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2018 収穫祭記念白ワイン ワイン・データシート

 「第35回 収穫祭記念白ワイン」は、特別にセレクトした甲州種にシャルドネ種やデラウェア種などの葡萄をブレンド。野生酵母で醗酵させ、果実の新鮮さを維持することを心がけながら、甘さと酸味のバランスがちょうどよいタイミングでタンクを冷却して醗酵を止めました。低温発酵でじっくり丁寧につくった白ワインです。
 このワインの柔らかくやさしい口当たりと、フレッシュなハーブや花の香りは、はじめてワインをお飲みになる方にはもちろんのこと、鋭い味覚の持ち主にも喜ばれることでしょう。日本の醗酵調味料(醤油・味噌・味醂など)を使った和食と良く合い、アペリティフにも、和洋中問わずどんなお料理にも合わせやすい白ワインです。ほっとしたひとときに、のんびりとした休日に、ごゆっくりどうぞ。ラベルイラストはミロコマチコさんです。

テクニカル・データ
品種: 甲州 78%
シャルドネ 11%
デラウェア 5%
竜眼 3%
北天の雫 2%
その他 1%
畑: 山梨県甲州市勝沼
長野県大町
長野県高山村
山梨県韮崎市穂坂
長野県安曇野
茨城県つくば
収穫: 2017/9/20, 26, 27 10/3, 24
2016/10/11
2016/9/29
2017/8/14
2017/10/23
2017/8/30
収穫時の糖度 16.6°Brix(平均)
醗酵: 傷んだ実や未熟な実を取り除き、除梗した後やさしくプレスする。甲州は果汁をハイパー・オキシデーションし、えぐみを柔らかくする。オリを沈め、澄んだジュースをステンレスタンクに移し野生酵母で醗酵。甘味と酸味のバランスがちょうど良いタイミングでタンクを冷却して醗酵を止める。
熟成: ステンレスタンクにオリ引きし、低温で約4ヶ月熟成。
瓶詰: 清澄せず、ろ過してビン詰。 ビン詰日:2018/02/14, 15, 16
本数: 18,028本(750ml)  8,489本(375ml)
アルコール: 10.9 %  酸度:0.73 g/100 ml  残糖:1.3 %
このワインについて
テイスティング・
コメント:
メロン、りんご、ビワ、甘く華やかな香り。口当たりがソフトで、フレッシュな酸味があり、それを優しい甘さが包んでいる。アフターに、グレープフルーツの皮のような、ほろ苦さがあり、味わいを引き締めている。
料理との相性: 海老しんじょ、おでん、ざる蕎麦、鰆の粕漬け、里芋のゆず味噌煮、芙蓉蟹(かに玉)、そば粉のガレット、白菜とハムのクリーム煮、白カビのチーズ、アプリコットのタルト、果物を使ったロールケーキ
飲み頃: 冷蔵庫で冷やした温度だと、スッキリとした印象に。温度を高くすると、甘さが強まる。今から1年くらいは、フレッシュな印象を楽しめるだろう。いい状態で保管できたら、5〜7年の熟成で香ばしさが出てきつつ、まとまりと熟成感が出てくるだろう。

2018/10/04

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2018 NOVOCCO Wine Details

Japanese

Novocco Red Wine is a light, fruity, spicy red wine fresh from fermentation with a touch of residual carbonation. This wine is made in a “Nouveau” style, bottled young and immediately approachable. The grape involved is the Shokoshi grape, developed by the renowned Sawanobori family of Japanese grape breeders.
The juicy, effervescent character of this wine makes it a natural for charcuterie, cheeses, and good friends.

TECHNICAL DATA
VARIETY SHOKOSHI 100%
VINEYARD Kaminoyama Yamagata
Namegawa Saitama
Enzan Yamanashi
Oohira Tochigi
HARVEST
DATE
30th, 31st August 2018
26th July 2018
2nd August 2018
30th July 2018
Brix @the Harvest(average): 20.0oBrix
BOTTLING Bottled on: 22nd September 2018
The number of bottles: 5,893(750ml)
ANALYSIS
DATA
Alcohol: 11.5 %  Total acidity: 0.66 g/ 100 ml.
Residual Sugar: 0.2 %

28/Sep/2018

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2018 のぼっこ ワイン・データシート

English

 “ワインは人々を喜ばせるもの”。手軽なワインでも高価なワインでも、あらゆるワインはこの単純な事実をないがしろにはできません。ココ・ファーム・ワイナリーの新酒「のぼっこ」は、醗酵タンクからお手元のグラスまでとても近く、気取らず飲め、笑顔になれるようなワインです。セパージュは小公子種。小公子は日本の山葡萄から澤登晴雄氏によって開発された葡萄品種で、毎年、この葡萄から収穫や仕込みがはじまります。
 2018年、山形県上山や北関東の熊谷や栃木では、春から嵐や雹の影響をまぬがれ、小公子にとってなかなかよい生育状況でした。夏の猛暑も畑で作業するには大変でしたが、通年に比べて2週間ほど早く7月26日から収穫がはじまり、どこの畑も雨が少なかったため、健全な小公子を収穫することができました。
 醸造場では葡萄を房ごと絞り低温で野性酵母により醗酵させ、その後さらに温度を落としました。よりピュアにつくるため酸化防止剤(亜硫酸塩)を加えず、ワインを冷やすことによってフレッシュな果実味や綺麗な酸、醗酵中にできた二酸化炭素の泡を残しました。ジューシーさをお楽しみいただくため清澄やろ過もしていません。酵母が元気な「のぼっこ」は泡が吹き出すこともありますので、よく冷やして、静かに王冠をお開けください。

テクニカル・データ
品種: 小公子 100%
畑: 山形県上山 尾形畑
埼玉県比企郡滑川 江南愛の家
山梨県甲州市塩山 小川農園
栃木県栃木市大平 大平町青壮年部 大平ワイン友の会
収穫: 2018/8/30, 31
2018/7/26
2018/8/2
2018/7/30
収穫時の糖度 約20.0°Brix(平均)
醗酵: 葡萄を房ごと搾り、ジュースをステンレスタンクに入れ、野生酵母により自然と醗酵が始まるのを待つ。約15℃~20℃の温度を保ち、醗酵後、状況を確認しながらオリ引きを数回行うことで、果実の香りをよりクリアに引き出す。
瓶詰: 清澄せず無ろ過でビン詰。
ビン詰日: 2018/9/22 本数: 5,893本(750ml)
アルコール: 11.5 %   酸度: 0.66 g/100 ml.   残糖: 0.2 %
このワインについて
テイスティング・
コメント:
色合いは、にごりのあるルージュ+カシス色。赤いりんご、ダークチェリー、カシス、アセロラの香り。土っぽさもある。優しい口当り、フレッシュで果実味豊かでさっぱりとした味わい。芯が通った酸味があり、程よい苦みが全体を引き締めている。
料理との相性: タコス、秋ナスとキノコのラザーニャ、レモン風味のサルティンボッカ、春菊とベーコンのサラダ、鶏レバーの生姜煮、豚トロの炙り レモン塩で、フレッシュなフェタやシェーブル、ダークチェリーのタルト、カシスのムース
飲み頃: フレッシュな味わいを楽しむために、向こう1年から2年で飲んでいただきたい。冷蔵庫でよく冷やして飲むことをおすすめする。少し時が経ち、オリが沈みだしたら、上澄みと瓶の下の沈降したところを飲み比べても一興かと。

2018/10/5

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2017 cocoromi norton Wine Details

Japanese

Cocoromi Norton is an exceptional wine made mainly from the Norton grape. The Norton grape variety is almost entirely unknown, and originated in eastern America’s Virginia before being brought to Missouri where it is now enthusiastically grown for wine production. In Missouri and Virginia, Norton yields fruity, deeply colored, impressive wines. This is done in spite of the fact that the areas have high summer temperatures, with abundant rains. Given that these weather patterns are also found throughout much of Japan, we thought we could make good wine using Norton. Through a vine importation and propagation program we began planting Japanese Norton vineyards in 2000.
The character of the 2017 Cocoromi Norton is quite floral, showing violet and jasmine notes, fruit-filled flavors of plum and cassis, and red fruits. The backbone of crisp acidity is typical of the Norton grape. And the quality and intensity of the wine is typical of the vineyard, owned and operated by the good people of Cocoromi Gakuen. A mature example would be perfect with meat or fish with sour fruits sauce, especially roast duck with raspberry sauce.

TECHNICAL DATA
VARIETY NORTON 91% TANNAT 9%
VINEYARD Tajima, Ashikaga, Tochigi (NORTON)
Akami, Sano, Tochigi (TANNAT)
HARVEST
DATE
29th September 6th 13rd 18th 19th October 2017 (NORTON)
9th October 2017 (TANNAT)
Brix @the Harvest(average): 21.6oBrix
BOTTLING Bottled on: 15th May 2018
The number of bottles : 3,276 (750ml)
ANALYSIS
DATA
Alcohol: 11.4 %  Total acidity: 0.55 g/ 100 ml.
Residual Sugar: 0.15 %

14/Sep/2018

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2017 こころみノートン ワイン・データシート

English

 1950年代に開墾されたこころみ学園の葡萄畑。この急斜面の葡萄畑の中央で育てているのがノートン種(シンシアナ種)の葡萄です。雨の多いアメリカ合衆国東海岸のヴァージニアや中央部のミズーリ原産のこの葡萄は、昨今の日本の猛暑やゲリラ豪雨にもよく耐え、適地適品種の重要性を私たちに示しています。
 2017年も、この葡萄は健康で香り高いしっかりした実をつけてくれました。私たちはこの葡萄を慎重に収穫し野生酵母で醗酵させました。醗酵後はやさしく搾り小樽に入れ野生乳酸菌によるマロラクティック醗酵を行いゆっくり熟成させました。その後良いバランスの樽をブレンドし澱引きし、清澄やろ過なしでビン詰めしました。
 やがて開墾60年を迎える葡萄畑の麓で、より純粋に飾り気なくつくった「2017こころみノートン」です。

テクニカル・データ
品種: ノートン 90.9%
タナ 9.1%
畑: 栃木県足利市田島 こころみ学園(ノートン)
栃木県佐野市赤見 こころみ学園(タナ)
収穫: 2017/9/29 10/06、13、18、19(ノートン)
2017/10/9(タナ)

収穫時の糖度 約21.6°Brix(平均)

醗酵: ノートンは、二つの方法で仕込んだ。
一つ目は、除梗し軽く破砕して、小型のタンクへ移す。1日2回のルモンタージュをおこないながら徐々にマストを温めてゆく。4、5日すると野生酵母による醗酵が始まる。醗酵は高めの温度ですすみ、残糖がなくなるまで続く。注意深くルモンタージュをおこないながら十分な色素と風味を抽出する。おおよそ約10~24日間醸した後、マストを搾り、ワインを皮と種から分ける。
二つ目は、全房でプレスをした後、約20日間醗酵させる。
タナは、除梗し甕に移す。約10日間醸し醗酵させた後、マストを搾り、ワインを皮と種から分ける。
その後、それぞれ古樽内で野生乳酸菌によるMLF(マロラクティック醗酵)を続ける。
熟成: フランス産オークの古樽で6ヶ月~6ヶ月半熟成。
瓶詰: オリ引き後ブレンドし、清澄せず無ろ過でビン詰。
ビン詰日: 2018/05/15 本数: 3,276 本 (750ml)
アルコール: 11.4 %   酸度: 0.55 g/100 ml   残糖: 0.15 %
このワインについて
テイスティング・
コメント:
色合いは、にごりのある黒みがかった赤紫。ジャスミン、カシスやブルーベリー、香木、オリエンタルスパイス、グレーピーな香り。口当たりは、なめらかで、活き活きとしたカシスやブルーベリーの果実味とジャスミン、スパイシーさがあり、旨味、おだやかな酸味、ほのかな渋味が、軽すぎず重すぎない一体感のある味わいを構成し、ナッツのような香ばしい余韻が長く続く。
料理との相性: 黒酢の酢豚、ニラレバ炒め、メンチカツ、牛スネ肉の赤ワイン煮込み、ローストポーク バルサミコソース、スペアリブの豆鼓煮込み、肉シュウマイ、春巻き、ラフテー、クリーミーな白カビのチーズやシェーブル、カシス風味のレアチーズケーキ、ブルーベリーパイ
飲み頃: セラー温度で、大ぶりのグラスでゆっくり飲むことをすすめる。暑い時期は、少し冷やしぎみの温度でも心地よいだろう。いい状態で、5年ほど熟成させると、更になめらかさが増し、熟成感も出てくるだろう。

2018/09/12

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2017 Koshu Fermented On Skins Wine Details

Japanese

Koshu F.O.S. is a powerful, idiosyncratic wine made from Japan’s own Koshu grape variety. Fermented on skins like a red wine (hence “FOS”), this white wine isn’t really white at all. It displays a copper robe, an opening ‘comment’ to be followed by baked apple, spicy aromas of cinnamon, fig, and walnut. In the mouth this wine is robust, with plenty of fruit and spice, and soft tannin.
As an accompaniment to food this wine is most at home with similarly robust dishes, from chicken stew to tripe; it is also exceptional with strongly-flavored cheeses.

TECHNICAL DATA
VARIETY KOSHU 100%
VINEYARD Katsunuma, Yamanashi
HARVEST
DATE
24th 25th 31st October 2017
31st October 2016
Brix @the Harvest(average): 16.9oBrix
BOTTLING Bottled on: 14th June 2018
The number of bottles: 10,048 (750ml)
ANALYSIS
DATA
Alcohol: 11.2 %  Total acidity: 0.45 g/100 ml.
Residual Sugar: 0.10 %

10/Sep/2018

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2017 甲州F.O.S. ワイン・データシート

English

 私たちは、世界各地のワイン産地を訪れる旅の間に、茜色の滋味深いワインに巡り会うことができました。イタリアのフリウリ地方やフランスのジュラ地方、そしてジョージアの生産者がつくる、渋く複雑でナチュラルな美味しさを持つオレンジ色のワイン。適地適品種の葡萄を探すなかで、その土地に古くから栽培されてきた葡萄がその個性を思う存分に発揮しているワインの有りようは、私たちを元気づけてくれました。
 日本固有の葡萄・甲州種から造られた白ワインは、そのほとんどが淡い色で、軽く飲みやすいワインです。それゆえ葡萄自体も同じように、淡い色でソフトな味だと思われがちですが、実は甲州種の葡萄は渋味がありとても力強いのです。そんな甲州種の魅力を引き出したくて、2004年、私たちは甲州種から、可能な限り葡萄の香りと成分を抽出したワインをつくりはじめました。F.O.S.とはFermented on Skins(果皮の上で醗酵)の略。以来、この白ワインは優れた契約栽培家との信頼関係をもとに、毎年、赤ワインを造るように果皮や種を一緒に醗酵させ、試行錯誤を繰り返しながら造られています。「2017甲州F.O.S.」も、深い色、広がりのある複雑なアロマ、ここちよい渋みを有するワインで、最近ではオレンジワインに分類されることもあります。中華をはじめいろいろなお料理と思わぬ相性を見せる個性的なこのワイン、のんびりお楽しみくださいますように。

テクニカル・データ
品種: 甲州 100%
畑: 山梨県甲州市勝沼 秋玉園東夢農場、芳王遊覧園、秋玉園東夢農場
収穫: 2017/10/24,31(秋玉園東夢農場)
2017/10/25(芳王遊覧園)
2016/10/31(秋玉園東夢農場)

収穫時の糖度 約16.9°Brix(平均)

醗酵: 2つの方法で野生酵母により醗酵させた。1つ目は、赤ワインと同じように、葡萄を除梗しステンレスタンクまたは甕に入れ、1日2回ピジャージュしながら醸す。醗酵により出てきたアルコールによって果皮からの成分が抽出された後、プレス。2つ目は、葡萄を除梗し、3日間低温マセラシオンを行った。プレスした後、ステンレスのタンクで醗酵。
熟成: 醗酵終了後、約2割を樽で、約8割をステンレスタンクで、6~7ヶ月熟成。
瓶詰: オリ引き後、清澄せず無ろ過でビン詰。
ビン詰日: 2018/06/14 本数: 10,048本(750ml)
アルコール: 11.2 %   酸度: 0.45 g/100 ml.   残糖: 0.10 %
このワインについて
テイスティング・
コメント:
色合いは、クリアで明るいオレンジ色。焼いたりんご、あんず、びわ、みかん、紅茶、オレンジピールの香り。口中は、みかん、アップルティー、オレンジピールの風味、軽やかな酸味とやわらかい渋味が心地よく、穏やかな余韻がじんわりと続く。
料理との相性: ローストチキンを塩で、生ハムと柿、モロッコ風クスクス、アスパラとベーコンの炒め物、からすみ大根、イカと魚介のパエリア、コロッケ、ホワイトスティルトン・アプリコット、ミモレット、スカモルツァ・アッフミカータ、オレンジ風味のフィナンシェ、金柑のコンポート
飲み頃: 2017年は、白ワイン的要素が多いので、冷やして飲んでも美味しい。温度を上げるとまろやかさが増してくる。向こう2年ほどは、この印象が続くだろう。いい状態で、5年ほど熟成させると、一体感が出てきてまろやかになるだろう。

2018/9/10

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2017 オークバレル白 ワイン・データシート

平成元年(1989年)、私たちは海を渡りカリフォルニア・ソノマに5ヘクタールのワイン用葡萄畑を確保しました。現地の”クライン・セラー”の協力を得て、15年契約で葡萄畑を借りたのです。この葡萄畑の支柱を立てたり、葡萄の苗木植えもこころみ学園の園生や職員たちが行い、葡萄が実るようになってからは、このカリフォルニア産の葡萄を日本に運んでワインを造ったりしていました。そして2004年以降は、こころみ学園の旧友、マット・クラインさんに醸造を委託し、現地でビン詰めして“Friend of COCO”の名前で、ココ・ファーム・ワイナリーだけのカリフォルニア・ワインを輸入し、皆さまにご紹介しています。マット・クラインさんは、クライン・セラーズのオーナー、フレッド・クラインさんの弟で、カリフォルニア内陸部に広がるジンファンデルや、マタロ、プティット・シラー、カリニャンなどカリフォルニアの歴史そのものと言える自根の古樹から、優れたワインを輩出しています。
ココ・ファーム・ワイナリーが監修し、マット・クラインさんに醸造を委託している「オークバレル白」。その原料葡萄に、私たちは、世界中で栽培され産地によって実に多彩な表情を見せるシャルドネを選びました。
醸造場では、カリフォルニアの大地で生まれたシャルドネ種の十分に熟した葡萄のみが注意深く選果され、丁寧に圧搾されます。その風味に富んだ果汁はすぐにフランス産オーク樽へ移されて、樽内で醗酵、ワインとなります。ワイン名でもある樽は、伝統的なワインの醗酵及び熟成のための容器で、その起源は少なくとも数百年前にさかのぼります。その何千年も前にワインメーカーによって報告されている樽の効果は、現在もほとんど変わっていません。木製の樽を使うことにより、ワインにはバニラ、クリーム、スパイスなどの豊かな風味が与えられ、自然のままの酸味はなめらかになります。樽熟成の後、樽から軽くオリ引きをし、ブレンドをします。またビン詰前に、ろ過を行うことでワインを清澄させ、味わいを安定させて、このような洗練された華やかな辛口白ワインにまとめられていきます。「2017オークバレル白」は、樽熟成により造られるなめらかで上品な白ワインです。しかもお手頃な価格でありながら、複雑でバランスのとれた味わいを備えています。
初心者の方にも、ワインのプロの方にもお楽しみいただけるカリフォルニアの魅力に溢れた白ワインです。

テクニカル・データ
品種: シャルドネ 100.0%
畑: カリフォルニア
瓶詰: アルコール: 14.6 %   酸度: 0.62 g/100 ml   残糖: 0.25 %
このワインについて
テイスティング・
コメント:
色合いは、輝きのあるレモンイエロー。バニラ、メロン、グレープフルーツ、桃、みずみずしい香り。磯のような香りも。口中も、シトラス、メロン、桃などフルーツ、オークの風味と相まって、リッチでボリュームがあり、クリスピーさのある余韻が長く続く。
料理との相性: カリカリベーコンのせシーザーサラダ、スパニッシュオムレツ、鮭のムニエル タルタル添え、蟹みその甲羅焼きグラタン、鶏肉とキノコのクリーム煮、豚バラと玉ねぎの生姜風味炒め、カマンベールチーズやコンテ、アプフェルシュトゥルーデル、桃のショートケーキ
飲み頃: 冷やし気味の温度から始めて、温度を上げながら、ゆっくり味わいの変化を楽しんでほしい。いい状態で、5年から7年ほど熟成させると、一体感がでてきて、なめらかさと香ばしさが増してくるだろう。

2019/10/29

2017 オークバレル 白ワイン・データシートPDF(プリントに最適です)

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2015 The Sun Also Rises Wine Details

Japanese

The Sun Also Rises has its origins in the southwest of France. There they grow a little known red wine grape variety called Tannat. We first became interested in Tannat when looking at climatological data for French wine producing regions. In the appellations of Madiran and Jurancon we found weather patterns similar to those of Japan, with high summer rainfalls and high temperatures. We thought that the grape varieties indigenous to the region might be suited to Japan’s climate, and so we imported some of these vines, including some Tannat.
It took a number of years to increase the number of Tannat vines to a point where we could plant several vineyards, but with the results in hand we are certainly glad that we took the time. The 2015 Sun Also Rises is a powerful, deeply colored, highly structured wine in a classic style. Tannat (from mountain vineyards in Tochigi, Yamagata, and Nagano prefectures) provides the structure and depth, while Cabernet Sauvignon from Yamagata adds a plush, smooth character.
We recommend this wine with beef steak, smoked game, and any other grilled meat dish.

TECHNICAL DATA
VARIETY Tannat 78.3%
Cabernet Sauvignon 21.7%
VINEYARD Kaminoyama Yamagata
Takayama Nagano
Sano Tochigi
HARVEST
DATE
5th 7th 9th 19th 20th 25th 26th October 2015
26th 28th October 2015
Brix @the Harvest(average): 23.0oBrix
BOTTLING Bottled on: 13rd January 2017
The number of bottles: 9,286(750ml)
ANALYSIS
DATA
Alcohol: 13.0 %  Total acidity: 0.71 g/ 100 ml.
Residual Sugar: 0.16 %

03/Sep/2018

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2015 陽はまた昇る ワイン・データシート

English

 比較的雨量が多いフランス南西部マディラン地方では、タナ種の葡萄から、色濃く果実味豊かで、渋味の強い印象的なワインが造られています。私たちは2007年、足利にタナ種を植え、その後、優れた栽培技術を持つ山形や長野の契約農家のチャレンジ精神に支えられて、わずか数年のうちに素晴らしい品質のタナ種を得ることできました。東日本に育った葡萄の良さを生かすためシンプルな造りを、またカベルネ・ソーヴィニョン種とブレンドして全体の調和をこころがけました。

テクニカル・データ
品種: タナ 78.3%
カベルネ・ソーヴィニョン 21.7%
畑: 長野県高山村 佐藤農園(タナ)
山形県上山 佐竹畑(タナ)
山形県上山 木村畑(タナ)
山形県上山 尾形畑(タナ)
栃木県佐野市赤見 こころみ学園(タナ)
山形県上山 渡辺祐自畑(カベルネ・ソーヴィニョン)
山形県上山 尾形畑(カベルネ・ソーヴィニョン)
山形県上山 渡辺義仁畑(カベルネ・ソーヴィニョン)
収穫: 2015/10/19, 20(タナ)
2015/10/25(タナ) 
2015/10/7, 9(タナ)
2015/10/26(タナ)
2015/10/5(タナ)
2015/10/28(カベルネ・ソーヴィニョン)
2015/10/26(カベルネ・ソーヴィニョン)
2015/10/28(カベルネ・ソーヴィニョン)

収穫時の糖度 約23.0°Brix(平均)

醗酵: 完熟した葡萄を除梗し軽く破砕して、小型のタンクへ移す。1日2回のルモンタージュをおこないながら、徐々にマストを温めてゆく。2、3日すると野生酵母による醗酵が自然に始まる。醗酵は高めの温度ですすみ、残糖がなくなるまで続く。注意深くルモンタージュを続けながら、十分な色素と風味を抽出する。12~14日間醸した後、マストを搾り、ワインを皮と種から分ける。その後、小樽に移し野生乳酸菌によるMLF(マロラクティック醗酵)を促す。
熟成: オークの小樽で約12~13ヶ月熟成。
瓶詰: 澱引き・ブレンド後、清澄・ろ過処理なしでビン詰。
ビン詰日: 2017/01/13    本数: 9,286本(750ml )
アルコール: 13.0 %   酸度: 0.71 g/100 ml.   残糖: 0.16 %
このワインについて
テイスティング・
コメント:
色合いは、限りなく漆黒に近い赤紫。ポートワイン様の濃縮感のある香り、燻した香り、カシス、ブラックベリー、ビターチョコレート。口中は、初めは大人しいが、時間と共に、渋味がおだやかになり、やわらかな果実味が広がる。同様に、カシス、ブラックベリー、チョコレート、スモーキーさが一体となって、余韻を構成する。
料理との相性: 牛ホホ肉の赤ワイン煮込み、黒酢の酢豚、豚肉の角煮、牛肉のすき焼き、鹿肉の燻製、ブリの照り焼き、ローストビーフ ベリーのソース、牛スジ入りねぎ焼き(鰹節をのせて)、ブルーチーズ、ウォッシュタイプ、ザッハトルテなど濃厚なチョコレートケーキ
飲み頃: すぐ味わいたいなら、3時間前にはデキャンタし、大ぶりのグラスでゆっくり飲むことをすすめる。いい状態で、4、5年熟成させると、固さがとれて、なめらかさが増し、熟成感も出てくるだろう。もっと長い、10年以上の熟成も期待できる。

2018/08/23

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