ワイン中の沈殿物について

ココ・ファーム・ワイナリーでは「葡萄のなりたいワインを造る」ことを目指し、自然に敬意をもって葡萄に寄り添いながらワイン造りに励んでおります。
その結果として、ワインのビンの中に自然由来の成分が溜まり、お客様から「異物ではないか」とのご心配の声をお寄せいただくことがございます。ここではその代表的な例として「酒石」と「澱(オリ)」についてご紹介いたします。
なお、ワインの品質についてご不明な点やご心配なことがございましたら、お電話やメールにてお気軽にお問い合わせください。
(電話 0284-42-1194 メール office-m@cocowine.com)

「酒石について」
ワイン用の葡萄に多く含まれる固有の有機酸を「酒石酸」といい、その酒石酸がワインに含まれるミネラル(カリウムなど)と結合すると「酒石」になります。これは細かいガラス片のような結晶となってワインの底に沈殿したり、コルクの裏に付着することがあります。ミネラル分の多い上質なワインほど酒石が多く含まれ「ワインのダイヤモンド」と呼ばれることもあります。
酒石は低温下で結晶するため、ビン詰め前にワインを冷却して酒石を結晶させ濾過などにより除去を行うこともできます。ただし同時にそれはワインの風味をそこない、酸化の原因にもなりかねません。ココ・ファームでは葡萄本来の美味しさをお客様にお届けするために、酒石の除去はほとんど行なわずにワイン造りをしております。

「澱(オリ)について」
黒っぽい色の固まりや、白く濁った雲状のものがワインのビンに見受けられることがあります。これはタンパク質やタンニンなどワインの成分の一部が、溶けにくい物質となって沈殿した「澱(オリ)」と呼ばれるものです。この要素もワインに複雑さをもたらす大切なものであると私たちは考えています。「澱(オリ)」が出ないようにするために醸造の過程で細かいフィルターによる濾過や清澄といった処理を行なうこともできます。しかし過剰な濾過や清澄は、ワインのコクやうまみを損なうこともあります。私たちは濾過や清澄をできるだけ控えて、濾過無し、あるいはとても軽い濾過をしたワインも多くつくっています。

「酒石」や「澱(オリ)」は健康に影響する心配はございません。ただ、口当たりが良くありませんので、よりおいしくお飲みいただくためには、しばらくビンを静置して底に沈めたあと、静かにグラスにそそぐか、ワインを別の容器に移し替えてからお楽しみください。

参考「ワインづくりのこと