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2015 こことあるシリーズ ツヴァイゲルト ワイン・データシート

English

Zweigelt? どう読めばいいの?
ツヴァイゲルトという葡萄品種は、ごくわずかな地域を除いて、ワインの世界ではあまり知られていない品種です。「ピノ・ノワール」や「シャルドネ」は、言いやすく甘美で丸みがありおいしそうに聞こえます。その一方でツヴァイゲルトは、とても言いにくく、魚の骨が喉に引っかかったように聞こえます。
これはあまりにも不幸なことです。なぜなら、ツヴァイゲルトはとても高品質のワイン用葡萄で、寒い北海道の地でも深みのある赤ワインづくりに適しているからです。略して「ツヴァイ」と呼ばれることもあるこの品種は、1900年代前半にツヴァイゲルト博士によりオーストリアで開発されました。ツヴァイゲルト博士はサンローランとブラウフレンキッシュという葡萄を掛けあわせ、早い成熟でありながら収量も穫れ、素晴らしい果実味、ストラクチャー、色、香りを持ち合わせる葡萄を育種したのです。

「こことあるシリーズ 2015ツヴァイゲルト」は余市登地区の中川農園と小西農園の葡萄からできたワインです。中川農園は登地区の最北の丘のなかにひっそりとあり、砂質土壌と穏やかな風だけが通る周囲を丘で守られたような場所です。これに対して、小西農園は余市の町と日本海が見渡せる丘のてっぺんの開けた畑です。
これらの畑で収穫した葡萄を軽く潰し、穏やかな温度で野生酵母により醗酵させ、優しくプレスし、木の小樽や小さなステンレスタンクで熟成させました。ビン詰時のごく僅かな亜硫酸の添加を除き何も加えず、ろ過も行っていません。私たちはこのようなワインをつくれたことをとても嬉しく思います。新しいこころみ「こことあるシリーズ 2015ツヴァイゲルト」を、どうぞお楽しみください。A Votre sante(乾杯)!

テクニカル・データ
品種: ツヴァイゲルト 100%
畑: 北海道余市町登 中川農園、小西農園
収穫: 2015/10/21, 22, 23, 25
醗酵: 葡萄を選別した後、除梗。ステンレスタンクに入れ、最大醗酵温度22℃で12日間醸し醗酵を行った。野生酵母による醗酵後、野生乳酸菌によりMLF(マロラクティック醗酵)を行った。低圧で搾り、一夜常温沈殿後にオリ引きした。ステンレスタンク(3割)と古樽(7割、4年目のフレンチオーク)で16か月の熟成。
熟成: オリ引き、ブレンド、少量の亜流酸塩添加後、無清澄・無ろ過にてビン詰
瓶詰: ビン詰日: 2016/04/24        本数: 3,639本(750ml)
アルコール: 12.2%    酸度: 0.48 g/100 ml.    残糖: 0.07 %
このワインについて
テイスティング・
コメント:
「こことあるシリーズ2015ツヴァイゲルト」はエレガントな赤ワイン。香りは、赤い果実、柑橘、胡椒のようなスパイス、土の香り、甘やかな樽香。味わいは赤い果実と酸味のバランスが良く、きめ細やかな渋みが丸みを感じさせる。香り・味わいが調和した余韻が続く。
料理との相性: グリルソーセージ、鹿肉のステーキ黒胡椒風味、ローストビーフ、鶏レバーのパテ
チーズのベリーコンフィチュール添えなどがおすすめ
飲み頃: 今すぐに飲んでも、5~7年待っても楽しめる。

2017/05/06

2015 こことあるシリーズ ツヴァイゲルトワイン・データシートPDF(プリントに適しています)

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MV Kaze no Etude Dry Wine Details

Japanese

Kaze no Etude is a gentle, dry white wine made from Chardonnay grapes. As with many Chardonnay-based wines, the broad, rich mouthfeel and complex blend of fruit and earth aromas makes for very satisfying drinking. We’d recommend this with shellfish, fish or chicken in cream sauces, pork, and veal.

TECHNICAL DATA
VARIETY Chardonnay 92 %
Petit Manseng 8 %
VINEYARD Takayama mura, Nagano (Chardonnay)
Kaminoyama, Yamagata (Chardonnay)
Omachi, Nagano (Chardonnay)
Tajima, Ashikaga, Tochigi (Petit Manseng)
HARVEST
DATE
19th, 20th September 2013,
1st, 2nd, 12nd, 15th, 17th October 2014
25th, 30th September 1st, 6th, 9th, 14th, 17th, 18th, 29th October 2015
Brix @the Harvest(average): 20.6°Brix 
BOTTLING Bottled on: 18th, 19th May 2016
The number of bottles : 2,279 (750ml)
ANALYSIS
DATA
Alcohol: 12.7 %   Total acidity: 0.52 g/ 100 ml   Residual Sugar: 0.3 %

10/Apr/2017

MV Kaze no Etude Dry Wine Details PDF

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MV 風のエチュード[Dry] ワイン・データシート

English

 「風のエチュード[Dry]」は日本各地から厳選されたぶどうでつくられる辛口の白ワインです。
 今回は長野県高山村、山形県上山のシャルドネからつくられています。
 十分に熟してから収穫されたぶどうは注意深く選果され、丁寧に搾られます。
 その後、果汁はステンレスタンクまたは樽に移され、野生酵母により醗酵し、ワインになります。
 「エチュード」は音楽用語で「練習曲」という意味を持っていますが、初心者のためのただ簡単な曲ではなく、演奏上達のためのたくさんの要素が詰まっています。もちろんエチュードという名前の名曲もたくさんあり、多くの人々に親しまれています。
 「風のエチュード[Dry]」は良いワインをつくるための様々な要素、良い土地、場所に適した品種、その年の気候、栽培家の情熱、丁寧な醸造、などがうまく組み合わさってできています。
 「風のエチュード」と比べて、甘味が穏やかになることでフレッシュな味わいが際立ち、お食事との相性がより良くなっております。

テクニカル・データ
品種: シャルドネ 92%
プティ・マンサン 8%
畑: 長野県高山村、山形県上山、長野県大町(シャルドネ)
栃木県足利市田島(プティ・マンサン)
収穫: 2015/9/25, 30, 10/01, 06, 09, 14, 17, 18, 29 2014/10/12, 15, 17(シャルドネ)
2014/10/01, 02 2013/09/19, 20 (プティ・マンサン)
収穫時の糖度:20.6°Brix(平均)
醗酵: 房全体をやさしくプレスして得られた果汁をステンレスタンクまたは樽に入れ、野生酵母にて約20℃の温度で約1ヶ月間ゆっくりと醗酵させた。その後、一部は樽内で野生乳酸菌によるMLF(マロラクティック醗酵)を続ける。
熟成: ステンレスタンクまたは樽にて貯蔵。
ビン詰: オリ引き後、清澄せずに軽くろ過を行いながらビン詰。

ビン詰日: 2016/05/18, 19 本数: 2,279本(750ml)
アルコール: 12.7 %   酸度: 0.52 g/100 ml   残糖: 0.3 %

このワインについて
テイスティング・
コメント:
「MV風のエチュード[Dry]」は、香りは、グレープフルーツ、洋ナシ、かりん、りんごなどのフルーツが感じられ、白い花のような華やかさ、樽香のようなバニラの香りもある。口当たりは丸く、果実味とともに爽やかな酸味がバランス良い味わいのワイン。
料理との相性: 白身魚のバターソースレモン添え、鱧の天ぷら葛のあんかけ、根菜の揚げびたし、
しいたけのオリーブオイル焼き、ささみの梅しそ春巻、海老のグラタン、白カビチーズ
飲み頃: 現在から2019年頃:熟成によりなめらかな口当たりのワインになるでしょう。

2017/04/10

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2009 Echi di Zoccoli d’Asino Wine Details

Japanese

Echi di Zoccoli d’Ashino (“The Footfall of the Donkey”) is an unusual dessert wine made from dried Koshu grapes that are gently pressed and fermented in old oak barrels. The drying process intensifies the flavors in the grape, and adds a pleasing caramel note. Rich, honeyed and deeply satisfying, this ultra-sweet wine is a beautiful grace note to an evening of fine dining, especially when paired with a nut tart or dried fruit.

TECHNICAL DATA
VARIETY Koshu 100%
VINEYARD Katsunuma, Yamanashi
HARVEST
DATE
2009
Brix @the Dried(approximatery): 45°Brix
BOTTLING Bottled on: 23th Jun 2016
The number of bottles : 999(375ml)
ANALYSIS
DATA
Alcohol: 13.4 %   Total acidity: 0.95 gm/ 100 ml.   Residual Sugar: 21.3 %

03/Nov/2016

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2009 ロバの足音 ワイン・データシート

English

「ロバの足音」は干して半乾燥させた甲州種によるデザートワインで、イタリア全土で産出される力強くも素朴なワイン「ヴィン・サント」への敬意のもと造られました。
ブドウは収量を低く制限し(35hl/ha)、できる限り遅い10月下旬頃収穫され、椎茸栽培用乾燥機を使って乾燥します。乾燥により糖度が約16°Brixから約45°Brixまで凝縮されたブドウは、小型タンクに移され、ドイツにおけるトロッケンベーレンアウスレーゼの手法と同様に、前年産のワインで潤し数日間 マセラシオンします。圧搾して得られる果汁は非常に微量で、換算すると7hl/haという希少なものです。酵母が活性する比較的高い温度(約18℃)で醗酵は始まり、その高い糖度のため約6ヶ月続きます。醗酵終了後、酵母が安定したらオリ引き、そして熟成。醗酵が始まってから約6年半後、ようやくビン詰の段階となります。

テクニカル・データ
品種: 甲州 100%
畑: 山梨県甲州市勝沼 秋玉園
収穫: 2009/10/20
※乾燥後の糖度約45°Brix
醗酵: 干したブドウをプレスし、フレンチオークの木樽にて醗酵。
約18℃の温度で約 6ヶ月醗酵が続く。
熟成: フレンチオークの古樽で約72ヶ月熟成後、オリ引き。
ビン詰: 無清澄・無ろ過にてビン詰を行った。

ビン詰日: 2016/06/23 本数: 999 本(375ml)
アルコール: 13.4 %   酸度: 0.95 g/100 ml.   残糖: 21.3 %

このワインについて
テイスティング・
コメント:
ロバの足音は、たいへん力強く、これからの熟成に大きな期待の持てるデザートワイン。色調は琥珀を帯びた深い黄金色で、エキス分の高さからくるもの。
香りは情熱的。金柑のシロップ漬けや、黒糖、レーズン、カラメル、メープルシロップ、樽香が感じられ、甘く華やか。
豊かな甘味、程よいアルコールと爽やかな酸味が調和し、カラメル様の余韻に重たさを感じさせない。しっかりしたボディーと余韻の長さを持ちつつも、やさしくソフトな印象。
料理との相性: 甘いデザート、重めのチーズなど:オレンジタルト、クリーム・ブリュレ、ティラミス、ビスコッティー、青カビチーズ、パルメザン・チーズ、信玄餅
飲み頃: 現在から20~30年後:長期熟成が可能。円熟した奥深いワインとなるであろう。

2017/04/07

2009 ロバの足音ワイン・データシートPDF(プリントに適しています)

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2016 Noumin Dry Wine Details

Japanese

Noumin Dry is our entry-level dry white wine. A blend of Hokkaido Muller-Thurgau, Bacchus and Yamagata Chardonnay, the wine is a flinty, aromatic, crisp white, and an ideal accompaniment to fish or simply prepared poultry.

TECHNICAL DATA
VARIETY Chardonnay 64.6 % Muller-Thurgau 22.6 %
Sauvignon Blanc 8.7% Bacchus 4.1 %
VINEYARD Kaminoyama,Yamagata (Chardonnay)
Yoichi, Hokkaido (Muller-Thurgau, Bacchus)
Takayamamura, Nagano (Sauvignon Blanc)
HARVEST
DATE
29th September 3rd, 5th October 2016 (Chardonnay)
20th September 4th, 12nd October 2016 (Muller-Thurgau)
3rd September 2016 (Sauvignon Blanc)
4th October 2016 (Bacchus)
Brix @the Harvest(average): 18.1°Brix
BOTTLING Bottled on: 8th, 9th, 10th February 2017
The number of bottles : 20,586(750ml)8,552 (375ml)
ANALYSIS
DATA
Alcohol: 12.0 %   Total acidity: 0.46 g/ 100 ml.   Residual Sugar: 0.15 %

20/Mar/2017

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2016 農民ドライ ワイン・データシート

English

 「農民ドライ」は、軽めでスッキリと飲める、「日本の小粋な白ワイン」を目指してつくられました。
 このワインのつくりは、いたってシンプルです。はじめに、個性的な香りとしっかりとした酸味を持つ白ワイン用葡萄を選びます。その葡萄を軽く搾り、果皮と種を取り除いたジュースをステンレスタンクに入れ、醗酵させます。その後、ブレンドし、タンクで熟成した後、澱引きし、ろ過して、ビン詰しました。
 「2016年農民ドライ」も最終的に雑みが無く、シンプルな中にも、葡萄の特徴を表現することができました。
 “フルーティ、デリケート、クリーン、口当たり爽やかな酸味”・・・このワインは、青魚のお寿司や海産物、また鶏肉やセミハードチーズなどのお料理と合わせやすく、大いに役立つでしょう。また、春から暑い夏にかけて、1日の終わりや夕食に飲むと、すっきりと涼しい気分にさせてくれます。お寿司や和食だけでなく、バラエティ豊かな日本の食卓によくあう「日本の小粋な白ワイン」です。

テクニカル・データ
品種: シャルドネ 64.6%
ミュラー・トゥルガウ 22.6%
ソーヴィニョン・ブラン 8.7%
バッカス 4.1%

畑: 山形県上山
北海道余市
長野県高山村
収穫: 2016/9/29   10/3、5(シャルドネ)
2016/9/20, 10/4, 12(ミュラー・トゥルガウ)
2016/9/03 (ソーヴィニョン・ブラン)
2016/10/4(バッカス)

収穫時の糖度:18.1°Brix(平均)

醗酵: 除梗した葡萄をやさしくプレスして、ステンレスタンクに入れる。
葡萄の香りを逃がさないように18℃位でゆっくりと醗酵させた。一部醗酵
が緩慢なタンクには、培養酵母を添加し醗酵を促した。
熟成: 短期間のタンクでの熟成後、ブレンドし、ろ過しながらビン詰。
瓶詰: ビン詰日: 2017/02/08, 09, 10  本数: 20,586 本 (750ml) 8,552 本 (375ml)
アルコール: 12.0 %   酸度: 0.46 g/100 ml   残糖: 0.15 %
このワインについて
テイスティング・
コメント:
香りは青りんご、グレープフルーツ、はっさく、白い花など爽やか。口に含むと、みずみずしい柑橘や青りんごの風味と、ゆずやカボスなどの和を感じさせるフレッシュな酸味、柑橘の皮のようなかすかな苦みが口の中に広がり、ミネラルを感じる余韻がほのかに残る。
料理との相性: さっぱりした料理、生ガキ、鯵のたたき、鯛のカルパッチョ、焼き魚ともみじおろし、エビカツ、お寿司(青魚)、焼き鳥(塩)、チキンの香草焼き、カブのブイヨン煮
飲み頃: フルボトル(750ml)は、2018年頃までは、フレッシュな味わいを楽しめるだろう。それ以後は時間が経つにつれ、香ばしさや熟成感が出てくるだろう。ハーフボトル(375ml)は、フルボトルよりもビン内での酸化熟成が早く進むので、熟成したワインが好きなら、変化し始める2018年以降が面白いかもしれない。

2018/03/29

2016 農民ドライワイン・データシートPDF(プリントに最適です)

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2014 Koshu Fermented On Skins Wine Details

Japanese

Koshu F.O.S. is a powerful, idiosyncratic wine made from Japan’s own Koshu grape variety. Fermented on skins like a red wine (hence “FOS”), this white wine isn’t really white at all. It displays a deep copper robe, an opening ‘comment’ to be followed by powerful, spicy aromas of cinnamon, fig, and walnut. In the mouth this wine is robust, with plenty of fruit and spice, and a dry, tannic finish.
As an accompaniment to food this wine is most at home with similarly robust dishes, from chicken stew to tripe; it is also exceptional with strongly-flavored cheeses.

TECHNICAL DATA
VARIETY Koshu 100%
VINEYARD Katsunuma, Yamanashi
HARVEST
DATE
9th , 17th November 2014
Brix @the Harvest(average): 18.3°Brix
BOTTLING Bottled on: 24th December 2015
The number of bottles : 2,936(750ml)
ANALYSIS
DATA
Alcohol: 12.0 %   Total acidity: 0.51 g/ 100 ml.   Residual Sugar: 0.14 %

01/Nov/2016

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2014 さくらろぜ ワイン・データシート

私たちが知る限り、ロゼワインは少々立場が悪いようです。大方、ワインといえば赤か白で、その中間のロゼはいつも後回し。いかに美味しいレストランでも場所が悪ければ繁盛しないように、ロゼは「どちらでもない」その色やスタイルが曖昧でわかりにくく、クオリティーの高さに反し認知度が低いのです。
これは本当に残念なことです。私たちが今までに出会ったベスト・ワインのいくつかはロゼなのですから。

「さくらろぜ」もまた、フレッシュで複雑味があり、赤い果実とほのかな土の香りが調和した素晴らしいロゼ です。ブレンドには、新鮮さと深みを蓄えた、厳重に選別されたブドウを数種使用しています。また、料理の良きパートナーで、ベークド・ハムからカレーライスまで幅広く多彩な料理に合わせられます。

一度お試しください。このロゼが赤と白の「中間」ではなく、まさに「ロゼ」と納得できるでしょう。

テクニカル・データ
品種: マスカット・ベイリーA 64%  甲州 16%
メルロ 9% ベイリーアリカントA 7% その他 4%
畑: 山梨県勝沼、山梨県穂坂、栃木県大平、山形県上山、栃木県足利、他
醗酵: ブドウの実を傷つけないように除梗し、やさしくプレス。時間をかけ丁寧に搾られた、
フルーティーで旨みのあるジュースに、コクを出すため若干補糖する。フレッシュな果実味を保つために、低温で 2~3週間かけてじっくり野生酵母で醗酵。
熟成: ステンレスタンクにオリ引きし、低温で約3ヶ月熟成後ブレンド。
ろ過後、ビン詰。
ビン詰: ビン詰日: 2015/2/4, 5, 6 本数: 14,054 本 (750 ml)   11,764本 (375 ml)
アルコール: 11.4%   酸度: 0.530 g/100 ml   残糖: 0.740%
このワインについて
テイスティング・
コメント:
「2014さくらろぜ」は、ほんのり甘いロゼワイン。色はチャーミングな桜色。香りはキャンディー、さくらんぼ、苺のシロップ、などの綺麗でフレッシュな印象とともに香ばしさも感じる。口中は、優しい果実の香りが優しく広がり、さくらんぼ、キャンディー、ラズベリーやチェリーなどの素直なやわらかい果実味たっぷりの味わい。
料理との相性: 酢豚、生ハムとメロン、ポークソテー フルーツソース添え、クリームチーズのスモークサーモン巻き、フルーツの盛り合わせ、ラタトゥイユ、カレー、タイ風春雨サラダ
飲み頃: 今から若くフレッシュな味わいを楽しめますが、熟成により、さらにやわらかい味わいになるでしょう。

2017/03/01

2014 さくらろぜワイン・データシートPDF(プリントに適しています)

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2014 甲州F.O.S. ワイン・データシート

English

 白ワインが白いことは、みんなの“共通の認識”です。白ワインが、赤ワインよりボディーが軽くタンニンが少ないということも。白ワインを買う時にも、つくる時にも軽やかでフルーティーな白ワインはひとつの基準でした。
 しかし私たちは、世界中のワイン産地を訪れる旅の間に、茜色の滋味深いワインに巡り会うことができました。
イタリアのフリウリ・ヴェネツイア・ジューリア州のオスラヴィエやフランスのジュラ地方の生産者がつくる、果実味にあふれ、アクセントに渋みもあり、複雑でナチュラルな美味しさを持つオレンジ色のワイン。適地適品種の葡萄を探す旅は、その土地の葡萄がその個性を思う存分に発揮するワインを目の当たりにする旅でもありました。
 私たちは今までの淡くやわらかな白ワインとは正反対のワインに挑戦したくなりました。可能な限り葡萄から香りと成分を抽出し、赤ワインをつくるように醗酵させた甲州種のワイン。ちなみにF.O.S.とはFermented on Skins(果皮の上で醗酵)の略です。甲州種の白ワインは日本国内に多く流通していますが、そのほとんどが淡い色で、軽く飲みやすいものです。それゆえ葡萄自体も同じように、淡い色でソフトな味だと思いがちですが、実は甲州種の葡萄は渋味が強くとても力強いのです。このような葡萄からやわらかなワインをつくるには、葡萄の成分を抽出しすぎない注意、成分を抽出しすぎた場合はそれを取り除く技術が必要で、本来の葡萄の特徴や力強さをもつワインにはなかなか、なりづらいのです。
 2004年、甲州種を果皮と一緒に醗酵させたこの“常識破り”の白ワインは、優れた契約栽培家との信頼関係を元に、毎年、試行錯誤を繰り返しながらつくられるようになりました。最近では自然派のワイン愛好家の方たちから「フォス」という愛称で呼んでいただいています。「2014甲州F.O.S.」は、深い色、広がりのある複雑なアロマ、渋味がつくる口当たりの強さを有するワインで、多くの中華料理に好相性です。
ようやくこのようなオレンジ色のワインが日本でも時折見られるようになってきましたが、保守的な方、オーソドックスなワインがお好みの方には、白ワインなのに渋みがあり、ギャップを感じられるようで、贈答品としては少々心配です。できれば気の合う方とのんびりお楽しみくださいますように。

テクニカル・データ
品種: 甲州 100%
畑: 山梨県甲州市勝沼 秋玉園
収穫: 2014/11/9, 17

収穫時の糖度18.3°Brix(平均)

醗酵: 2つの方法で野生酵母により醗酵させ、それぞれで補糖した。
1つ目は、赤ワインと同じように、葡萄を除梗しステンレスタンクに入れ、1日2回ピジャージュしながら醸す。醗酵により出てきたアルコールが皮からの成分を抽出した後、プレス。
2つ目は葡萄を除梗しステンレスタンクに入れ、低温で10日間スキンコンタクトし、十分に成分を抽出した後、プレスし醗酵させた。
熟成: 醗酵終了後、樽またはステンレスタンクで12ヶ月熟成。オリ引き後、清澄せず無ろ過でビン詰。
ビン詰: ビン詰日: 2015/12/24 本数: 2,936本(750ml)
アルコール: 12.0 %   酸度: 0.51 g/100 ml.   残糖: 0.14 %
このワインについて
テイスティング・
コメント:
「2014甲州F.O.S.」は、はっさくや熟したかりんのような香り。口中は干し柿のようなやわらかい渋み・旨みと、オレンジやはっさくなどのフレッシュな果実味を感じる。ソフトな渋味と豊かな果実味を伴う長い余韻。
料理との相性: 串カツ、ネギ焼き、チーズとチキンの包み揚げ、鮎の春巻き、小籠包、東坡肉(トーロンポー)、シュークルート、カラスミ大根、玉ねぎのロースト、牡蠣のオイル漬け、北京ダック
飲み頃: 現在から2024年頃まで:今でも美味しいが、長期の熟成によりもっと複雑なワインとなるでしょう。

2017/03/01

2014 甲州F.O.S.ワイン・データシートPDF(プリントに適しています)