ジュラ紀の石 晩春

 ココ・ファームのカフェのすがすがしさは、吹き渡る風。でも時には強い風が吹くため、白いパラソルの土台には葡萄畑の石が置いてあります。
 足利市田島町と佐野市赤見町の葡萄畑は、ともに夏の西陽をうけやすい山の南西斜面を開墾した畑。テラスヴィンヤードも田島川の葡萄畑も自家畑はみな、目に見えない土の下に、地球の歴史を感じることができます。葡萄畑の礫(こいし)混じりの20cm~100㎝ある壌土の下は、砕屑岩(さいせつがん)類、チャート、玄武岩(げんぶがん)、メランジ (melange)などで構成された頁岩(けつがん:shale)。 これらの岩石は、なんと、ジュラ紀に海溝の底に溜まった岩石が地殻変動により押し上げられて形成されたもので、古代の貝殻の化石を見つけることも。
 特殊な層となった母岩は、水はけがよいと同時に、葡萄の根が深く入り込むことができる、まさにココのテロワール。 こころみ学園の葡萄畑の頂上に登ると、ジュラ紀の崖を目の当たりにすることができます。
 頂上まで登るのが大変な方は、カフェのパラソルの土台のジュラ紀の石と、どうぞごゆっくり。(C)