足利に生まれ生きた相田みつを氏の書をラベルにした「いまここ」。伝統的なボルドー品種であるメルロ種やカベルネ・ソーヴィニョン種、日本固有の葡萄品種マスカット・ベーリーAなど日本各地の葡萄栽培農家さんに大切に育てられた葡萄を、足利の醸造場で野生酵母で醗酵させました。MLF(マロラクテック醗酵)も野生乳酸菌によるものです。果実味、ストラクチャー、樽熟の香り、ここちよい渋み・・・優しく希望に溢れた赤ワインです。
いま、ここに在ることを大切に、この困難な時代を少しでも明るく、のんびり暮らしていきましょう。
テクニカル・データ | |
品種: |
メルロ 35% カベルネ・ソーヴィニョン 30% マスカット・ベーリーA 24% ドルンフェルダー 4% 甲州 4% 他 3% |
畑: |
長野県高山村 山形県上山 栃木県足利市、大平町 山梨県甲州市勝沼 北海道余市町 群馬県 |
収穫: |
2019/10/15, 16, 17 2020/09/29, 30 10/01, 13, 20 2021/09/14, 21, 30 10/07, 08, 11, 12, 14, 15, 18, 19, 22, 25, 26 収穫方法:手摘み |
醗酵: | 熟した葡萄を選果し、良い房だけを除梗後軽く破砕する。ステンレスタンク、オークタンクに入れ低温状態から徐々に醗酵するよう促す。ルモンタージュを行いながら、徐々にマストを温めてゆく。2、3日すると野生酵母による醗酵が自然に始まる。約1~2週間醸した後、醗酵により出てきたアルコールによって果皮や種子からの成分が程よく抽出されたことを確認後、プレス。木樽、オークタンクに移し野生乳酸菌によるMLF(マロラクティック醗酵)を促す。 |
熟成: | 木樽およびオークタンクで約5〜6カ月熟成。澱引き後、清澄せず、濾過を行った。 |
瓶詰: |
濾過を行いながらビン詰。 ビン詰日:2022/05/16〜20 アルコール:12.2% 酸度:5.1 g/L. 残糖:1.1g/L. |
このワインについて | |
テイスティング・ コメント: |
カシスやイチゴジャム、フルーツトマトの香りにナツメグ、クローブなどのスパイス、木炭やタバコ、カカオ、醤油などのニュアンスも加わり複雑。味わいは柔らかいアタックで、全体的に甘やかな果実味と酸がうまくまとまり、余韻に滑らかなタンニンとスパイスの味が続いていく。 |
料理との相性: | ニンジンとレーズンのラぺ、レモンハーブソーセージ、アランチーニ、ポーチドエッグ、蒸し鶏とパクチーのマリネ、鰤の照り焼き、焼き餃子、仔羊の香草パン粉焼き、ピーマンの肉詰め、豚バラ肉のカスレ、蛸とキャベツのアンチョビパスタ |
飲み頃: | 2025年までは、フレッシュな果実味のある味わいが続く。2026年からは、熟成により味わいにまとまりがでてきて、熟成感と香ばしさが増すだろう。暑い時期は少し冷やしても楽しめるフードフレンドリーなワイン。 |
2022/09/20
●2021 いまここ 赤ワイン・データシートPDF(プリントに最適です)