを使用しています。私たちのワインの中にはよりフル・ボディで優れた構造を持つワインもいくつかありますが、「今夜のディナーに最適なワイン」には躊躇なくこのワインをお勧めするでしょう。複雑、飲み頃、そして納得の価格。これが「ヤッテンベ・レッド」のキーワードです。

テクニカル・データ
品種: ジンファンデル76.9 % 、プティット・シラー16.8 % 、カリニャン4.0 % 、
ムールヴェードル1.9 %、アリカンテ・ブーシェ0.4 %
畑: カリフォルニア
ビン詰: アルコ-ル: 15.5 %  酸度: 0.60 g/100 ml.  残糖: 0.72 %
このワインについて
テイスティング・
コメント:
「2015ヤッテンベ・レッド」は、しっかりとしたミディアム・ボディの赤ワインです。香りは プラム、ラズベリー、ブラックチェリーなどのフルーツの中にスパイシーなアクセントがありミントのようなハーブの香りもある。口の中では赤いベリー系の果実、ドライフルーツの味わい、シナモンのようなニュアンスもある。
料理との相性: 程よくコクのある肉料理、ソーセージ、ラムチョップのグリル、タコス、
牛筋の煮込み、クワトロ・フロマージュのピザ
飲み頃: 現在から1~3年後:現在でも楽しめるが、熟成によってスパイシーな個性を増し、より味わい深いワインへと成長するであろう。

2016/06/09

2015 ヤッテンベレッドワイン・データシートPDF(プリントに適しています)

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ワイン・データシート

2014 ヤッテンベレッド ワイン・データシート

Yattembeh(やってんべ)は、足利の方言で「やってみよう」という意味です。1989年に「やってんべ精神」を携えたこころみ学園の農夫達が、カリフォルニアに葡萄の苗木を植えました。「ヤッテンベ・レッド」は、こころみ学園の旧友マット・クラインさんが現地の葡萄で醸造したココだけのカリフォルニアワインです。

「ヤッテンベ・レッド」は、複雑味を楽しめる、風味豊かでバランスのよい、それも手頃な価格のテーブル・ワインです。このワインのブレンドには、樽またはタンク熟成による質の高い、それもちょうど今飲み頃を迎えられるよう造られたワインを使用しています。私たちのワインの中にはよりフル・ボディで優れた構造を持つワインもいくつかありますが、「今夜のディナーに最適なワイン」には躊躇なくこのワインをお勧めするでしょう。複雑、飲み頃、そして納得の価格。これが「ヤッテンベ・レッド」のキーワードです。

テクニカル・データ
品種: ジンファンデル75% プティット・シラー13% アリカンテ・ブーシェ6.5%
カリニャン 5.5% 
畑: カリフォルニア
醗酵: 100%除梗、80%破砕(プティット・シラー、アリカンテ・ブーシェ 以外)。
選抜したローヌ川からの酵母で、22℃前後の中温醗酵を行った。
MLF(乳酸菌醗酵)はアルコール醗酵と同時に行った。14日間の醗酵後、65% のワインは木のタンクで、20% が4年目のフレンチ・オーク、15%はステンレスタンクで5か月間貯蔵。
ビン詰: アルコ-ル: 15.09%  酸度: 0.62 g/100 ml.  残糖: 0.89 %
このワインについて
テイスティング・
コメント:
「2014ヤッテンベ・レッド」は、しっかりとしたミディアム・ボディの赤ワインです。香りは プラム、ラズベリー、ブラックチェリーなどのフルーツの中にスパイシーなアクセントがありミントのようなハーブの香りもある。口の中では赤いベリー系の果実、ドライフルーツの味わい、シナモンのようなニュアンスもある。
料理との相性: 程よくコクのある肉料理、ソーセージ、ラムチョップのグリル、タコス、
牛筋の煮込み、クワトロ・フロマージュのピザ
飲み頃: 現在から1~3年後:現在でも楽しめるが、熟成によってスパイシーな個性を増し、より味わい深いワインへと成長するであろう。

2016/06/08

2014 ヤッテンベレッドワイン・データシートPDF(プリントに適しています)