「山のシャルドネ」は、私たちが自信を持ってお届けできる、その年一番のシャルドネ種のワインです。
私たちは、「私たちが求めるシャルドネ種」を手に入れるため、日本中の産地に足を伸ばし、多くの農家を訪ねました。そして、この品種に最適な土地と優秀な農家に出会うことができたのです。
数少ない味わい深い葡萄を受け取り、畑の良さをそのまま引き継ぎ、ワインにしました。
このように最高レベルのものは毎年できるとは限りません。
「2012山のシャルドネ」は山形県上山のシャルドネで作りました。
上山の畑は火山灰や粘土に岩や石が混ざった土壌で、真南から西南西向きの急斜面です。収量を制限、遅摘みをして、山形の良さ(昼夜の激しい温度差、長い日照時間)を充分に引き出したので、シトラス系の風味としっかりとした長い味わいが、たっぷりと感じられます。
葡萄を房ごと搾りオリ引きし、豊かな風味を残すため最低限の処理のみを行った後、野生酵母により発酵させました。醗酵後もタンクの中でオリと一緒に熟成させ、MLF(マロラクティック発酵)を促しました。MLFが終わると、より長く熟成をし、オリ引きして瓶詰めしました。
テクニカル・データ | |
品種: | シャルドネ 100% |
畑: | 山形県上山 |
収穫: | 2012/9/24, 10/14 収穫時の糖度: 20.3°Brix (平均) |
醗酵: |
房ごと葡萄をプレスし、オリを沈めた後、上澄みを樽で野生酵母にて約17℃~21℃で 約1カ月間醗酵。その後、樽内でMLF(マロラクティック発酵)を行う。 |
熟成: | 醗酵終了後、そのまま樽で4ヶ月、その後ステンレスタンクで約8ヶ月 |
瓶詰: |
瓶詰日:2013/12/18 本数: 1,464 本(750ml) アルコール: 12.0% 酸度: 0.487g/100 ml 残糖: 0.27% |
このワインについて | |
テイスティング・ コメント: |
「2012山のシャルドネ」は麦わら色をしている。香りは、りんご、桃、カスタード、ナッツ、火打石など複雑な印象。開いてくると、桃、シトラス系の爽やかな香りとバターやブリオッシュのような香ばしい香りのバランスがちょうど良い。 口に含むと、りんご、桃、オレンジピール、かりんのような雰囲気を感じ、丸くて広がりがある。 また、ナッツのような香ばしい風味と強いミネラルが長い余韻をつくっている。 |
料理との相性: | 帆立のバター焼き、魚介のフリカッセ、チキンときのこのグリル、銀杏の天ぷら、クリームシチュー、筍ご飯、さつま揚げ |
飲み頃: | このワインは2020年ころまでが飲み頃ですが、熟成によっては、より長く楽しめるでしょう。 |
2015/02/06
●2012 山のシャルドネワイン・データシートPDF(プリントに適しています)