カテゴリー
ワイン・データシート

2017 pinot rose Wine Details

Japanese

The 2016 COCO TO ARU Pinot Rose marks our 4th vintage for this wine.
We originally began to produce this rose as a “one off”, an unplanned use of some grapes that seemed more suited for rose than for red wine. The reaction to that first wine was overwhelmingly positive, and so we decided to make the wine every year. We are very happy to do this as it is our firm conviction that dry rose wines can be some of the most refreshing, the most complex, the most food-friendly wines around.
With the decision to make this wine every year, we have continued to refine the process, exploring the best way to make a dry rose. In many cases, rose is made by blending lesser quality white and red wine to make a simple quaffing rose wine. Not so with the Coco To Aru Rose. Here we start with the best grapes possible—100% Pinot noir from the famed Kimura Vineyard in Yoichi, Hokkaido. We then undertake a very long, cool carbonic maceration of the whole clusters of grape in tank… this process, aided by the cold Hokkaido weather, allows for a very gentle extraction of aroma, flavor, umami and just the right amount of color (hence, the rose ‘blush’) from the skins. We then press the grapes, and continue the fermentation in specially selected barrels and stainless steel tanks. Post-fermentation aging on the lees helps to promote a gentle mouthfeel and complexity of both aroma and taste.
Rose production has a rather checkered history: of late, it is typically a wine, neither red nor white, made from red wine grapes insufficiently ripened or white wine grapes that don’t have anywhere else to go.
This is a sad thing, as carefully grown and vinified rose wines can be supremely enjoyable for both the casual wine drinker and the serious student of wine.
We hope you find this wine to your liking, as a compliment to your meal or your gathering of friends.

TECHNICAL DATA
VARIETY Pinot Noir 100%
VINEYARD Kimura vineyard, Nobori, Yoichi, Hokkaido
HARVEST
DATE
12nd 13rd  October 2017
BOTTLING Bottled on : 29th August 2018
The number of bottles : 3,596 (750ml)
ANALYSIS
DATA
Alcohol : 10.9 %  Total acidity : 0.70 g/ 100 ml.
Residual Sugar : 0.18 %

31/Oct/2018

2017 pinot rose Wine Details PDF

カテゴリー
ワイン・データシート

2007 Echi di Zoccoli d’Asino Wine Details

Japanese

Echi di Zoccoli d’Ashino (“The Footfall of the Donkey”) is an unusual dessert wine made from dried Koshu grapes that are gently pressed and fermented in old oak barrels. The drying process intensifies the flavors in the grape, and adds a pleasing caramel note. Rich, honeyed and deeply satisfying, this ultra-sweet wine is a beautiful grace note to an evening of fine dining, especially when paired with a nut tart or dried fruit.

TECHNICAL DATA
VARIETY KOSHU 100%
VINEYARD Katsunuma, Yamanashi
HARVEST
DATE
26th October 3rd November 2007
16th 22nd October 2006
23rd 28th October 2011
28th October 2009
Brix @the dried(approximately): 40~45oBrix
BOTTLING Bottled on: 15th June 2018
The number of bottles: 1,039(375ml)
ANALYSIS
DATA
Alcohol: 13.3 %  Total acidity: 1.00 g/100 ml.
Residual Sugar: 21 %

5/Nov/2018

2007 Echi di Zoccoli d’Asino Wine Details PDF

カテゴリー
ワイン・データシート

2007 ロバの足音 ワイン・データシート

English

 「ロバの足音」の原料となる日本固有品種・甲州種の葡萄は、勝沼の契約栽培農家さんの畑で収量を低く制限され(35hl/ha)、完熟を待ってできる限り遅い10月下旬~11月上旬頃収穫されます。収穫された葡萄はまんべんなく乾燥するよう手作業で軸ごと細かくカットされ、干椎茸を並べるためのエビラに平らに並べられます。その後、エビラごと椎茸乾燥機で乾燥させ、乾燥により糖度が約16度から40度台まで凝縮された葡萄は、小型タンクに移され、ドイツにおけるトロッケンベーレンアウスレーゼの手法と同様に、前年産のワインで潤し数日間マセラシオンします。圧搾して得られる果汁は非常に微量で、換算すると7hl/haという希少なものです。約18℃で醗酵は始まり、その高い糖度のため約6ヶ月続きます。醗酵終了後、酵母が安定したらオリ引き、そして熟成。醗酵が始まってから10年以上経った後、ようやくビン詰の段階となります。フランス、ハンガリー、ドイツの貴腐ワイン、イタリアのヴィン・サントなど素晴らしいワインへの敬意のもと造られたデザートワインです。

テクニカル・データ
品種: 甲州 100%
畑: 山梨県甲州市勝沼 芳王遊覧園(46%)、秋玉園(54%)
収穫: 2007/11/03(芳王遊覧園)
2007/10/26(秋玉園)
2006/10/16, 22(秋玉園)
2011/10/23, 28(秋玉園)
2009/10/28(秋玉園)

乾燥後の糖度 約40~45°Brix

醗酵: 干した葡萄をプレスし、フレンチオークの木樽で醗酵。約18℃の温度で約 6ヶ月醗酵が続く。
熟成: 醗酵終了後、約9割を樽で、約1割をステンレスタンクで2018年6月まで熟成。
瓶詰: オリ引き後、清澄せず無ろ過でビン詰。
ビン詰日: 2018/06/15 本数: 1,039本(375ml)
アルコール:13.3 %   酸度: 1.00 g/100 ml.   残糖: 21 %
このワインについて
テイスティング・
コメント:
色合いは、茶色がかった琥珀色。ディスクにはオレンジ色も現れている。カラメル、黒糖、ブランデーケーキ、ドライプルーン、干し柿、複雑さのある香り。柔らかい口当たり、レモンピールの砂糖漬けやメープルシロップなどの濃密な甘さを感じ、後半にかけて、ドライアプリコットの風味、香ばしさ、オーク、長い余韻が続く。
料理との相性: フォアグラのテリーヌ 金柑のジャム、鶏レバーのムース グリヨットと共に、クレープ・シュゼット、パン・デ・ピス、ババ・オ・ラム、クレーム・ブリュレ、みたらし団子、信玄餅、ブルーチーズにハチミツを添えて
飲み頃: 今から、すぐに楽しめる。セラー温度ぐらいが好ましいが、冷蔵庫で冷やしてから、温度を上げつつ、ゆっくり楽しんでほしい。開栓後も、ゆるやかに酸化するので、しばらくは楽しめる。いい状態で保存できるなら、向こう20年以上熟成できるだろう。

2018/11/05

2007 ロバの足音ワイン・データシートPDF(プリントに最適です)

カテゴリー
ワイン・データシート

2016 Yama no Tannat Wine Details

Japanese

Yama no Tannat is the kind of wine you won’t find elsewhere in Japan. Exhaustive comparative analyses of growing conditions abroad vs. here in Japan led to the importation of this little known red grape variety. Encouraging results have followed, with the wines from this grape producing powerful, deeply colored, highly structured wines for ageing.
A mature example would be perfect with a classic Japanese wild board hotpot dish. For those in a more western frame of mind we’d recommend a venison or beef stew.

TECHNICAL DATA
VARIETY Tannat 100 %
VINEYARD Kaminoyama Yamagata
HARVEST
DATE
16th October 2016
Brix @the Harvest(average): 22oBrix
BOTTLING Bottled on: 12nd January 2018
The number of bottles: 1,156(750ml)
ANALYSIS
DATA
Alcohol: 12.0 %  Total acidity: 0.64 g/ 100 ml.
Residual Sugar: 0.14 %

29/Oct/2018

2016 Yama no Tannat Wine Details PDF

カテゴリー
ワイン・データシート

2016 山のタナ ワイン・データシート

English

 タナ種は日本ではあまりよく知られていません。それは栽培醸造スタッフがそれを栽培したいと言ったとき、販売スタッフがたいへん驚くくらい・・・フランス南西部や日本のワイン通の方たちの間では有名でも、一般の方は誰も知らないような葡萄品種だったからです。日本で栽培されたタナ種からできたワインをどのように売ったらよいか、販売スタッフは期待しつつも戸惑っていました。海外の有名なワイン産地やワイン品種と比べたとき、日本の独特な土壌と気候は私たちを悩ませます。私たちはどんな葡萄品種を栽培するか辛抱強く、試行錯誤を重ね「日本でうまく育つ品種こそが、私たちが栽培すべき品種」と単純に考えるようになりました。
こころみ学園のこころみはやってみること。世界中から日本に似た地域を探しだし、その地域の葡萄を自分たちの畑で育ててみることにしたのです。その葡萄のひとつが、フランス南西部マディラン地域から探しだしたタナ種でした、タナはその名前のとおりタンニンが豊富です。タンニンのここちよい渋みを持つタナから濃い色、芯、果実味、ストラクチャーを携えた日本ワインをつくることを、今はみんなで楽しんでいます。

テクニカル・データ
品種: タナ 100 %
畑: 山形県上山 木村畑(76%)、佐竹畑(24%)
収穫: 2016/10/16
収穫時の糖度 約22°Brix(平均)
醗酵: 完熟した葡萄を除梗し軽く破砕して、小型のタンクへ移す。1日2回のルモンタージュをおこないながら、徐々にマストを温めてゆく。3、4日すると野生酵母による醗酵が自然に始まる。醗酵は高めの温度ですすみ、残糖がなくなるまで続く。注意深くルモンタージュを続けながら、十分な色素と風味を抽出する。11~13日間醸した後、マストを搾り、ワインを皮と種から分ける。その後、小樽に移し野生乳酸菌によるMLF(マロラクティック醗酵)を促す。
熟成: オークの小樽で約13ヶ月熟成
瓶詰: オリ引きし、清澄・ろ過処理なしでビン詰。
ビン詰日: 2018年1月12日  本数: 1,156 本(750ml )
アルコール: 12.0 %   酸度: 0.64 g/100ml.   残糖: 0.14 %
このワインについて
テイスティング・
コメント:
色合いは、漆黒のような暗いルビー、エッジは赤紫色。ブラックベリー、プルーンのジャム、ダスティ、インク、シナモンのような香り。口当たりは、丸みのある芯のある味わい、それに負けていない酸味があり、上質なカカオのようなタンニンと舌触りがある。アフターにスモーキーな余韻もあり、若々しいが、熟成できるポテンシャルを感じられ、これからが楽しみなワインだ。
料理との相性: ブッフ・ブルギニヨン、ビーフジャーキー、ベーコンとジャガイモの炒めもの、中トロ刺身、レバーカツをウスターソースで、牛肉とゴボウの時雨煮、鰻の蒲焼とサツマイモの春巻き、程よく熟成させたシェーブルやウォッシュタイプのチーズ、フォンダンショコラなど濃厚なチョコレート菓子
飲み頃: すぐに飲むなら、大ぶりのグラスで空気に触れさせて、ゆっくり飲むことをおすすめする。まだ若々しく、渋みや固さが十分にあるので、飲み頃まではしばらくかかるだろう。いい状態で保管できたら7〜10年ほどでエッジがオレンジ色になり、なめらかさとまとまりがでてきて、余韻もさらに長くなるだろう。

2018/10/30

2016 山のタナワイン・データシートPDF(プリントに最適です)

カテゴリー
ワイン・データシート

2016 こことあるシリーズ ツヴァイゲルト ワイン・データシート

English

 Zweigelt・・・「ツヴァイゲルト」と読むこの葡萄品種は、「ピノ・ノワール」や「シャルドネ」が言いやすくおいしそうに聞こえるのに比べ、少々言いにくい葡萄品種です。でも私たちは「ツヴァイゲルト」という名前を大切に思っています。なぜなら、「ツヴァイゲルト」は、とても高品質のワイン用葡萄で、寒い北海道でも深みのある赤ワイン造りを可能にする重要な葡萄品種だからです。この葡萄は1900年代前半にツヴァイゲルト博士によりオーストリアで開発されました。博士はサンローランとブラウフレンキッシュという葡萄を掛けあわせ、早い成熟でありながら収量も穫れ、素晴らしい魅力を持ち合わせたこの「ツヴァイゲルト」を育種してくださいました。
「こことあるシリーズ 2016ツヴァイゲルト」は、登地区の最北の丘の穏やかな風が通るひっそりとした中川農園と余市の町と日本海が見渡せる丘のてっぺんの小西農園のツヴァイゲルト種の葡萄からつくられました。2016年、余市は秋に過剰な雨に見舞われ、葡萄の成熟が難しく、熟した健全果を得るのに十分なケアと忍耐が必要でした。醸造場では、これらの畑で収穫した葡萄を軽く潰し、穏やかな温度で野生酵母により醗酵させ、優しくプレスし、木の小樽や小さなステンレスタンクで熟成させました。ビン詰時のごく僅かな亜硫酸の添加を除き何も加えず、ろ過も行っていません。2016年のワインは少し青さがあり、深い果実と柔らかで滑らかなフィニッシュを持っています。2014年と比べるとしなやかな骨格で、数年かけてよりエレガントな味わいに熟成していくでしょう。なかなか難しい年でしたが、可能性に溢れたこのようなワインをつくれたことを嬉しく思います。

テクニカル・データ
品種: ツヴァイゲルト 100%
畑: 北海道余市郡余市町登 中川農園 小西農園
収穫: 2016/10/26~30(中川農園)
2016/10/24、25(小西農園)
醗酵: 葡萄を細心の注意を払って選別した後、除梗。ステンレスタンクに入れ、脈動ポンプにより物理的なダメージを抑えたルモンタージュを行いながら、約25℃で3週間醸し醗酵を行った。野生酵母による醗酵後、野生乳酸菌によりMLF(マロラクティック醗酵)を行った。低圧で搾り、常温沈殿後に澱引きした。
熟成: ステンレスタンク(3割)とオーク樽(7割、フレンチオーク)で14カ月の熟成。
瓶詰: オリ引き、ブレンド、少量の亜流酸塩添加後、無清澄・無濾過にてビン詰
ビン詰日: 2018/08/19, 20        本数: 5,547本(750ml)
アルコール: 11.9 %  酸度: 0.55 g/100 ml.  残糖: 0.04 %
このワインについて
テイスティング・
コメント:
色合いは、にごりのある黒みがかったガーネット。カシス、ブラックベリーやプルーンのジャム、ローズヒップの香り、オレガノや黒胡椒のスパイシーさもある。柔らかい口当たりで渋味もなじんでいる。
料理との相性: エゾシカのロース肉ステーキ 黒胡椒風味のソース、牛肉の赤ワイン煮込み、麻婆茄子、漬けまぐろ、甘辛ソースのスペアリブ、スパゲッティ・ボロネーゼ、コック・オー・ヴァン、チェダーチーズとドライフルーツの盛り合わせ、ブルーチーズ、パンデピス、ザッハトルテ
飲み頃: 今から飲み頃で、向こう3年くらいは果実感が続くだろう。いい状態で熟成させたなら、少なくとも10年後まで熟成による味わいの向上が期待できる。

2018/10/6

2016 こことあるシリーズ ツヴァイゲルトワイン・データシートPDF(プリントに最適です)

カテゴリー
ワイン・データシート

2017 こことあるシリーズ ぴのぐり ワイン・データシート

現在世界中で造られているピノ・グリには、いろいろなタイプがあります。はつらつとフレッシュなイタリアのピノ・グリージョ(Pinot Grigio)、リッチかつまろやかなニュージーランドやカリフォルニアなど新大陸の造り、ねっとり、うっとりと絡みつく蜂蜜のような舌触りで、スパイシーなコクのあるアルザス地方のワイン。さらに、ドイツではルーレンダー(甘口)またはグラウブルグンダー(辛口)の別名もあり、その他、スイス、ハンガリー、スロヴェニア、ロシア、モルドヴァ、カナダなど実に様々な場所で様々な解釈でピノ・グリのワインが造られています。
こことあるシリーズの「2017ぴのぐり」は、日本の北海道余市の優れた栽培家が育てたピノ・グリから造りました。2014年にはじめてピノ・グリからワインを造り、2017年は2015年に続く3回目のヴィンテージです。
2017年に北海道でこの品種を仕込むにあたって、私たちには特に好みのスタイルやこだわりはありませんでした。ただ日本の冷涼な気候に育ったこの葡萄が、なりたいワインになれるよう、必要最小限に手を加え、かつ最大限に注意深く見守り、お世話をしようと考えただけでした。2017年の北海道は一年を通して雨が少なく乾燥しており、余市は涼しい秋を迎えました。そのため、この年のワインは硬質な果実が味わいの中心にあり、それに強い酸味が伴っています。原料の葡萄が、日本でも最も高く評価されている、北海道余市町の中川さん、木村さんの二つの畑からやってきた折り紙つきだったため、素直な造りが可能になりました。
2017年の日本の北国の爽やかさを反映した「2017ぴのぐり」。ごゆっくりお楽しみいただければ幸いです。

テクニカル・データ
品種: ピノ・グリ 100%
畑: 北海道余市郡余市町登 中川農園 木村農園
収穫: 2017/10/26(中川農園)
2017/10/14(木村農園)
醗酵: 葡萄を選別した後、房ごと低圧で搾った。2日間常温で沈殿させた後、ステンレスタンク55%、古樽45%(5年目フレンチオーク)に澱引き。約17℃で野生酵母による醗酵、野生乳酸菌によるMLF (マロラクティック醗酵) を2018年4月まで行った。
熟成: 醗酵後澱引き、ブレンドを行い、ステンレスタンクで更に3カ月熟成。
瓶詰: 少量の亜硫酸添加後、無清澄・無濾過にてビン詰
ビン詰日: 2018/09/05        本数: 2,616本(750ml)
アルコール: 11.9 %  酸度: 0.60 g/100 ml.  残糖: 0.41 %
このワインについて
テイスティング・
コメント:
色合いは、緑がかったクリアなイエロー。パイナップル、ハチミツ、カリン、黄桃、タイムやラベンダーの香り。丸みのある口当たり、中くらいのボディ、レモンキャンデイ様の甘さがあるが、酸味が豊かなので、ちょうどいいバランス。オークの甘く香ばしい余韻とグリ系由来のほろ苦さがあいまって、一見シンプルだが複雑さも垣間見せる。
料理との相性: 筑前煮、茶碗蒸し、鮎の春巻き、ジェノベーゼ風味のポテトサラダ、オムレツマカロニグラタン、シーザーサラダ、魚介のフリカッセ、蟹クリームコロッケ、コンテチーズ、シェーブルチーズ、洋梨のコンポート、レモンメレンゲパイ
飲み頃: 今すぐから、5年後ぐらいまで豊かな果実感を楽しめるだろう。温度の違いで味わいの印象が異なるので、甘さを感じたいなら、温度を高めに。すっきりと味わいたいなら、よく冷やして。

2018/10/8

2017 こことあるシリーズ ぴのぐりワイン・データシートPDF(プリントに最適です)

カテゴリー
ワイン・データシート

2017 こことあるシリーズ ぴのろぜ ワイン・データシート

English

こことあるシリーズの「2017ぴのろぜ」は今回で5年目のヴィンテージです。ロゼワインは多くの場合、赤ワインでも白ワインでもない、中途半端なワインとしてつくられてしまっていますが、このロゼワインはもともと赤ワインをつくるつもりのピノ・ノワールを、試しにロゼワインにしたことがはじまりでした。1回限りのつもりで造った辛口のロゼワインが専門家の人たちにも好評で、それ以来洗練させながら最良の方法を模索しています。
 2017年は乾燥した年で、北海道余市の屈指の栽培農家、木村農園では例年よりも涼しい秋を迎えました。この木村農園の遅摘みピノ・ノワールは、硬質な果実が味わいの中心にあり、酸も強く、なかなかよいヴィンテージでした。このピノ・ノワールを100%用いて、醸造場では葡萄を房ごとタンクに入れ、かなり長い時間、北海道の冷涼な気候だからこそできる低温で、マセラシオン・カルボニック(炭酸ガス浸漬)を行いました。それによって、やわらかなアロマやフレーバー、旨みや程よい“blush(ブラッシュ)”の色合いを果皮から抽出。葡萄をプレス(圧搾)した後は、厳選された樽とステンレスタンクで醗酵を続けました。醗酵が済んだ後も、澱といっしょに熟成させ、やさしい口当たりとアロマと、味わいを備えた複雑さをワインに与えていきました。
 おかげさまで、丹精こめて育てられた葡萄から丁寧に醸造したドライなロゼワインは、より爽やかで、より複雑で、より食事にも合わせやすいワインになりました。熟成にも期待が持てます。このロゼワインがいつものお食事やお友達との集まりの席を盛り上げるための、お気に入りのワインになれることを願っています。

テクニカル・データ
品種: ピノ・ノワール 100%
畑: 北海道余市郡余市町登 木村農園
収穫: 2017/10/12, 13
醗酵: 葡萄を選別した後、3週間低温全房のマセラシオン・カルボニック(炭酸ガス浸漬)を行った。その後、じっくりと搾り、ステンレスタンク(6割)、古樽(4割)にタンク移動し、約15週間野生酵母によりゆっくり醸し醗酵させた。野生乳酸菌によるMLF(マロラクティック醗酵)を行った。
熟成: マロラクティック醗酵させながら、8カ月澱漬け。
瓶詰: ビン詰直前に澱引き、ブレンドを行い、極少量の亜硫酸塩添加後、無清澄・無濾過にてビン詰。
ビン詰日: 2017/08/29        本数: 3,596本(750ml)
アルコール: 10.9 %   酸度: 0.70 g/100 ml.   残糖: 0.18 %
このワインについて
テイスティング・
コメント:
色合いは、クリアなオレンジがかったロゼ色。さくらんぼ、アセロラ、フランボワーズの香りに、土っぽいスパイシーさもある。口中は、アセロラ、ブラッドオレンジ、レモン、フレッシュな酸味を軸に、中くらいのボディ、オリからの旨味もある。余韻に、カラメルのような香ばしさ、スモーキーさが続いていく。
料理との相性: サーモンマリネ、豚肉とプティトマトの串焼き(塩で)、レモン風味の魚介のアクアパッツア、ロースハムのグリル、常夜鍋(ポン酢で)、鶏肉とじゃがいものトマトしょうゆ煮、スモークチーズ、ミモレット、レモンのシャーベット、グレープフルーツのジュレ
飲み頃: 今からでも楽しめるが、理想を言うと1年〜5年後に楽しんでいただくのがベストだろう。5年後以降も熟成できる。酸味がなじみ、香ばしさと合わさり、円熟した味わいになるだろう。温度で印象が変わるので、酸味が好きなら、冷やしぎみで。酸味を和らげたいなら、温度を高めに。

2018/10/6

2017 こことあるシリーズ ぴのろぜワイン・データシートPDF(プリントに最適です)

カテゴリー
ワイン・データシート

2018 収穫祭記念赤ワイン ワイン・データシート

 「第35回 収穫祭記念赤ワイン」は、カベルネ・ソーヴィニョンやメルロといったボルドー品種と、日本固有の葡萄品種、マスカット・べーリーAやブラック・クィーンからなる日本の葡萄100%の赤ワインです。これらの葡萄は、山形県、長野県、山梨県、そして栃木県の優れた契約栽培農家によって育てられました。醸造場では熟した葡萄を丁寧に選果し野生酵母で醗酵させました。健康な葡萄の果実味、ストラクチャー、樽熟の甘い香り、ここちよい渋み…。美味しい赤ワインの要素がバランスよく味わえる、楽しい赤ワインです。ラベルイラストはミロコマチコさんです。

テクニカル・データ
品種: カベルネ・ソーヴィニョン 37%
マスカット・ベーリーA 29%
メルロ 17%
ブラック・クィーン 12%
富士の夢 3%
その他 2%
畑: 山形県上山
長野県高山村
山梨県甲州市勝沼
栃木県栃木市大平
長野県松本
茨城県つくば
収穫: 2017/09/11, 20, 25, 27 10/3, 5, 6, 7, 8, 9, 10, 18, 19, 23, 26, 27
2016
収穫時の糖度 約20.1°Brix(平均)
醗酵: 熟した葡萄をココ・ファーム・ワイナリーで選果して、より良い房のみを除梗しステンレスタンクに入れ、野生酵母で醗酵させる。十分に皮から成分を抽出するため、高めの温度を維持し、ルモンタージュしながら約10~15日間醸す。その後マストを搾り、ワインを皮と種から分け、木樽、オークタンク、ステンレスタンクに移し野生乳酸菌によるMLF(マロラクティック醗酵)を促す。
熟成: 木樽、オークタンク、ステンレスタンクで約4~6か月半熟成。
瓶詰: オリ引き後、清澄せずろ過しながらビン詰。
ビン詰日: 2018/04/11, 12, 13, 16, 17 本数: 56,987本(750ml) 17,000本(375ml)
アルコール: 11.8 %   酸度: 0.55 g/100 ml.   残糖: 0.11 %
このワインについて
テイスティング・
コメント:
ラズベリー、イチゴ、ダークチェリー、ミントの香り、香木のようなスパイシーさもある。口中は、しなやかで、カシスやダークチェリーなどの果実と共に、ゴボウの様な土っぽさがあり、さわやかな酸味と軽やかな渋みが心地良い。おだやかな樽の風味、香ばしい余韻もある。
料理との相性: チリコンカン、ゴボウとトリッパのトマト煮込み、ローストビーフ、アランチーニ、マグロの刺身、ブリの照り焼き、ざるそば(濃いめのめんつゆで)、肉じゃが、洋梨やプラムのコンポート、チョコレートケーキ、ブリーなどの白カビやウォッシュチーズ
飲み頃: 比較的、早くから楽しめるが、中くらいのグラスで空気に触れさせつつ、ゆっくり飲むことをおすすめする。暑い時期は、冷やし気味の方が心地良く感じるだろう。いい状態で保管できたら、5〜7年ほどでエッジがオレンジ色になり、まとまりがでてきて、熟成感と香ばしさが増すだろう。

2018/10/4

2018 収穫祭記念赤ワインワイン・データシートPDF(プリントに最適です)

カテゴリー
ワイン・データシート

2018 収穫祭記念ロゼワイン ワイン・データシート

 「第35回 収穫祭記念ロゼワイン」は、フレッシュで複雑で、赤い果実の香りが調和したチャーミングなロゼワイン。原料葡萄は自家畑や、栃木県、山梨県、長野県、山形県、岩手県、茨城県など各地の契約栽培農家の畑で育ちました。エスニック料理や中華料理だけでなく、毎日の食卓にもよく合います。ラベルイラストはミロコマチコさんです。

テクニカル・データ
品種: マスカット・ベーリーA 47.9%
メルロ 24.0%
アムレンシス 12.0%
ブラック・クイーン 9.7%
山葡萄 3.7%
カベルネ・ソーヴィニョン 2.7%
畑: 山梨県甲州市勝沼
栃木県佐野市赤見
山梨県韮崎市穂坂
栃木県栃木市大平
栃木県足利市田島
長野県高山村
長野県須坂
山形県上山
岩手県紫波
山梨県韮崎市穂坂
北海道余市
収穫: 2017/9/7, 11, 17, 20, 27, 29  10/2, 4, 5, 6, 8, 10, 21, 23, 25, 26, 27, 28, 30, 31 11/1
醗酵: 葡萄の実を傷つけないように除梗し、やさしくプレス。時間をかけ丁寧に搾られたフルーティで旨みのあるジュースに、コクを出すため若干補糖する。フレッシュな果実味を保つために、低温で2~3週間かけてじっくり野生酵母で醗酵。
熟成: ステンレスタンクにオリ引きし、ブレンド後、低温で約2~3ヶ月熟成。
瓶詰: オリ引き後、ろ過を行いながらビン詰。 
ビン詰日: 2018/2/1, 2  本数: 6,193本(750ml) 8,792本(375ml)
アルコール: 10.0 %   酸度:0.62 g/100 ml.   残糖:2.82 %
このワインについて
テイスティング・
コメント:
淡い桜色、フレッシュで、さくらんぼ、フランボワーズ、イチゴキャンディのような香りと、生き生きとした酸味があり、素直な果実のような甘さとのバランスが絶妙で、スッキリと心地よい。菜の花や山菜のような、わずかなほろ苦さが味わいを引き締めている。
料理との相性: カプレーゼ、オムライス、スパゲッティ・ボロネーゼ、ラタトゥイユ、海老の五香粉焼き、砂肝のガラムマサラ風味唐揚げ、マッサマンカレー、イチゴのデザート、レアチーズケーキ
飲み頃: 冷蔵庫で冷やすと、スッキリとした印象に。温度が上がると甘さも出てくる。季節や飲むシチュエーションを選ばないので、気軽に楽しめる。今から2、3年は、フレッシュな印象で。いい状態で保管できたら、甘さもあるので、10年くらいは香ばしさやまとまりと熟成感を楽しめる。

2019/02/18

2018 収穫祭記念ロゼワインワイン・データシートPDF(プリントに最適です)