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2015 こことあるシリーズ ぴのろぜ ワイン・データシート

こういうわけで・・・
「ロゼはどう?」
ちゃんとその言葉は聞こえていたけれど、知らんふりをすることにした。忙しすぎて(もしくはそう思い込んでいて)、立ち止まって考える暇がなかったのだ。けれど、その言葉は数秒後には戻ってきた...
「ロゼよ、ロゼ」
この、あまりうれしくない議題の矛先を転じたくて、僕は断固として応じた。
「だめだよ。日本全国でもピノ・ノワールでは一番っていうぐらいの畑から来た君は、すごく高価くついてるんだからね。君は赤ワインになることになってるんだ。」
僕が言ったことは確かに否定しがたい事実ではあったけれど、そのブドウにはきれいなイチゴとフローラルな風味、生き生きとした軽快な口当たり、そして程よくスパイスが感じられる後味があった。まるで、僕の心の内と、弱まりつつある決心とを読んだかのように、またその声は戻ってきた。「ロゼにしてよ。自分だって、本当はそうしたいくせに。」がけっぷちに追い込まれて、僕はそれでも弱々しく抗議した。「誰もロゼなんか買わないよ。赤でも白でもなくて、みんなロゼってワインがあることも忘れてるさ。」
「何バカなこと言ってるの。」とその声は答えた。「私たちロゼワインは、ちゃんとした作り方をしさえすれば、白、赤両方のいい所取りだってこと分かっているでしょ。赤のように辛口で複雑、しかもたいがいの白のように軽やかでエレガント。それに、本当にいろんな食べ物との相性がいいのよ!!」
戦いは終わった。僕たちは照準を合わせなおし、ピノ・ノワールのドライロゼ作りに着手した。丁寧な圧搾、古いフレンチオークの樽とステンレスのタンクでの野生酵母による発酵を経て、力強く香りつつ、絶妙に軽快で元気いっぱいのワインが出来上がった。そして、ぶどうが言った通り、本当にいろいろなタイプの食事とよく合うワインに仕上がった。A Votre santé(乾杯)!

テクニカル・データ
品種: ピノ・ノワール 100%
畑: 北海道余市町登、木村農園100%
収穫: 2015/10/13 ~ 2015/10/15
醗酵: 葡萄を選別した後、7週間低温全房のカルボニックマセレーション(炭酸ガス浸漬)を行った。その後、足で破砕して4日間野生酵母により醸し醗酵。じっくりと搾って、タンクに移動した。一夜常温沈殿後、オリ引き。ステンレスタンク(5割)、木樽(内5割古樽、5割新樽のオーク)にて野生乳酸菌によるMLF(マロラクティック醗酵)を行った。
熟成: 醗酵後数か月オリ漬け。
オリ引き、ブレンド、少量の亜流酸塩添加後、無清澄・無ろ過にてビン詰め。
ビン詰: ビン詰日: 2016/9/11        本数: 1,844本(750ml)
アルコール: 10.3 % 酸度: 0.66 g/100 ml.  残糖: 0.08 %
このワインについて
テイスティング・
コメント:
「こことあるシリーズ2015ぴのろぜ」の特徴はチェリー、イチゴ、
ブラッドオレンジ、野ばら、コーヒー、薫製肉、腐葉土などの上品なアロマとオークの香ばしさ。味わいは、ざくろの果実味を中心としたやわらかでドライな口当たり。丸さとフレッシュさを併せ持つ酸味と旨味が心地良い余韻を作る。
料理との相性: 上品なロゼなので大抵のものと美味しくいただける。サーモンのコンフィ、皮付きポテトとチキンのハーブグリル、柿の葉寿司などが特におすすめ。
飲み頃: 今すぐに飲んでも、2,3年待っても楽しめる。

2016/10/14

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第33回 収穫祭記念赤ワイン ワイン・データシート

「第33回収穫祭記念赤ワイン」は、複雑味を楽しめる、風味豊かでバランスのよい、それも手頃な価格のテーブル・ワインです。
このワインのブレンドには、樽またはタンク熟成による質の高い、それもちょうど今飲み頃を迎えられるよう造られたワインを使用しています。私たちのワインの中にはよりフル・ボディで優れた構造を持つワインもいくつかありますが、「今夜のディナーに最適なワイン」には躊躇なくこのワインをお勧めするでしょう。複雑、飲み頃、そして納得の価格。これが、「収穫祭記念赤ワイン」のキーワードです。

1989年、日本のこころみ学園の農夫たちによって、カリフォルニアに葡萄の苗木が植えられました。
このワインは、カリフォルニアの良質な葡萄を原料として、こころみ学園のワイン醸造場ココ・ファーム・ワイナリーが、カリフォルニアの旧友マット・クラインさんに醸造を委託したワインです。ココ・ファーム・ワイナリーでしか扱っていないカリフォルニアワインをお楽しみください。

ラベルデザインは鈴木 成一さんです。

テクニカル・データ
品種: ジンファンデル76.9 % 、プティ・シラー16.8 % 、カリニャン4.0 % 、
ムールヴェードル1.9 %、アリカンテ・ブーシェ0.4 %
畑: カリフォルニア
収穫: 2015年
ビン詰: アルコ-ル: 15.5 %  酸度: 0.60 g/100 ml.  残糖: 0.72 %
このワインについて
テイスティング・
コメント:
「第33回収穫祭記念赤ワイン」は、しっかりとしたミディアム・ボディの赤ワインです。香りはプラム、ラズベリー、ブラックチェリーなどのフルーツの中にスパイシーなアクセントがありミントのようなハーブの香りもある。口の中では赤いベリー系の果実、ドライフルーツの味わい、シナモンのようなニュアンスもある。
料理との相性: 程よくコクのある肉料理、ソーセージ、ラムチョップのグリル、タコス、
牛筋の煮込み、クワトロ・フロマージュのピザ
飲み頃: 現在から1~3年後:現在でも楽しめるが、熟成によってスパイシーな個性を増し、より味わい深いワインへと成長するであろう

2016/10/20

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第33回収穫祭記念白ワイン ワイン・データシート

「第33回収穫祭記念白ワイン」は、私達のつくる最も親しみやすい白ワインです。アペリティフに良し、のんびりとした午後に1杯飲んでも良し、そしてどんな料理にも最適なワインです。その柔らかく、やさしい口当たりとフレッシュなハーブや花の香りは、ワイン初心者の方にはもちろんのこと、鋭い味覚の持ち主にも喜ばれるでしょう。 

特別にセレクトした葡萄をブレンドしたワインには、果実の新鮮さが維持されています。ワインは甲州種を主体にデラウェア等によりアクセントを付けて仕上げました。また、余韻は少し甘く、丸みを帯び、典型的な甲州種の苦みが口中に爽やかさを残します。和食全般と一緒にお召し上がりになると、大変良く合います。

ラベルデザインは鈴木 成一さんです。

テクニカル・データ
品種: 甲州 94.9 %  デラウェア 4.1 % その他 1 %
畑: 山梨県甲州市勝沼 山梨県穂坂
収穫: 2015/8/7, 13 9/22, 24, 29 10/2, 4, 7, 21, 26
2015, 2013(その他品種)
収穫時の糖度: 15.4°Brix(平均)
醗酵: 傷んだ実や未熟な実を取り除き、除梗した後、やさしくプレスする。
甲州は果汁をハイパー・オキシデーションし、えぐみを柔らかくする。オリを沈め、澄んだジュースをステンレスタンクに移し、野生酵母で醗酵。甘味と酸味のバランスがちょうど良いタイミングでタンクを冷却して、醗酵を止める。
熟成: ステンレスタンクにオリ引きし、低温で約5ヶ月熟成。清澄せず、ろ過してビン詰。
ビン詰: ビン詰日: 2016/03/07, 08, 09, 10 本数: 38,564本(750ml) 11,542本(375ml)
アルコール:10.5 %   酸度: 0.71 g/100 ml.   残糖: 0.91 %
このワインについて
テイスティング・
コメント:
「第33回収穫祭記念白ワイン」は、やや甘口の白ワイン。色調は淡いレモンイエロー、香りはりんごやグレープフルーツ、びわ、洋ナシと爽やかに広がる。味わいは、穏やかな甘味、柔らかな酸味でグレープフルーツやびわのような風味を感じる。そして後味には甲州種らしいビターな印象があり、ワインを引き締めている。
料理との相性: まろやかで程よくコクのある料理:おでん、蛤のワイン蒸し、青梗菜のクリーム煮、湯豆腐、鰯と松の実のスパゲッティー、モッツァレラ・チーズ、海老しんじょなど。
飲み頃: 現在から2018年頃まで若くフレッシュな味わいを楽しめる。
また、長期間熟成しても奥深い味わいになるでしょう。

2016/10/20

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1998 長期熟成NOVO BRUT ワイン・データシート

「のぼ」は、過去数世紀にわたってフランスのシャンパン地方で培われてきた、本格的なシャンパン方式で造られたスパークリングワインです。日本の伝統的なブドウ品種から造られ、さわやかな辛口の、芯のある高貴なスタイルに仕上がっています。ワインは大量生産を行わず、すべて手作業でビン詰めされています。

実はこのワイン、「リースリング・リオンと甲州は、スパークリングワインにしてみたら面白いものになるのではないか」と思いつき、とりあえずは自分たちのために試しに造り始めたものでした。それにココ・ファーム・ワイナリーの全スタッフがシャンパンを飲むのが大好きだったのも、忘れてはいけない理由です。

1996年のぼドゥミセックが、2000年沖縄サミット晩餐会の席でサーヴィスされ、このワインは一躍脚光を浴びることとなりました。このことは、本当に光栄なことと感じております。そしてこれからもこの名誉にお応えできるよう、私たちはさらに厳しい管理体制のもと、その高い品質を維持していく覚悟でおります。

ビン内二次醗酵のスパークリングワインは酵母のオリとともに寝かせることで、長期熟成が可能になります。約17年間の熟成を経てリリースされたこのワインには、長い年月のみが醸し出すことのできる複雑さと奥深さが感じられます。

テクニカル・データ
品種: リースリング・リオン60% , 甲州40%
畑: 栃木県足利市田島町 開拓園 , マルサン農場
収穫: 1998/10/08 , 12/09
収穫時の糖度 18.0°Brix , 15.5°Brix
醗酵: ブドウを房のままプレスし、フリーランと低圧力で搾られた部分のみを使用。果汁の清澄は小型で細身のステンレスタンクを用い、その後プルミエキュヴェ酵母を添加。15℃~17℃で約2ヶ月間醗酵させた
熟成: リースリング・リオンは60%が樽で、40%がステンレスタンクで約6ヶ月間熟成。
甲州は100%樽で約4ヶ月間熟成。ブレンド後、ティラージュビン詰し、ビン内での第2次醗酵が行われる間、205ヶ月間酵母のオリと接触させながら熟成。
瓶詰: ビン詰日: 1999/7/29 (ティラージュ) 2016/07/07 (ドサージュ) 本数: 42本
アルコール: 11.1 %   酸度: 0.67 g/100 ml.   残糖: 0.12 %
このワインについて
テイスティング・
コメント:
「1998のぼブリュット」は、シャンパン方式による辛口のスパークリングワイン。長期熟成による黄金色を呈するこのワインは、グラスのなかでクリ-ミーで細かな泡が絶え間なく立ちのぼる。蜂蜜、焼き栗、カスタードクリーム、ドライフルーツ、胡桃、湿った石の香りがアロマを構成し、口当たりは熟成による滑らかさと香ばしさにミネラル系の刺激が混ざり、奥深い味わいを感じる。
料理との相性: 軽めの料理や和食など:生牡蠣、イクラのカナッペ、生ハム、中華風前菜、お寿司、カレイの唐揚げ、白身魚の天ぷら、蕎麦せいろ
飲み頃: 長期熟成により今が飲み頃。

2016/10/10

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2012 オークバレル赤 ワイン・データシート

ワイン通のための本格的なワイン。オーク・バレル赤は、エキス分、パワー、複雑味に富んだ、長期熟成可能なワインです。力強く広がりのある、素晴らしい複雑味とバランスを備えたフルボディです。現在十分楽しめるワインであり、牛肉、子羊、鶏肉、鴨料理のディナーに最高のパートナーとなるでしょう。また、今後5年以上は熟成を続け、複雑さを増すことも間違いありません。

1989年、日本のこころみ学園の農夫たちによって、カリフォルニアに葡萄の苗木が植えられました。このワインは、カリフォルニアの良質な葡萄を原料として、こころみ学園のワイン醸造場ココ・ファーム・ワイナリーが、カリフォルニアの旧友マット・クラインさんに醸造を委託したワインです。ココ・ファーム・ワイナリーでしか扱っていないカリフォルニアワインをお楽しみください。

テクニカル・データ
品種: プティ・シラー カリニャン  ムールヴェードル  ジンファンデル    
畑: カリフォルニア
瓶詰: アルコール: 15.4 %  酸度: 0.59 g/100 ml. 残糖: 0.39 %
このワインについて
テイスティング・
コメント:
「2012オーク・バレル赤」は、コクがあり力強いフルボディの赤ワイン。チョコレートの甘い香り、シナモンのようなスパイス、プラムやプルーン、黒砂糖、タール、つぶ餡、ヴァニラ等の香ばしく甘い香りがある。
口に含むと力強くコクがあるが、やさしい口当たり。コンポートやドライフルーツの甘み、
プルーンやプラムの完熟した果実がたっぷり感じられる。まとまりがあり、洗練された上品な味わいとなっている。後味は心地よくやわらかな余韻が長く続く。
料理との相性: やや濃い、しっかりした料理:鰻の蒲焼、豚の角煮、ステーキ、鴨のロースト、チキンの照り焼き、バーベキュー、グアカモレ など。
飲み頃: 現在から2021年頃まで:現在も楽しめるが、熟成によってまろやかになり、より深く複雑で、芳醇なワインとなるだろう。

2016/10/10

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2003 長期熟成NOVO BRUT ワイン・データシート

「のぼ」は、過去数世紀にわたってフランスのシャンパン地方で培われてきた、本格的なシャンパン方式で造られたスパークリングワインです。日本の伝統的なブドウ品種から造られ、さわやかな辛口の、芯のある高貴なスタイルに仕上がっています。ワインは大量生産を行わず、すべて手作業でビン詰めされています。

実はこのワイン、「リースリング・リオンは、スパークリングワインにしてみたら面白いものになるのではないか」と思いつき、とりあえずは自分たちのために試しに造り始めたものでした。それにココ・ファーム・ワイナリーの全スタッフがシャンパンを飲むのが大好きだったのも、忘れてはいけない理由です。

1996年のぼドゥミセックが、2000年沖縄サミット晩餐会の席でサーヴィスされ、このワインは一躍脚光を浴びることとなりました。このことは、本当に光栄なことと感じております。そしてこれからもこの名誉にお応えできるよう、私たちはさらに厳しい管理体制のもと、その高い品質を維持していく覚悟でおります。

ビン内二次醗酵のスパークリングワインは酵母のオリとともに寝かせることで、長期熟成が可能になります。約12年間の熟成を経てリリースされたこのワインには、長い年月のみが醸し出すことのできる複雑さと奥深さが感じられます。

テクニカル・データ
品種: リースリング・リオン100%

畑: 栃木県足利市田島町

収穫: 2003/9/12, 17 
収穫時の糖度 18.9°Brix
醗酵: ブドウを房のままプレスし、フリーランと低圧力で搾られた部分のみを使用。果汁の清澄は小型で細身のステンレスタンクを用い、その後プルミエキュヴェ酵母を添加。15℃~17℃で醗酵させた後、古いフレンチオーク樽にオリ引き。
熟成: 25%は5ヶ月間、古樽で、残り75%は2ヶ月間古樽に入れた後、ステンレスタンクで熟成させた。1次醗酵終了後にティラージュビン詰し、ビン内での第2次醗酵が行われる間、145ヶ月間酵母のオリと接触させながら熟成。
瓶詰: ビン詰日: 2004/5/21 (ティラージュ) 2016/07/07 (ドサージュ) 本数: 44本
アルコール: 12.2 %   酸度: 1.08 g/100 ml.   残糖: 0.12 %

このワインについて
テイスティング・
コメント:
「2003のぼブリュット」は、シャンパン方式による辛口のスパークリングワイン。長期熟成による黄金色を呈するこのワインは、グラスのなかでクリ-ミーで細かな泡が絶え間なく立ちのぼる。蜂蜜、カスタードクリーム、グレープフルーツ、胡桃、ドライフルーツ、湿った石の香りがアロマを構成し、口当たりは熟成による滑らかさと香ばしさにレモンなどの柑橘系のものとミネラル系の刺激が混ざり、複雑な味わいを感じる。
料理との相性: 軽めの料理や和食など:生牡蠣、イクラのカナッペ、生ハム、中華風前菜、お寿司、真鯛のお造り、ハマグリの酒蒸し 、カレイの唐揚げ、白身魚の天ぷら、蕎麦せいろ
飲み頃: 長期熟成により今が飲み頃。

2016/08/26

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2015 Ashicoco ワイン・データシート

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Ashicoco は、私達のつくる最も親しみやすい白ワインです。アペリティフに良し、のんびりとした午後に1杯飲んでも良し、そしてどんな料理にも最適なワインです。その柔らかく、やさしい口当たりとフレッシュなハーブや花の香りは、ワイン初心者の方にはもちろんのこと、鋭い味覚の持ち主にも喜ばれるでしょう。
特別にセレクトした葡萄をブレンドしたワインには、果実の新鮮さが維持されています。ワインは甲州種を主体にデラウェア等によりアクセントを付けて仕上げました。また、余韻は少し甘く、丸みを帯び、典型的な甲州種の苦みが口中に爽やかさを残します。

和食全般と大変良く合います。気さくな当ワイナリーの顔としてお楽しみいただければ幸いです。

テクニカル・データ
品種: 甲州 94.9%    デラウェア 4.1%    その他1.0%
畑: 山梨県甲州市勝沼、山梨県穂坂
収穫: 2015/8/7, 13  9/8, 9, 16, 22, 24, 29 10/2, 4, 7, 21, 26
2013/10/12, 22 11/1

収穫時の糖度 15.4°Brix(平均)

醗酵: 傷んだ実や未熟な実を取り除き、除梗した後、やさしくプレスする。
甲州は果汁をハイパー・オキシデーションし、えぐみを柔らかくする。オリを沈め、澄んだジュースをステンレスタンクに移し、野生酵母で醗酵。甘味と酸味のバランスがちょうど良いタイミングでタンクを冷却して、醗酵を止める。
熟成: ステンレスタンクにオリ引きし、低温で約5ヶ月熟成。清澄せず、ろ過してビン詰。
ビン詰: ビン詰日: 2016/03/07, 08, 09, 10 本数: 38,564本(750ml) 11,542本(375ml)
アルコール:10.5 %   酸度: 0.71 g/100 ml.   残糖: 0.91 %
このワインについて
テイスティング・
コメント:
「2015Ashicoco」は、やや甘口の白ワイン。色調は淡いレモンイエロー、香りはりんごやグレープフルーツ、びわ、洋ナシと爽やかに広がる。味わいは、穏やかな甘味、柔らかな酸味でグレープフルーツやびわのような風味を感じる。そして後味には甲州種らしいビターな印象があり、ワインを引き締めている。
料理との相性: まろやかで程よくコクのある料理:おでん、蛤のワイン蒸し、青梗菜のクリーム煮、湯豆腐、鰯と松の実のスパゲッティー、モッツァレラ・チーズ、海老しんじょなど。
飲み頃: 現在から2018年頃まで若くフレッシュな味わいを楽しめる。
また、長期間熟成しても奥深い味わいになるだろう。

2016/05/30

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MV 山のプティ・マンサン ワイン・データシート

“こころみシリーズ”可能な限りベストなワインを作ろうという私たちの新しい試みです。異なる畑の様々なブドウを使用したこの限定発売プログラム。この私たちの“試み”をぜひお試しください。

「適地適品種」この言葉はココのワイン造りにおいて重要なキーワードのひとつです。
2006年足利に植えたプティ・マンサンは足利の気候風土によく適合し、その個性を発揮しています。

この葡萄を山形県上山の契約農家に栽培をお願いしようと思ったとき、迷いもありました。
なぜなら現在上山で栽培されているワイン用葡萄、シャルドネ、メルロ、カベルネ・ソーヴィニョンのどれもが土地に適したすばらしい質のものですし、うまくできるかも分からない新しい品種にチャレンジするのは本当に大変なことだからです。
今回も高みを目指し、一緒に一歩一歩登ってくれる契約農家には本当に感謝しています。

結果プティ・マンサンは、山形県上山の気候風土にも適合し、しっかりと完熟しました。
その葡萄を丁寧に醸造し、出来上がったワインは豊かな酸と長い余韻が感じられます。

テクニカル・データ
品種: プティ・マンサン
畑: 山形県上山 尾形畑・木村畑
収穫: 2013/10/24
2014/10/30
収穫時の糖度24.3°Brix(平均)
醗酵: 房ごと葡萄をやさしくプレスして、ステンレスタンクに入れる。
葡萄の香りを逃がさないように18℃位で約1ヶ月(2013)または13 ヶ月(2014)、野生酵母で醗酵させた。
熟成: 醗酵終了後、ステンレスタンクで24ヶ月間熟成後(2013)、オリ引き・ブレンドし、清澄なしでビン詰。
ビン詰: ビン詰日: 2015/12/25    本数: 660 本 (750ml)
アルコール: 11.2 %  酸度: 0.87 g/100 ml  残糖: 2.17 %
このワインについて
テイスティング・
コメント:
「MV山のプティ・マンサン」は、パイナップル、グレープフルーツ、はちみつなどきれいな香りが感じられる。口に含むとトロピカルフルーツを感じさせる豊かでフレッシュな酸が、かりんやはちみつなどのニュアンスとともに口いっぱいに広がる。しっかりした酸と甘味、穏やかな発泡がバランスを取りながら、爽やかかつ長い余韻をつくっている。
料理との相性: 牡蠣フライタルタルソース、鱚(きす)のてんぷら(塩とレモンで)、ハニーマスタードチキンパイナップル入り酢豚、フルーツサラダ、マーマレードのスペアリブ、ちらし寿司
飲み頃: 今すぐでも、2020年頃までも美味しく召し上がれます。時間が経つにつれて円熟した奥深いワインとなるでしょう。

2016/10/14

MV 山のプティ・マンサンワイン・データシートPDF(プリントに適しています)

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2015 雲の時間 ワイン・データシート

 “こころみシリーズ”は可能な限りベストなワインを造ろうという私たちの新しい試みです。異なる畑の様々なブドウを使用したこの限定発売プログラム。この私たちの“試み”をぜひお試しください。
 今回のこころみシリーズは、北海道余市の藤澤農園に2011年に新しく植えられたソーヴィニヨン・ブラン、
ゲヴェルツ・トラミナー、ピノ・グリ、荒農園のケルナーからできました。
 これらの品種を栽培してみたいと言われた時は驚きましたが、藤澤さんのチャレンジ精神をうれしく思いました。
余市では栽培例の少ないこれらの品種を新しく始めるのは勇気のいることですし、困難を伴うことですから。私たちは北海道の別のエリアでのこれらの品種の出来具合を見ていたので、余市でもうまくいくであろうという予想はしていましたが、実際にやってみないと分からないというのが本音で、このやってみなければ分からないことをやってみるのがこころみシリーズのテーマでもあります。樹もまだ若いですし、この私たちのぶどうでのワインづくりの経験もまだ
足りませんが、これらのブドウとそのワインの可能性を大いに感じています。
 余市でのこの新しいチャレンジからできたワインを是非楽しんでみて下さい。ゆったりと流れる雲を見ているような「こころみシリーズ 雲の時間」です。ワインの名前は、萩原朔太郎の散文『四季』1936年のなかの「雲を見てゐる
自由の時間」という言葉からイメージをいただきました。ラベルの空はこころみ学園の葡萄畑の空を写真にとって
そのままラベルのバックにしてみました。

テクニカル・データ
品種: ソーヴィニョン・ブラン 62.7%、ゲヴュルツトラミナー 14.1%、ピノ・グリ 11.8%、
ケルナー 11.4%
畑: 北海道余市郡余市町登  藤澤農園(ソーヴィニョン・ブラン、ゲヴュルツトラミナー、ピノ・グリ)
北海道余市郡余市町美園 荒農園(ケルナー)
収穫: 2015/10/12
収穫時の糖度: 21.0°Brix(平均)
醗酵: 選果したぶどうを房ごとプレス、葡萄の香りを逃がさないように、ゆっくりと野生酵母で醗酵。2015年はすべての品種を1つのタンクで混醸。短期間のオリづけの後、無清澄・無ろ過でビン詰め。
ビン詰: ビン詰日: 2015/05/31 本数: 135本 (750ml)
アルコール: 12.1 %   酸度: 0.62 g/100 ml   残糖: 0.18 %
このワインについて
テイスティング・
コメント:
「こころみシリーズ 2015 雲の時間」は、ライチ、パッションフルーツ、黄桃、蜂蜜 白い花やハーブの香り。口に含むと、洋ナシ、ライチ、メロン、グレープフルーツなどフレッシュな果実を感じる。口当たりはやわらかく、複雑で、金柑のようなほろ苦さが余韻を引き締める。
料理との相性: ムール貝の白ワイン蒸し、葡萄の新芽フリット、青パパイヤのサラダ、鯛のカルパッチョ、焼き魚のレモン添え、ボンゴレビアンコ、シェーブルチーズ、ブリオッシュ
飲み頃: 今すぐでも、2018年頃までも美味しく召し上がれます。もちろん、長期熟成も可能です。円熟した奥深いワインとなるでしょう。

2016/08/26

2015 雲の時間ワイン・データシートPDF(プリントに適しています)

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2012 オークバレル白 ワイン・データシート

「オーク・バレル白」は、樽熟成により造られるなめらかで上品な白ワインで、お手頃な価格でありながら複雑味を備えています。
十分に熟した葡萄のみが注意深く選果され、丁寧に圧搾されます。オーク・バレル白の原料葡萄に、私たちはシャルドネ(ブルゴーニュ地方の代表的な品種)を選びました。その風味に富んだ果汁はすぐにフランス産オーク樽へ移されて、樽内で醗酵、ワインとなるのです。
樽は、伝統的なワインの醗酵及び熟成のための容器で、その起源は少なくとも数百年前にさかのぼります。
その何千年も前にワインメーカーによって報告されている樽の効果とは、現在もほとんど変わっておらず、木製の樽を使うことによりワインにはヴァニラ、クリーム、スパイスなどの豊かな風味が与えられ、自然のままの酸味はなめらかになります。
樽熟成の後、樽から軽くオリ引きをして、ブレンドをします。ビン詰め前には、ろ過を施してワインを清澄、味わいを安定させて、このような洗練された華やかな辛口白ワインにまとめ仕上げるのです。

テクニカル・データ
品種: シャルドネ 100%
畑: カリフォルニア
ビン詰: アルコール: 14.40%   酸度: 0.67 g/100 ml 残糖: 0.95%
このワインについて
テイスティング・
コメント:
「2012オーク・バレル白」は、樽熟成によるエレガントで力強い辛口白ワイン。色調は淡いレモン色で、桃、メロン、パイン、グレープフルーツなど豊かな果実味によるフレッシュな印象にオークからくるヴァニラやシナモンなどのスパイスが複雑さを加えている。口当たりにしっかりとしたコクがあり、ライムのような爽やかな酸味が若々しさを醸しだし、余韻も長い。
料理との相性: 程よくコクのある料理:白身魚の西京味噌焼き、銀杏焼き、ラビオリのクリームソース、海老天ぷら
飲み頃: 現在から3~5年後:現在楽しめるが、熟成によってまろやかになり、より深く複雑で、芳醇なワインとなるでしょう。

2016/08/02

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