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2017 収穫祭記念白ワイン ワイン・データシート

 「第34回 収穫祭記念白ワイン」は私たちのつくる最も親しみやすい白ワインです。特別にセレクトした甲州種にシャルドネ種の葡萄をブレンド。葡萄の果皮に付いた野性酵母で醗酵させ、果実の新鮮さを維持することを心がけながら、低温発酵でじっくり丁寧につくりました。このワインの余韻は少し甘く丸みを帯び、典型的な甲州種の苦みが口中に爽やかさを残します。その柔らかくやさしい口当たりと、フレッシュなハーブや花の香りは、はじめてワインをお飲みになる方にはもちろんのこと、鋭い味覚の持ち主にも喜ばれることでしょう。
 和食全般と良く合いますが、お食事前のアペリティフに始まって、和洋中問わずどんなお料理にも合わせやすい白ワインです。葡萄畑で、のんびりとした休日に、どうぞごゆっくりお楽しみください。可愛いラベルイラストは北澤平祐さんです。

テクニカル・データ
品種: 甲州 95.0 %
シャルドネ 5.0 %
畑: 山梨県甲州市勝沼(甲州)
長野県高山村(シャルドネ)
山形県上山(シャルドネ)
収穫: 2016/9/20,25,29  10/4,10,25(甲州)
2013/11/12  2015/11/3(甲州)
2015/9/30  10/12, 16(シャルドネ)
2015/10/17, 18, 29(シャルドネ)
収穫時の糖度 16.0°Brix(平均)
醗酵: 傷んだ実や未熟な実を取り除き、除梗した後、やさしくプレスする。
甲州は果汁をハイパー・オキシデーションし、えぐみを柔らかくする。オリを沈め、澄んだジュースをステンレスタンクに移し、野生酵母で醗酵。甘味と酸味のバランスがちょうど良いタイミングでタンクを冷却して、醗酵を止める。
熟成: ステンレスタンクにオリ引きし、低温で約4ヶ月熟成。
瓶詰: 清澄せず、ろ過してビン詰。 ビン詰日:2017/02/21, 22, 23, 24
本数:30,745 本(750ml) 5,477 本(375ml)
アルコール:10.7 %  酸度:0.44 g/100 ml  残糖:2.29 %
このワインについて
テイスティング・
コメント:
やや甘口の白ワイン。色調は淡いレモンイエロー。香りはりんご、グレープフルーツ、びわ、洋ナシなど爽やかに広がる。味わいは、穏やかな甘味、柔らかな酸味でグレープフルーツや洋ナシ、びわのような風味を感じる。後味には、甲州種らしいビターな印象があり、ワインを引き締めている。
料理との相性: おでん、肉じゃが、海老しんじょ、蛤のワイン蒸し、青梗菜とベーコンのクリーム煮、湯豆腐、鰯と松の実のスパゲッティー、モッツァレラチーズなどのフレッシュチーズ、白カビチーズ
飲み頃: 例年よりも甘さが少し強いので、甘さが気になる際は、よく冷やすこと(冷蔵庫温度10℃以下)をおすすめする。向こう3年ぐらいはフレッシュな味わいを楽しめ、ワインセラーなどで温度管理してあれば、10年以上の熟成も可能である。

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2017 収穫祭記念赤ワイン ワイン・データシート

「第34回 収穫祭記念赤ワイン」は、メルロやカベルネ・ソーヴィニョンといったボルドー品種と、日本固有の葡萄品種、マスカットべイリーAからなる日本の葡萄100%の赤ワインです。これらの葡萄は、山形県、山梨県、長野県そして栃木県の優れた契約栽培農家によって育てられました。醸造場では熟した葡萄を丁寧に選果して、野生酵母で醗酵させました。十分に皮から成分を抽出するため、ルモンタージュしながら1〜2週間醸し、その後マストを搾り、木樽、オークタンク、ステンレスタンクに移し、野生乳酸菌によるMLF(マロラクティック醗酵)を促しました。健康な葡萄の果実味、ストラクチャー、樽熟の甘い香り、ここちよい渋み・・・。美味しい赤ワインの要素がバランスよく味わえる、楽しい赤ワインです。可愛いラベルイラストは北澤平祐さんです。

テクニカル・データ
品種: メルロ 45.6%
マスカット・ベイリーA 26.7%
カベルネ・ソーヴィニョン 25.3%
その他 2.4%
畑: 山形県上山
山梨県甲州市勝沼
栃木県大平
長野県高山村
長野県須坂
収穫: 2016/09/07, 09, 13, 15, 16, 26 10/7(メルロ)
2016/9/12, 20, 25 10/10, 18, 20(マスカット・ベイリーA)
2016/10/22, 27 2015 (カベルネ・ソーヴィニョン)
収穫時の糖度: 19.2°Brix(平均)
醗酵: 熟した葡萄をココ・ファーム・ワイナリーで選果して、より良い房のみを除梗しステンレスタンクに入れ、野生酵母で醗酵させる。十分に皮から成分を抽出するため、高めの温度を維持し、ルモンタージュしながら1週間から2週間醸す。その後マストを搾り、ワインを皮と種から分け、木樽、オークタンク、ステンレスタンクに移し野生乳酸菌によるMLF(マロラクティック醗酵)を促す。
熟成: 木樽、オークタンク、ステンレスタンクで約7ヶ月半熟成後、軽くろ過してビン詰。
瓶詰: ビン詰日: 2017/6/14, 15, 16, 17, 19, 20
本数: 10,890本(375ml ) 52,857本(750ml )
アルコール: 11.5 %   酸度: 0.54 g/100 ml   残糖: 0.12 %
このワインについて
テイスティング・
コメント:
香りはクランベリー、ラズベリー、ブラックベリー、カシスなどの果実と、土などの複雑な香りを感じる。口当たりはライトで果実味豊かな印象。
熟した果実の味わいとスパイスを感じ、程よい酸味とほのかな樽の風味が、このやさしいワインに、しなやかさと複雑味をあたえている。
料理との相性: 程よくコクのある料理:小羊の香草焼き、鴨のグリル、ローストポーク、焼鳥(たれ)
ミートソースのパスタ、トマトと茄子のチーズグラタン、ピザ、ハンバーグ
飲み頃: 今から2020年頃まで:熟成によって、よりなめらかで複雑なワインとなるだろう。

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2016 オーバード白 ワイン・データシート

 このワインは、カリフォルニアの最高級葡萄を原料として、こころみ学園のワイン醸造場 ココ・ファーム・ワイナリーがカリフォルニアの旧友、マット・クラインさんに醸造を委託したワインです。時代や国境を越えたひたむきな情熱がこの「オーバード(夜明けの歌)」に実りました。幸いに満ちた明るい朝を願いながら、心をこめてお届けします。
 開栓してワインが注がれるときに広がる力強く豪奢な香りが、このワインの特性を象徴しているともいえるでしょう。このワインがもつ最大の特徴のひとつは、瓶の中で長い歳月を経て熟成し味わいを増していくことにあります。長期貯蔵にふさわしい構造としっかりした果実の濃縮度を備えもち、熟成が進むにつれて、ワインはよりいっそうなめらかで複雑になり芳醇さを増し、洗練されていきます。
 ヨーロッパ最高峰のワインを彷彿とさせるスタイルの白ワイン、オーバード白。熟したフルーツからくる複雑さを備えたワインです。

テクニカル・データ
品種: シャルドネ100%
畑: カリフォルニア州 クラークスバーグ
収穫: 2016/8/30
醗酵: 全房でプレスした後、ステンレスタンクに移し、選抜酵母を添加し12~15℃で醗酵させた。醗酵の終了を確認し、アメリカンオークの樽に澱引きした。
熟成: 5ヶ月熟成。45%はそのまま熟成、30%は少し澱を残して樽熟成、25%は新樽でMLF(マロラクティック醗酵)を促した。
瓶詰: ろ過を行いながらビン詰。
アルコール: 13.9 %   酸度: 0.57 g/100 ml.   残糖: 0.39 %
このワインについて
テイスティング・
コメント:
アタックに、バニラやくちなしの花の甘い香り、洋ナシやアプリコットの香りもある。丸みのあるリッチな口当たり、クリスピーな果実味とオークの風味が主張しあう。アフターに、柑橘の皮の様なほろ苦さ、オークやナッツの香ばしさが長い余韻を残す。
料理との相性: 手長エビのスパイシー炒め、カリカリベーコンのシーザーサラダ、鰻の白焼きを山葵で、蟹クリームコロッケ、ボストンクラムチャウダーなどホワイトソースを使う料理、イベリコ豚とキノコのソテー、コンテやパルミジャーノ・レッジャーノ
飲み頃: セラー温度(15度ぐらい)から、温度を上げつつ、大振りのグラスで変化を楽しめる。今から飲んでも溌剌としているが、4〜5年の熟成で、より樽香との一体感や丸みが出る。保存状態がよければ、10年間は熟成により、さらに複雑で芳醇なワインになるだろう。

2017/10/29

2016 オーバード白ワイン・データシートPDF(プリントに最適です)

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2017 NOVOCCO Wine Details

Japanese

Novocco Red Wine is a light, fruity, spicy red wine fresh from fermentation with a touch of residual carbonation. This wine is made in a “Nouveau” style, bottled young and immediately approachable. The grape involved is the Shokoshi grape, developed by the renowned Sawanobori family of Japanese grape breeders.
The juicy, effervescent character of this wine makes it a natural for charcuterie, cheeses, and good friends.

TECHNICAL DATA
VARIETY SHOKOSHI 100%
VINEYARD Kaminoyama Yamagata
Namegawa Saitama
Oohira Tochigi
Enzan Yamanashi
HARVEST
DATE
26th, 28th August 2017
9th, 10th August 2017
18th August 2017
14th August 2017
Brix @the Harvest(average): 18.9oBrix
BOTTLING Bottled on: 20th September 2017
The number of bottles: 5,258(750ml)
ANALYSIS
DATA
Alcohol: 10.7 %  Total acidity: 0.93 g/ 100 ml.
Residual Sugar: 0.2 %

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2017 のぼっこ ワイン・データシート

English

“ワインは人々を喜ばせるもの”。
 この単純な事実は、シャンデリアやタキシードや1本10万円のワインに溢れた世界では忘れやすいことかもしれません。しかし、手軽なワインでも高価なワインでも、あらゆるワインはお客様に喜びを与えなくてはなりません。ココ・ファーム・ワイナリーの新酒「のぼっこ」は気取らず飲め、笑顔になれるようなワインです。
 日本の山葡萄から澤登晴雄氏によって開発された小公子種が、「のぼっこ」のセパージュ(葡萄品種)です。
8月、真夏の太陽の下で小公子は収穫されます。醸造場では、低温で野性酵母により醗酵させ、その後半でさらに温度を落として「のぼっこ」がつくられます。ワインを冷やすことによってフレッシュなフルーツの特徴や綺麗な酸味、醗酵中にできた二酸化炭素からの発泡を有するワインになります。このワインは、清澄やろ過をしていません。その結果、醗酵によるくもりと気泡が残る、ジューシーで生き生きとした赤ワインになりました。
 醗酵タンクからお客様のお手元のグラスまでとても近いワインです。お客様の笑顔に出会えるくらいに・・・。ぜひ、ご家族やお友達と一緒にお楽しみください。緊張いらず、心配いらず、コルクスクリューもいりません。泡が吹き出すこともありますので、よく冷やして、静かに王冠を開けてください。

テクニカル・データ
品種: 小公子100%
畑: 山形県上山尾形畑、木村畑
埼玉県比企郡滑川江南愛の家
栃木県大平大平町青壮年部
山梨県甲州市塩山小川農園
収穫: 2017/8/26, 28
2017/8/9, 10
2017/8/18
2017/8/14
収穫時の糖度 約18.9°Brix(平均)
醗酵: 葡萄を房ごと搾り、ジュースをステンレスタンクに入れ、野生酵母により自然と醗酵が始まるのを待つ。約15℃~20℃の温度を保ち、醗酵後、状況を確認しながらオリ引きを数回行うことで、果実の香りをよりクリアに引き出す。
瓶詰: 清澄せず無ろ過でビン詰。
ビン詰日: 2017/9/20 本数: 5,258本(750ml)
アルコール: 10.7 %   酸度: 0.93 g/100 ml.   残糖: 0.2 %
このワインについて
テイスティング・
コメント:
カシス、さくらんぼ、ブルーベリー、わたあめのような香りに、スモーキーさもある。泡が溶け込んでいて、フレッシュで優しい口当たり。甘くないカシスソーダ、グレープフルーツのような果実や苦味が合わさる。飲み心地は、軽快で、すっきりとした印象。
料理との相性: BBQや、ピクニックワインとして。スモークチーズやハム、ベーコン。ピンチョスやタルティーヌなどのフィンガーフード。鶏手羽元のプルーン煮込み、エビチリ、ナポリタンなど甘酸っぱくメリハリのあるもの(トマトケチャップのようなイメージ)
飲み頃: 開栓前に冷蔵庫などでよく冷やす。ボトルの下に受け皿を用意し、王冠をゆっくり開ける。なるべく早めに、1年ほどで飲むことをおすすめする。

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2016 Here Comes The Moon Wine Details

Japanese

Here Comes the Moon is made from the Kerner grape, a variety relatively unknown to most. It was developed in Germany in the 1950s and is grown to produce outstanding wines in Germany, Austria, northern Italy, and Japan’s northernmost island of Hokkaido.
From the first time we attempted making wine from Hokkaido-grown Kerner we’ve been taken with the tremendous potential that the grape holds. It is marked by an intensity of fruit, strong aromatics, and a crisp spine of acid.
Kerner perhaps reaches it ultimate expression in the coastal hillsides of Yoichi, an hour’s drive west of Sapporo. Cooking ocean breezes and fertile, iron-rich soils combine to infuse the wines with an extra depth of flavor. The grapes for this wine were grown by Mr. Fujisawa, Mr. Ara and Mr. Konishi.
Mr. Fujisawa, Mr.Ara and Mr.Konishi performed their magic, turning out grapes with powerful aromas, sturdiness of body, and a beautiful acidic snap.
Careful pressing, fermentation using wild yeasts, and a post-fermentation aging period in stainless steel has yielded a powerful wine showing to great effect Kerner’s fruit profile.
The origin of the wine’s name, Here Comes the Moon, is from a late Edo Period poem which encourages wisdom, patience, and acceptance…
“One should wait for the rising of the moon, yet should not chase after the falling flower petals”.

TECHNICAL DATA
VARIETY KERNER 100%
VINEYARD Nobori and Misono District, Yoichi, Hokkaido, Japan
HARVEST
DATE
16th, 19th, 24th, 28th, 29th October 2016
Brix @the Harvest(average): 23.3oBrix
BOTTLING Bottled on: 1st June 2017
The number of bottles :4,227 (750ml)
ANALYSIS
DATA
Alcohol: 12.8 %   Total acidity: 0.57 g/ 100 ml
Residual Sugar: 2.50 %

2016 Here Comes The Moon Wine Details PDF

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2016 月を待つ ワイン・データシート

English

ケルナーは1950年代にドイツで開発された葡萄品種で、現在、ドイツ、オーストリア、日本の北海道などで栽培されています。あまり有名な品種ではないのですが、私たちはケルナーが持つ、華やかな香り、瑞々しい酸、豊かなフルーツに魅力を感じ、敬愛する余市の契約栽培農家さんにケルナーの栽培をお願いしています。
 2016年、余市の藤澤さん、荒さん、小西さんの葡萄畑からは、おいしい酸味と豊かな香り、そして貴腐のニュアンスを持つ、素晴らしいケルナーが収穫できました。そんなケルナーのフルーツの力を逃がさないようにするため、足利の醸造場では、低温~中温で醗酵させ、フレッシュさを維持するため4~6ヶ月間、ステンレスタンクで熟成してビン詰しました。
その結果、「2016月を待つ」は、果実味豊かで、すがすがしい酸味のある味わい深いワインになりました。
名前の由来は「出る月を待つべし、散る花を追うことなかれ」江戸時代、清貧の儒学者、中根東里(1694~1765)が佐野にひらいた村塾の壁書(磯田道史著「日本人の叡智」新潮新書)より。“Here Comes The Moon:ほら、月が顔を出すよ”という名曲もありました。さあ、ご一緒に昇るお月さまを待ちましょう。この自然の酸味と真のエレガンスを感じる香り高きワインを、ゆっくりと楽しみながら。

テクニカル・データ
品種: ケルナー 100%

畑: 北海道余市 藤澤農園
      荒農園
      小西農園

収穫: 2016/10/24, 28, 29
2016/10/16, 19
2016/10/19

収穫時の糖度 約23.3°Brix(平均)

醗酵: 葡萄を選果した後、やさしくプレスして得られた果汁をステンレスタンクに入れ、約16~20℃の温度で野生酵母によって約4~6ヶ月間ゆっくりと醗酵させた。
熟成: 澱引き後、ろ過しながらビン詰。
瓶詰: ビン詰日: 2017/6/1 本数: 4,227本(750ml)
アルコール: 12.8 %   酸度: 0.57 g/100 ml   残糖: 2.50 %
このワインについて
テイスティング・
コメント:
ゆず、すだちなどの柑橘の香り、レモンピールの砂糖漬け、ハチミツっぽいニュアンスや貴腐由来の香りもある。フレッシュで丸みがある口当たり、豊かな甘みと酸味のバランスがよく、ボリュームがあり、味わいが長く続く。
料理との相性: 青魚の寿司、蒸し鶏ときくらげの和え物、舞茸の天婦羅、蕪の蟹あんかけ、焼鳥やささみを柚子胡椒で、海老のグラタン、サーモンとホウレン草のキッシュ、ブリーなどのクリーミーな白カビチーズ、白桃のコンポートにバニラアイスを乗せたもの
飲み頃: 冷やし気味の温度(冷蔵庫10℃ぐらい)から、室温に温度を上げつつ、変化を楽しめる。甘さが気になる場合は、ワインクーラーなどで冷たい温度をキープ。今からでも楽しめるが、4〜5年の熟成で、より落ち着きと香ばしさが出て、10年間ぐらいは熟成による変化を楽しめるだろう。

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2016 pinot rose Wine Details

Japanese

The 2016 COCO TO ARU Pinot Rose marks our 4th vintage for this wine.
We originally began to produce this rose as a “one off”, an unplanned use of some grapes that seemed more suited for rose than for red wine. The reaction to that first wine was overwhelmingly positive, and so we decided to make the wine every year. We are very happy to do this as it is our firm conviction that dry rose wines can be some of the most refreshing, the most complex, the most food-friendly wines around.
With the decision to make this wine every year, we have continued to refine the process, exploring the best way to make a dry rose. In many cases, rose is made by blending lesser quality white and red wine to make a simple quaffing rose wine. Not so with the Coco To Aru Rose. Here we start with the best grapes possible—100% late harvested Pinot noir from the famed Kimura Vineyard in Yoichi, Hokkaido. We then undertake a very long, cool carbonic maceration of the whole clusters of grape in tank… this process, aided by the cold Hokkaido weather, allows for a very gentle extraction of aroma, flavor, umami and just the right amount of color (hence, the rose ‘blush’) from the skins. We then press the grapes, and continue the fermentation in specially selected barrels and stainless steel tanks. Post-fermentation aging on the lees helps to promote a gentle mouthfeel and complexity of both aroma and taste.
Rose production has a rather checkered history: of late, it is typically a wine, neither red nor white, made from red wine grapes insufficiently ripened or white wine grapes that don’t have anywhere else to go.
This is a sad thing, as carefully grown and vinified rose wines can be supremely enjoyable for both the casual wine drinker and the serious student of wine.
We hope you find this wine to your liking, as a compliment to your meal or your gathering of friends.

TECHNICAL DATA
VARIETY Pinot Noir 100%
VINEYARD Kimura vineyard, Nobori, Yoichi, Hokkaido
HARVEST
DATE
27th ~29th  October 2016
BOTTLING Bottled on : 25th September 2017
The number of bottles : 2,687 (750ml)
ANALYSIS
DATA
Alcohol : 12.8 %  Total acidity : 0.74 g/ 100 ml.
Residual Sugar : 0.13 %

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2016 こことあるシリーズ ぴのろぜ ワイン・データシート

English

こことあるシリーズの「2016ぴのろぜ」は今回で4年目のヴィンテージです。ロゼワインは、多くの場合、赤ワインでも白ワインでもない、中途半端なワインとしてつくられてしまっています。
でもこの「ぴのろぜ」は違います。このワインは、赤ワインをつくるつもりのピノ・ノワールを試しにロゼワインにしたことがもともとの始まりでした。1回限りのつもりで造ったロゼワインがワインの専門家の人たちにも圧倒的に好評で、それ以来醸造過程を洗練させ最良の方法を模索しています。
まず北海道余市の屈指の栽培農家、木村農園の遅摘みピノ・ノワール100%を用いることからワインづくりがはじまります。タンクに房ごと葡萄を入れ、かなり長い時間、北海道の冷涼な気候だからこそできる低温で、カルボニック・マセラシオンを行います。それによって、やわらかなアロマやフレーバー、旨みや程よい“blush(ブラッシュ)”の色合いを果皮から抽出していきます。葡萄をプレス(圧搾)した後は、厳選された樽とステンレスタンクで醗酵を続けます。醗酵が済んだ後も澱といっしょに熟成させ、それによってやさしい口当たりとアロマと味わいを備えた複雑さをワインに与えていきます。
おかげさまで、丹精こめて育てられた葡萄から丁寧に醸造したドライなロゼワインは、よりさわやかで、より複雑で、より食事にも合わせやすいワインになることを確信でき、とても嬉しく思います。この「こことあるシリーズ2016ぴのろぜ」が、いつものお食事やお友達との集まりの席を盛り上げるための、お気に入りのワインになれることを願っています。

テクニカル・データ
品種: ピノ・ノワール 100%
畑: 北海道余市郡余市町登 木村農園
収穫: 2016/10/27、28、29
醗酵: 葡萄を選別した後、7週間低温全房のカルボニックマセレーション(炭酸ガス浸漬)を行った。その後、足で破砕して5日間野生酵母により醸し醗酵。じっくりと搾って、タンクに移動した。一夜常温沈殿後、澱引き。ステンレスタンク(5割)、古樽(4割)、新樽(1割)にて野生乳酸菌によるMLF(マロラクティック発酵)を行った。
熟成: 醗酵後9カ月、澱漬け。
ビン詰: ビン引き、ブレンド、少量の亜流酸塩添加後、無清澄剤・無濾過にて瓶詰め
ビン詰日: 2017/09/25        本数: 2,687本(750ml)
アルコール: 12.8 %   酸度: 0.74 g/100 ml.   残糖: 0.13 %
このワインについて
テイスティング・
コメント:
チェリー、イチゴ、ブラッドオレンジ、腐葉土、野ばらなどの上品なアロマとオークの香ばしさ。ざくろの果実味を中心としたやわらかでドライな口当たり。丸さとフレッシュさを併せ持つ酸味と旨味が心地良い余韻。
料理との相性: 生ハムといちじく、パン・コン・トマテ、タパス、スモークサーモンやサーモンのバター焼き、トマト系パスタ、常夜鍋をポン酢で、ベーコンとジャガイモの炒め物、柿の葉寿司、グレープフルーツやオレンジのカスタードタルト
飲み頃: 冷やし気味の温度(冷蔵庫10℃ぐらい)から、室温に温度を上げつつ、変化を楽しめる。酸味がお好きな方は、ワインクーラーなどで冷たい温度をキープ。今からでも楽しめるが、3〜5年の熟成でよりなめらかさと落ち着きが出てきて、10年間ぐらいは熟成による変化を楽しめるだろう。

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2015 甲州F.O.S. ワイン・データシート

English

 私たちは、世界中のワイン産地を訪れる旅の間に、茜色の滋味深いワインに巡り会うことができました。イタリアのフリウリ地方やフランスのジュラ地方、そしてジョージアの生産者がつくる、渋く複雑でナチュラルな美味しさを持つオレンジ色のワイン。適地適品種の葡萄を探すなかで、その土地の葡萄がその個性を思う存分に発揮しているワインの有りようは、私たちを元気づけてくれました。
 日本固有の葡萄・甲州種の白ワインは、そのほとんどが淡い色で、軽く飲みやすいものです。それゆえ葡萄自体も同じように、淡い色でソフトな味だと思われがちですが、実は甲州種の葡萄は渋味がありとても力強いのです。そんな甲州種の魅力を引き出したくて、2004年、私たちは甲州種から、可能な限り葡萄の香りと成分を抽出したワインをつくりはじめました。F.O.S.とはFermented on Skins(果皮の上で醗酵)の略。以来、この白ワインは優れた契約栽培家との信頼関係をもとに、毎年、赤ワインをつくるように果皮や種を一緒に醗酵させ、試行錯誤を繰り返しながらつくられています。「2015甲州F.O.S.」も、深い色、広がりのある複雑なアロマ、ここちよい渋みを有するワインで、最近ではオレンジワインに分類されています。中華をはじめいろいろなお料理と思わぬ相性を見せる個性的なこのワイン、気の合う方とのんびりお楽しみくださいますように。

テクニカル・データ
品種: 甲州 100%
畑: 山梨県甲州市勝沼 秋玉園
収穫: 2015/10/31,11/3

収穫時の糖度 約16.6°Brix(平均)

醗酵: 2つの方法で野生酵母により醗酵させた。
1つ目は、赤ワインと同じように、葡萄を除梗しステンレスタンクに入れ、1日2回ピジャージュしながら醸す。醗酵により出てきたアルコールによって果皮からの成分が抽出された後、プレス。
2つ目は、葡萄を除梗しプレスした後、合成樹脂のタンクで醗酵。
熟成: 醗酵終了後、26%を樽で、74%をステンレスタンクで、13ヶ月熟成。
瓶詰: オリ引き後、清澄せず無ろ過でビン詰。
ビン詰日: 2017/01/12 本数: 6,352本(750ml)
アルコール: 12.3%   酸度: 0.48 g/100 ml.   残糖: 0.06%
このワインについて
テイスティング・
コメント:
オレンジ、八朔の皮、針葉樹のような香り。口中も、フレッシュで心地良く、みかんやりんご、八朔を白い薄皮ごとかじったような果実味とおだやかな渋味もある。
料理との相性: 海老しんじょうを揚げたもの、秋刀魚のフライ、鶏の五香粉揚げ、焼き鳥を塩で、カプレーゼ、鶏レバーの豆鼓炒め、パイナップル入りの酢豚
飲み頃: 現時点では、例年の甲州F.O.S.よりも、フレッシュな味わいが楽しめる。気温の高い時期は、冷やしすぎると苦味が増すので、少し冷やし気味(セラー温度15℃)がおすすめ。2、3年後には、なめらかでこなれた印象になり、変化も楽しめそう。10年後も充分、飲み頃が続く。

2015 甲州F.O.S.ワイン・データシートPDF(プリントに最適です)