カテゴリー
ワイン・データシート

2012 オークバレル赤 ワイン・データシート

ワイン通のための本格的なワイン。オーク・バレル赤は、エキス分、パワー、複雑味に富んだ、長期熟成可能なワインです。力強く広がりのある、素晴らしい複雑味とバランスを備えたフルボディです。現在十分楽しめるワインであり、牛肉、子羊、鶏肉、鴨料理のディナーに最高のパートナーとなるでしょう。また、今後5年以上は熟成を続け、複雑さを増すことも間違いありません。

1989年、日本のこころみ学園の農夫たちによって、カリフォルニアに葡萄の苗木が植えられました。このワインは、カリフォルニアの良質な葡萄を原料として、こころみ学園のワイン醸造場ココ・ファーム・ワイナリーが、カリフォルニアの旧友マット・クラインさんに醸造を委託したワインです。ココ・ファーム・ワイナリーでしか扱っていないカリフォルニアワインをお楽しみください。

テクニカル・データ
品種: プティ・シラー カリニャン  ムールヴェードル  ジンファンデル    
畑: カリフォルニア
瓶詰: アルコール: 15.4 %  酸度: 0.59 g/100 ml. 残糖: 0.39 %
このワインについて
テイスティング・
コメント:
「2012オーク・バレル赤」は、コクがあり力強いフルボディの赤ワイン。チョコレートの甘い香り、シナモンのようなスパイス、プラムやプルーン、黒砂糖、タール、つぶ餡、ヴァニラ等の香ばしく甘い香りがある。
口に含むと力強くコクがあるが、やさしい口当たり。コンポートやドライフルーツの甘み、
プルーンやプラムの完熟した果実がたっぷり感じられる。まとまりがあり、洗練された上品な味わいとなっている。後味は心地よくやわらかな余韻が長く続く。
料理との相性: やや濃い、しっかりした料理:鰻の蒲焼、豚の角煮、ステーキ、鴨のロースト、チキンの照り焼き、バーベキュー、グアカモレ など。
飲み頃: 現在から2021年頃まで:現在も楽しめるが、熟成によってまろやかになり、より深く複雑で、芳醇なワインとなるだろう。

2016/10/10

2012 オークバレル赤ワイン・データシートPDF(プリントに適しています)

カテゴリー
ワイン・データシート

2003 長期熟成NOVO BRUT ワイン・データシート

「のぼ」は、過去数世紀にわたってフランスのシャンパン地方で培われてきた、本格的なシャンパン方式で造られたスパークリングワインです。日本の伝統的なブドウ品種から造られ、さわやかな辛口の、芯のある高貴なスタイルに仕上がっています。ワインは大量生産を行わず、すべて手作業でビン詰めされています。

実はこのワイン、「リースリング・リオンは、スパークリングワインにしてみたら面白いものになるのではないか」と思いつき、とりあえずは自分たちのために試しに造り始めたものでした。それにココ・ファーム・ワイナリーの全スタッフがシャンパンを飲むのが大好きだったのも、忘れてはいけない理由です。

1996年のぼドゥミセックが、2000年沖縄サミット晩餐会の席でサーヴィスされ、このワインは一躍脚光を浴びることとなりました。このことは、本当に光栄なことと感じております。そしてこれからもこの名誉にお応えできるよう、私たちはさらに厳しい管理体制のもと、その高い品質を維持していく覚悟でおります。

ビン内二次醗酵のスパークリングワインは酵母のオリとともに寝かせることで、長期熟成が可能になります。約12年間の熟成を経てリリースされたこのワインには、長い年月のみが醸し出すことのできる複雑さと奥深さが感じられます。

テクニカル・データ
品種: リースリング・リオン100%

畑: 栃木県足利市田島町

収穫: 2003/9/12, 17 
収穫時の糖度 18.9°Brix
醗酵: ブドウを房のままプレスし、フリーランと低圧力で搾られた部分のみを使用。果汁の清澄は小型で細身のステンレスタンクを用い、その後プルミエキュヴェ酵母を添加。15℃~17℃で醗酵させた後、古いフレンチオーク樽にオリ引き。
熟成: 25%は5ヶ月間、古樽で、残り75%は2ヶ月間古樽に入れた後、ステンレスタンクで熟成させた。1次醗酵終了後にティラージュビン詰し、ビン内での第2次醗酵が行われる間、145ヶ月間酵母のオリと接触させながら熟成。
瓶詰: ビン詰日: 2004/5/21 (ティラージュ) 2016/07/07 (ドサージュ) 本数: 44本
アルコール: 12.2 %   酸度: 1.08 g/100 ml.   残糖: 0.12 %

このワインについて
テイスティング・
コメント:
「2003のぼブリュット」は、シャンパン方式による辛口のスパークリングワイン。長期熟成による黄金色を呈するこのワインは、グラスのなかでクリ-ミーで細かな泡が絶え間なく立ちのぼる。蜂蜜、カスタードクリーム、グレープフルーツ、胡桃、ドライフルーツ、湿った石の香りがアロマを構成し、口当たりは熟成による滑らかさと香ばしさにレモンなどの柑橘系のものとミネラル系の刺激が混ざり、複雑な味わいを感じる。
料理との相性: 軽めの料理や和食など:生牡蠣、イクラのカナッペ、生ハム、中華風前菜、お寿司、真鯛のお造り、ハマグリの酒蒸し 、カレイの唐揚げ、白身魚の天ぷら、蕎麦せいろ
飲み頃: 長期熟成により今が飲み頃。

2016/08/26

2003 長期熟成NOVO BRUTワイン・データシートPDF(プリントに最適です)

カテゴリー
ワイン・データシート

2015 Ashicoco ワイン・データシート

English

Ashicoco は、私達のつくる最も親しみやすい白ワインです。アペリティフに良し、のんびりとした午後に1杯飲んでも良し、そしてどんな料理にも最適なワインです。その柔らかく、やさしい口当たりとフレッシュなハーブや花の香りは、ワイン初心者の方にはもちろんのこと、鋭い味覚の持ち主にも喜ばれるでしょう。
特別にセレクトした葡萄をブレンドしたワインには、果実の新鮮さが維持されています。ワインは甲州種を主体にデラウェア等によりアクセントを付けて仕上げました。また、余韻は少し甘く、丸みを帯び、典型的な甲州種の苦みが口中に爽やかさを残します。

和食全般と大変良く合います。気さくな当ワイナリーの顔としてお楽しみいただければ幸いです。

テクニカル・データ
品種: 甲州 94.9%    デラウェア 4.1%    その他1.0%
畑: 山梨県甲州市勝沼、山梨県穂坂
収穫: 2015/8/7, 13  9/8, 9, 16, 22, 24, 29 10/2, 4, 7, 21, 26
2013/10/12, 22 11/1

収穫時の糖度 15.4°Brix(平均)

醗酵: 傷んだ実や未熟な実を取り除き、除梗した後、やさしくプレスする。
甲州は果汁をハイパー・オキシデーションし、えぐみを柔らかくする。オリを沈め、澄んだジュースをステンレスタンクに移し、野生酵母で醗酵。甘味と酸味のバランスがちょうど良いタイミングでタンクを冷却して、醗酵を止める。
熟成: ステンレスタンクにオリ引きし、低温で約5ヶ月熟成。清澄せず、ろ過してビン詰。
ビン詰: ビン詰日: 2016/03/07, 08, 09, 10 本数: 38,564本(750ml) 11,542本(375ml)
アルコール:10.5 %   酸度: 0.71 g/100 ml.   残糖: 0.91 %
このワインについて
テイスティング・
コメント:
「2015Ashicoco」は、やや甘口の白ワイン。色調は淡いレモンイエロー、香りはりんごやグレープフルーツ、びわ、洋ナシと爽やかに広がる。味わいは、穏やかな甘味、柔らかな酸味でグレープフルーツやびわのような風味を感じる。そして後味には甲州種らしいビターな印象があり、ワインを引き締めている。
料理との相性: まろやかで程よくコクのある料理:おでん、蛤のワイン蒸し、青梗菜のクリーム煮、湯豆腐、鰯と松の実のスパゲッティー、モッツァレラ・チーズ、海老しんじょなど。
飲み頃: 現在から2018年頃まで若くフレッシュな味わいを楽しめる。
また、長期間熟成しても奥深い味わいになるだろう。

2016/05/30

2015 Ashicocoワイン・データシートPDF(プリントに適しています)

カテゴリー
ワイン・データシート

MV 山のプティ・マンサン ワイン・データシート

“こころみシリーズ”可能な限りベストなワインを作ろうという私たちの新しい試みです。異なる畑の様々なブドウを使用したこの限定発売プログラム。この私たちの“試み”をぜひお試しください。

「適地適品種」この言葉はココのワイン造りにおいて重要なキーワードのひとつです。
2006年足利に植えたプティ・マンサンは足利の気候風土によく適合し、その個性を発揮しています。

この葡萄を山形県上山の契約農家に栽培をお願いしようと思ったとき、迷いもありました。
なぜなら現在上山で栽培されているワイン用葡萄、シャルドネ、メルロ、カベルネ・ソーヴィニョンのどれもが土地に適したすばらしい質のものですし、うまくできるかも分からない新しい品種にチャレンジするのは本当に大変なことだからです。
今回も高みを目指し、一緒に一歩一歩登ってくれる契約農家には本当に感謝しています。

結果プティ・マンサンは、山形県上山の気候風土にも適合し、しっかりと完熟しました。
その葡萄を丁寧に醸造し、出来上がったワインは豊かな酸と長い余韻が感じられます。

テクニカル・データ
品種: プティ・マンサン
畑: 山形県上山 尾形畑・木村畑
収穫: 2013/10/24
2014/10/30
収穫時の糖度24.3°Brix(平均)
醗酵: 房ごと葡萄をやさしくプレスして、ステンレスタンクに入れる。
葡萄の香りを逃がさないように18℃位で約1ヶ月(2013)または13 ヶ月(2014)、野生酵母で醗酵させた。
熟成: 醗酵終了後、ステンレスタンクで24ヶ月間熟成後(2013)、オリ引き・ブレンドし、清澄なしでビン詰。
ビン詰: ビン詰日: 2015/12/25    本数: 660 本 (750ml)
アルコール: 11.2 %  酸度: 0.87 g/100 ml  残糖: 2.17 %
このワインについて
テイスティング・
コメント:
「MV山のプティ・マンサン」は、パイナップル、グレープフルーツ、はちみつなどきれいな香りが感じられる。口に含むとトロピカルフルーツを感じさせる豊かでフレッシュな酸が、かりんやはちみつなどのニュアンスとともに口いっぱいに広がる。しっかりした酸と甘味、穏やかな発泡がバランスを取りながら、爽やかかつ長い余韻をつくっている。
料理との相性: 牡蠣フライタルタルソース、鱚(きす)のてんぷら(塩とレモンで)、ハニーマスタードチキンパイナップル入り酢豚、フルーツサラダ、マーマレードのスペアリブ、ちらし寿司
飲み頃: 今すぐでも、2020年頃までも美味しく召し上がれます。時間が経つにつれて円熟した奥深いワインとなるでしょう。

2016/10/14

MV 山のプティ・マンサンワイン・データシートPDF(プリントに適しています)

カテゴリー
ワイン・データシート

2015 雲の時間 ワイン・データシート

 “こころみシリーズ”は可能な限りベストなワインを造ろうという私たちの新しい試みです。異なる畑の様々なブドウを使用したこの限定発売プログラム。この私たちの“試み”をぜひお試しください。
 今回のこころみシリーズは、北海道余市の藤澤農園に2011年に新しく植えられたソーヴィニヨン・ブラン、
ゲヴェルツ・トラミナー、ピノ・グリ、荒農園のケルナーからできました。
 これらの品種を栽培してみたいと言われた時は驚きましたが、藤澤さんのチャレンジ精神をうれしく思いました。
余市では栽培例の少ないこれらの品種を新しく始めるのは勇気のいることですし、困難を伴うことですから。私たちは北海道の別のエリアでのこれらの品種の出来具合を見ていたので、余市でもうまくいくであろうという予想はしていましたが、実際にやってみないと分からないというのが本音で、このやってみなければ分からないことをやってみるのがこころみシリーズのテーマでもあります。樹もまだ若いですし、この私たちのぶどうでのワインづくりの経験もまだ
足りませんが、これらのブドウとそのワインの可能性を大いに感じています。
 余市でのこの新しいチャレンジからできたワインを是非楽しんでみて下さい。ゆったりと流れる雲を見ているような「こころみシリーズ 雲の時間」です。ワインの名前は、萩原朔太郎の散文『四季』1936年のなかの「雲を見てゐる
自由の時間」という言葉からイメージをいただきました。ラベルの空はこころみ学園の葡萄畑の空を写真にとって
そのままラベルのバックにしてみました。

テクニカル・データ
品種: ソーヴィニョン・ブラン 62.7%、ゲヴュルツトラミナー 14.1%、ピノ・グリ 11.8%、
ケルナー 11.4%
畑: 北海道余市郡余市町登  藤澤農園(ソーヴィニョン・ブラン、ゲヴュルツトラミナー、ピノ・グリ)
北海道余市郡余市町美園 荒農園(ケルナー)
収穫: 2015/10/12
収穫時の糖度: 21.0°Brix(平均)
醗酵: 選果したぶどうを房ごとプレス、葡萄の香りを逃がさないように、ゆっくりと野生酵母で醗酵。2015年はすべての品種を1つのタンクで混醸。短期間のオリづけの後、無清澄・無ろ過でビン詰め。
ビン詰: ビン詰日: 2015/05/31 本数: 135本 (750ml)
アルコール: 12.1 %   酸度: 0.62 g/100 ml   残糖: 0.18 %
このワインについて
テイスティング・
コメント:
「こころみシリーズ 2015 雲の時間」は、ライチ、パッションフルーツ、黄桃、蜂蜜 白い花やハーブの香り。口に含むと、洋ナシ、ライチ、メロン、グレープフルーツなどフレッシュな果実を感じる。口当たりはやわらかく、複雑で、金柑のようなほろ苦さが余韻を引き締める。
料理との相性: ムール貝の白ワイン蒸し、葡萄の新芽フリット、青パパイヤのサラダ、鯛のカルパッチョ、焼き魚のレモン添え、ボンゴレビアンコ、シェーブルチーズ、ブリオッシュ
飲み頃: 今すぐでも、2018年頃までも美味しく召し上がれます。もちろん、長期熟成も可能です。円熟した奥深いワインとなるでしょう。

2016/08/26

2015 雲の時間ワイン・データシートPDF(プリントに適しています)

カテゴリー
ワイン・データシート

2012 オークバレル白 ワイン・データシート

「オーク・バレル白」は、樽熟成により造られるなめらかで上品な白ワインで、お手頃な価格でありながら複雑味を備えています。
十分に熟した葡萄のみが注意深く選果され、丁寧に圧搾されます。オーク・バレル白の原料葡萄に、私たちはシャルドネ(ブルゴーニュ地方の代表的な品種)を選びました。その風味に富んだ果汁はすぐにフランス産オーク樽へ移されて、樽内で醗酵、ワインとなるのです。
樽は、伝統的なワインの醗酵及び熟成のための容器で、その起源は少なくとも数百年前にさかのぼります。
その何千年も前にワインメーカーによって報告されている樽の効果とは、現在もほとんど変わっておらず、木製の樽を使うことによりワインにはヴァニラ、クリーム、スパイスなどの豊かな風味が与えられ、自然のままの酸味はなめらかになります。
樽熟成の後、樽から軽くオリ引きをして、ブレンドをします。ビン詰め前には、ろ過を施してワインを清澄、味わいを安定させて、このような洗練された華やかな辛口白ワインにまとめ仕上げるのです。

テクニカル・データ
品種: シャルドネ 100%
畑: カリフォルニア
ビン詰: アルコール: 14.40%   酸度: 0.67 g/100 ml 残糖: 0.95%
このワインについて
テイスティング・
コメント:
「2012オーク・バレル白」は、樽熟成によるエレガントで力強い辛口白ワイン。色調は淡いレモン色で、桃、メロン、パイン、グレープフルーツなど豊かな果実味によるフレッシュな印象にオークからくるヴァニラやシナモンなどのスパイスが複雑さを加えている。口当たりにしっかりとしたコクがあり、ライムのような爽やかな酸味が若々しさを醸しだし、余韻も長い。
料理との相性: 程よくコクのある料理:白身魚の西京味噌焼き、銀杏焼き、ラビオリのクリームソース、海老天ぷら
飲み頃: 現在から3~5年後:現在楽しめるが、熟成によってまろやかになり、より深く複雑で、芳醇なワインとなるでしょう。

2016/08/02

2012 オークバレル白ワイン・データシートPDF(プリントに適しています)

カテゴリー
ワイン・データシート

2015 Noumin Rosso Wine Details

Japanese

Noumin Rosso is our basic red, a soft, fruity, eminently drinkable dry red wine made from a variety of grapes grown throughout Japan. The backbone of the blend is typically a mixture of Merlot and Cabernet Sauvignon from Yamagata-grown grapes, and other grapes to provide aromatic lift.
Regardless of the blend in a given year, the wine is always a balanced, fruity, approachable wine capable of pairing with hamburgers, roast chicken, are grilled pork.

TECHNICAL DATA
VARIETY Merlot 43.3 % Cabernet Sauvignon 23.3 %
Muscat Bailey A 22.9 % Black Queen 3.8 %
The others 6.7 %
VINEYARD Yamagata, Yamanashi, Nagano, Hokkaido, Tochigi, Saitama
HARVEST
DATE
8th 9th 10th 13rd 17th 18th 20th 21st 22nd 28th 30th October 4th November 2014
29th 30th September 1st 2nd 5th 6th 7th 12nd 13th 16th 20th 21st 23rd 25th 26th October 2015
Brix @the Harvest(average): 20.0°Brix
BOTTLING Bottled on: 8th 9nd 10th 11st 13th 15th June 2016
The number of bottles : 56,097(750ml)11,520(375ml)

ANALYSIS
DATA
Alcohol: 12.2 %   Total acidity: 0.58 gm/ 100 ml.   Residual Sugar: 0.15 %

30/May/2016

2015 Noumin Rosso Wine Details PDF

カテゴリー
ワイン・データシート

2015 農民ロッソ ワイン・データシート

English

ボルドーは王様です。
これは疑いのないことです。ボルドーは凝縮感のある見事なワインを作り出す‘本場’と言ってもよいでしょう。その名はフル・ボディの力強い赤ワイン、高級、血統の代名詞ともなっています。その場所は起伏のある農場、綺麗に手入れされた庭、壮大なシャトー・・・そんなボルドーのような王様に誰もがなりたいと思っています。人々はボルドーのようなワインをつくりたいがために、カベルネ・ソーヴィニヨンやメルロといったボルドー品種を、国境を越え、遠く離れた自分の畑に移植し始めました。日本はその点では新入りなので、長い時間と経験が必要です。しかし、その経験を積むためつくられてきた日本のワインの多くが、ボルドーとは似つかない、味のないものでした。
私たちはそのボルドーの誘惑に負けませんでした。日本ではボルドー品種がいたる所で育てられていたので、つくろうと思えばつくれたかもしれません。作る機会はいくらでもありました。しかし、なぜつくろうとしなかったのか。それは、良い葡萄に出会えなかったからです。
しかし、優れた栽培農家の葡萄に出会った時、チャンスを逃がしていたことに気づきました。私たちが 好む日本のワインを生み出せる畑がそこにはあり、そしてその畑でつくられた葡萄を手に入れることができたのです。
結果は・・・? ぜひ、飲んでみてください。カベルネやメルロの果実味、ストラクチャー、樽熟の甘い香り・・・
“ロッソ”はイタリア語で“赤”の意味ですが、このワインはボルドーやイタリアではありません。果実味と希望に満ち溢れた日本の赤ワインです。

テクニカル・データ
品種: メルロ 43.3%、カベルネ・ソーヴィニヨン 23.3%、マスカット・ベイリーA 22.9%
ブラック・クイーン 3.8%、その他 6.7%
畑: 山形県上山、山梨県甲州市勝沼、長野県高山村、栃木県大平、栃木県足利市田島、長野県安曇野、山梨県穂坂、長野県須坂、北海道余市、栃木県佐野市赤見、埼玉県比企郡滑川町
収穫: 2014/10/8, 9, 10, 13, 17, 20, 21, 22, 28, 30  11/4
2015/9/29, 30  10/1, 2, 5, 6, 7, 12, 13, 16, 18, 20, 21, 23, 25, 26
収穫時の糖度: 20.0°Brix(平均)
醗酵: 熟した葡萄をココ・ファーム・ワイナリーで選果して、より良い房のみを除梗しステンレスタンクに入れ、野生酵母で醗酵させる。十分に皮から成分を抽出するため、高めの温度を維持し、ルモンタージュしながら1週間から2週間醸す。その後マストを搾り、ワインを皮と種から分け、オークタンク、ステンレスタンクに移し野生乳酸菌によるMLF(マロラクティック醗酵)を促す。
熟成: オークタンク、ステンレスタンクで約7ヶ月半熟成後、軽くろ過してビン詰。
瓶詰: ビン詰日: 2016/6/08, 09, 10, 11, 13, 15 本数: 11,520本(375ml) 56,097本(750ml )
アルコール: 12.2 %   酸度: 0.58 g/100 ml   残糖: 0.15 %
このワインについて
テイスティング・
コメント:
「2015農民ロッソ」は、香りはクランベリー、ラズベリー、ブラックベリー、カシスなどの果実と、土などの複雑な香りに加えて、ミントなどの清涼感も感じる。口当たりはライトで果実味豊かな印象。熟した果実の味わいとスパイスを感じ、程よい酸味とほのかな樽の風味が、このやさしいワインに、しなやかさと複雑味をあたえている。
料理との相性: 程よくコクのある料理:小羊の香草焼き、鴨のグリル、ローストポーク、焼鳥(たれ)
ミートソースのパスタ、トマトと茄子のチーズグラタン、ピザ、ハンバーグ
飲み頃: 今から2019年頃まで:熟成によって、よりなめらかで複雑なワインとなるでしょう。

2016/06/14

2015 農民ロッソワイン・データシートPDF(プリントに適しています)

カテゴリー
ワイン・データシート

2015 Here Comes The Moon Wine Details

Japanese

Here Comes the Moon is made from the Kerner grape, a variety relatively unknown to most. It was developed in Germany in the 1950s and is grown to produce outstanding wines in Germany, Austria, northern Italy, and Japan’s northernmost island of Hokkaido.
From the first time we attempted making wine from Hokkaido-grown Kerner we’ve been taken with the tremendous potential that the grape holds. It is marked by an intensity of fruit, strong aromatics, and a crisp spine of acid.
Kerner perhaps reaches it ultimate expression in the coastal hillsides of Yoichi, an hour’s drive west of Sapporo. Cooking ocean breezes and fertile, iron-rich soils combine to infuse the wines with an extra depth of flavor. The grapes for this wine were grown by Mr. Fujisawa, Mr.Konishi and Mr.Ara,.
Mr. Fujisawa, Mr.Konishi and Mr.Ara performed their magic, turning out grapes with powerful aromas, sturdiness of body, and a beautiful acidic snap.
Careful pressing, fermentation using wild yeasts, and a post-fermentation aging period in stainless steel has yielded a powerful wine showing to great effect Kerner’s fruit profile.

The origin of the wine’s name, Here Comes the Moon, is from a late Edo Period poem which encourages wisdom, patience, and acceptance…
“One should wait for the rising of the moon, yet should not chase after the falling flower petals”.

TECHNICAL DATA
VARIETY Kerner 100%
VINEYARD Nobori District, Yoichi, Hokkaido, Japan
HARVEST
DATE
18th, 25th October 2015
Brix @the Harvest(average): 21.7°Brix

BOTTLING Bottled on: 18th May 2016
The number of bottles :3,238 (750ml)
ANALYSIS
DATA
Alcohol: 12.0 %   Total acidity:0.80 g/ 100 ml   Residual Sugar: 1.52 %

06/Jul/2016

2015 Here Comes The Moon Wine Details PDF

カテゴリー
ワイン・データシート

2015 月を待つ ワイン・データシート

English

ケルナーはそれほど知られていない葡萄かもしれませんが、1950年代にドイツで開発された品種です。
ドイツ、オーストリア、また北海道でつくられています。
私たちはケルナーが持つ、華やかな香り、瑞々しい酸、豊かなフルーツを生かしたワインをつくりたいと思い、余市に葡萄を求めました。

「2015月を待つ」は、余市の葡萄栽培家の藤澤さん、小西さん、荒さんの畑で収穫されたケルナーから出来ました。

2015年、藤澤さん、小西さん、荒さんのケルナーは、おいしい酸味と豊かな香りを持つ、良い葡萄になりました。そんなケルナーのフルーツの力を逃がさないようにするため低温~中温で醗酵させ、フレッシュさを維持するため短期間のタンク熟成後、ビン詰しました。その結果、果実味豊かで、酸味のある味わいのワインができました。

あの大震災の後、こんな言葉に出会いました。
「出る月を待つべし、散る花を追うことなかれ」江戸時代、清貧の儒学者、中根東里(1694~1765)が佐野にひらいた村塾の壁書(磯田道史著「日本人の叡智」新潮新書より)。
“Here Comes The Moon:ほら、月が顔を出すよ”という歌もありました。
さあ、ご一緒に昇るお月さまを待ちましょう。
この自然の酸味と真のエレガンスを感じる香り高きワインを、ゆっくり楽しみながら。

テクニカル・データ
品種: ケルナー 100%
畑: 北海道余市郡余市町登
収穫: 2015/10/18, 25 収穫時の糖度: 21.7°Brix
醗酵: 葡萄を選果した後、やさしくプレスして得られた果汁をステンレスタンクに入れ、約16~20℃の温度で野生酵母によって約4~6ヶ月間ゆっくりと醗酵させた。
ビン詰: オリ引き後、ろ過しながらビン詰。

ビン詰日: 2016/05/18 本数: 3238 本(750ml)
アルコール: 12.0 %   酸度: 0.80 g/100 ml   残糖:1.52 %

このワインについて
テイスティング・
コメント:
「2015月を待つ」は、八朔、グレープフルーツ、蜜リンゴ、ライムの香りを感じさせる。
口当たりはふくらみがあり、芯があり、力強い。また、ライム、白桃、紅茶の風味を感じる。しっかりとした酸味、フレッシュなシトラスフレーバーがバランス良く、長い余韻を作り出している。
料理との相性: 青魚の寿司、ポークチョップのアップルソース、ソーセージとマッシュポテト、鮪と葱の白味噌仕立て、鶏肉の紫蘇ロール、梅紫蘇巻、杏子のコンポート・サワークリーム添え、蕪の蟹あんかけ
飲み頃: 現在から2023年頃まで:長期熟成が可能。円熟した奥深いワインとなるであろう。

2016/07/17

2015 月を待つワイン・データシートPDF(プリントに適しています)