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2017 zweigelt Wine Details

Japanese

Zweigelt?….. Zweigelt????
What is it? How does one pronounce it?
The Zweigelt grape variety certainly has it’s share of identity problems. It is not very well known outside of some tiny corners of the wine world. And it’s name—rather clunky and unpoetic—doesn’t help attract followers. “Pinot noir” and “Chardonnay” sound delicious, mellifluous and rounded as the names roll off the tongue. Say “Zweigelt” and it sounds like you’re choking on a fish bone.
Which is all too, too unfortunate. Because Zweigelt (some call it “Zwei” to save time) is a very high quality red wine grape, uniquely suited to making wines of depth in the cold north of Hokkaido. The grape variety comes from Austria, where it was developed in the early 1900s by one Dr. Zweigelt (how’d you like to go through life with THAT name!). What Dr. Zweigelt was hoping to achieve via grape breeding we can only guess, but by crossing the St. Laurent and Blaufrankisch grape cultivars he ended up with an early ripening variety that yields (when done well) wines with excellent fruit, structure, color and aroma.
The 2017 COCO TOARU ZWEIGELT is our inaugural attempt with this wine from new vineyards planted in Yoichi’s Nobori sub-region. It is actually a blend of two vineyards…. The NAKAGAWA vineyard is “hidden” among a series of hills in Nobori’s northeast sector, a very sheltered spot with sandy soils and little wind. The KONISHI vineyard is in a far more exposed site, a hilltop overlooking the town of Yoichi and the Japan Sea.
In the cellar, in keeping with the Coco Toaru philosophy, the grapes were lightly crushed, fermented with wild yeasts at moderate temperatures, pressed gently, and then aged in a mix of wooden barrels and small-volume stainless steel tanks.
Nothing is added to the wine except a modicum of sulphur dioxide at bottling, and nothing is removed as we avoid the use of damaging filtration equipment.
We hope you enjoy our attempt at a Coco Toaru Zwei. We had great fun making the wine, and are encouraged by the results. A Votre santé!

TECHNICAL DATA
VARIETY Zweigelt 100 %
VINEYARD Nobori district, Yoichi, Hokkaido
HARVEST
DATE
20th~24 th October 2017, 19th~22th October 2017
BOTTLING Bottled on: 19th, 20th Aug 2018
The number of bottles: 5,547 (750ml)
ANALYSIS
DATA
Alcohol: 11.9 %
Total acidity: 0.55 g/ 100 ml.
Residual Sugar: 0.04 %

26/Dec/2019

2017 zweigelt Wine Details PDF

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2017 こことあるシリーズ ツヴァイゲルト ワイン・データシート

English

Zweigelt、Zweigeltrebe・・・「ツヴァイゲルト」または「ツヴァイゲルトレーベ」とも呼ばれるこの葡萄品種は、「ピノ・ノワール」や「シャルドネ」が言いやすく美味しそうなのに比べ、少々言いにくい葡萄名です。この葡萄は1922年にツヴァイゲルト博士によりオーストリアの研究所で、サンローランとブラウフレンキッシュという葡萄を交配して開発されました。早い成熟でありながら収量も穫れ、なかなか魅力的なこの「ツヴァイゲルト」は、現在オーストリアで広く栽培されています。私たちもこの「ツヴァイゲルト」をとても大切に思っています。農産物であるワインは気候変動の影響を受けやすいにもかかわらず、寒い北海道でも高品質で深みのある赤ワイン造りを可能にする重要な葡萄だからです。
「こことあるシリーズ 2017ツヴァイゲルト」は、登地区の最北の丘の穏やかな風が通るひっそりとした中川農園と、余市の町と日本海が見渡せる丘のてっぺんの小西農園の、二つの畑のツヴァイゲルト種の葡萄からつくられました。2017年、余市は秋に過剰な雨に見舞われ、葡萄の成熟が難しく、熟した健全果を得るのに十分なケアと忍耐が必要でした。醸造場では、これらの畑で収穫した葡萄を軽く潰し、穏やかな温度で野生酵母により醗酵させ、優しくプレスし、木の小樽や小さなステンレスタンクで熟成させました。ビン詰時のごく僅かな亜硫酸の添加を除き何も加えず、濾過も行っていません。
なかなか難しい年でしたが、可能性に溢れたこのようなワインをつくれたことを嬉しく思います。

テクニカル・データ
品種: ツヴァイゲルト 100%
畑: 北海道余市郡余市町登 中川農園、小西農園
収穫: 2017/10/20~10/24(中川農園)
2017/10/19~10/22(小西農園)
醗酵: 葡萄を細心の注意を払って選別した後、除梗。ステンレスタンクに入れ、脈動ポンプにより物理的なダメージを抑えたルモンタージュ(たまにバケツリレー)を行いながら、約25℃で3週間醸し醗酵を行った。野生酵母による醗酵後、野生乳酸菌によりMLF(マロラクティック醗酵)を行った。低圧で搾り、常温沈殿後に澱引きした。
熟成: ステンレスタンク(3割)とオーク樽(7割、フレンチオーク)で14カ月の熟成。
瓶詰: 澱引き、ブレンド、少量の亜流酸塩添加後、無清澄・無濾過にてビン詰。
ビン詰日:2018/08/19, 20   本数:5,547本(750ml)
アルコール:11.9 %   酸度:0.55 g/100 ml.   残糖:0.04 %
このワインについて
テイスティング・コメント: レッドチェリー、ブラックベリー、プルーンのジャムなどの果実、ローズヒップやシダなど清涼感のある香りに加え、オレガノや黒胡椒のホールなどのスパイシーさもある。熟した柔らかい口当たりで引きしまったタンニンもなじみ滑らかな余韻が続いていく。
料理との相性: レンズ豆のサラダ、マグロのミキュイ グロセイユビネガー、エゾシカのロース肉ステーキ、ジビエ肉のテリーヌ、ターフェルシュピッツ、スパゲッティ・ボロネーゼ、チェダーチーズとドライフルーツの盛り合わせ、ブルーチーズ、ザッハトルテ、アプリコットのタルト
飲み頃: 2019年~2027年は、長期熟成が可能。熟成により複雑性と持続性が増して、味わいの向上が期待できる。抜栓後すぐに香りが開き、数時間は香りの変化が大きいのでゆっくりと時間をかけて味わっていただきたい。

2019/12/26

2017 こことあるシリーズ ツヴァイゲルトワイン・データシートPDF(プリントに最適です)

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2018 雲の時間 ワイン・データシート

今回のこころみシリーズは、北海道余市のソーヴィニョン・ブラン、ゲヴュルツトラミナー、ミュラー・トゥルガウ、ピノ・グリなど、冷涼な気候に適したいろいろな白ワイン用葡萄からつくられています。ベテランの藤澤さんにこれらの品種を栽培してみたいと言われた時は驚きましたが、そのチャレンジ精神をうれしく思いました。余市では栽培例の少ないこれらの品種を新しく始めるのは勇気のいることです。藤澤さんを中心に、才川さんや相馬さんたち、熱心な農家さんたちのおかげで、「2018雲の時間」が誕生しました。ソーヴィニョン・ブランをはじめ、樹もまだ若いです。そして、この葡萄でのワインづくりの経験もまだまだ足りませんが、これらの葡萄とそのワインの可能性を大いに感じています。 余市でのこの新しいチャレンジからできたワインをぜひ楽しんでみてください。ゆったりと流れる雲を見ているような「こころみシリーズ 雲の時間」です。ワインの名前は、萩原朔太郎の散文『四季』1936年のなかの「雲を見てゐる自由の時間」という言葉からイメージをいただきました。

テクニカル・データ
品種 ソーヴィニョン・ブラン 85%
ゲヴュルツトラミナー 7%
ミュラー・トゥルガウ 4%
ピノ・グリ 4%
北海道余市 藤澤農園、才川農園(ソーヴィニョン・ブラン)
北海道余市 相馬農園、藤澤農園(ゲヴュルツトラミナー)
北海道余市 相馬農園(ミュラー・トゥルガウ)
北海道余市 藤澤農園(ピノ・グリ)
収穫 2018/10/15,19(ソーヴィニョン・ブラン)
2018/10/10,15(ゲヴュルツトラミナー)
2018/10/10(ミュラー・トゥルガウ)
2018/10/15(ピノ・グリ)
収穫時の糖度(平均):約23°Brix
醗酵 選果した葡萄を房ごとプレスした。葡萄の香りを逃がさないように、ゆっくりと野生酵母で醗酵した。
熟成 ステンレスタンクで約6カ月熟成。
瓶詰 澱引き後、無濾過・無清澄でビン詰。
ビン詰日:2019/06/13 本数:516本(750ml)
アルコール:13.3%   酸度:0.58 g/100 ml   残糖:0.1%
このワインについて
テイスティング・コメント 細かい泡が勢いよく立ち昇り、青りんご、グレープフルーツ、ユリの花、レモングラスの香りがひろがる、さわやかな伸びのある酸とともに余韻には少し甘みも感じられ控えめな深みを与える苦みとのバランスも良い。泡が無くなると酸と厚みが増し、黄色い果実やハーブの印象も見つけやすくなる。
料理との相性 アンチョビ入りグリーンオリーブ、サーモンカルパッチョ(ディルを添えて)、青パパイヤのサラダ、ムール貝の白ワイン蒸し、ワカサギのフリット、鱈のブランタード、皮付き豚バラ肉の塩あぶり焼き、ヴァイスヴルスト、ブリオッシュ、マンステール
飲み頃 2020年~2022年 フレッシュな果実味のある味わいが続く。
2022年~2025年 熟成により華やかな香りが落ち着き一体感が出てくる。

2019/12/10

2018 雲の時間ワイン・データシートPDF(プリントに最適です)

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2018 ヤッテンベホワイト ワイン・データシート

Yattembeh(やってんべ)は、足利の方言で「やってみよう」という意味です。1989年に「やってんべ 精神」を携えたこころみ学園の農夫達が、カリフォルニアに葡萄の苗木を植えました。「ヤッテンベ・ホワイト」は、こころみ学園の旧友マット・クラインさんが現地の葡萄で醸造したココだけのカリフォルニアワインです。
「ヤッテンベ・ホワイト」は、数種の異なる葡萄からの幾つもの果実味やアロマのキャラクターを、バイキングのように取り合わせています。結果として、ワインは軽く清々しい印象を残しながら、柔らかく甘やかでリッチな味わいとなっています。注意深い管理のもと醗酵・熟成されることで、もぎたての果実のように香り高く、熟したブドウの持つ自然の良さをすべて備えたワインとなるのです。
ワインづくりに関し、醗酵から熟成に至る様々な場面において、常に最適な醸造技術を用いています。その結果は、ワイン自身が雄弁に語っています。これは贅沢で本格的なワイン、しかし何より飲んで楽しいワインであると。

テクニカル・データ
品種: ソーヴィニョン・ブラン、シャルドネ、マスカット・カネッリ、セミヨン
畑: カリフォルニア
収穫: 2018
瓶詰: アルコール:13.5%   酸度:0.58g/100 ml.   残糖: 0.16%
このワインについて
テイスティング・
コメント:
グレープフルーツ、白桃、ネクタリンの香りに加え、ハーブ、ミント、グリーンアスパラガスなど清涼感のあるさわやかな印象。 味わいは滑らかで、フレッシュな細かい酸を充分に感じられ柑橘の皮のような苦みをアクセントにやや長めの余韻が続いていく。
料理との相性: ゆで豚と葉野菜のサラダ、生春巻き、ホワイトアスパラガス オランデーズソース、ヒラメの握り、鶏ムネ肉のショーフロア、サーモンとキノコのクリームシチュー、とうもろこしのかき揚げ、ナムル、カマンベール、モンドール、洋ナシのコンポート、タルトタタン
飲み頃: 2019~2021年 フレッシュな果実味のある味わいが続く。
2022~2025年 熟成により一体感が増して滑らかさや香ばしさが出てくる。

2019/12/05

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2017 Dai-Ichi Gakusyo Wine Details

Japanese

Coco Farm’s Dai Ichi Gakusyo is a true meeting of East and West. With this wine, the Japan-only hybrid grape variety Muscat Bailey A is treated with the respect it deserves: organically farmed on steep, low-yielding mountain sites, the grapes are vinified in a very (European) traditional style, fermented with wild yeasts, aged in small oak casks, and bottled without filtration.
The resulting wine allies the strongly floral characters of the grape with the earthy, complex elements of winemaking to produce a singular product. The wine’s aromatic power, relative lightness on the palate and strong core of acidity make this wine natural with poultry dishes. We especially like it with tea-smoked duck dressed with a berry-based sauce.

TECHNICAL DATA
VARIETY Muscat Bailey A 100 %
VINEYARD Tajima, Ashikaga, Tochigi
Akami, Sano, Tochigi
HARVEST
DATE
28th, 30th, 31st October 2017
Brix @the Harvest: 21oBrix (average)
BOTTLING Bottled on: 15th May 2018
The number of bottles: 1,857 (750ml)
ANALYSIS
DATA
Alcohol: 11.2 %
Total acidity: 0.41 g/ 100 ml.
Residual Sugar: 0.20 %

05/Dec/2019

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2017 第一楽章 ワイン・データシート

English

 第一楽章は20世紀初頭、川上善兵衛氏によって育種された日本固有の葡萄品種、マスカット・ベーリーA100%の赤ワインです。「2017第一楽章」の原料となったマスカット・べーリーAは、私たちのワイナリーを見下ろす山頂の「開拓園」と1982年開墾の佐野市「赤見」の痩せた土壌で育てられました。立っているだけでも大変な急斜面の葡萄畑で、手間を惜しまぬ農作業によって育てられた葡萄は完熟を待って収穫されます。醸造場では、真に個性豊かなワインを目指して、伝統的なヨーロッパの技術を取り入れ、1996年から野生の微生物によるワイン造りを行っています。熟した果実の味わいと複雑さを持つ自然のままのワインに仕上げるために、人為的に手を加えることを最小限に抑えています。清澄やフィルターによる濾過も一切行っていません。その結果ワインはやや曇ったまま熟成とともに澱が沈殿していきます。開栓する数時間前にボトルを立て澱を沈め、ゆっくりと注いでお楽しみください。

テクニカル・データ
品種: マスカット・ベーリーA 100 %
畑: 栃木県足利市田島こころみ学園
栃木県佐野市赤見こころみ学園
収穫: 2017/10/28(足利市田島)
2017/10/30, 31(佐野市赤見)

収穫時の糖度(平均):約21°Brix

醗酵: 除梗し軽く破砕して、小型のタンクへ移す。1日2回のルモンタージュをおこないながら、徐々にマストを温めてゆく。4、5日すると野生酵母による醗酵が始まる。醗酵は高めの温度ですすみ、残糖がなくなるまで続く。注意深くルモンタージュをおこないながら十分な色素と風味を抽出する。おおよそ約15~17日間醸した後、マストを搾り、ワインを皮と種から分ける。その後古樽内で野生乳酸菌によるMLF(マロラクティック醗酵)を続ける。
熟成: フランス産オークの古樽で5カ月半熟成。
瓶詰: オリ引き後、清澄せず無濾過でビン詰。
ビン詰日:2018/05/15 本数:1,857 本 (750ml)
アルコール:11.2 %   酸度:0.41 g/100 ml   残糖:0.20 %
このワインについて
テイスティング・
コメント:
イチゴジャム、ブルーベリー、ブラッドオレンジなど熟した果実の滑らかな香りにクローブなどのスパイス、鉱物的なニュアンスも加わり複雑、味わいはフレッシュなこまかい酸と同時に上品なタンニン、果梗などからくる旨味も重なりタイトな余韻が長く続いていく。
料理との相性: フルーツトマトのサラダ、つぶ貝のソテー、鰻の骨せんべい、鹿刺し、鳥ときのこのフリカッセ、鴨のロースト オレンジ風味のソース、仔羊の香草パン粉焼き、ピーマンの肉詰め、ホワイトスティルトン、しののめ(今牧場)、あんみつ、岡田のパンヂュウ
飲み頃: 2019年~2022年 フレッシュさと華やかな味わいを楽しめる。
2023年~2026年 香ばしさなどの熟成の兆しが出始め、なめらかさと一体感が更に増し味わいの向上が期待できる。

2019/12/05

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2014 Kita no NOVO Wine Details

Japanese

Kita-no-Novo is a classically styled sparkling wine, close to its Champenoise roots, made with careful attention to detail and in accordance with techniques developed by the Champenoise winemakers of northern France.
The grapes involved are Pinot Noir and Chardonnay, from the vineyards of the Kimura family, located in Yoichi, Hokkaido. The grapes, fermented “a la mode champenoise”, produce a crisp, gently aromatic sparkling wine show-casing brioche, candied citrus peel, toasted hazelnuts, and white truffle notes.
Try this with Grilled chicken with morels and cream, fresh oyster, foie gras, terrine, or Brie cheese.

TECHNICAL DATA
VARIETY Pinot Noir 61 %, Chardonnay 37 %, Pinot Meunier 2 %
VINEYARD Kimura vineyard, Nobori, Yoichi, Hokkaido
HARVEST
DATE
October 2014
AGING: Over 50 months in the bottle with yeast
BOTTLING Tirage on: 21st May 2015
Disgorgement on: September 2019
ANALYSIS
DATA
Alcohol: 12.0 %
Total acidity: 6.1 g/L
Residual Sugar: 1.3 %

10/Oct/2019

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2018 オークバレル白 ワイン・データシート

昭和59年(1984年)ワイン造りに着手した私たちは、優れたワイン用葡萄を求めて、平成元年(1989年)海を渡り、カリフォルニア・ソノマに5ヘクタールのワイン用葡萄畑を確保しました。現地の”クライン・セラー”の協力を得て、15年契約で葡萄畑を借りたのです。この葡萄畑の支柱を立てたり、葡萄の苗木植えもこころみ学園の園生や職員たちが行い、葡萄が実るようになってからは、このカリフォルニア産の葡萄を日本に運んでワインを造ったりしていました。そして2004年以降は、こころみ学園の旧友、マット・クラインさんに醸造を委託し、現地でビン詰めして“Friend of COCO”の名前で、ココ・ファーム・ワイナリーだけのカリフォルニア・ワインを輸入し、皆さまにご紹介しています。
マット・クラインさんは、クライン・セラーズのオーナー、フレッド・クラインさんの弟で、カリフォルニア内陸部に広がるジンファンデルや、マタロ、プティット・シラー、カリニャンなどカリフォルニアの歴史そのものと言える自根の古樹から、優れたワインを輩出している知る人ぞ知る腕のよい醸造家です。このマット・クラインさんに醸造を委託し、ココ・ファーム・ワイナリー取締役ブルース・ガットラヴやココ・ファーム・ワイナリーのスタッフが監修している「オークバレル白」。その原料葡萄に、私たちは、世界中で栽培され産地によって実に多彩な表情を見せるシャルドネを選びました。
スタンダードなシャルドネの良さをおさえながら、カリフォルニアのシャルドネの魅力を引き出した「オークバレル白」。醸造場ではカリフォルニアの大地で生まれたシャルドネ種の十分に熟した葡萄のみが注意深く選果され、丁寧に圧搾されます。その風味に富んだ果汁はすぐにフランス産オーク樽へ移されて、樽内で醗酵、ワインとなります。ワイン名でもある樽は、伝統的なワインの醗酵及び熟成のための容器で、その起源は少なくとも数百年前にさかのぼります。その何千年も前にワインメーカーによって報告されている樽の効果は、現在もほとんど変わっていません。木製の樽を使うことにより、ワインにはバニラ、クリーム、スパイスなどの豊かな風味が与えられ、自然のままの酸味はなめらかになります。樽熟成の後、樽から軽くオリ引きをし、ブレンドをします。またビン詰前に、濾過を行うことでワインを清澄させ、味わいを安定させて、このような洗練された華やかな辛口白ワインにまとめられていきます。「2018オークバレル白」は、樽熟成により造られるなめらかで上品な白ワインです。しかもお手頃な価格でありながら、複雑でバランスのとれた味わいを備えています。
初心者の方にも、ワインのプロの方にもお楽しみいただけるカリフォルニアの良質な白ワインです。

テクニカル・データ
品種: シャルドネ 100%
畑: カリフォルニア
瓶詰: アルコール: 14.5%   酸度: 0.64 g/100 ml   残糖: 0.18%
このワインについて
テイスティング・
コメント:
白桃、カリン、赤肉メロンなどの果実、ヴァニラ、ビスケットの香りに加えヨードのニュアンス。味わいは酸が十分に感じられドライでクリスピーな印象。アルコールの高さからくるボリュームと滑らかな粘性が口中に長く続く。
料理との相性: カリカリベーコンのせシーザーサラダ、タブレ、スパニッシュオムレツ、秋鮭のムニエル、蟹みその甲羅焼きグラタン、おでん、むかごごはん、鶏肉とキノコのクリーム煮、カマンベール、コンテ、桃のショートケーキ、ココナッツのブランマンジェ
飲み頃: 2019~2022年は、フレッシュな果実味のある味わいが続く。2023~2026年は、熟成により一体感が増して、なめらかさと香ばしさ、熟成感も出てくるだろう。

2019/11/05

2018 オークバレル白ワイン・データシートPDF(プリントに最適です)

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2018 こころみノートン ワイン・データシート

English

1950年代、知的な障害を持つ中学生とその担任教師によって開墾された、こころみ学園の葡萄畑。この急斜面の葡萄畑の中央で育てているのがノートン種(シンシアナ種)の葡萄です。1984年、私たちがワインを造りはじめて以降、ヨーロッパの気候に比べて高温多湿な日本の気候のなかで、どうやったら美味しいワインを造っていけるのか・・・世界レベルの専門家に相談し、検疫を経て実際に葡萄を植えてみたその答えのひとつがノートンです。雨の多いアメリカ合衆国東海岸のヴァージニアや中央部のミズーリ原産のこの葡萄は、日本の気候のなか、足利や佐野の自家畑でも元気に育っています。そして、昨今の日本の猛暑やゲリラ豪雨にもよく耐え、適地適品種の重要性を私たちに示しています。
2018年もこの葡萄は健康で香り高いしっかりした実をつけてくれました。私たちはこの葡萄を慎重に収穫し野生酵母で醗酵させました。醗酵後はやさしく搾り小樽に入れ、野生乳酸菌によるマロラクティック醗酵を行い、ゆっくり熟成させました。その後、フランス南西部原産のタナ種をブレンドしバランスを高め、澱引きし、無清澄・無濾過でビン詰めしました。気候変動の地球の上で、開墾60年目の葡萄畑に育ち、葡萄畑の麓の醸造場で、純粋に飾り気なくつくった「2018こころみノートン」です。

テクニカル・データ
品種: ノートン 85%
タナ 15%
畑: 栃木県足利市田島 こころみ学園(ノートン)
栃木県佐野市赤見 こころみ学園(タナ)
収穫: 2018/09/26, 27(ノートン)
2018/09/07, 12(タナ)

収穫時の糖度(平均)約18.5°Brix

醗酵: ノートンは、二つの方法で仕込んだ。一つ目は、全房でステンレスタンクに入れ、常温下でMC(マセラシオンカルボニック)を約20日間行った後プレスした。二つ目は、全房でプレスをした後、約20日間醗酵させる。タナは、除梗し一部は甕へ、残りはステンレスタンクへ移す。約2~3週間醸し醗酵させた後、マストを搾り、ワインを皮と種から分ける。その後、それぞれ古樽内で野生乳酸菌によるMLF(マロラクティック醗酵)を続ける。
熟成: フランス産オークの古樽で約11カ月熟成。
瓶詰: 澱引き後ブレンドし、清澄せず無濾過でビン詰。
ビン詰日:2019/09/13   本数:1,316本 (750ml)
アルコール:10.3 %   酸度:0.60 g/100 ml   残糖:0.2 %
このワインについて
テイスティング・
コメント:
ストロベリー、ラズベリー、ザクロの果実に加え、ジャスミン、クミンシードなどオリエンタルなスパイス、ゼラニウム、野バラ、スーボワ、ボタニカルなどの香りが複雑に重なる。口当たりは上品でフレッシュ。きれいな酸と柔らかくバランスの取れたタンニンが味わいを引き締め、旨味を伴った長い余韻が続いていく。
料理との相性: トマトのお浸し 青じそを添えて、松茸と銀杏の炭火焼き、土瓶蒸し、軍鶏の親子丼、ジンギスカン、グリーンカレー、黒酢の酢豚、ニラレバ炒め、スペアリブの豆鼓煮込み、鴨シュウマイ、春巻き、シェーブル、カシス風味のレアチーズケーキ、ブルーベリーパイ
飲み頃: 2019年~2021年は、フレッシュで華やかな印象。抜栓後1時間程度は香りの変化が大きいので、ゆっくりと時間をかけて味わっていただきたい。
2022年~2025年は、熟成によりまとまりと一体感が出て旨味が増し、味わい深くなる。

2019/10/16

2018 こころみノートンワイン・データシートPDF(プリントに最適です)

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2018 cocoromi norton Wine Details

Japanese

Cocoromi Norton is an exceptional wine made mainly from the Norton grape. The Norton grape variety is almost entirely unknown, and originated in eastern America’s Virginia before being brought to Missouri where it is now enthusiastically grown for wine production. In Missouri and Virginia, Norton yields fruity, deeply colored, impressive wines. This is done in spite of the fact that the areas have high summer temperatures, with abundant rains. Given that these weather patterns are also found throughout much of Japan, we thought we could make good wine using Norton. Through a vine importation and propagation program we began planting Japanese Norton vineyards in 2000.
The character of the 2018 Cocoromi Norton is quite floral, showing jasmine and cumin seed notes, fruit-filled flavors of red fruits. The backbone of crisp acidity is typical of the Norton grape. And the quality and intensity of the wine is typical of the vineyard, owned and operated by the good people of Cocoromi Gakuen. A mature example would be perfect with meat or fish with sour fruits sauce, especially roast duck with raspberry sauce.

TECHNICAL DATA
VARIETY NORTON 85 %,
TANNAT 15 %
VINEYARD Tajima, Ashikaga, Tochigi (NORTON, TANNAT)
Akami, Sano, Tochigi (TANNAT)
HARVEST
DATE
26th, 27th September 2018 (NORTON)
7th, 12th September 2018 (TANNAT)

Brix @the Harvest (average) 18.5oBrix

BOTTLING Bottled on: 13th September 2019
The number of bottles: 1,316(750ml)
ANALYSIS
DATA
Alcohol: 10.3 %
Total acidity: 0.60 g/ 100 ml.
Residual Sugar: 0.2 %

10/Oct/2019

2018 cocoromi norton Wine Details PDF