葡萄畑の12ヶ月

収穫も済んで、きれいに紅葉した葉もすっかりおちた冬、静かな葡萄園では剪定のハサミの音が響きます。ワイヤーや支柱の整備も冬の重要な仕事。 サンヴァンサンの焚き火が終わった後も、続けて葡萄の枝の剪定をします。 剪定後の枝拾いも樹皮を剥ぐ仕事も、害虫の被害を防ぐためにみんなで行います。 3月になると、葡萄畑の整備をしたり、牛糞などの有機肥料を施したり、挿し木の準備をしたり、希望に満ちた農作業がはじまります。
4月には、新しい苗木を植えます。芽ぶきはじめた葡萄畑は、タンポポ、菜の花、そしてたくさんの花々、、、春の陽ざしをあびて、笑いだすかのようです。 5月、ひっそりと葡萄の花が咲きはじめます。ゴールデンウィークが明ける頃、芽かき、誘引、草刈りなど、新緑の葡萄園は大忙しです。 開花も終わり、葡萄の青い実がつく頃、百名ちかくの農夫が、ポジショニング作業に取り掛かります。トリバやコウモリガなど、虫取りも重要な仕事。
春からはじまる葡萄畑の草刈りは、夏の間中続きます。あまりたくさん実をつけないよう収量制限のために、摘房もはじまります。総出で傘かけするのもこの時期の作業です。 葡萄が色づく夏、除梗機、圧搾機、濾過機、醗酵タンク…きれいに洗浄して、仕込みスタート。カラスなどの鳥害から葡萄を守るのも、夏から秋にかけての重要な仕事。 お盆過ぎにはじまる収穫は11月中旬まで続きます。葡萄園を登って降りて、一房一房ていねいにつみとり仕込みます。一粒一粒の果粒をていねいに選ぶ作業もこころみ学園ならでは。
秋は醸造場が一番忙しい季節。あるものは搾ったジュースを、あるものは果皮や種子ごと醗酵させ、それぞれの葡萄の個性をひきだしてゆきます。葡萄畑に、醸造場にワインの香りが流れます。 ココのヌーボー(新酒)、のぼっこは、毎年11月3日新発売。収穫祭は11月第3日曜日とその前日の土曜日に開かれます。できたてワインをはじめ、各種ワインが勢揃い。葡萄畑でみんなで、ワインと音楽と屋外料理を楽しみます。 冬、醗酵が終わったワインを樽で静かに寝かせます。ビン内二次醗酵を続けるスパークリング・ワインも熟成庫で、静かな眠りにつきます。 霜がおりる頃には剪定もはじまります。