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第37回 収穫祭記念ロゼワイン ワイン・データシート

「第37回収穫祭記念ロゼワイン」はフレッシュで赤い果実やほのかな土の香りが調和したチャーミングなロゼ。ココのロゼワインは2015、2016ヴィンテージがJAL国際線ビジネスクラスに搭載されています。ラベルは雑誌や書籍のイラストやファブリックなど、さまざまなジャンルの仕事をなさっている谷山彩子さん。「暮らしの手帖」や「ワイン生活/田崎真也著」のイラストも担当されています。

テクニカル・データ
品種: メルロ 33%
マスカット・ベーリーA 33%
山葡萄 11%
シャルドネ 5%
デラウェア 4%
その他 14%
畑: 長野県高山村
長野県安曇野
山形県上山
山梨県甲州市勝沼
山梨県韮崎市
栃木県栃木市大平
山形県置賜地区
岩手県
収穫: 2019/09/21, 17, 27 10/01, 03, 06, 09, 10(メルロ)
2019/09/10, 17, 24, 25, 30  10//07, 08, 16 11/04(マスカット・ベーリーA)
2019/10/07(山葡萄)
2019/09/15, 27, 28, 30 10/28, 29(シャルドネ)
2019/09/16(デラウェア)
2018, 2019(その他)
醗酵: ブドウの実を傷つけないように除梗し、やさしくプレス。時間をかけ丁寧に搾られたフルーティで旨みのあるジュースを、じっくりと野生酵母で低温醗酵。甘味と酸味のバランスがちょうど良いタイミングでタンクを冷却して醗酵を止める。
熟成: ステンレスタンクに澱引きし、ブレンド後、低温で約4~5カ月熟成。清澄せず濾過を行った。
瓶詰: 澱引き後、メンブレンフィルターによる濾過を行いながらビン詰。
ビン詰日:2020/03/03, 04, 05, 06, 07
アルコール:12.1%   酸度:0.47 g/100 ml.   残糖:0.9%
このワインについて
テイスティング・
コメント:
輝きのある淡いチェリーピンク。アセロラ、さくらんぼ、クランベリー、ストロベリージャムの香りに加えローズヒップや腐葉土、フィグのような香ばしい風味も混じる。口当たりはオフドライで心地よい軽やかな酸と良く溶け込んだ優しいタンニンが旨味と共に広がっていく。
料理との相性: クレソンサラダ、ほうれん草の胡麻和え、ヤシオマスとかき菜のポタージュ、しらすのカナッペ、わかさぎのエスカベッシュ、茄子のオランダ煮、広島風お好み焼き、鶏肉とピーマンのカシューナッツ炒め、フェタ、モッツァレラチーズ、びわのコンポート、和三盆クッキー
飲み頃: 2020~2022年 フレッシュな果実味のある味わいが続く。
2023~2025年 熟成により一体感が増してドライフルーツの風味や香ばしさなどが出てくる。冷蔵庫や氷水で10℃前後に冷やして飲むことをおすすめする。

2020/008/19

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第37回 収穫祭記念赤ワイン ワイン・データシート

マスカット・べーリーA種とメルロ種やカベルネ・ソーヴィニョン種などいわゆるボルドー品種から構成された「第37回収穫祭記念赤ワイン」。この赤ワインには日本各地の農家さんたちの技と健康な葡萄や野生酵母の魅力が集まっています。果実味、ストラクチャー、樽熟の香り、ここちよい渋み…美味しいワインの要素がバランスよく味わえます。ラベルは谷山彩子さん。「暮らしの手帖」や「ワイン生活/田崎真也著」の挿絵も担当されています。

テクニカル・データ
品種: メルロ 30%
マスカット・ベーリーA 28%
カベルネ・ソーヴィニョン 26%
ブラック・クイーン 15%
カベルネ・フラン 1%
畑: 山形県上山
長野県塩尻市
長野県高山村
山梨県甲州市勝沼
山梨県韮崎市穂坂
栃木県栃木市大平
長野県安曇野
収穫: 2019/09/17 10/01, 03, 09, 10, 11(メルロ)
2019/09/17, 24, 25, 30 10/01, 07, 08, 09, 16 11/04(マスカット・ベーリーA)
2019/10/22, 23, 24, 25, 28, 29(カベルネ・ソーヴィニョン)
2019/09/30, 10/10(ブラック・クイーン)
2019/10/29(カベルネ・フラン)

収穫時の糖度(平均):約19.5°Brix

醗酵: 熟した葡萄を選果し、良い房だけを除梗、タンクに入れ野生酵母で醗酵させる。十分に皮から成分を抽出するため、高めの温度を維持し、ルモンタージュしながら約1~4週間、醸した後マストを搾り、ワインを皮と種から分けた。また一部は約1~2週間MC(マセラシオンカルボニック)行った後プレスした。木樽、オークタンク、ステンレスタンク、プラスチックタンクに移し野生乳酸菌によるMLF(マロラクティック醗酵)を促す。
熟成: 木樽および各タンクで約5〜7カ月熟成。澱引き後、清澄せず、濾過を行った。
瓶詰: 濾過を行いながらビン詰。
ビン詰日:2020/04/20~24, 05/11〜16
アルコール:11.4%   酸度:0.6 g/100 ml.   残糖:0.1%
このワインについて
テイスティング・
コメント:
ラズベリー、イチゴ、ダークチェリー、ミントに加えカカオパウダーやアーシーな香り。口当たりは柔らかく、オーク樽からくる上品な甘み、さわやかな酸と溶け込んだやさしいタンニンがほのかな苦みと共に口中に広がり、染み入るような余韻が心地いい。
料理との相性: 蛸とフェンネルのマリネ、チリコンカン、山うどの味噌炒め、ゴボウとトリッパのトマト煮込み、アランチーニ、ロコモコ、鰤の照り焼き、八丁味噌のカツサンド、ざるそば、プレッツェル、ブリーなどの白カビやウォッシュチーズ、洋梨のコンポート
飲み頃: 2020年~2023年 フレッシュな果実味のある味わいが続く。
2023年~ 熟成により味わいにまとまりでてきて、熟成感と香ばしさが増す。
暑い時期は少し冷やしても楽しめるフードフレンドリーなワイン。

2020/08/19

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2017 Yama no Tannat Wine Details

Japanese

Yama no Tannat is the kind of wine you rarely find elsewhere in Japan. Exhaustive comparative analyses of growing conditions abroad vs. here in Japan led to the importation of this little known red grape variety. Encouraging results have followed, with the wines from this grape producing deeply colored, highly structured wines for aging.
A mature example would be perfect with a classic Japanese wild boar hotpot dish. For those in a more western frame of mind we’d recommend a venison or beef stew.

TECHNICAL DATA
VARIETY Tannat 100 %
VINEYARD Takayama, Nagano
Kaminoyama, Yamagata
HARVEST
DATE
17th, 18th, 21st, 23rd October 2017

Brix @the Harvest(average) 21.5oBrix

BOTTLING Bottled on: 17th January 2019
The number of bottles: 2,651(750ml)
ANALYSIS
DATA
Alcohol: 12.0 %
Total acidity: 0.63 g/ 100 ml.
Residual Sugar: 0.09 %

10/Oct/2019

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2017 山のタナ ワイン・データシート

English

タナ種の葡萄は、フランス南西部やワイン専門家の方たちの間では有名でも、日本ではあまりよく知られていません。海外の有名なワイン産地やワイン品種と比べたとき、日本の独特な土壌と気候は私たちを悩ませます。どんな品種を栽培すべきか、長い間、試行錯誤を重ね、リスクも覚悟しなければなりません。でもこころみ学園のこころみはやってみること。私たちは世界中の日本に似た地域の葡萄を自分たちの畑で育ててみて「日本でうまく育つ品種こそが、私たちが栽培すべき品種」と単純に考えるようになりました。フランス南西部マディラン地域から探しだしてきたタナ種はその名のとおりタンニンが豊富です。タンニンのここちよい渋みを持つ日本生まれのタナ種から、濃い色、しっかりした芯、果実味、ストラクチャーなどを携えた日本ワインをつくることを今はみんなで楽しんでいます。
そして、2017年はタナの個性を最もよく表現できた日本の赤ワインをつくれたことに感謝しています。

テクニカル・データ
品種: タナ 100 %
畑: 長野県高山村 佐藤農園
山形県上山 佐竹畑
山形県上山 木村畑
山形県上山 尾形畑
収穫: 2017/10/17, 18, 21, 23

収穫時の糖度(平均)約21.5°Brix

醗酵: 熟した葡萄を除梗し軽く破砕して、小型のタンクへ移す。ルモンタージュをおこないながら、徐々にマストを温めてゆく。3、4日すると野生酵母による醗酵が自然に始まる。醗酵は高めの温度ですすみ、残糖がなくなるまで続く。注意深くルモンタージュを続けながら、十分な色素と風味を抽出する。約2週間醸した後、マストを搾り、ワインを皮と種から分ける。その後、小樽に移し野生乳酸菌によるMLF(マロラクティック醗酵)を促す。
熟成: オークの小樽で約13カ月熟成
瓶詰: 澱引き・ブレンドし、清澄・濾過処理なしでビン詰。
ビン詰日:2019/01/17    本数:2,651 本(750ml)
アルコール:12.0 %   酸度:0.63 g/100ml.   残糖:0.09 %
このワインについて
テイスティング・
コメント:
ブラックベリー、ブラックチェリー、プルーンなどの果実に加え、ナツメグ、シナモン、キャラウェイシードのスパイス、上質なカカオ、レザー、タバコの葉のような複雑さも加わる。口当たりは優しいが生き生きとした酸味と引き締まったタンニンが豊富にありスモーキーな風味を伴う肉厚な印象で味わいが長く続いていく。
料理との相性: ブッフ・ブルギニヨン、ビーフジャーキー、ベーコンとジャガイモの炒めもの、五平餅、レバーカツをウスターソースで、牛肉とゴボウの時雨煮、グリーンカレー、程よく熟成させたシェーブルやウォッシュタイプのチーズ、フォンダンショコラ
飲み頃: 2019年~2022年は、若々しいフレッシュな果実とタンニンを楽しめるが、渋みや固さが十分にあるので、大ぶりのグラスで空気に触れさせて、ゆっくり飲むことをおすすめする。
2022年~2029年は、熟成により複雑性と持続性が増して、味わいの向上が期待できる。エッジがオレンジ色になり、なめらかさとまとまりがでてきて、余韻もさらに長くなる。

2019/10/11

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2018 pinot rose Wine Details

Japanese

The 2018 COCO TO ARU Pinot Rose marks our 5th vintage for this wine.
We originally began to produce this rose as a “one off”, an unplanned use of some grapes that seemed more suited for rose than for red wine. The reaction to that first wine was overwhelmingly positive, and so we decided to make the wine every year. We are very happy to do this as it is our firm conviction that dry rose wines can be some of the most refreshing, the most complex, the most food-friendly wines around.
With the decision to make this wine every year, we have continued to refine the process, exploring the best way to make a dry rose. In many cases, rose is made by blending lesser quality white and red wine to make a simple quaffing rose wine. Not so with the Coco To Aru Rose. Here we start with the best grapes possible—100% Pinot noir from the famed Kimura Vineyard in Yoichi, Hokkaido. We then undertake a very long, cool carbonic maceration of the whole clusters of grape in tank… this process, aided by the cold Hokkaido weather, allows for a very gentle extraction of aroma, flavor, umami and just the right amount of color (hence, the rose ‘blush’) from the skins. We then press the grapes, and continue the fermentation in specially selected barrels and stainless steel tanks. Post-fermentation aging on the lees helps to promote a gentle mouthfeel and complexity of both aroma and taste.
Rose production has a rather checkered history: of late, it is typically a wine, neither red nor white, made from red wine grapes insufficiently ripened or white wine grapes that don’t have anywhere else to go.
This is a sad thing, as carefully grown and vinified rose wines can be supremely enjoyable for both the casual wine drinker and the serious student of wine.
We hope you find this wine to your liking, as a compliment to your meal or your gathering of friends.

TECHNICAL DATA
VARIETY Pinot Noir 100 %
VINEYARD Kimura vineyard, Nobori, Yoichi, Hokkaido
HARVEST
DATE
20th October 2018
ANALYSIS
DATA
Alcohol: 11.4 %
Total acidity: 0.48 g/ 100 ml.
Residual Sugar: 0.1 %

11/Oct/2019

2018 pinot rose Wine Details PDF

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2018 こことあるシリーズ ぴのろぜ ワイン・データシート

English

こことあるシリーズの「2018ぴのろぜ」は、今回で6年目のヴィンテージです。このロゼワインは、もともと赤ワインをつくるつもりのピノ・ノワールを試しにロゼワインにしたことがはじまりでした。1回限りのつもりで造ったワインが好評で、それ以来洗練させながら最良の方法を模索しています。
2018年、北海道は乾燥した年で、北海道余市の屈指の栽培農家・木村農園では例年よりも涼しい秋を迎えました。この木村農園の遅摘みピノ・ノワールは、硬質な果実が味わいの中心にあり酸も強く、なかなかよいヴィンテージでした。このピノ・ノワールを100%用いて、岩見沢の醸造場(10R)では葡萄を房ごとタンクに入れ、かなり長い時間、北海道の冷涼な気候だからこそできる低温で、マセラシオン・カルボニック(炭酸ガス浸漬)を行いました。それによってやわらかなアロマやフレーバー、旨みや、程よい“blush(ブラッシュ)”の色合いを果皮から抽出しました。葡萄をプレス(圧搾)した後は、厳選された樽とステンレスタンクで野生酵母や野生乳酸菌により醗酵を続けました。そして醗酵後も澱と一緒に熟成させ、やさしい口当たりとアロマと、味わいを備えた複雑さをワインに与えていきました。
おかげさまでこのドライなロゼワインは、より爽やかで、より複雑で、多彩なお料理にも合わせやすくなりました。熟成にも期待が持てそうです。この辛口のロゼワインが、いつもの食卓やお友達との集まりの席を盛り上げるお気に入りのワインになれることを願っています。

テクニカル・データ
品種: ピノ・ノワール 100%
畑: 北海道余市郡余市町登 木村農園
収穫: 2018/10/20
醗酵: 葡萄を選別した後、マセラシオン・カルボニック(炭酸ガス浸漬)を行った。
その後、じっくりと搾り、ステンレスタンク、古樽にタンク移動し、野生酵母によりゆっくり醗酵させた。野生乳酸菌によるMLF(マロラクティック醗酵)を行った。
瓶詰: ビン詰直前に澱引き、ブレンド。極少量の亜硫酸塩添加後、無清澄・無濾過にてビン詰。
本数:2258本(750ml)
アルコール:11.4%   酸度:0.48 g/100 ml.   残糖:0.1 %
このワインについて
テイスティング・
コメント:
色合いはクリアなオレンジがかったサーモンピンク。アセロラ、フランボワーズ、ブラットオレンジ、ほおずきの香りにピンクペッパー、ドライセージなどのスパイス、セミドライトマトや甘草の香りもあり複雑、口当たりは伸びやかな芯のある酸味を軸にピンクグレープフルーツのような旨味と苦みが香ばしさとともに続いていく。
料理との相性: カニとレタスのサラダ、豚肉とミニトマトの串焼き、ごぼうの天婦羅、魚介のアクアパッツア、秋鮭のちゃんちゃん焼き、ロースハムのグリル、ジャークチキン、スモークチーズ、ミモレット、レモンのシャーベット、ごま団子
飲み頃: 2019年~2023年 フレッシュで豊かな果実味のある味わいが続く。
2024年~2026年 酸味がなじみ、香ばしさと合わさり、円熟した味わいになる。
温度で印象が変わるので、酸味が好きなら、冷やして(10~14℃)酸味を和らげたいなら、
高めの温度(15~18℃)がおすすめ。

2019/10/30

2018 こことあるシリーズ ぴのろぜワイン・データシートPDF(プリントに最適です)

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2018 こことあるシリーズ ぴのぐり ワイン・データシート

現在世界中で造られているピノ・グリには、色々なタイプがあります。溌剌とフレッシュなイタリアのピノ・グリージョ(Pinot Grigio)、リッチかつまろやかなニュージーランドやカリフォルニア、ねっとりと絡みつく蜂蜜のような舌触りでスパイシーなコクのあるアルザス地方。さらにドイツではルーレンダー(甘口)またはグラウブルグンダー(辛口)の別名もあり、スイス、ハンガリー、スロヴェニア、ロシア、モルドヴァ、カナダなど実に様々な場所で様々な解釈でピノ・グリのワインが造られています。
こことあるシリーズの「2018ぴのぐり」は、日本の北海道余市の優れた栽培家が育てたピノ・グリから造りました。2014年にはじめてピノ・グリからワインを造り、2018年は4回目のヴィンテージです。
2018年に北海道でこの品種を仕込むにあたって、私たちには特に好みのスタイルやこだわりはありませんでした。ただ日本の冷涼な気候に育ったこの葡萄が、なりたいワインになれるよう、必要最小限に手を加え、かつ最大限に注意深く見守り、お世話をしようと思いました。2018年の北海道は一年を通して雨が少なく乾燥しており、余市は涼しい秋を迎えました。そのため、この年のワインは硬質な果実が味わいの中心にあり、それに強い酸味が伴っています。原料の葡萄が、日本でも最も高く評価されている、北海道余市町の中川さん、木村さんの二つの畑からやってきた折り紙つきだったため、素直な造りが可能になりました。日本の北国の爽やかさを反映した「2018ぴのぐり」です。ごゆっくりどうぞ。

テクニカル・データ
品種: ピノ・グリ 100%
畑: 北海道余市郡余市町登 中川農園、木村農園
収穫: 2018/10/22, 23
醗酵: 葡萄を選別した後、房ごと低圧で搾った。
熟成: 醗酵後、澱引き・ブレンドを行い、ステンレスタンクで更に熟成。
瓶詰: 少量の亜硫酸添加後、無清澄・無濾過にてビン詰。
本数:3224本(750ml)
アルコール:12.5%   酸度:0.57 g/100 ml.   残糖:0.41%
このワインについて
テイスティング・
コメント:
リンゴ、カリン、パイナップルの果実に加えタイムやラベンダーの香り。口当たりは上品で丸みのある豊富な酸と、グリ系由来のほろ苦さやスモーキーさも加わり複雑、クレームブリュレやレモンキャンデイのような甘く香ばしい余韻が優しくゆっくり続いていく。
料理との相性: ミョウガとオクラのピクルス、シーザーサラダ、里芋の煮ころがし、鮎の春巻き、とり貝の握り、ジェノベーゼ風味のポテトサラダ、マカロニグラタン、魚介のフリカッセ、蟹クリームコロッケ、コンテチーズ、金柑のコンポート、レモンメレンゲパイ
飲み頃: 2019~2023年は、フレッシュで豊かな果実味のある味わいが続く。2024~2026年までは、甘やかなフルーツの印象が落ち着き熟成により一体感が出る。温度による味わいの変化が大きいので甘さを感じたいなら、温度を高め(15~18℃)すっきりと味わいたいなら、よく冷やす(10~14℃)ことをお勧めする。

2019/10/30

2018 こことあるシリーズ ぴのぐりワイン・データシートPDF(プリントに最適です)

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2018 風のルージュ ワイン・データシート

English

「風のルージュ」はツヴァイゲルト種の葡萄からつくった赤ワインです。意外にも、この赤ワインに使われた葡萄は北海道余市で育ちました。なぜ“意外にも”かといいますと、通常赤ワイン用の葡萄は、熟すのに、たっぷりの日光、暖かさ、時間が必要です。しかし、余市の藤澤農園に育ったツヴァイゲルトは、冷涼な気候にもかかわらず、薫り高くよく熟していたからです。そこで、藤澤さんの育てたツヴァイゲルトの良さを引き出すために、風吹き渡る山の醸造場で、ていねいに野生酵母で醗酵させ、慎重に樽で熟成させました。そうして生まれたのが、涼やかな風を感じるエレガントなこの赤ワインです。
ちなみに「2006風のルージュ」は2008年北海道洞爺湖サミットの7月8日の夕食会にてお使いいただきました。外務省ホームページのG8サミット事務局のワイン紹介には次のように記されています。
「1970年代、ウイーン郊外の修道院から北海道にツヴァイゲルトの苗がもたらされたが、その苗が徐々に広がって今ではこの品種のワインが北海道を代表する赤ワインとなりつつある。冷涼な気候を反映した若々しく豊かな果実味とフレッシュな酸と程よい渋味が身上のこのワインは、飲み応えも十分。未だ知名度は低いが知られざるツヴァイゲルトの魅力、北海道の赤ワインの可能性を存分に感じさせる」
北海道洞爺湖サミットから11年、北海道に根づいたツヴァイゲルトの魅力をお伝えできれば幸いです。

テクニカル・データ
品種: ツヴァイゲルト 100%
畑: 北海道余市 藤澤農園
収穫: 2018/10/15, 19, 25, 27
収穫時の糖度(平均)約22°Brix
醗酵: 完熟した葡萄を選果し、二つの方法で仕込んだ。大半の葡萄は、除梗の後ステンレスタンクに入れ、野生酵母で醗酵させた。皮から成分を適度に抽出するため、醗酵前半は1日に1回、後半は2日に1回ルモンタージュをしながら約2週間強、醸す。その後マストを搾り、ワインを皮と種から分け小樽に移し野生乳酸菌によるMLF(マロラクティック醗酵)を促した。約1/4の葡萄は、全房でステンレスタンクに入れ、10~17℃の室温下でMC(マセラシオンカルボニック)を約1カ月間行った。その後プレスし、約1週間醗酵させた後、小樽に移し野生乳酸菌によるMLF(マロラクティック醗酵)を促した。
熟成: 1樽はステンレス樽で、その他はオークの小樽で約9カ月熟成。
瓶詰: 無清澄・無濾過でビン詰を行った。
ビン詰日:2019/09/13   本数:10,822本 (750ml)
アルコール:12.5 %   酸度:0.54 g/100 ml.   残糖:0.24 %
このワインについて
テイスティング・
コメント:
ブルーベリー、ピンクグレープフルーツ、ブラックチェリーの果実に加え、すみれ、香木、甘草、ナツメグ、黒胡椒のホール、焙煎したコーヒーの香り。口当たりは上品で滑らか、丸みのある溶け込んだ酸としっかり細かいタンニンが混ざり合い心地よい余韻が続いていく。
料理との相性: ビーツと無花果のサラダ、パンコントマテ、マグロのカルパッチョ バルサミコソース、鱈のブランタード、ローストビーフ、鹿肉のステーキ、ブリしゃぶ、トマトと牛肉のオイスターソース炒め、ブリーなどの白カビのチーズ、ブルーベリーのタルト
飲み頃: 2019~2021年は、フレッシュな果実味のある味わいが続く。2022~2028年は、熟成により一体感が増し、より凝縮感と上品さが出る。保存状態が良ければ10年以上は熟成を楽しめる。

2019/10/07

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2018 Kaze no Rouge Wine Details

Japanese

Kaze no Rouge is a full-bodied, full-blooded red wine made from Hokkaido-grown Zweigelt grapes. Deeply scented, rich, and with round mouthfeel, these wine can be drunk young, but also handsomely repay cellaring. Pair with stews, game, or well-aged cheeses for a wonderful experience.

TECHNICAL DATA
VARIETY ZWEIGELT 100 %
VINEYARD Nobori, Yoichi, Hokkaido
HARVEST
DATE
15th, 19th, 25th, 27th October 2018
Brix @the Harvest (average) 22oBrix
BOTTLING Bottled on: 13th September 2019
The number of bottles: 10,822(750ml)
ANALYSIS
DATA
Alcohol: 12.5 %
Total acidity: 0.54 g/ 100 ml.
Residual Sugar: 0.24 %

10/Oct/2019

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2018 Kaze no Etude Wine Details

Japanese

Kaze no Etude is a gentle, dry white wine made from Chardonnay grapes mainly. As with many Chardonnay-based wines, the broad, rich mouthfeel and complex blend of fruit and earth aromas makes for very satisfying drinking. We’d recommend this with shellfish, fish or chicken in cream sauces, pork, and veal.

TECHNICAL DATA
VARIETY CHARDONNAY 95 %, PETIT MANSENG 5 %
VINEYARD Kaminoyama, Yamagata
Takayama, Nagano
Azumino, Nagano
Omachi, Nagano
HARVEST
DATE
13th, 14th, 20th September 2018(Chardonnay)
3rd, 6th, 14th October 2018(Chardonnay)
7th November 2016 (Chardonnay)
6th October 2018 (Petit Manseng)

Brix @the Harvest(average) 20oBrix

BOTTLING Bottled on: 13th June 2019
The number of bottles: 7,476(750ml)
ANALYSIS
DATA
Alcohol: 11.8 %
Total acidity: 0.44 g/100 ml.
Residual Sugar: 0.4 %

10/Oct/2019

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