ボルドーは凝縮感のある見事なワインを造り出す”本場”です。世界中の人々が、国境を越え遠く離れた畑にカベルネ・ソーヴィニョンやメルロといったボルドー品種を移植してきました。日本の畑では長い時間が必要でしたが、私たちも山形、長野、山梨、栃木、茨城などの優れた葡萄栽培家のおかげで、素晴らしい葡萄に出会うことができました。“ロッソ”はイタリア語で“赤”の意味ですが、このワインはボルドーやイタリアではありません。果実味と希望に満ちた日本の赤ワインです。
テクニカル・データ | |
品種: |
カベルネ・ソーヴィニョン 36.9% マスカット・ベーリーA 28.8% メルロ 17.0% ブラック・クイーン 11.6% 富士の夢 2.8% その他 2.9% |
畑: |
山形県上山 長野県高山村 山梨県甲州市勝沼 栃木県栃木市大平 長野県松本 茨城県つくば |
収穫: |
2017/10/19,23, 26, 27(カベルネ・ソーヴィニョン) 2017/9/20, 27 10/5,10,18(マスカット・ベーリーA) 2017/9/11 10/6,7,8,9(メルロ) 2017/10/3(ブラック・クイーン) 2017/9/25(富士の夢) |
醗酵: | 熟した葡萄をココ・ファーム・ワイナリーで選果して、より良い房のみを除梗しステンレスタンクに入れ、野生酵母で醗酵させる。十分に皮から成分を抽出するため、高めの温度を維持し、ルモンタージュしながら約10~15日間醸す。その後マストを搾り、ワインを皮と種から分け、木樽、オークタンク、ステンレスタンクに移し野生乳酸菌によるMLF(マロラクティック醗酵)を促す。 |
熟成: | 木樽、オークタンク、ステンレスタンクで約4~6か月半熟成。 |
瓶詰: |
オリ引き後、清澄せずろ過しながらビン詰。 ビン詰日: 2018/04/11, 12, 13, 16, 17 本数: 56,987本(750ml) 17,000本(375ml) アルコール: 11.8 % 酸度: 0.55 g/100 ml. 残糖: 0.11 % |
このワインについて | |
テイスティング・ コメント: |
ラズベリー、イチゴ、ダークチェリー、ミントの香り、香木のようなスパイシーさもある。口中は、しなやかで、カシスやダークチェリーなどの果実と共に、ゴボウの様な土っぽさがあり、さわやかな酸味と軽やかな渋みが心地良い。おだやかな樽の風味、香ばしい余韻もある。 |
料理との相性: | チリコンカン、ゴボウとトリッパのトマト煮込み、ローストビーフ、アランチーニ、マグロの刺身、ブリの照り焼き、ざるそば(濃いめのめんつゆで)、肉じゃが、洋梨やプラムのコンポート、チョコレートケーキ、ブリーなどの白カビやウォッシュチーズ |
飲み頃: | 比較的、早くから楽しめるが、中くらいのグラスで空気に触れさせつつ、ゆっくり飲むことをおすすめする。暑い時期は、冷やし気味の方が心地良く感じるだろう。いい状態で保管できたら、5年から7年ほどでエッジがオレンジ色になり、まとまりがでてきて、熟成感と香ばしさが増すだろう。 |
2018/5/5
●2017 農民ロッソワイン・データシートPDF(プリントに最適です)