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第38回収穫祭記念赤ワイン ワイン・データシート

メルロ種やカベルネ・ソーヴィニョン種などいわゆるボルドー品種と日本固有の赤ワイン用葡萄品種マスカット・ベーリーA種やブラック・クィーン種などから構成された「第38回収穫祭記念赤ワイン」。
日本各地で元気に育った適地適品種の選び抜かれた葡萄を、野生酵母で醗酵させました。マロラクティック醗酵も野生乳酸菌によるもの。この赤ワインには日本各地の農家さんたちの技と健康な葡萄や微生物の魅力が詰まっています。ラベルは版画家でイラストレーターのアンドーヒロミさん。
1984年から始まって2021年第38回を迎える収穫祭を祝うこの赤ワイン。果実味、ストラクチャー、樽熟の香り、ここちよい渋み・・・美味しい赤ワインの要素をバランスよく味わうことができます。
今は一人だけれど、いつの日かみんなで、歌ったり踊ったり笑いあったりできる日が来ますように。

テクニカル・データ
品種: メルロ 44%
カベルネ・ソーヴィニョン 28%
マスカット・ベーリーA 18%
ブラック・クイーン  9%
カベルネ・フラン  1%
畑: 長野県高山村 / 安曇野、山形県上山(メルロ)
山形県上山、長野県高山村 / 安曇野(カベルネ・ソーヴィニョン)
栃木県栃木市大平、山梨県甲州市勝沼 / 韮崎市(マスカット・ベーリーA)
長野県安曇野(ブラック・クイーン)
長野県高山村(カベルネ・フラン)
収穫: 2020/09/25, 27, 30 10/02, 03, 04, 06, 07, 10, 11, 12, 15(メルロ)
2020/10//15, 18, 24, 26, 28, 29 11/05(カベルネ・ソーヴィニョン)
2020/09/15, 23, 24, 28 10/06, 13, 26(マスカット・ベーリーA)
2020/10/06, 07(ブラック・クイーン)
2020/10/15(カベルネ・フラン)

収穫方法:手摘み

醗酵: 熟した葡萄を選果し、良い房だけを除梗、タンクに入れ野生酵母で醗酵させる。十分に皮から成分を抽出するため、高めの温度を維持し、ルモンタージュしながら約1~2週間醸した後、マストを搾りワインを皮と種から分けた。また一部は約1~2週間MC(マセラシオンカルボニック)行った後プレスした。木樽、オークタンク、ステンレスタンク、プラスチックタンクに移し野生乳酸菌によるMLF(マロラクティック醗酵)を促す。
熟成: 木樽および各タンクで約5〜6カ月熟成。澱引き後、清澄せず、濾過を行った。
瓶詰: 濾過を行いながらビン詰。 ビン詰日:2021/04/22,23,26~28, 05/17〜21
アルコール:11.9%   酸度:5.2 g/L.   残糖:2g/L.

 

このワインについて
テイスティング・
コメント:
ラズベリー、イチゴ、ダークチェリーの果実に、クミンやブラックペッパーのスパイス、なめし皮やトーストの香りを感じる。味わいは柔らかく、さわやかな酸と溶け込んだやさしいタンニンがほのかな苦みと共に口中に広がり、染み入るような余韻が心地いい。
料理との相性: 鰹の藁焼き、チリコンカン、山うどの味噌炒め、肉じゃが、ゴボウとトリッパのトマト煮込み、アランチーニ、ロコモコ、鰤の照り焼き、ブフブルギニオン、プレッツェル、シェーブルチーズ
飲み頃: 2021年~2024年は果実主体の風味が続く。2025年からは、熟成によりタンニンが滑らかになり、旨味や香ばしさ主体の味わいへと変わっていくだろう。

2021/08/16

2021 収穫祭記念赤ワインワイン・データシートPDF(プリントに最適です)

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第38回収穫祭記念ラベル ロゼ

「第38回収穫祭記念ロゼワイン」はフレッシュで赤い果実やほのかな土の香りが調和したチャーミングなロゼ。日本各地の優れた契約栽培農家さんに大切に育てられた葡萄を野生酵母で醗酵させました。ラベルは版画家でイラストレーターのアンドーヒロミさん、書籍挿画や雑誌などでも活躍中です。

テクニカル・データ
品種: メルロ 28%
ケルナー 13%
シャルドネ 12%
カベルネ・ソーヴィニヨン 11%
マスカット・ベーリーA 10%
プティ・マンサン 6%
小公子 5%
その他 15%
畑: 長野県高山村/安曇野、群馬県前橋市、山梨県甲州市勝沼、山形県上山(メルロ)
北海道余市(ケルナー)
長野県高山村/安曇野、山梨県北杜市(シャルドネ)
山形県上山、長野県高山村(カベルネ・ソーヴィニヨン)
山梨県韮崎市/甲州市勝沼(マスカット・ベーリーA)
山形県上山、栃木県足利市(プティ・マンサン)
山形県上山(小公子)
長野県、北海道、栃木県、山梨県、山形県(その他)
収穫: 2020/09/10, 30 10/ 01, 04, 06, 07, 10, 11, 12, 13(メルロ)
2019/10/15, 18, 22, 27 11/02(ケルナー)
2020/09/01, 10, 16, 21, 25, 28(シャルドネ)
2020/10/15, 18, 24, 26, 29 11/05(カベルネ・ソーヴィニヨン)
2020/09/13 10/06, 13, 26(マスカット・ベーリーA)
2020/08/31 09/03, 09, 14, 17, 19, 21, 24 10/04(プティ・マンサン)
2020/09/01(小公子)
2019, 2020(その他)

収穫方法:手摘み

醗酵: ブドウの実を傷つけないように除梗し、やさしくプレス。時間をかけ丁寧に搾られたフルーティで旨みのあるジュースを、じっくりと野生酵母で低温醗酵。一部、醸し発酵やMC(マセラシオンカルボニック)を行った。
熟成: ステンレスタンクに澱引きし、低温で、2020年産は約2~5カ月、2019年産は約13~15カ月熟成。清澄せず濾過を行った。
瓶詰: 澱引き後、メンブレンフィルターによる濾過を行いながらビン詰。
ビン詰日:2021/03/24, 25, 26 アルコール:11.9%  酸度:4.6g/L.  残糖:12.3g/L.

 

このワインについて
テイスティング・
コメント:
色合いは輝きのあるサーモンピンク。香りはイチゴやサクランボ、デーツにオレガノやピンクペッパー、生姜のニュアンスを感じる。味わいはオフドライでフレッシュな酸と果実味が広がる。余韻は香りと甘みの後に少し渋みを感じる。
料理との相性: スモークサーモンのカルパッチョ、トマトのゼリー寄せ、ぬか漬け、しらすのカナッペ、わかさぎのエスカベッシュ、春巻き、桜エビのかき揚げ、広島風お好み焼き、鶏肉とピーマンのカシューナッツ炒め、エビの卵炒め
飲み頃: 2021年~2024年は、フレッシュな果実味のある味わいが続く。2025年からは、熟成により一体感が増してドライフルーツの風味や香ばしさなどが出てくるだろう。

2021/08/16

2021 収穫祭記念ロゼワインワイン・データシートPDF(プリントに最適です)

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第38回収穫祭記念白ワイン ワイン・データシート

ココ・ファーム・ワイナリーでは、ワインを造りはじめた1984年以降、日本固有の葡萄品種、甲州種を主体として、毎年、素朴でやや甘口の親しみやすい白ワインを造り続けてきました。
「第38回収穫祭記念白ワイン」は、甲州種を中心に、ケルナー種やデラウェア種、プティ・マンサン種など、フレッシュな白ワイン用の葡萄からつくりました。全国の優れた契約栽培農家さんたちに大切に育てられ、それぞれの土地で元気に育った適地適品種の葡萄。これらの葡萄を丁寧に選果した後は、野生酵母で醗酵させ、果実の新鮮さを維持することを心がけながら低温醗酵でじっくり醸造しました。ラベルは版画家でイラストレーターのアンドーヒロミさん。書籍や雑誌などでも活躍中です。
このワインのやさしい口当たりと、フレッシュなハーブや果実の香りは、はじめてワインをお飲みになる方にはもちろん、鋭い味覚の持ち主やワインのプロの方にも喜ばれることでしょう。和食全般と良く合い、アペリティフにもまた和洋中どんなお料理にも合わせやすい白ワインです。
いつの日か、みんなで歌ったり踊ったり笑いあったりしながら、ワインを一緒に飲めますように。

テクニカル・データ
品種: 甲州 86%
ケルナー 6%
デラウェア 6%
プティ・マンサン 2%
畑: 山梨県甲州市勝沼/山梨市(甲州)
北海道余市(ケルナー)
山梨県韮崎市穂坂、山形県置賜地区(デラウェア)
山形県上山(プティ・マンサン)
収穫: 2020/09/15, 21, 22, 23, 24, 25, 28, 29 10/06(甲州)
2019/10/15, 18, 22, 27(ケルナー)
2020/08/13 09/22(デラウェア)
2020/09/29(プティ・マンサン)

収穫時の糖度 (平均) 約14.5°Brix
収穫方法:手摘み

醗酵: 傷んだ実や未熟な実を取り除き、除梗後やさしくプレスする。澱を沈め、澄んだジュースを野生酵母で醗酵。一部のデラウェアは甕で醸し醗酵した後プレス。甘味と酸味のバランスがちょうど良いタイミングでタンクを冷却して醗酵を止める。
熟成: タンクに澱引きし、低温で2020年産は約3~4カ月、2019年産は約13カ月熟成。清澄せず、濾過を行った。
瓶詰: 澱引き後、メンブレンフィルターで濾過しながらビン詰。
ビン詰日:2021/02/08, 09, 10, 11, 12
アルコール:11.2%   酸度:5.1 g/L.   残糖:20g/L.

 

このワインについて
テイスティング・
コメント:
香りは青りんごやグレープフルーツ、カリンの果実に、はちみつや吟醸香、ジュニパーベリーのスパイスを感じる。味わいは、程よい甘さを口中に感じ、心地よい酸味とのバランスがある。余韻はみずみずしく、すっきりとしている。
料理との相性: ホワイトアスパラガスのソテー、蕪とルッコラのサラダ、ガーリックトースト、白レバーのペースト、赤貝の握り、白子ポン酢、とうもろこしの天婦羅、菜の花としらすのパスタ、大根の柚子味噌煮、酢豚、ナシゴレン
飲み頃: 2021年~2024年は、フレッシュな果実味のある味わいが続く。2025年からは、熟成により一体感が増してドライフルーツや香ばしさなどが出てくるだろう。

2021/08/16

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2017 NOVO BRUT Wine Details

Japanese

Novo Brut is a classically produced dry sparkling wine, made with careful attention to detail and in accordance with techniques developed by the Champenoise winemakers of northern France.
The grape involved is Riesling Lion, a hybrid grape variety, from the vineyard overlooking our winery. This grape, fermented a la champenoise, produces a crisp, gently aromatic bubbly showcasing lime and quinine notes. A grand way to start dinner, and a perfect foil for all kinds of tidbits and hors d’oeuvres.

TECHNICAL DATA
VARIETY Riesling Lion 98 %
Vignoles 2%
VINEYARD Tajima Ashikaga Tochigi
HARVEST
DATE
4th, 5th, 11th, 14th, 15th September 2017
Brix @the Harvest 18.8oBrix(average)
BOTTLING Tirage on: 29th May 2018
Degorgement: 28th May 2021
The number of bottles : 1,306 (750ml)
ANALYSIS
DATA
Alcohol: 11.5 %
Total acidity: 7.8 g/ L.
Residual Sugar: 0 g/L.

15/Jun/2021

 

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2017 NOVO DEMI-SEC Wine Details

Japanese

As with our Novo Brut, the Novo Demi Sec is a traditionally made bottle of Riesling Lion-based sparkling wine, light, crisp, and refreshing. It has a higher dosage than the Brut, and that gentle sweetness makes it ideal to be paired with ham, cheeses, fresh fruit, etc. It also holds pride of place as the staff favorite for Sunday brunch.
Our 1996 Novo Demi-Sec sparkling wine was served at the final State Dinner of the Okinawa G8 Summit in 2000. This event brought much attention to our wine and our winery.
We were honored to be included in this historic event, the first time a domestic Japanese wine was served at an official State Dinner.
With each day, each harvest we try to live up to the trust placed in us, working hard to produce the highest quality wines.

TECHNICAL DATA
VARIETY Riesling Lion 98 %
Vignoles 2%
VINEYARD Tajima Ashikaga Tochigi
HARVEST
DATE
4th, 5th, 11th, 14th, 15th September 2017
Brix @the Harvest: 18.8oBrix(average)
BOTTLING Tirage on: 29th May 2018
Degorgement: 27th May 2021
The number of bottles : 499 (750ml)
ANALYSIS
DATA
Alcohol: 11.5 %
Total acidity: 7.2 g/ L.
Residual Sugar: 20.4 g/L.

15/Jun/2021

 

2017 NOVO DEMI-SEC Wine Details PDF

 

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2020 田島川右岸 ワイン・データシート

21世紀になった頃、高齢になったこころみ学園の園生たちが歩いていける、平らな葡萄畑が必要になりました。しかし、こころみ学園周辺の平らな農地はそのほとんどが水田です。平らな水田は管理しやすいのですが水はけが良くありません。そこで近隣の方々の協力を得て、まず水を溜める土の層を崩し、暗渠(あんきょ=地中に埋めた排水路)を入れ排水を良くしました。次に緑肥作物といわれる草花を育てそれを刈り倒し鋤きこむことで土壌養分や土壌微生物を増やして畑の土壌を整えました。その結果、2002年に植樹したヴィニョール種やトラミネット種の葡萄も元気よく育つようになりました。
田んぼだったところに、雨の多いアメリカのミズーリ州の苗木屋さんが教えてくれたヴィニョール種やトラミネット種の葡萄を植えてみて、私たちは学びました。栽培に適した場所を探すことも大切ですが、作物の種類に応じて適した環境をつくっていく方法もあることを。長い時間をかけて葡萄の生育環境を整えてきたこころみ学園の農夫やスタッフたちのチャレンジをぜひ味わってみてください。

テクニカル・データ
品種: ヴィニョール 62%
トラミネット 18%
アルバリーニョ 11%
マルヴァジア 6%
プティ・マンサン 2%
グロ・マンサン 1%
畑: 栃木県足利市田島 こころみ学園
収穫: 2020/08/20、31 09/10
収穫時の糖度(平均) 約19.4°Brix
収穫方法:手摘み
醗酵: 房全体をやさしくプレスして得られた果汁をステンレスタンクに入れ、野生酵母にて約15℃の室温下で1~2週間醗酵させた。その後、古樽で野生乳酸菌によるMLF(マロラクティック醗酵)を続ける。
熟成: オークの木樽で8~9カ月熟成。
瓶詰: 澱引き後、清澄せずに無濾過でビン詰。
ビン詰日:2021/06/24  本数:602本(750ml)
アルコール:10.0%   酸度:5.7 g/L.   残糖:1.0 g/L.

 

このワインについて
テイスティング・
コメント:
グレープフルーツ、洋ナシ、カリンに加え、ユリ、レモングラス、発酵バターの香り。口に含むと華やかな印象の後に爽やかできゅっと引き締める酸味が続き、火打石、貝殻のニュアンスや穏やかなオークの風味が程よい苦みと共にじっくりと広がっていく。
料理との相性: 桃とリコッタチーズのサラダ、平目のカルパッチョ、アスパラガスの卵炒め、タケノコのあおさ海苔炒め、すっぽん鍋、桜海老と新玉ねぎのかきあげ、イサキのソテー、豚肉の塩麹焼き、墨烏賊の握り、あさりと春キャベツのペペロンチーノ、ブリード那須、すだちのソルベ
飲み頃: 2022~2024年は、フレッシュで伸びのある味わいが続く。2025~2027年は、熟成により香ばしさやドライフルーツの香りがでて円熟する。飲む直前に氷水や冷蔵庫で1時間程度冷やすと風味をより楽しめる。

2021/12/24

2020 田島川右岸ワイン・データシートPDF(プリントに最適です)

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2020 プティ・マンサン ワイン・データシート

English

ここ北関東・足利の夏は暑い、とにかく蒸し暑いです。ちなみに2020年は、隣の佐野市の観測所で最高気温が35℃以上の猛暑日を28日記録しています。一般的に、葡萄は暑すぎる日が続くと果実に含まれる酸が減って、病気にかかりやすく、特に白ワインは平坦な味わいになってしまいがちです。
そうはいっても、ココに生きる葡萄も私たちも、引っ越すわけにはいきません。こころみ学園では、20世紀から21世紀にかけて、猛暑や豪雨などの気候変動に負けない葡萄をつくること、北関東の気候にあった適地適品種のよいワイン用葡萄をつくることはみんなの願いでした。
そんな願いを実現すべく、1990年頃から、世界各地の産地を調べ訪れ、実際にテイスティングする旅がはじまりました。そしてとうとう、フランスの南西部スペインとの国境にほど近い、ピレネー山脈の麓でこのプティ・マンサンに出会うことができたのです。ポーの町に滞在して畑を訪れると、このジュランソンの地でつくられるプティ・マンサンのワインは、驚くほどの凝縮感と余韻の長さを持っていました。強い酸味に対し、味わいのバランスをとるために、甘さをしっかり残した原産地のワイン。
足利ではきっと酸味が適度に残る葡萄になり、それなりにバランスのとれた白ワインになるのではないか・・・。そんな予測から2006年、私たちはプティ・マンサンの栽培を始めました。
そして葡萄の樹も順調に生育し、足利の暑さにも耐え美味しい酸を残したまま、トロピカルな雰囲気もあるよく熟した果実を収穫できるようになりました。私たちは、できあがったワインにもこれからの可能性にも大いに期待しています。ぜひ味わってみてください。

テクニカル・データ
品種: プティ・マンサン 100%
畑: 栃木県足利市田島 こころみ学園
収穫: 2020/09/03, 09, 14, 17, 21, 24
収穫時の糖度(平均)約21.7°Brix
収穫方法:手摘み
醗酵: 房ごと葡萄をやさしくプレスして、ステンレスタンクに入れ、葡萄の香りを逃がさないように18℃位で約1週間、その後、樽に移して約10日間~3カ月間、野生酵母で醗酵させ、野生乳酸菌によるMLF(マロラクティック醗酵)を促す。一部、手除梗した葡萄を約3週間醸し醗酵させた。
熟成: オークの木樽で8~9カ月熟成。
瓶詰: 澱引き後、清澄せず無濾過でビン詰。 ビン詰日:2021/06/24  本数:2,890本(750ml)
アルコール:11.7%   酸度:5.8 g/L.   残糖:3.5 g/L.

 

このワインについて
テイスティング・
コメント:
りんご、かりん、パイナップルに加え、発酵バター、クリーム、蜂蜜やドライアプリコットの香り、口に含むと質の良い豊富な酸味としっかり凝縮した風味が高いレベルで調和している、火打石など硬質な印象や旨味もあり長い余韻が続いていく
料理との相性: 寒平目と柑橘のカルパッチョ、蕪のたき合わせ、白子のすり流し、葉山椒の佃煮、ホンモロコ揚げ、海老芋のおかきあげ、サザエのリゾット、甘鯛のクルスティアン、酢豚、トムヤムクン、ミモレット・ジュンヌ、クレープシュゼット、マロンクリームのミルフィーユ
飲み頃: 2021~2025年は、フレッシュな酸味と果実味のある味わいが続く。熟した香りを楽しむ為、大きめのグラスでゆっくりと温度変化を楽しみながら味わうことをお勧めする。2026~2030年は熟成により果実の香りが落ち着き、香ばしさや凝縮感が増して味わいの向上が期待できる。

2021/12/15

2020 プティ・マンサンワイン・データシートPDF(プリントに最適です)

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2020 第二楽章 ワイン・データシート

English

こころみ学園の葡萄畑では、1958年の開墾当初から、マスカット・ベーリーAを育ててきました。マスカット・ベーリーAは、20世紀初頭の著名な葡萄栽培家 川上善兵衛氏によって開発された葡萄品種で、2013年には、OIV(国際ブドウ・ワイン機構)にワイン用葡萄品種として登録されています。
ココ・ファーム・ワイナリーでは、この日本固有の葡萄品種マスカット・ベーリーAを60余年育ててきた経験を生かして、現在、3つの自家畑でマスカット・ベーリーAを栽培しています。こころみ学園の葡萄畑山頂の開拓園と、1980年代に佐野市赤見に開墾した葡萄畑と、2012年に開いたテラスヴィンヤードです。この3ヵ所の葡萄畑は、それぞれに特徴的な葡萄を実らせ、一言で表現するなら開拓園は鉱物的、赤見の葡萄畑は柔らかさや優しさ、テラスヴィンヤードはその中間といえるでしょう。場所ごとにまた年ごとに異なるそれぞれのマスカット・ベーリーAの葡萄の声に耳をすませて、「葡萄がなりたいワインになれるよう」、野生酵母や野生乳酸菌の力を生かして大切に醸造しています。
「2020第二楽章」は開拓園とテラスヴィンヤードのマスカット・ベーリーA 77%と、赤見葡萄園のマスカット・ベーリーA 23%から構成されています。葡萄の果粒を軸(じく)から外す徐梗は、一粒一粒手で行いました。熟した果実の味わいと複雑さを大切に、清澄・フィルター処理を行なっていません。ワインには豊かな花の香り、スパイス、果実など品種の特徴が十分に表れています。
このワインをお飲みくだされば、いろいろな楽曲の第二楽章に、たおやかな名曲が多いことを思い出していただけることでしょう。

テクニカル・データ
品種: マスカット・ベーリーA 100%
畑: 栃木県足利市田島、佐野市赤見 こころみ学園
収穫: 2020/09/29, 10/01, 14
収穫時の糖度(平均)約19.5°Brix
収穫方法:手摘み
醗酵: 葡萄を手除梗後ステンレスタンクに入れ、15℃の室温を保持しながら徐々に醗酵するよう促す。注意深くルモンタージュやピジャージュを行いながら、醗酵で出てきたアルコールによって果皮からの成分が程よく抽出されたことを確認後、プレス。その後、古樽内で野生乳酸菌によるMLF(マロラクティック醗酵)を続ける。
熟成: フランス産オークの古樽で7~8カ月熟成。
瓶詰: 澱引き後、清澄せず無濾過でビン詰。
ビン詰日: 2021/06/25   本数: 3,032 本 (750ml)
アルコール: 10.9%   酸度: 7.0 g/L.   残糖: 5.6 g/L.

 

このワインについて
テイスティング・
コメント:
イチゴ、ザクロ、ラズベリージャムに加えクローブ、フェンネルの香り。腐葉土や小豆、濡れた石のようなニュアンスも感じ複雑。口当たりは上品で丸みのある溶け込んだタンニンとフレッシュで伸びのあるやや高めの酸が凝縮感、旨味と共に広がっていく。
料理との相性: 生ハムと小蕪のサラダ、いぶりがっこクリームチーズのせ、白いんげん豆のカスレ、バーニャカウダ、椎茸のアヒージョ、メバルの煮付け、足利産トマトとトリッパの煮込み、すき焼き、マリナーラ、河豚の唐揚げ、焼き松茸、銀杏串、イチジクとフルムダンベールのロースト
飲み頃: 2022~2025年は、フレッシュな果実味のある味わいが続く。2026~2030年は、熟成により果実の香りが落ち着き、旨味や凝縮感が増して味わいの向上が期待できる。

2022/2/18

2020 第二楽章ワイン・データシートPDF(プリントに最適です)

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MV 協奏曲R ワイン・データシート

English

1950 年代、知的な障害を持つ中学⽣とその担任教師によって開墾された、こころみ学園の葡萄畑。現在、この急斜⾯の葡萄畑の中央で育てているのがノートン種(シンシアナ種)の葡萄です。また同じ⾃家畑で 1982 年に開墾された佐野市⾚⾒の葡萄畑ではタナ種等の⾚ワイン⽤葡萄を育てています。ココの⾃家畑に育つ葡萄は、⽇本の気候のなかで美味しいワインを造るために、世界中のワイン専⾨家からアドバイスを受け訪ね実際に葡萄を植えながら、試⾏錯誤を重ねて実った適地適品種の葡萄です。
「協奏曲R」は⾃家畑の⾚ワイン⽤葡萄品種からなるワインです。⾬の多い USA 東海岸のヴァージニアや中央部ミズーリ原産のノートン種、フランス南⻄部マディラン地⽅原産のタナ種、そしてプティ・ヴェルドー種。これらの健康で⾹り⾼い葡萄を慎重に収穫し野⽣酵⺟で醗酵させ、その後 3 種をブレンドしバランスを⾼め無清澄・無濾過でビン詰しました。気候変動の今⽇、こころみ学園の⾃家畑に育ち葡萄畑の麓の醸造場で飾り気なくつくった「協奏曲 R」。R はRed(英)、Rouge(仏)、Rosso(伊)の略。このワインを互いの良さを引き⽴てあって奏でる協奏曲のようにお楽しみいただけたら幸いです。

テクニカル・データ
品種: ノートン 72%
タナ 16%
プティ・ヴェルドー 12%
畑: 栃木県足利市田島、佐野市赤見 こころみ学園
収穫: 2019/10/03, 07 2020/10/06, 08, 12(ノートン)
2019/10/01 2020/09/18(タナ)
2020/09/10(プティ・ヴェルドー)

収穫方法:手摘み

醗酵: ノートンは3つの方法で仕込んだ。1つ目は、全房でステンレスタンクに入れ、約18℃でMC(マセラシオンカルボニック)を17日間行った後プレスした。2つ目は、全房でプレスをした後、約1週間~1カ月間醗酵させた。3つ目は手除梗した葡萄を益子焼の甕に移し、約10日間醸した後プレスした。タナは約1週間~1カ月半、醸し醗酵後プレス。プティ・ヴェルドーは、甕での醸し醗酵又はMCを約2週間行った後プレスした。
熟成: フランス産及びアメリカ産オークの古樽で約7~9カ月熟成。
瓶詰: 澱引き後ブレンドし清澄せず無濾過でビン詰。
ビン詰日:2021/06/24
本数2,047本(750ml)
アルコール:11.3 %   酸度:6.3 g/L.   残糖:5.3 g/L.

 

このワインについて
テイスティング・
コメント:
レッドチェリー、プラム、ざくろに加えジャスミン、ラベンダーの華やかな印象、さらにはスーボワ、ボタニカル、ドライポプリの香りが複雑に重なる。口当たりは上品で滑らかな酸と柔らかくバランスの取れたタンニンが、味わいを引き締め旨味を伴った長い余韻が続いていく。
料理との相性: トマトのお浸し、パプリカのマリネ、生春巻き、松茸と銀杏の炭火焼、鱧すき鍋、サルティンボッカ、ブーダンノワール、ジンギスカン、グリーンカレー、黒酢の酢豚、北京ダック、ニラレバ炒め、鴨シュウマイ、牛タンの塩焼き、シェーブル、ブルーベリーパイ
飲み頃: 2021年~2025年は、フレッシュでジューシーな果実味を味わえる。抜栓後1時間程度は香りの変化が大きいのでゆっくりと時間をかけて味わっていただきたい。2026年~2030年は 熟成により一体感が出て旨味が増し、味わい深くなる。

2021/12/07

MV 協奏曲Rワイン・データシートPDF(プリントに最適です)

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2017 NOVO DEMI-SEC ワイン・データシート

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陽は昇る、美しき泡立ち上る……「のぼ」は、ビン内二次醗酵方式で造られたスパークリングワインです。ビンの中で酵母が細かい泡をつくるこのビン内二次醗酵によって、過去数世紀にわたってフランスのシャンパーニュ地方をはじめ世界中で偉大なスパークリングワインが生み出されています。
ココ・ファーム・ワイナリーのスパークリングワイン「のぼ」は、こころみ学園の葡萄畑で、大切に育てられたリースリング・リオン種の葡萄から原酒(キュベ)を造ります。大量生産を行わず、澱をビン口に集めるルミュアージュも、澱を凍らせて抜くデゴルジュマンも、すべて手作業によるものです。
実はこのワイン、「リースリング・リオンはスパークリングワインにしてみたら面白いものになるのではないか」と思いつき、とりあえずは自分たちのために試しに造りはじめたものでした。ココ・ファーム・ワイナリーのみんなが泡のワインを飲むことが大好きだったのも忘れてはいけない理由です。「のぼ」は2種類。ドゥミセックとブリュットです。この2017のぼドゥミセックは、酸と甘さのバランスがとれたひかえめな甘さです。
2000年九州沖縄サミット晩餐会の席で、1996年のぼドゥミセックがサーヴィスされたことは、ほんとうに光栄なことでした。これからもこの名誉にお応えできるよう、私たちは常に初心を忘れず、さらに厳しく、その品質を維持していく覚悟でおります。

テクニカル・データ
品種: リースリング・リオン 98%、ヴィニョール 2%
畑: 栃木県足利市田島 こころみ学園
収穫: 2017/09/04, 05, 11, 15(リースリング・リオン)
2017/09/11(ヴィニョール )
収穫時の糖度(平均)約18.8°Brix
収穫方法:手摘み
醗酵: 葡萄を房のままプレスし、フリーランと低圧力で搾られた部分のみを使用。果汁をステンレスタンクに入れ、野生酵母で醗酵させる。ビン内二次醗酵は、特別に選別された乾燥酵母を添加して醗酵させた。
熟成: ステンレスタンクで澱とともに、約7カ月間熟成。
瓶詰: ビン内二次醗酵を経て、約36カ月酵母の澱と接触させながら熟成。
ビン詰日:2018/05/29 (ティラージュ) 2021/05/27(デゴルジュマン)
本数:499本   アルコール:11.5%   酸度: 7.2g/L.   残糖:20.4g/L.

 

このワインについて
テイスティング・
コメント:
グレープフルーツ、洋梨、八朔に加え、レモングラスや蜂蜜の香り。口当たりは柔らかく、上品な酸ときめ細やかなクリーム状の泡が口中に広がり、和栗やブリオッシュのような香ばしさに旨味を感じるボディと優しい甘みが重なり複雑。ほのかな苦みが全体を支え最後までしっかり味わいが続いていく
料理との相性: 生ハムとルッコラのサラダ、雲丹のフラン、枝豆と鶏ささ身の白和え、太刀魚の梅しそ巻き、う巻き卵、とうもろこしのリゾット、わかさぎのフリット、花山椒しゃぶしゃぶ、シェーブルチーズ、タルトタタン、マリトッツォ
飲み頃: 2021年~2023年 冷蔵庫や氷水でよく冷やして、すっきりとした味わいを楽しんだらゆっくりと温度を上げつつ、変化も楽しんでほしい。
2024年からは一体感が増し、味わいにも熟成感が出てくる。10年以上の長期熟成も可能。

2021/07/05

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