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ワイン・データシート

いまここ 赤 ワイン・データシート

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ボルドーは王様です。
これは疑いのないことです。ボルドーは凝縮感のある見事なワインを作り出す‘本場’と言ってもよいでしょう。その名はフル・ボディの力強い赤ワイン、高級、血統の代名詞ともなっています。その場所は起伏のある農場、綺麗に手入れされた庭、壮大なシャトー・・・
そんなボルドーのような王様に誰もがなりたいと思っています。人々はボルドーのようなワインをつくりたいがために、カベルネ・ソーヴィニョンやメルロといったボルドー品種を、国境を越え、遠く離れた自分の畑に移植し始めました。日本はその点では新入りなので、長い時間と経験が必要です。しかし、その経験を積むためつくられてきた日本のワインの多くが、ボルドーとは似つかない、味のないものでした。
私たちはそのボルドーの誘惑に負けませんでした。日本ではボルドー品種がいたる所で育てられていたので、作ろうと思えば作れたかもしれません。作る機会はいくらでもありました。しかし、なぜつくろうとしなかったのか。それは、良い葡萄に出会えなかったからです。よい葡萄だと聞いて実際畑に行ってみると、いつも不満が残りました。ほとんどの葡萄は味が単純で果実味やストラクチャーに欠けていました。
しかし、優れた栽培農家の葡萄に出会った時、チャンスを逃がしていたことに気づきました。私たちが好む日本のワインを生み出せる畑がそこにはあり、そしてその畑でつくられた葡萄を手に入れることができたのです。
結果は・・・? ぜひ、飲んでみてください。カベルネやメルロの果実味、ストラクチャー、樽熟の甘い香り・・・“ロッソ”はイタリア語で“赤”の意味ですが、このワインはボルドーやイタリアではありません。果実味と希望に満ち溢れた日本の赤ワインです。

テクニカル・データ
品種: カベルネ・ソーヴィニョン 42%  メルロ 41% その他(マスカット・ベイリーA セイベル13053 バルベラ ブラッククィーン ノートンなど)17%
畑: 山形県上山(CS,MER) 長野県高山村(CS,MER,BAR) 山梨県勝沼(MER,MBA)北海道乙部(SEI) 栃木県足利(MBA,NOR) 栃木県大平下(MBA) 栃木県岩舟(MBA)長野県安曇野(BQ)
収穫: 2012/9/16,27,28 10/2,3,5,8,9,10,12,14,16,18,20,22,23,25,26,27 11/1,5,26
醗酵: 完熟した葡萄をココ・ファーム・ワイナリーで選果して、より良い房のみを除梗しステンレスタンクに入れ、野生酵母で醗酵させる。十分に皮から成分を抽出するため、高めの温度を維持し、ルモンタージュしながら2週間から3週間醸す。その後マストを搾り、ワインを皮と種から分け、オークタンク、ステンレスタンクに移しマロラクティック醗酵を促す。
熟成: オークタンク、ステンレスタンクで8~9ヶ月熟成。
瓶詰: 軽く濾過して瓶詰
瓶詰日: 2013/6/12,13,14,19,20,21,26,27,28 本数:78,241本 (750ml) 9,089本(375ml)アルコール:11.6%   酸度: 0.54g/100 ml   残糖: 0.12%
このワインについて
テイスティング・
コメント:
「いまここ赤」は、香りはクランベリー、ラズベリー、ブラックベリー、カシスなどの果実とピーマン、土などの複雑な香りに加えて、ミントなどの清涼感も感じる。口当たりはライトで果実味豊かな印象。熟した果実の味わいとスパイスを感じ、程よい酸味と樽の風味が、このやさしいワインに、しなやかさと複雑味をあたえている。
料理との相性: 程よくコクのある料理:小羊の香草焼き、鴨のグリル、ローストポーク、焼鳥(たれ)
ミートソースのパスタ、トマトと茄子のチーズグラタン、ピザ、ハンバーグ
飲み頃: 今から2015年頃まで:熟成によって、よりなめらかで複雑なワインとなるでしょう。

2013/12/27

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